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千秋庵総本家

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 宝来町の電停近く、電車通りと高田屋通りの交差点に古い店舗と蔵があります。1860(万延元)年創業の老舗和菓子店で、北海道では有名だそうです。スキーをはいた熊の浮き彫りで知られるという洋風せんべい「元祖山親爺」や「どら焼き」が名物みたいです。

 町屋風の店舗の隣に蔵があり、いずれもなまこ壁がいかにも古そうですが、築年は分かりませんでした。創業の江戸末期にしては新しいようにも見えます。木造2階建て。

千秋庵総本家
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
函館市宝来町9-9
撮影 : 2013.8.29
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 壁に隠れて見えにくいのですが、西側に古くてよさそうな建物が見えます。「割烹 富茂登」という看板がありました。「ふもと」と読むとか。函館山の麓にあるのでこういう名前になったのでしょう。ネット情報では、函館ドックが贔屓にしていた小鶴という料亭を買い取って使っているそうです。
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by gipsypapa | 2014-02-04 14:04 | 建築 | Trackback | Comments(2)

阿さ利本店

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 路面電車の宝来町電停近くにあるすき焼き専門店。予約しないと入れないほどの人気店らしいのですが、この前を通った時は午前中で、人影はまばらでした。

 コーナー部は看板建築風に洋風に見せていますが、両側面から見ると格調高い2階建ての和風建築。ネット情報では青森県の野辺地にあった別荘を移設したとか。市内に残る昭和初期の建築物として貴重なものとして「函館の歴史的風土を守る会」の歴風文化賞を受賞した木造2階建て。

阿さ利本店
1934(昭和9)年
設計・施工 : 不明
函館市宝来町10-11
撮影 : 2013.8.29
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by gipsypapa | 2014-02-03 12:43 | 建築 | Trackback | Comments(6)

函館市立青柳小学校

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 昭和9年の函館大火後の復興事業として建設された復興小学校の中の一つ函館市立青柳小学校。解体問題で有名になった弥生小学校より2年前に建てられた、同じく小南武一の設計による校舎です。

 L字型に配置された大型校舎で、遠くから見るとこれという特徴がありません。弥生小学校では多少なりとも華麗な意匠を表現した小南武一ですが、復興小学校の第1号として手がけたために、装飾を排除して機能性を優先させたのかも知れません。

 しかしながら、内部は分厚い壁にアーチ型の柱が短い間隔で並ぶ重厚な構造美が見受けられるそうです。「ハコダテ150」というブログに4年前に撮影された内部写真があります。建物は多少の改修は行われましたが、ほぼ竣工当時の原型を保っているそうです。鉄筋コンクリート造り3階建て。

函館市立青柳小学校
旧住吉尋常小学校
1935(昭和10)年
設計 : 小南武一(函館市建築課)
施工 : 森川組
函館市青柳町22
撮影 : 2013.8.29
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 実は事前の調査不足でした。この校舎が昭和10年築とは思えず、遠くから少し撮影しただけ。というのも・・・

 唐草館の方からアクセスしたので、この ↑ 古そうな建物を最初に見たわけです。これが昭和10年の校舎と思ってしまいました。後で調べたらこれは体育館だったようです。
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 こっちはいつ建てられたのでしょう?
by gipsypapa | 2014-02-02 20:24 | 建築 | Trackback | Comments(2)

唐草館

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 函館公園から市電の青柳町電停へ向かう途中にフレンチレストラン「唐草館(からくさかん)」があります。元は医院だったそうです。

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函館の町並みでよく見かける擬洋館とは違った、純洋風の建物です。玄関ポーチの上はバルコニーを置き、玄関には半円のトップライト。並んだ縦長の上げ下げ窓など、昭和初期の医院建築の風情を感じます。

 → の写真は食べログから借用したものです。レストランのはずですが、建物のどこにもメニューなどのそれらしい表示がないのが不思議です。とはいえ現在も営業しているようなので、この日は休みだったのでしょう。木造2階建て。

唐草館
旧医院
1935(昭和10)年
設計・施工 : 不明
函館市青柳町21-23
撮影 : 2013.8.29
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by gipsypapa | 2014-02-01 10:09 | 建築 | Trackback | Comments(0)

函館の若林家住宅

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 函館公園の東隣に白い下見板張りの洋館があります。擬洋風の1階建て部分と南に面した2階建ての洋館からなっています。緩やかな赤い鉄板葺きの屋根が複雑に組み合わさった北国らしい家屋です。洋館部は南側1階部分に出窓のある瀟洒な住宅。木造2階建て。

若林家住宅
1937(昭和12)年
設計・施工 : 不明
函館市青柳町
撮影 : 2013.8.29
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 敷地の東側には蔵があり、ここも住居として使われているようです。
by gipsypapa | 2014-01-31 09:50 | 建築 | Trackback | Comments(6)

函館市立図書館旧本館

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 函館公園の南側の一角に大正から昭和初期に建設された図書館があります。現在は市立図書館の施設は五稜郭に移転してしまったため空き家になっています。

 建物は1棟に見えますが、2期に分かれて立てられました。現在の正面玄関がある本館の建物は昭和初期のもので、その背後にある5階建てが大正時代に建てられた部分です。

 本館棟は昭和2年の完成で、元々は正面玄関を中心とした左右対称形でしたが、1963(昭和38)年に向かって右側に閲覧室が増築され右側が広くなっています。

 中央1階部分は半円アーチの奥に通用口があり、左右から階段を上った2階が中央玄関になっているのが珍しい。玄関ポーチの大円柱や上部の三角ペディメント、3連の半円アーチ窓とレリーフが様式主義的な意匠です、そのほかは意外に簡素なイメージです。

 内部にも見どころが多いようで、特に多様なステンドグラスがよさそうです。この辺は「関根要太郎研究室@はこだて」「旧函館市立図書館の今」にある写真をご覧ください。

 設計はこのブログで函館市公民館旧函館市立弥生小学校を紹介した函館市建築課の小南武一。鉄筋コンクリート造り3階建て。

函館市立図書館旧本館
1927(昭和2)年
設計 : 函館市建築課(小南武一)
施工 : 堀田組
函館市青柳町17-2(函館公園内)
撮影 : 2013.8.29
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旧函館市立図書館書庫
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 本館棟とつながっているのでわかりにくいのですが、本館の背後にある5階建て部分は大正5年に建てられた書庫棟です。

 本館ができるまではこの書庫棟だけがあったと考えると、形状が幅広で薄っぺらいのが不思議な気がします。想像するに本館ができるまで11年間のギャップがあるにしろ、本館が増設されるのを前提に建てられた可能性があります。

 昭和9年の函館大火にも耐え、貴重な資料が守られたといわれ、防火機能的に優れた建物です。こちらの設計はかの辰野金吾の辰野葛西建築事務所。施工は明治から大正にかけて旧函館区公会堂などを手掛けた北海道屈指の工事請負人、村木甚三郎とその息子の村木喜三郎。鉄筋コンクリート造り5階建て。

旧函館市立図書館書庫
1916(大正5)年
設計 : 辰野葛西建築事務所
施工 : 村木甚三郎、村木喜三郎
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by gipsypapa | 2014-01-30 11:35 | 建築 | Trackback | Comments(4)

旧函館博物館2号

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 1号の少し南にある旧函館博物館2号は、当時、東京にあった開拓使東京出張所仮博物場が閉鎖する際、その収蔵物を収める目的で建てられ、博物館として1号より5年後の1884年に開館したものです。

 同じく木造平屋建での小さな博物館ですが、こちらは左右非対称。玄関上部のアーチ型の欄間や半円アーチ窓をなら別など華麗な意匠となっています。真っ白な下見板張りの外壁と赤い鉄板葺き屋根の色の対比が鮮やかです。北海道指定有形文化財の木造平屋建て。

旧函館博物館2号(函館県博物館)
1884(明治17)年
北海道指定有形文化財
設計 : 函館県技師
施工 : 浜谷新助
函館市青柳町17-5
撮影 : 2013.8.29
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by gipsypapa | 2014-01-29 09:28 | 建築 | Trackback | Comments(0)

旧函館博物館1号

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 4年ぶりの函館。朝から前回見逃したレトロ建築を中心に市内を散策しました。まずは青柳町の函館公園へ。

 旧函館博物館1号は、開拓使函館支庁が1879年(明治12年)にE.S.モースから寄贈された採集物を展示・収蔵することと、開拓使製造物の見本陳列する目的で建てられた小さな博物館です。現存する日本で最も古い博物館だそうです。

 建物は瓦葺きの方形屋根の玄関を中央に置く左右対称の建物。窓は防犯の目的でしょう、鉄格子が入っています、真っ白な下見板張りの外壁がまぶしい北海道指定有形文化財の木造平屋建て。

旧函館博物館1号(開拓使博物場)
1879(明治12)年
北海道指定有形文化財
設計 : 開拓使函館支庁
施工 : 田中善蔵
函館市青柳町17-5
撮影 : 2013.8.29
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by gipsypapa | 2014-01-28 11:46 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館へ

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 弘前からJRで青函トンネルをくぐります。今回の旅行の往路は伊丹からJALで青森まで飛びました。本来は青森県だけを廻って復路も飛行機で帰るつもりでしたが、とにかく大阪・青森間はJAL便しかなく、競争の原理が働きません。27,500円/人と高いのです。

 一方、大阪と函館間はANAも飛んでいるためでしょう、距離が長いにもかかわらず、19,000円/人。つまり片道8,500円/人も違います。家族3人で25,000円の差額が発生。つまり日程をのばして、函館までJR特急で移動し、かつホテル代を入れてもほぼ同額になることがわかりました。娘が函館に行ったことがないこともあり、函館を追加することにしたわけです。

 弘前からからJR特急つがる3号で青森へ、すぐにJRスーパー白鳥25号に乗り継ぎます。

撮影 : 2013.8.28

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 初めて通る青函トンネル。青森からガラガラで発車し、途中駅での乗客もなく、トンネルに入りました。
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 ところが青函トンネルの中にあり、乗り降りができる国内唯一の海底駅「竜飛海底駅」でかなりの乗降客があり驚きました。実は今年(2014)の3月でこの駅が廃止されるため、駅の見学ツアーが大人気だそうです。といっても. 整理券の販売は既に終わり、ネットオークションでは高値で取引されているとか。

 ちなみに駅の標識には、次の駅名に「吉岡海底駅」というのがありますが、休止中というかすでに使われていません。
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 トンネルの縦断図。左が本州側で、②が竜飛海底駅、③が吉岡海底駅です。
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 トンネルを抜け、函館湾越しに函館山が見えてきました。
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 4年ぶりの函館。すでに夕刻。この日はホテルにチェックインして、街に海鮮料理を食べに行きます。レトロな建物巡りは明日からです。
by gipsypapa | 2014-01-27 09:11 | | Trackback | Comments(2)

網走市立郷土博物館

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 道東旅行の最後の目的地、網走市立郷土博物館です。行きたかったのはフランク・ロイド・ライトに師事した田上義也(たのうえ よしや1899 – 1991)の設計だからです。

 北海道を中心に活躍し、このブログでもプレイリー・ハウス(旧佐田邸)江口邸(旧高田治作邸)田上義也記念室(旧坂牛邸)ろいず珈琲館旧小熊邸旧城下医院(旧城下良平宅)日本キリスト教会札幌北一条教会を紹介していて、いずれもお気に入りです。

 この建物は本やネットで何度も見ましたが、田上義也らしくない印象でした。正面2階の大きな半円アーチのファサードやその後ろの赤いドームが、直線を基調としたライト建築と異なるからです。

 しかし近付いてみるとやはりライト風でした。左右対称で建物の下部や側面は白い大きな柱の間に窓を大きく配置し、腰部はスクラッチタイル貼り。1階と2階の間は大きめのタイルブロック貼りで、赤い色の横線をアクセントにしています。この周辺はどう見てもライト建築です。

 内部に入ると鮮やかなステンドグラスと八芒星が目に入ります。またドームに上がるらせん階段の造形も美しい曲線を描いていました。建物的にはこの階段踊り場周辺が見どころで、期待を裏切らないものでした。建物はコンクリート造りに見えますが、実は木造2階建て。

網走市立郷土博物館
旧北見教育委員会網走博物館
1936(昭和11)年
設計 : 田上義也
施工 : 宍戸栄左衛門
網走市桂町1丁目1-3
撮影 : 2012.8.28
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 博物館なので展示品も紹介しなければ。オホーツク海に棲息する海の動物たちトド、アザラシ、オットセイなど。海や湖、草原、森林、高山など、生育地ごとの特徴的な鳥類。北の森を代表する動物たちの、ヒグマ、工ゾシカ、キタキツネなど。網走周辺の主な植物。カラフトキリギリスなどの稀少な昆虫など、主に展示しています。
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 これで北海道を終わり、次は東京を少しやります。
by gipsypapa | 2013-07-09 12:37 | 建築 | Trackback | Comments(4)