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箱根富士屋ホテル食堂棟

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 本館の北側には回廊でつながる食堂棟。昭和初期に建てられた和風を基調とした華やかな外観の建物です。

 1階の鉄筋コンクリート造りの上に、木造の2階を載せています。1階は唐破風を正面に張り出し、2階は千鳥破風という屋根構成。2階の中央部の上に2重の塔屋「昇天閣」を載せた姿が特に印象的。

 内部も随所に彫刻や高山植物や花鳥の天井画などを配し、豪華な意匠が目を引きます。内装を見まわっての食事の楽しさは、華やいで心躍る素晴らしさ。富士屋ホテルの一連の文化財の建物の中でも、最も強く印象に残りました。。

 設計は皇室関連の建築を多く手がけた木子 幸三郎(きご こうさぶろう1874-1941)。父の木子清敬は京都・平安神宮の設計を、弟の木子七郎は大正から昭和初期に関西を中心にモダンな建物の設計を数多く手掛けている建築家一家です。

 このブログでも旧竹田宮邸洋館(現グランドプリンスホテル高輪貴賓館)旧小樽区公会堂(現小樽市公会堂)旧十二銀行函館支店(旧函館信用金庫本店)を紹介しています。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の鉄筋コンクリート造り+木造2階建て、塔屋付。

箱根富士屋ホテル食堂棟
1930(昭和5)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計 : 木子幸三郎
施工 : 河原徳次郎
足柄下郡箱根町宮の下359
撮影 : 2013.10.9-10
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 本館から食堂棟を見ると「昇天閣」がそびえ立っています。
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 敷地に傾斜があり、食堂棟の1階は本館の地下1階と同じレベルになります。
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 本館から地下を通って「グリル・ウィステリア」に向かう回廊の両側には、高級ホテルらしく陶磁器などが展示されていて、目を楽しませてくれます。
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 食堂棟の2階にあるメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」。本館の1階ロビーから入るようになっています。
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1階にあるメインバー「ヴィクトリア」。クラシックで東洋的な雰囲気が魅力です。間接照明で美しく輝く天井や大きな柱など、豪華で落ち着いた空間を造っています。
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 こちらは化粧室。当然、男性用しか見ていませんが(笑)、ひときわ目を引くモザイクタイルが驚きでした。
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by gipsypapa | 2014-03-28 10:06 | 建築 | Trackback | Comments(4)

旧函館信用金庫本店

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 伊藤商事株式会社と塩瀬菓子舗の市電通りを挟んだ筋向いにある銀行建築。もとは富山の第十二銀行(のちの北陸銀行)の函館支店として、大正末期に建てられたもの。その後、函館信用金庫が本店として使用しましたが、本店が移転したため空家になっています。

 濃いあずき色のタイル貼りの外壁に、腰部や玄関周りに白い石貼りを使った地味な外観です。よく見ると細部に目立たない装飾もありセセッションの香りが漂う、優れた設計といえましょう。屋上側面にあるロゴの跡のような不思議な装飾は何でしょうか。

 設計は宮内省内匠寮技師を経て、後に木子建築事務所を設立。皇室関係の建築を多く手がけたことで知られる木子幸三郎(きご こうさぶろう1874 -1941)。木子七郎の兄で、父の木子清敬も平安神宮や富士屋ホテル菊華荘の設計を行った建築家です。幸三郎の作品は旧竹田宮邸洋館(現グランドプリンスホテル高輪貴賓館旧小樽区公会堂(現小樽市公会堂)、富士屋ホテル食堂、駐日ローマ法王庁(旧鈴木忠治邸)、東京本願寺(東本願寺東京本院)などがあります。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

旧函館信用金庫本店
元第十二銀行函館支店
1927(昭和2)年ころ
設計 : 木子幸三郎(木子建築事務所)
施工 : 不明
函館市豊川町15‐20
撮影 : 2013.8.29
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by gipsypapa | 2014-02-14 09:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)

小樽市公会堂

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 明治44年8月の皇太子(後の大正天皇)の北海道行啓の宿泊のため、当時海運業で財を成した籐山要吉の寄付によって建てられた「御旅館」という伝統的な和風建築。その後は公会堂として利用され、昭和35年に現在地に移築されました。この時、御殿と本館の配置が変わり、地下部分が増設されています。木造平屋建て2棟で構成され、手前の本館が謁見の間で、その背後に御殿があります。

 設計は皇室関係の建築を多く手がけた木子 幸三郎(きご こうさぶろう、1874-1941)。代表作は天鏡閣(旧有栖川宮威仁親王別邸)、旧竹田宮邸 洋館(現 グランドプリンスホテル高輪貴賓館、旧十二銀行函館支店(旧函館信用金庫本店)、富士屋ホテル食堂、三共品川工場本館、駐日ローマ法王庁(旧鈴木忠治邸)など。木造平屋建て。

小樽市公会堂
旧小樽区公会堂
1911(明治44)年
小樽市指定歴史的建造物
設計 : 木子幸三郎
施工 : 加藤忠五郎(大虎組)
小樽市花園5-2-1
撮影 : 2010.8.25
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 その隣にあるのは小樽市能楽堂。荒物雑貨商として財をなした岡崎謙が入船町の自宅中庭に建てたもので、後に市に寄贈され、昭和36年、公会堂隣接の現在地に移されました。檜の舞台をはじめ、要所には佐渡産神代杉(じんだいすぎ)が用いられ、格式にのっとった能舞台で東北以北唯一のものといわれるそうですが、建物には近づけず、遠くからの撮影になりました。小樽市指定歴史的建造物も木造平屋建て。

小樽市能楽堂
旧岡崎家能舞台
1926(大正15)年
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
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by gipsypapa | 2011-11-08 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(2)