タグ:商業施設 ( 729 ) タグの人気記事

京都三条ダマシン

c0112559_17192145.jpg
 これも京都三条通の1928ビルを少し西に行ったところにあります。何しろ驚いた意匠の建物です。竣工が1890年(明治23年)と、民間の洋風商業施設として古い歴史を誇っています。現在はダマシンカンパニーという洋服店ですが昔は時計店だったそうです。木造建築2階建で壁の部分に煉瓦を使った建物で正面アーケードの三連アーチが印象的です。
 なおダマシンとは、「象嵌」の意味だそうで、絹の高級和柄アロハシャツなどが並んでいました。


三条ダマシン
旧 家邊徳時計店 1890(明治23)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
京都市中京区三条通富小路東入中野町27
撮影 : 2007.4.15
c0112559_17274044.jpg
 1階部分が前方に突出して、突出部には3連アーチがあるのに支柱がない、なんとも不思議な構造。木造だからこそ可能なのでしょう。
c0112559_17291019.jpg
 煉瓦張りのアーチ。
c0112559_17295773.jpg
 正面左端には今も家邊徳時計店の看板と入り口があります。営業しているのでしょうか。
c0112559_1731554.jpg
 ショーウィンドウの上部の細工もいいですね。
c0112559_1731749.jpg
c0112559_17335259.jpg
 入り口は開けっ放しです。入りやすい。庇の部分は古さを感じます。
c0112559_17343458.jpg
c0112559_17345760.jpg
 中からアーチ窓を振り返ったところ。素晴らしい。
c0112559_17362260.jpg
c0112559_17363992.jpg
 奥にはこれまた素晴らしい木製の螺旋階段。
c0112559_17365738.jpg
 階段の右側にKIOTOの文字が見えるのは金庫の扉です。
c0112559_1739758.jpg
 金庫の中はかなり広く、ここも売り場です。それにしても扉の厚いこと。50センチはあるでしょう。
c0112559_17405471.jpg
 カラフルなアロハシャツと建物の取り合わせが印象的でした。
c0112559_17415755.jpg
 登録文化財は当然でしょう。一体、どのような人が設計したのでしょうね。驚きの建物でした。
by gipsypapa | 2007-04-19 17:46 | 建築 | Trackback | Comments(8)

京都の1928ビル

c0112559_15455417.jpg
 京都の三条、河原町通を西に入った一角は街の中心ですが、レトロな洋館がたくさんあります。このビルは元は毎日新聞社の支局ビル。窓やバルコニーにある星形は社章に基づいたもの。
 新聞社ビルの後しばらくは空きビルでしたが、平成10年に京都の新鋭建築家、若林広幸氏の手に渡り、建物は改修されたそうです。
 この建物の名称は、建築年にちなんでつけられたそうで、地階はレトロなカフェ、1階はギャラリー、2階はレストラン、3階ホールは「アートコンプレックス1928」の名称で劇場として使用されています。京都市市登録文化財の鉄筋コンクリート造り地下1階、地上3階建。

1928ビル
旧 毎日新聞京都支局 1928(昭和3)年
京都市市登録文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大林組
京都市中京区三条通御幸町東南角
撮影 : 2007.4.15
c0112559_15552647.jpg
 正面のファサード。星型に張り出したバルコニーが強烈です。武田五一の遊び心がよく出ています。
c0112559_1557125.jpg
c0112559_15572516.jpg
c0112559_15574337.jpg
 北側のメインエントランス。
c0112559_15581329.jpg
 1階のギャラリーへ向かう廊下。床のタイルに注目。
c0112559_1559951.jpg
c0112559_15593061.jpg
 ギャラリーにはアバンギャルドな絵が展示されています。入場無料でした。
c0112559_1603481.jpg
 1階の別の小部屋もギャラリーです。
c0112559_1621271.jpg
 地下のカフェに下りる階段。ちりばめられた珍しい飾りタイルが美しい。
c0112559_1643384.jpg
 左側がカフェの入り口です。食事が終わったばかりなので、中には入りませんでした。
c0112559_1654274.jpg
 同じ階段を下から撮りました。
c0112559_1661992.jpg
c0112559_1665528.jpg
c0112559_1672253.jpg
 西面。西南の端にも別のカフェ。
c0112559_168924.jpg
 西面のライトブルーの窓枠も素晴らしい。
c0112559_1692872.jpg

 
by gipsypapa | 2007-04-17 16:15 | 建築 | Trackback | Comments(0)

大阪の商船三井築港ビル

c0112559_14375847.jpg
 天満屋ビルに隣接する商船三井築港ビル。ここも天満屋と同じように埋め立てられて3階建てが2階建てに見えます。淡い茶褐色のスクラッチタイルと煙突が特徴です。

商船三井築港ビル
旧大阪商船ビル
1933(昭和8)年
設計 : 不明
施工 : 大野組、二井工務店

大阪市港区海岸通1-5
撮影 : 2006.12.5 & 2007.3.14
c0112559_14432899.jpg
c0112559_14435418.jpg
 天満屋ビルに行った帰りに前を通りかかると、ここでも写真展をやっているという看板を見つけました。Stem Gallery で「今は亡き建物たち」というタイトルでした。
c0112559_14462989.jpg
 ここが Stem Gallery の入り口。
c0112559_1447465.jpg
 今はなき大阪の近代建築をモノクロの写真で紹介してありました。ヴォーリズのパルナパ病院もありましたよ。
c0112559_14481010.jpg
 ギャラリーにいらっしゃった佐藤啓子さんと、しばしヴォーリズ談義。彼女は京都の駒井家住宅が今のアメニティ2000に渡る前にかかわっていらっしゃったとか。不思議な縁でした。
c0112559_1450529.jpg
 その後もイベントが続いていて、招待状を頂いていますが、なかなか訪れるチャンスがありません。失礼しっぱなしです。
by gipsypapa | 2007-04-16 14:52 | 建築 | Trackback | Comments(0)

大阪の天満屋ビル

c0112559_23401899.jpg
 地下鉄中央線の大阪港駅を海遊館の方角に降りて線路沿いを北に進んだところにあります。

 昼間に大阪市内に出かける用事があり、私のブログにコメントをくれる、ひろさんからご紹介があった「まちかどの近代建築写真展」を見に天満屋に行くことにしました。丁度昼時だったので昼食もここでとろうと思っていましたが、なんと行った水曜日はお休みでした。しかい、たまたま休みに立ち寄ったという奥さんがいらっしゃって、写真展を見に来たというと、快く中へ通してもらいました。

 このビルは1935年竣工当時は鉄筋コンクリート3階建てだったのですが、その後、道路そのものが嵩上げされ、当時の一階部分は半分地下になるという珍しい構造になっています。つまり、前は2階の窓だったところを玄関に改造して使っています。

天満屋 (天満屋回漕店)
1936(昭和11)年
設計 : 村上工務店
大阪市港区海岸通1-5-26
撮影 : 2006.12.5 & 2007.3.14
c0112559_23455742.jpg
 雑居ビルでしょう、協和船舶工業株式会社の看板があります。この一帯は大阪港の一角ですから、船舶や船積み会社、倉庫などが多くあります。
c0112559_2349636.jpg
 丸窓の下に天満屋が見えます。喫茶店兼スタジオです。
c0112559_2350451.jpg
c0112559_23503585.jpg
 階段を上がって。
c0112559_23513126.jpg
 写真展は奥の小部屋でやっていました。ひろさんの写真を探しましたが、出展数が多すぎて見つからず。
c0112559_23531368.jpg
c0112559_2353497.jpg
c0112559_2354748.jpg
 喫茶室は南に面して明るい。
c0112559_005753.jpg
 3階への階段。
c0112559_23554936.jpg
 ここを訪れたのは2回目。前回は時間がなかったせいもあり、撮らなかったアングルを今回は。実はこのアングルを撮るには反対側に歩道のない、車が多い道を渡らねばなりません。禁断の道なのです。
 どうですか、2階建てに見えますよね。なお、右に見えるビルは商船三井築港ビル。これは次回に。
by gipsypapa | 2007-04-16 00:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都中央信用金庫東五条支店

c0112559_23501519.jpg
 明治のたばこ王といわれた村井吉兵衛が起こした村井兄弟商会に関連した建物をもう一つ。村井銀行も村井吉兵衛の事業のひとつでした。
 他にも村井銀行の建物は残っているようですが、この建物も小さめとはいえ、どっしりと構えた銀行らしい建物です。石造り2階建て。

京都中央信用金庫東五条支店
旧・村井銀行五条支店
1924(大正13)年
設計 : 吉武長一(2011.2.3修正)
施工 : 清水組
京都市東山区五条大橋東入ル北側
撮影 : 2007.3.4
c0112559_23574738.jpg
c0112559_23581256.jpg
c0112559_23583573.jpg
c0112559_2359047.jpg
吉武長一といえば、京都では他に旧東邦生命、閻魔などを手がけていて、彫りの深いアーチ窓と、屋上の石材による装飾の手摺などの重量感溢れ、また柱が強調された意匠が特徴です。
c0112559_052812.jpg

by gipsypapa | 2007-04-15 00:09 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の長楽館

c0112559_13181466.jpg
 京都の観光名所円山公園の一角にひときわ目を引く大規模洋館があります。先に紹介した関西テーラーと東山IVYの工場を操業していた、タバコ王、村井吉兵衛の京都別邸でした。

 京都の迎賓館として華やかな集いの場となっていた長楽館ですが、その名前の由来は、伊藤博文が完成したばかりの長楽館へ滞在し、窓からの眺望に感銘して「長楽館」と記したことに由来しているそうです。現在は喫茶・レストランのほかレディースホテルとして使用されています。

 外観はルネッサンス様式を基調にしていて、1階部分が石張り、2階及び3階部分がタイル貼りになっています。室内の意匠は各部屋ごとに異なる様式になっていて、家具も当時のものがそのまま残されているそうです。これら家具類の大部分は輸入品と考えられています。

長楽館
旧 村井吉兵衛京都別邸
1909(明治42)年
設計 : J.M.ガーディナー
施工 : 清水満之助(清水組)
室内装飾 : 杉田商店(東京),河瀬商店(京都)
京都市指定有形文化財
京都市東山区八坂鳥居前東入円山町円山公園内
撮影 : 2007.3.4
c0112559_13191785.jpg
 東のカフェ&レストランへの門。
c0112559_13205128.jpg
 東面。1階は石張り、2階から上がタイル貼りです。
c0112559_13224269.jpg
c0112559_13225410.jpg
 正面エントランス上部のファサード。
c0112559_13233159.jpg
 カフェ&レストランへの入り口。
c0112559_1324719.jpg
 1階突き当たりはサンルームでした。更に奥には昔の喫煙室。
c0112559_1324512.jpg
c0112559_1325442.jpg
 同じく1階右にはロココ調の応接室。建物だけでなく家具30点も京都市指定有形文化財に指定されています。
c0112559_13261310.jpg
 2階へ登る階段。
c0112559_13271081.jpg
c0112559_13274358.jpg
いずれも2階の踊り場から見たところです。 
c0112559_13284852.jpg
c0112559_1329187.jpg
 2階の客室も喫茶室になっています。コーヒー・紅茶共¥600からで、ケーキは¥400から。
c0112559_13301378.jpg
 1階のトイレの窓ガラスもレトロ。
c0112559_13314084.jpg
 2階から3階へ登る階段。
c0112559_1328325.jpg
c0112559_1332204.jpg
 
c0112559_13323814.jpg
 3階の部屋は書院造の和室だそうですが、立ち入り禁止になっていますので階段から撮影しています。
c0112559_1334883.jpg
 南から。左がカフェ&レストランに使われている本館。右の六角塔屋を持った建物は別館です。
c0112559_133542100.jpg
 手前が本館、向こうは本館の棟続きでレディーズホテル。ここでも人力車が頑張っていました。
c0112559_13373030.jpg
 ここがレディーズホテルです。
c0112559_13382067.jpg
 別館の窓。
c0112559_13385668.jpg

by gipsypapa | 2007-04-13 13:46 | 建築 | Trackback | Comments(4)

京都の東山IVY

c0112559_10571314.jpg
 関西テーラーの裏側にも赤煉瓦の洋館があります。これも村井兄弟商会が明治31年に建てた日本初の機械化たばこ製造工場「器械館」でした。今はリニューアル、ウイークリーマンション「東山IVY」になっています。
 ホームページ↓です。
http://ivy.free-d.jp/
 京都の宿泊施設はおおむね高いのですが、ここはかなり安い値段の設定になっているようです。ウィークリーマンションですが、1泊からできるようなので、京都の観光拠点をこういうレトロな洋館にするのもいいですね。

2009年解体。

東山IVY
旧 村井兄弟商会 器械館 
1988(明治31)年
設計・施工 : 不明
京都市東山区馬町通東大路西入上新シ町358
撮影 : 2007.3.4
c0112559_118382.jpg
 関西テーラーは南向きでしたが、ここは北側が正面になります。ここが玄関です。
c0112559_119326.jpg
c0112559_1194818.jpg
c0112559_1195889.jpg
 窓枠はサッシに変わっていますが、赤い煉瓦に白い縁取りの素晴らしい窓。
c0112559_1111254.jpg
 北面。
c0112559_1112120.jpg
 関西テーラーの左側にもアクセスできる通路があったので、そこから東山IVYを。こちらは南面なので日が当たって煉瓦がオレンジ色に輝いています。
c0112559_11145033.jpg
 裏口には「アイビースタディ」の表札があります。はて、なんでしょう。予備校の寮だった時代もあったらしいので、そのころの名残りでしょうか。
c0112559_1116174.jpg
 東山IVY(左)と関西テーラー(右)の位置関係がわかると思います。
by gipsypapa | 2007-04-12 11:18 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の関西テーラー

c0112559_16511545.jpg
 京都の東山区に今も残る明治時代の煉瓦造りの建物。明治のたばこ王といわれた村井吉兵衛が起こした村井兄弟商会の製造工場でした。たばこ専売法施行後は専売公社の京都工場として使用されました。その後、倉庫になっていましたが、払い下げられ現在に至っています。

 村井吉兵衛は、さすがに私も古すぎて知りませんが「サンライス」「ヒーロー」などのたばこの製造販売を皮切りに、東洋印刷、日本石鹸、村井カタン糸などの事業を起業し、村井銀行、鉱業、汽船、石油、ホテル、貿易など幅広く手を出した実業家だそうです。

 京都には村井吉兵衛の住宅だった「長楽館」や旧村井銀行などの当時の建物が残っています。

2009年解体。

関西テーラー
旧 村井兄弟商会
1900(明治33)年
設計・施工 : 不明
京都市東山区渋谷通大和大路東入ル上新シ町
撮影 : 2007.3.4
c0112559_1721321.jpg
c0112559_1723412.jpg
c0112559_1755862.jpg
 海外から輸入された赤煉瓦が使われているらしいのですが、光が当たるとオレンジ色に輝く珍しい煉瓦です。それにしても関西テーラーとは?営業しているようには見えませんでした。
c0112559_1744417.jpg
 明治33年建築の石碑(これ自体は新しいです)。
c0112559_1765744.jpg
c0112559_177996.jpg
c0112559_1773055.jpg
 東側に残っている工場の塀。十字の模様を抜いた煉瓦積みが面白いです。またこのように窓がないのに窓の形をしているものを「ブラインドウィンドウ」と呼ぶとか。この塀は素晴らしい。
c0112559_17165559.jpg

by gipsypapa | 2007-04-11 17:18 | 建築 | Trackback(2) | Comments(13)

横浜市の山手89-6番館 (えの木てい)

c0112559_15281.jpg
 かつて外国人居留地だった山手に残る数少ない西洋館。日本建築学会で取りまとめた“日本近代建築物総覧”にも貴重な建築物であると認定されているとか。古き良き山手の雰囲気を今も漂わせています。その一階のリビングルームが喫茶『えの木てい』になっています。

山手89-6番館 (えの木てい)
1927年(昭和2)年
設計 : 不明
施工 : 宮内建築事務所
横浜市中区山手町89-6
撮影 2006.4.30
c0112559_15132613.jpg
c0112559_15134415.jpg
 通りに面した前庭はオープンカフェで若者でいっぱい。お腹がすいていなかったので「えの木てい」には入りませんでしたが、暖炉,木製の上げ下げ窓や200年以上昔のアンティーク家具が見れるようです。
by gipsypapa | 2007-03-23 15:17 | 建築 | Trackback(2) | Comments(0)