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愛知学院大学研究棟

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 愛知学院大学の西側の小高い丘にある城山八幡宮の境内に、八角形の塔がある珍しい建物があります。大正から昭和初期かけて、盛んだった青年会(青年団)の活動を推進するために、愛知県が精神修養の場として建てた昭和塾堂です。c0112559_1325748.jpg戦前は青年団の幹部や指導者の養成のための合宿や婦人会、修養団体が使用。戦時中は、陸軍(いかり部隊)や東海軍司令部として、戦後は名古屋大学医学部基礎医学系諸教室や、愛知県教育文化研究所、千種区役所仮庁舎として利用されたそうです。現在は愛知学院大学の大学院歯学部研究棟になっています。

 建物は上空から見ると、塔を中心に棟が3方向にほぼ120°に突き出した形状。「人造りの殿堂」として、上から見ても横から見ても“人”の字形に見えるようにデザインされたそうです。(右の写真はGoogle Earth から)

 本屋は2階建てで、2階部分は窓が3連アーチ型の塊がいくつも並び、屋根は日本風です
目を引くのは中央にそびえる立つ八角形の塔。和風というより中国の寺院のようです。頭に尖塔と飾りのある銅葺き屋根と、中華風の丸窓が周囲を取り巻いています。

 愛知県営繕課の設計ですが、設計者の一人、黒川己喜は黒川紀章の父で、建築家であり、俳人でもあるそうです。帝冠様式の先駆けとして、大正末期から昭和初期の建築様式をよく残した、建築史的にも貴重な近代建築。鉄筋コンクリート造地上2階、地下1階、塔は4階建て。

愛知学院大学研究棟
旧昭和塾堂
1928(昭和3)年
設計 : 愛知県営繕課(酒井勝、安藤武郎、黒川己喜(意匠図)、尾鍋邦彦(構造図))
施工 : 志水組
名古屋市千種区城山町2-90
撮影 : 2010.11.20
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by gipsypapa | 2011-08-02 13:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

愛知県議員会館

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 今日からしばらく愛知県をやります。名古屋は出張で行く機会があるので、休日に掛かる場合は自費で1泊して市内や近郊を見に行くことにしています。去年の夏に撮った写真を逐次紹介します。

 まずは愛知県議員会館から。県庁や市役所のある官庁街の一角にあります。明治~大正期に弁護士、後は第9代名古屋市長を経て「東邦商業学校」初代校長になった大多喜寅之助氏の事務所兼邸宅として建設された洋館です。現在は県会議員の宿泊施設になっています。白く塗られた壁に赤い縁取りのあるスレート葺きで緩やかなカーブを描く屋根が対照的。ドーマー窓も魅力的です。木造平屋建て。

愛知県議員会館
旧大喜多寅之助邸 1920(大正9)年
設計 : 愛知県営繕課(神保技師)
施工 : 不明
名古屋市東区外堀町59
撮影 : 2008.7.11
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 正面右には妻面を見せる部屋があります。応接室だったのでしょう。
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 弁護士事務所らしい階段のある玄関。
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 この天然スレート葺きの屋根が気に入りました。
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 この蔵も古そうです。奥にはやはり同時期に建てられた和館も残っています。
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 私が訪ねた時は係りの人(たぶん県の職員のかた)が2人庭にいらっしゃったので、許可をもらって建物に近付きましたが、普段は非公開だそうです。とはいえ、門に扉がないようなので、いつでも門のところからは見ることができると思います。
by gipsypapa | 2009-04-22 14:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)