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名古屋市徳川のA邸

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 筒井小学校から名古屋磁器会館へ向かう途中、磁器会館の近くで見つけた住宅。大正から昭和初期によく見られる、純和風家屋の玄関脇に、洋風の応接室がある住居です。モルタルドイツ壁仕上げに、白い木枠の窓が時代を感じさせます。木造2階建て。

A邸
築年 : 昭和初期?
設計・施工 : 不明
名古屋市東区徳川1
撮影 : 2009.7.23
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by gipsypapa | 2010-04-11 21:46 | 建築 | Trackback | Comments(2)

名古屋陶磁器会館

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 レトロ建築が多く残っている主税町から、下街道を東に渡ったところにある名古屋陶磁器会館。当初は名古屋陶磁器貿易商工同業組合の事務所として建てられました。ここ東区一帯は、明治初期から多治見・瀬戸産の白地の磁器に海外向けの絵付けを施して輸出する、輸出陶磁器産業が盛んでした。その後、昭和8~9年頃には日本全輸出陶磁器の80%を生産していたそうです。現在はデザイン関係のテナントが入っていますが、1階がギャラリーになっていて、かつて輸出された陶磁器製品が数多く陳列され、一般開放(無料)されています。

 建物は、淡い褐色のスクラッチタイル貼りの外観に、アーチ窓や幾何学的なモチーフを用いた質の高いデザイン。また内部もアールデコ調の雰囲気が残り、並べられた陶磁器と調和していました。なお、3階は戦後に鉄骨造りで増築されたものです。

 設計者は鈴木禎次の門下で、名古屋高等工業学校教授だった鷹栖一英(たかのす いちえい)。名古屋の表現主義建築を代表する建築家でした。実施設計と監理は丹羽英二(現在も名古屋に建築事務所がある)が行い、名古屋市の志水建築業店が施工した、登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)、3階建て。

名古屋陶磁器会館
旧名古屋陶磁器貿易商工同業組合事務所
1932(昭和7)年/1946(昭和21)年増築
登録有形文化財
設計 : 鷹栖一英+丹羽英二
施工 : 志水建築業務店
名古屋市東区徳川1-10-3
撮影 : 2009.7.23
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 北側の正面。
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 西側面。
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 南側(裏)。
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by gipsypapa | 2010-04-09 10:22 | 建築 | Trackback | Comments(4)

名古屋市立筒井小学校

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 1923(大正12)年の関東大震災のあと、大正末期から昭和初期にかけて、全国各地に建てられた鉄筋コンクリート造りの震災復興建築の小学校の一つ。今でも東京と京都に数多くの優れた意匠の小学校が残っていますが、名古屋市では11校あったうち現存しているのはここだけになってしまいました。

 この時代に建てられた小学校に共通しているのは、一部に様式主義を取り入れたモダニズム建築が競うように多く建てられたことです。この筒井小学校も全体的にはモダニズム様式としながら、最上階にアーチ窓を並べているのが目を引きます。設計は市の建築課ですが、当時は全国各地で同様の新設小学校が作られたことから考えて、学会や雑誌など、各都市間の横の情報は共有されていたのではないでしょうか。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

名古屋市立筒井小学校
1936(昭和11)年
設計 : 名古屋市建築課
施工 : 不明
名古屋市東区筒井1-15-28
撮影 : 2009.7.23
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 グランド(南)側にアーチ窓の並ぶ校舎。左側は後に増築されたものかも知れません。
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 裏(北側)にはボイラー用と思われる煙突があります。
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by gipsypapa | 2010-04-08 10:07 | 建築 | Trackback | Comments(4)

名古屋のカツラギ医院

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 東区の筒井町にある医院建築。一部に使われているスクラッチタイルの外壁や、多様な経常の縦長窓に丸窓をあしらった、昭和初期の典型的な近代建築です。垂直に並ぶ壁柱や水平線を強調した2階部分の軒の形状はフランク・ライトの影響を感じます(特に2枚目の写真)。鉄筋コンクリート造り、2階建て。

カツラギ医院
1930~31(昭和5~6)年
設計・施工 : 不明
名古屋市東区筒井町4
撮影 : 2009.7.23
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 モダンで優れたデザインの建物ですが、当初にはなかったと思われる、玄関や窓のテント地の日除けは違和感があります。なんとかなりませんかね。
by gipsypapa | 2010-04-07 09:58 | 建築 | Trackback | Comments(2)

南山学園近くの洋館

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 南山学園を見て廻ったときに見つけた洋館。ハーフティンバーに山小屋のような石積みの壁と煙突がある大邸宅です。学園関係の住宅でしょうか?外観の意匠は大正から昭和初期を思わせますが、1階の壁は新しそうなので、戦後の築かもしれません。

南山学園近くの洋館
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
名古屋市昭和区南山町
撮影 : 2009.4.4
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 たしか、ピオ11世館の近くだったと思いますが、場所も定かではありません。どなたかこの邸宅の情報をお持ちでしたら、教えてください。
by gipsypapa | 2010-04-06 13:48 | 建築 | Trackback | Comments(0)

南山学園ピオ11世館

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 南山学園の一角にあるピオ11世館は、神言会の修道院として戦後に建築されました。今は、南山短大の事務室や教室として使われています。

 明らかにライネルス館の意匠を継承した外観で、戦後の建物の割には、レトロな印象を受けます。ライネルス館と一緒に名古屋市都市景観重要建築物に指定された、鉄筋コンクリート造り、地上4階、地下1階。

南山学園ピオ11世館 1953(昭和28)年
名古屋市都市景観重要建築物
設計 : 日建設計
施工 : 不明
名古屋市昭和区南山町1-1
撮影 : 2009.4.4
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 南山学園にはもう一つ、名古屋市都市景観重要建築物指定の、1951(昭和26)年に建てられた講堂(設計:清水建設)がありますが、雨が止まず、探索をあきらめました。
by gipsypapa | 2010-04-05 09:54 | 建築 | Trackback | Comments(2)

南山学園ライネルス館

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 名古屋の住宅街、杁中(いりなか)にある南山学園ライネルス館です。南山学園は愛知県に小学・中学・高校・短大・大学をもつカトリック系の学校法人。ライネルス館という名称は、 創設者のドイツ人宣教師ヨゼフ・ライネルス(Josef Reiners)にちなんだものとか。

 黄土色の外観が落ち着いた雰囲気を醸し出し、玄関ポーチの大円柱が印象的。屋上の手摺壁(パラペット)の三角形の切り込みが特徴です。

 設計者は大正末より昭和初期にかけて、聖フランシスコ修道院、北星女学校教師館、北大手稲山パラダイスヒュッテ、函館トラピスチヌ修道院、上智大学1号館、カトリック松が峰教会など、カトリック系の学校や教会の設計などを数多く手掛けた事で知られるマックス・ヒンデル(Max Hinder)。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造地上3階建、地下1階。

南山学園ライネルス館
旧南山中学校本館 1932(昭和7)年
登録有形文化財
設計 : マックス・ヒンデル
施工 : 大倉土木
名古屋市昭和区五軒家町6-1
撮影 : 2009.4.4
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もう少し全貌を引いたアングルで撮りたかったのですが、あいにくの大雨。玄関周りを撮っただけで、早々に移動しました。
by gipsypapa | 2010-04-04 12:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

三井住友銀行上前津支店

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 大須通りと前津通りの角地にある銀行。昭和初期に建てられた旧三井住友銀行上前津支店です。支店なので比較的こじんまりしていますが、石貼りの外観にイオニア式オーダーを強調した古典建築様式を用い、重厚で権威的な、いかにも銀行という風格があります。角地にありますが、コーナーは直角ではなく、120度くらいに広げた形になっているのが珍しい。

 ある意味、銀行建築は似た傾向の古典主義様式になるのは共通していますが、この建物は東京日本橋にある三井本館(昭和4年)を思い出させました。それもそのはず、設計が同じ米国のトロブリッジ&リビングストン建築事務所。そのほかにも三井銀行の横浜支店、川口支店も同系のデザインで設計しています。鉄筋コンクリート造り、2階建、地下1階。

三井住友銀行上前津支店
旧三井住友銀行上前津支店 1931(昭和6)年
設計 : トロブリッジ&リビングストン建築事務所
施工 : 竹中工務店
名古屋市中区大須3-46-24
撮影 : 2009.4.3
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 西側にある春日神社から見たところ。
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 こちら↓は参考。同じロブリッジ&リビングストン建築事務所が設計した、東京日本橋にある三井本館です。
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by gipsypapa | 2010-04-02 10:31 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

名古屋の西大須ビル

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 名古屋の繁華街の一角、大須通りに面したところにある大正時代に建てられた西大須ビル。タイル貼りに飾り柱、両開き窓のある、当時としては斬新なビルだったと想像します。

 当初は郵便局などがテナントとして入り、洋風のモダンな建築物として、西大須を彩ってきました。1977年(昭和52年)には地下1階に老舗のライブハウスが入居し若者でにぎわった時期もあったそうですが、ここ数年は空きビル状態だったとか。

 私が訪ねたのは1年前。ちょうど内部の改修工事が行われているときでした。ネット情報によると、そのあと5月に改修が終わり、すでに入居した店舗もあるそうです。そういう意味では、改修前の状態を見ることが出来たのはラッキーでした。鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下1階建て。

西大須ビル
1921(大正10)年
設計・施工 : 不明
名古屋市中区大須2-27-30
撮影 : 2009.4.3
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 タイル貼りの階段と地下室。ここが昔のライブハウスだったところ。
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 このとき外回りはすでに改修工事が終わっていたようです。
by gipsypapa | 2010-04-01 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(2)

名古屋の旧加藤商会ビル

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今日からしばらく愛知県をやります。まずは名古屋市から。

 名古屋のメインストリートの一つ、広小路通りと堀川が交差する位置に架かる納屋橋の北東、川沿いに建つ昭和初期築のビル。東南のコーナーにアールを持たせた正面玄関があります。c0112559_1411468.jpg通りからは3階建てに見えますが、堀川に面する西面は地下室を見せて4階建になっています。一階は石貼り、2階以上には煉瓦調のタイルを貼って変化を持たせた外観。最上部やアール部分の柱頭飾りなどが印象的です。

 当初は外米などの輸入貿易会社だった加藤商会の本社ビルとして建てられ、1935(昭和10)年から1945(昭和20)年まで当時のシャム国、現在のタイの領事館事務所でした。その後、中埜産業株式会社が事務所や倉庫としての使用をしましたが、ビル全体が看板で覆われ、長い間広告塔のようになっていたそうです。2003(平成15)年から始まった、名古屋市による堀川周辺の環境整備の一環として修復改修され、2005(平成17)年に、地上部分はタイ料理「サイアムガーデン」、地下部分は「堀川ギャラリー」としてオープンしました。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造、地上3階、地下1階建て。

旧加藤商会ビル
旧加藤商会ビル (シャム領事館)  1931(昭和6)年ころ
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
名古屋市中区錦1-15-17
撮影 : 2009.4.3
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 地上部分はタイ料理「サイアムガーデン」。昔はシャム領事館だったので、タイ料理のレストランが誘致されたのでしょう。
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 堀川沿いに納屋橋に近付くと地下室部分が見えるため、4階建のようです。
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 地下部分は「堀川ギャラリー」。堀川の環境・歴史・文化に関する情報や絵画が展示されていました。
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 周辺は市民の水辺の遊歩道として整備されています。
by gipsypapa | 2010-03-31 14:05 | 建築 | Trackback | Comments(2)