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臥龍山荘 不老庵

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 緑の造形が素晴らしい庭園を進むと、一番奥にもう1棟数寄屋造りの不老庵(ふろうあん)があります。急斜面の崖に長い床柱に支えられ、崖からはみ出すように建っているのが大変ユニークな建物です。対岸の冨士山と肱川の眺望を意識した優れた建物です。

 庵は船に見立て作られており、天井は竹網代一枚張りを船底の形のような形にして張っています。対岸のから月が昇ると、月明かりが天井に反射して部屋を明るくするよう巧妙な趣向が施されているそうです。

 入口縁続きに素朴な意匠の茶室があり、お茶を頂くことができます。愛媛県有形文化財の木造茅葺き平屋建て、茶室付き。

臥龍山荘 不老庵
1901(明治34)年
大洲市指定文化財(名勝)
愛媛県有形文化財
設計 : 河内寅次郎
施工 : 中野寅雄(棟梁)・草木国太郎(大工)
大洲市大洲411-2
撮影 : 2012.10.21
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 外に出て裏に廻ると生きた槇の木を使った「捨て柱」が見えます。これは珍しい。
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 船底の形をした竹網代一枚張りの天井。
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 臥龍淵を眼下に見る崖の上に懸り造りに建てられているので、脚が長いのがわかります。
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by gipsypapa | 2013-08-19 13:10 | 建築 | Trackback | Comments(2)

臥龍山荘 知止庵

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 庭園の中ほどにある小さな知止庵(ちしあん)。もともとは浴室だったそうで、戦後に内部を改造して茶室にしたもの。陽明学者中江藤樹の説いた教えから「知止」という庵名になったそうです。木造平屋建て。

臥龍山荘 知止庵
1901(明治34)年
大洲市指定文化財(名勝)
設計 : 河内寅次郎
施工 : 中野寅雄(棟梁)・草木国太郎(大工)
大洲市大洲411-2
撮影 : 2012.10.21
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by gipsypapa | 2013-08-18 10:40 | 建築 | Trackback | Comments(2)

臥龍山荘 臥龍院

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 臥龍山荘の母屋・臥龍院(がりゅういん)です。数寄屋造りの見事な建物で、高い天井には屋久杉、仙台松の一枚板が使用されるなど、贅を尽くした和風建築です。清吹の間(せいすいのま)には水の流れを表現した欄間の透かし彫りがあり、見どころになっていますが、この臥龍院の内部は撮影禁止になっており、紹介できないのが残念。→の写真は大洲市のホームページから借用しました。愛媛県有形文化財の木造平屋建て。c0112559_1593699.jpg

↓ホームページから引用します。

 構想10年、工期4年、河内寅次郎がその情熱をもっともそそいだ建物です。この母屋は周囲に調和した均整の美を取り入れ、屋根は茅葺、農村風寄棟の平屋建てとして全国各地より吟味した銘木を使用し、隅々にまで計算し尽くされた設計です。相談役に茶室建築家の八木氏、施工は大洲:中野寅雄、京都:草木國太郎の名大工が手掛け、建物細部には千家十職、絵画も当時の大家に手によるものです。材料の精選、着想の秀抜、加えて名工の卓越した技術が相まって里には稀な名建築となっています。

龍山荘 臥龍院
1907(明治40)年
大洲市指定文化財(名勝)
愛媛県有形文化財
設計 : 河内寅次郎
施工 : 中野寅雄(棟梁)・草木国太郎(大工)
大洲市大洲411-2
撮影 : 2012.10.21

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by gipsypapa | 2013-08-16 15:15 | 建築 | Trackback | Comments(0)

臥龍山荘

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 今回、大洲を訪ねた目的の一つ、臥龍山荘(がりゅうさんそう)。大洲市内を流れる肱川流域の景勝地“臥龍淵”に臨む三千坪の山荘です。

 説明書によると「臥龍山荘」という名の由来は大洲藩3代藩主加藤泰恒が「蓬莢山が龍の臥す姿に似ている」ことから”臥龍”と命名したとあります。しかし”臥龍”といえば、有名な三国志の諸葛亮孔明のあだ名。命名の隠れた由来かもしれないと思うのは私だけでしょうか。

 現在、山荘に建つ臥龍院・不老庵・知止庵の三建築は、いずれも数寄をこらした名建築で、明治の貿易商、河内寅次郎氏が10年かけて築いたもの。

 庭園は、神戸の庭師、植徳が10年がかりで築造した路地庭園で、肱川・如法寺河原の自然の景観を生かし、蓬莱山(蓬莱島)を中心として四囲の山川を取り込んだ広大な借景庭園となっています。石積み一つとってみても変化を持たせた多様な石積み、飛び石にも銘石を使い、樹木にも数百年の老樹があり、苔類にも珍種が見られるそうです。

 臥龍山荘は、昭和31年9月に大洲の名勝として大洲市の文化財に指定され、さらに昭和60年2月に臥龍院、不老庵が愛媛県の有形文化財(建造物)に指定されました。個々の建物については次回から。

臥龍山荘
1901(明治34)年
大洲市指定文化財(名勝)
設計 : 河内寅次郎
施工 : 中野寅雄(棟梁)草木国太郎(大工)
大洲市大洲411-2
撮影 : 2012.10.21
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 山荘の入り口近くにあるのは2階建の倉庫。
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 「飛石」
 手鞠石、石臼、伽藍礎石、伊予上灘産のげんだ石とその配置の妙には魅せられるものがあります。
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 「潜龍洞(せんりゅうどう)」
 氷室。いわゆる昔の冷蔵庫です。
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 「苔」
 珍種が多くみられ京都西芳寺にも比すべきものがあります。左の「牡丹苔」は通常であれば100年余りの歳月を要しますが、ここでは湿度も高く環境が良いので60~70年余りで生育します。
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 「石積み」
 「乱れ積み」、「末広積み」、「流れ積み」と変化を持たせた石積みの中に生きた「チシャの木」が繁茂し、自然と人工の共存を感じさせる。次に石垣の中に埋め込まれた石臼に目をとられる。流れ積みの中に船に見立てた石があり、何かを語りかけられているようでもあります。
by gipsypapa | 2013-08-15 09:47 | | Trackback(1) | Comments(4)

おおず赤煉瓦館

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 大洲の観光スポットの一つになっている「おおず赤煉瓦館」。明治期に木蝋の製造、養蚕・製糸の一大中心地であり、肱川を利用した舟運による流通の拠点として大洲が隆盛を極めた時代に大洲商業銀行の本店として建てられました。

 その後、警察署庁舎や商工会議所として使われたそうですが、現在は赤煉瓦の資料を展示した「れんが資料室」や地元主婦グループのハンドメイド雑貨・和小物・県内の特産品などを販売しています。

 本館とは別に2棟あり、これらは倉庫だったもの。いずれも煉瓦建築で、寄棟屋根に和瓦を葺いた和洋折衷の様式が特徴です。鮮やかな赤い煉瓦はいわゆるイギリス積み。本館は煉瓦造り、瓦葺、2階建て。

おおず赤煉瓦館
旧大洲商業銀行本店
1901(明治34)年
設計・施工 : 不明
大洲市大洲60
撮影 : 2012.10.21
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by gipsypapa | 2013-08-14 11:56 | 建築 | Trackback | Comments(1)

大洲神社昭和燈

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 小高い丘にある大洲神社。石段の上り口に目を引く燈籠があります。昭和3年に建てられた高さ12メートルの昭和燈。この時代としては珍しい鉄筋コンクリート造りです。ネット情報では、ドラマ「東京ラブストーリー」の最終回に登場したとか。

大洲神社昭和燈
1928(昭和3)年
設計・施工 : 中野良次(大工)
大洲市大洲417-16
撮影 : 2012.10.21
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by gipsypapa | 2013-08-13 08:33 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大洲協同基督教会

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 大洲観光案内所前の広場に白亜の教会があります。なじみのない名前ですが、プロテスタントの一つ、アライアンスキリスト教団の教会で、日本では中国・四国地方に多いそうです。

 かなり新しい会堂に見えます。ファサードに柱を張り出し、赤い屋根の尖塔を、壁を突き抜けるように立てるモダンな教会です。鉄筋コンクリート造り、平屋建て。

大洲協同基督教会
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
大洲市大洲651-2
撮影 : 2012.10.21
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by gipsypapa | 2013-08-12 10:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

中野保険薬局

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 商店街にあった薬局。白い下見板貼り3階建ての古そうな建物で、痛みが目立ち、今にも軒が落ちてきそう。もう営業はやっていないでしょう。これでやっていたら怖い。建物自体は戦後かもしれません。木造3階建て。

中野保険薬局
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
大洲市中村210-38
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 中央「病院指定 中野保険薬局」の看板の向こうに「クマ笹のくすり」というのがあり、画面右端の上りにも「・・・ササヘルス」。これは何?
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 横の壁に「調剤40年」。やはり古いというのはわかりますが、いつの時点から40年なんでしょうね。
by gipsypapa | 2013-08-11 20:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

新田産婦人科 

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 藤本医院の通りを挟んだ位置にもう一つ医院があります。グレーのモルタル仕上げの壁に瓦葺きの屋根。両側に装飾の全くない「うだつ」があります。ここもネット検索で出てこないので廃業の可能性が高いです。木造2階建て。

新田産婦人科 
1941(昭和16)年ころ
設計・施工 : 不明
大洲市大洲240-2
撮影 : 2012.10.21
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by gipsypapa | 2013-08-09 15:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)

内科藤本医院

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 大洲街道から西側へ入った小道。おおず赤煉瓦館へ行く道の一筋南に医院建築が2棟ありました。

 まず内科藤本医院。外観はきれいで現役の医院に見えます。この日は日曜日なので閉まっているのかと思いましたが、ネットで検索しても出てこないので、すでに廃業されているのかも知れません。

 白い外壁に薄い青色の窓枠が清潔な感じを与える医院建築。内科医院の玄関右に外科の表札があるのも御愛嬌です。玄関周りに小さな半円アーチ窓のある、木造2階建て。

内科藤本医院  
1935(昭和10)年
設計・施工 : 不明
大洲市大洲483
撮影 : 2012.10.21
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by gipsypapa | 2013-08-08 13:20 | 建築 | Trackback | Comments(0)