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名古屋市の伊勢久株式会社本社

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 伊勢久株式会社は創業が江戸時代1758年という長い歴史を持つ薬問屋です。この建物は昭和5年に竣工され、この時期流行したアメリカ風スパニッシュ様式を採用した、先進的で自由なデザインの建築。鉄筋コンクリート造、 地上3階、 地下1階で、冷暖房やリフト、水洗便所まで備えた当時としては非常に先進的な建物でした。外観は地味な色合いのタイル張りで、螺旋状の溝のある4本の飾柱と大梁の飾りテラコッタが印象的です。
 
伊勢久株式会社本社 1930年(昭和5)年
設計 : 鳥武頼三
施工 : 志水建築業務店
愛知県名古屋市中区丸の内3-4-15
撮影 : 2007.6.8
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 らせん状の柱や窓まわりの装飾に特徴があります。タイル貼りはほぼ前面だけ、裏側半分はモルタルむき出しでした。
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 5年後に建てられた亜愛知県庁大津橋分室と2つ並んでいる姿は、まるでここだけ時代が止まっているかのようです。
by gipsypapa | 2007-06-24 10:34 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京上野の比留間歯科医院

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 上野駅を南に下がったところにある変わった洋館。昭和初期に建てられ、今も現役と思われる歯科医院です。木造2階建て。

比留間歯科医院 1929年(昭和4)年
設計 : 比留間氏(自家設計)
施工 : 早川氏(大工)
東京都台東区東上野4-1-5
撮影 : 2007.5.1
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 家が建て込んでいるので、正面しか見えませんが、いかにも昭和初期の近代建築です。
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 左に見えるのは理容天谷/ミイズ美容室。これも古そうです。
by gipsypapa | 2007-06-14 23:47 | 建築 | Trackback | Comments(0)

会津若松市の四つ角大正館

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 七日町通りと野口英世青春通りがクロスする大町四ツ角にある大正10年の建築物。この建物が建てられた大正時代は、会津若松が銀行ラッシュだったそうです。旧郡山商業銀行若松支店の洋館で、そのあと西洋館と呼ばれていました。現在は四つ角大正館となりました。鉄筋コンクリート造2階建て、地下1階で、1階がセイロンティーガーデンという喫茶店となっています。なお、2階は貸しホール、地下はバーとして 昼夜にわたり訪れる人々で賑わっています。

四つ角大正館
旧郡山商業銀行若松支店
1921年(大正10)年
設計・施工 : 不明
福島県会津若松市大町1-9-8
撮影 : 2007.4.30
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 内、外装ともアールデコ調の西洋館で、派手さはありませんが、外壁には当時の先進性がうかがえます。
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 喫茶店に入って紅茶を飲むことにしました。
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 採光のよい空間です。銀行だったので1階の天井が高く、下は禁煙。喫煙者は小さなメザニンフロアーのような張り出し部に上がります。その代わり下の展望がよくラッキーでした。紅茶は色々種類があって迷うくらい。写真にあるように、ティーポットには保温のための綿入れの帽子をかぶっています。カップに引っ掛けてある茶漉しに紅茶を注ぐわけです。おいしかった。
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 建物の右に地下のバーの入り口が。昼間はカフェです。私個人的には、こっちに入りたかった。(^^)
by gipsypapa | 2007-05-19 17:37 | 建築 | Trackback | Comments(0)

滝谷建設工業会津若松支店

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 白木屋漆器店の右側に隣接するこの建物は郡山橋本銀行の若松支店として建設されましたが、 昭和恐慌のため開店することができませんでした。 その後、 1935年(昭和10年)から1980年(昭和55年)まで第四銀行会津支店として使用されていました。現在は、滝谷建設の事務所として使われています。鉄筋コンクリート造2階建て。
 
設計は有名な岡田信一郎。
 明治・大正期の建築家。東京出身。東大卒。1912(大正1)大阪市中之島公会堂の指名競技設計に1等当選し、これが出世作となった。その後、'25東京の旧歌舞伎座、'28(昭和3)鎌倉国宝館などで近代的な鉄筋コンクリート構造で日本建築様式を再現して注目された。このほか'26東京府美術館をギリシア様式で、'34明治生命ビルをルネサンス様式でつくり、関東大震災で焼けおちたニコライ会堂のドーム再建設計にあたるなどして、様式建築の鬼才とうたわれた。また名妓万龍との結婚もかれの人気を高めた。一方、早大講師・東京美術学校(東京芸大)教授として建築史・建築意匠を講じて、後進の指導にあたった。【コンサイス日本人名事典】


滝谷建設工業会津若松支店 
旧第四銀行会津支店
1927年(昭和2)年
設計 : 岡田信一郎
施工 : 池田工業株式会社
福島県会津若松市大町1-2-8
撮影 : 2007.4.30
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 ギリシャ様式の重厚な建物。6本の太い円柱が見事です。列柱の柱頭は、渦巻状の装飾がされたイオニア式。 軒や列柱の上には、蛇腹がぐるっと一周しています。
by gipsypapa | 2007-05-18 10:05 | 建築 | Trackback | Comments(0)

会津若松市のレオ氏郷南蛮館

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 会津若松の七日町の中心部にある重厚な蔵の建物です。鶴ヶ城を築いた会津藩主で、キリシタン大名だった蒲生氏郷の資料館で、レオ氏郷南蛮館の名前は、洗礼名「レオ」からきています。建物に関する情報はほとんど見つかりません。洋品店として使われていた大正時代の蔵を資料館に改造したと思われます。1階は民芸品を扱うショップになっています。見所の2階は有料(100円)。

レオ氏郷南蛮館
旧洋品店 
竣工 : 大正時代
設計・施工 : 不明
福島県会津若松市大町1-2-21(七日町通り)
撮影 : 2007.4.30
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 洋風な入り口付近。
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 1階は民芸品のショップ。七日町通りはレトロな建物が並んでいて観光客が多い。
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 道路側に面した窓は色ガラス。
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 2階へ上がる階段。
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 階段の電燈。
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 2階には部屋が二つあります。これは手前の部屋。蒲生氏郷の資料が陳列されています。
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 2階に再現された氏郷の自室・天主の間。
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 2階の窓。中央はアーチ窓です。
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 実はここの見所は建物ではなくこれ。朱塗りの床に「泰西王侯騎馬図」(模写)のふすま絵を配した「天主の間」はけんらん豪華です。
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 金色の天井。
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 レオ氏郷南蛮館の開館ための改修工事は滝谷建設工業が請け負いました。そのビルが同じ七日町通りにあります。次回紹介します。
by gipsypapa | 2007-05-17 14:58 | 建築 | Trackback | Comments(0)

会津若松市の白木屋漆器店

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 福島市と郡山市にそれぞれ一泊して東京に移動する前に会津若松市に足を伸ばしました。期待通り会津若松には古い町並みと建物が多く残っています。このブログの主旨として、あまりに純和風の建物まで取り上げるとキリがありませんので、洋風建築のみ少し紹介します。
 この建物は、大正3年に竣工したルネッサンス様式を取り入れた会津初の洋風建築だそうです。見た目は洋風ですが、構造は木造で土蔵造の工法で建てられています。洋風店蔵とでもいえましょう。木造三階建てで、建築当時は低い街なみの中で目立った存在だったとか。見学可能で無料です。

白木屋漆器店 1914(大正3)年
設計 : 山岸清助
施工 : 山岸源蔵
福島県会津若松市大町1-2-10
撮影 : 2007.4.30
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 木造ですが、表面は石張り。アーチを使うなど洋風です。
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 1階は店舗で漆器を売っています。
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 1階の左奥には展示室があります。廊下に張ってあるポスターは大正ロマンの香りが一杯。
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 ケヤキの木で作った手すり部分と階段まわり。
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 2階は値段がつけられないほど貴重な漆器の展示室。古い作品ばかりで見ごたえがあります。建物の中の意匠はルネサンス風です。素晴らしい。
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 ひときわ目を引く白木屋(中央)。向こうに見えるギリシャ風の建物は、これも古い滝谷建設のビル。
by gipsypapa | 2007-05-16 13:49 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都の順正・清水店

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 観光客でいっぱいの清水坂の途中、路地を一寸入った所に建つ湯豆腐・京料理の店。清水焼から事業を展開して,ガイシや義歯の製造で財をなした第三代・松風嘉定の邸宅として建てられたものです。大正3年に木造2階建の和館が建ち,同8年には洋館建築が着工し,10年頃までに竣工したそうですが、和館部分は現存していません。外観は,和風と洋風が自然に入り混じる武田五一風の折衷様式の登録有形文化財です。

順正清水店
旧 松風嘉定邸 1921(大正10)年頃
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 不明
京都市東山区清水
撮影 : 2007.3.4
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 木造ですが壁は花崗岩の石貼り。洋風建築かと思えば日本瓦屋根に鴟尾。和洋折衷です。
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 南側には上に広いベランダがあるサンルーム。上部の窓はステンドグラスです。
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 ここが入り口。「ゆどうふ」の暖簾。
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 中を覗いて見ました。武田五一なので内部には興味深い装飾が施されているはずですが、この日は食事をすませたばかり, 中には入りませんでした。
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 素晴らしい窓。
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 風見鶏。
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by gipsypapa | 2007-04-23 17:34 | 建築 | Trackback | Comments(0)

日本生命京都三条ビル

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 これも三条通にある建物。レンガの上から石を貼っています。塔屋部分の銅板葺きトンガリ屋根に、辰野(片岡建築事務所)金吾らしさがあります。 入口は南・東の2箇所。昭和58年に角地の塔屋と右側の一部だけを残して取り壊され、増築部(後ろに見える高い建物)とは左側でつながっています。現在1階には、リサイクル着物ショップが入店。レンガ/石張り2階建の登録有形文化財。

日本生命京都三条ビル 1914(大正3)年
登録有形文化財
設計 : 辰野・片岡建築事務所
施工 : 山本鑑之進
京都市中京区三条通柳馬場西入桝屋町75
撮影 : 2007.4.15
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 南の入り口。
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 そのすぐ横に東の入り口。
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 赤レンガが得意の辰野金吾ですが、石造り?と思ったら下には赤レンガが隠れているそうです。
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 1階下部を。
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 南入り口のアップ。
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 ごらんのようにリサイクル着物ショップになっています。
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 入り口のホール中央に着物のマネキン。
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 そのマネキンは8角形の飾りタイルの上に立っています。
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 そこから見上げると、吹き抜けになっていて、ここにも8角形の飾りがありました。
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 辰野金吾にしては大人しい設計です。一方の片岡とは、片岡安のことで石張りを多用した直線的な細部意匠を用いることを得意とした設計者らしく、彼の意図がかなり入っているのではないでしょうか。
by gipsypapa | 2007-04-20 15:58 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都三条ダマシン

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 これも京都三条通の1928ビルを少し西に行ったところにあります。何しろ驚いた意匠の建物です。竣工が1890年(明治23年)と、民間の洋風商業施設として古い歴史を誇っています。現在はダマシンカンパニーという洋服店ですが昔は時計店だったそうです。木造建築2階建で壁の部分に煉瓦を使った建物で正面アーケードの三連アーチが印象的です。
 なおダマシンとは、「象嵌」の意味だそうで、絹の高級和柄アロハシャツなどが並んでいました。


三条ダマシン
旧 家邊徳時計店 1890(明治23)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
京都市中京区三条通富小路東入中野町27
撮影 : 2007.4.15
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 1階部分が前方に突出して、突出部には3連アーチがあるのに支柱がない、なんとも不思議な構造。木造だからこそ可能なのでしょう。
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 煉瓦張りのアーチ。
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 正面左端には今も家邊徳時計店の看板と入り口があります。営業しているのでしょうか。
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 ショーウィンドウの上部の細工もいいですね。
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 入り口は開けっ放しです。入りやすい。庇の部分は古さを感じます。
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 中からアーチ窓を振り返ったところ。素晴らしい。
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 奥にはこれまた素晴らしい木製の螺旋階段。
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 階段の右側にKIOTOの文字が見えるのは金庫の扉です。
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 金庫の中はかなり広く、ここも売り場です。それにしても扉の厚いこと。50センチはあるでしょう。
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 カラフルなアロハシャツと建物の取り合わせが印象的でした。
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 登録文化財は当然でしょう。一体、どのような人が設計したのでしょうね。驚きの建物でした。
by gipsypapa | 2007-04-19 17:46 | 建築 | Trackback | Comments(8)

京都の1928ビル

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 京都の三条、河原町通を西に入った一角は街の中心ですが、レトロな洋館がたくさんあります。このビルは元は毎日新聞社の支局ビル。窓やバルコニーにある星形は社章に基づいたもの。
 新聞社ビルの後しばらくは空きビルでしたが、平成10年に京都の新鋭建築家、若林広幸氏の手に渡り、建物は改修されたそうです。
 この建物の名称は、建築年にちなんでつけられたそうで、地階はレトロなカフェ、1階はギャラリー、2階はレストラン、3階ホールは「アートコンプレックス1928」の名称で劇場として使用されています。京都市市登録文化財の鉄筋コンクリート造り地下1階、地上3階建。

1928ビル
旧 毎日新聞京都支局 1928(昭和3)年
京都市市登録文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大林組
京都市中京区三条通御幸町東南角
撮影 : 2007.4.15
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 正面のファサード。星型に張り出したバルコニーが強烈です。武田五一の遊び心がよく出ています。
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 北側のメインエントランス。
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 1階のギャラリーへ向かう廊下。床のタイルに注目。
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 ギャラリーにはアバンギャルドな絵が展示されています。入場無料でした。
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 1階の別の小部屋もギャラリーです。
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 地下のカフェに下りる階段。ちりばめられた珍しい飾りタイルが美しい。
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 左側がカフェの入り口です。食事が終わったばかりなので、中には入りませんでした。
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 同じ階段を下から撮りました。
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 西面。西南の端にも別のカフェ。
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 西面のライトブルーの窓枠も素晴らしい。
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by gipsypapa | 2007-04-17 16:15 | 建築 | Trackback | Comments(0)