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函館中華会館

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 函館市の歴史的建造物の一つ、函館中華会館は、日本国内で唯一現存する清朝末期の建物です。蜀の武将関帝を祀るための中国人集会所として建てられました。当時の函館市在住の華僑たちが中心となって資材はもとより、大工、彫刻師、漆工などの設計者や技師を中国から集めて建設されました。横浜や神戸などにあった中華会館が、戦時中に焼失し、戦後に再建されたことを考えると、全国的に貴重な遺構です。

 清朝末期の建築様式である関帝廟形式の建物で、関帝を祀る主棟と,左右前方に延びる翼廊と正面玄関棟からなっています。壁に赤レンガを使用し、釘を一本も使わなかったとあります。躯体はレンガなので、釘は関係なく、内装に使われた木材の組みかたのことだと思われます。内部は「華麗で爛熟した清朝末期の雰囲気を持つ」といわれているので、何とか見たいものですが、かつて行われたという一般公開は、入場者の減少や建物の老朽化などを理由に休止されています。国の登録有形文化財と函館市景観形成指定建造物の煉瓦造り、平屋建て。

函館中華会館
1910(明治43)年
登録有形文化財
函館市景観形成指定建造物
設計 : 朱英表
施工 : 中国人大工・工藤弥寿治ほか
函館市大町1-12
撮影 : 2009.9.23
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中を見れなかったので、雑誌にあった内部の様子を。
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長崎で見た唐人屋敷の一連の内装と同じように、朱色や金色をふんだんに使っています。
by gipsypapa | 2010-05-30 16:54 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の元町ガラス工房(生田ステンドグラス函館)

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 基坂通の急な坂道に建つ和洋折衷の明治末期の住宅建築。かなり改造されているようですが、1階は和風の格子窓があったと思われ、2階部分は下見板張り。函館に多い典型的な擬洋風の建物で、奥は半地下構造になっています。

 案内書などで生田ステンドグラス函館として紹介されている物件ですが、今はネックレスなどアクセサリーなどのガラス小物づくりを体験できる元町ガラス工房になっています。函館市伝統的建造物の木造2階建て。

元町ガラス工房(生田ステンドグラス函館)
旧植木家住宅 1909(明治42)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市大町1-33
撮影 : 2009.9.22
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by gipsypapa | 2010-05-28 10:41 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の前田邸

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 函館でよく見る土蔵造りの商店建築。関根要太郎研究室@はこだての記事を見て、場所をメモしておいたものです。明治の前半に建てられた、函館でも古い部類に入る建物。

 1階は店舗のため開口部が大きく取られています。2階の鉄製の防火扉のあるアーチ窓が見どころ。函館は何回か大火の被害を受けたためでしょう、鉄扉のある窓を多く見かけました。考えるに、それ以外にも北海道という地域性から、防寒のための二重扉の役目も果たしたのではないでしょうか。この店舗建築は、現在は個人の住宅になっているそうですが、人の気配は感じませんでした。土蔵造り2階建て。

前田邸
旧杉野三次郎商店
1885(明治18)年以前
設計・施工 : 岩谷忠太郎
函館市弁天町16-3
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-27 10:45 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の太刀川家住宅店舗と洋館

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 函館では有名な重要文化財の建物。明治34年に、米穀商や漁業、回漕業などを経営した初代太刀川善吉により建築された2階建て土蔵風の店舗です。外観は漆喰塗ですが、煉瓦造りの壁体で、函館の度重なる大火の経験を生かし、左右両側に袖壁、いわゆる卯建(うだつ)のある防火構造としています。

 全体的には寄せ棟屋根の和風(特に2階)ですが、1階正面に2本の白塗り鋳鉄柱で支えられた3連アーチを設けるなど洋風で、和洋折衷の意匠。現在は観光客が訪れるカフェになっています。国の重要文化財の煉瓦造り2階建て。

太刀川家住宅店舗
1901(明治34)年
重要文化財
函館市景観形成指定建築物
設計 : 山本佐之吉
施工 : 山本佐之吉+伊藤栄次郎
函館市弁天町15-15
撮影 : 2009.9.23
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 店舗の左隣にある洋館。函館日日新聞社社長などを務めた実業家の2代目太刀川善吉が、応接専用室として増築したもの。濃いグリーンの塗装が目を引きます。正面から見た六角形を半分に切り取ったような張り出し部分が応接室。玄関上のコリント式円柱の柱頭にはアーカンサス葉状の飾り。2階の軒下にも装飾性の強い彫りものがある持送りがあり、大正の華やかさを感じます。2階はサンルームのようになっており、ここから函館湾が望めたはずです。函館市景観形成指定建築物の木造2階建て。

太刀川家住宅洋館
1915(大正4)年
函館市景観形成指定建築物
設計・施工 : 不明
函館市弁天町15-15
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-26 11:31 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の佐藤商会(大幸機動興業所社屋)

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 成田工業のすぐそばに木造3階建ての洋館があります。明治40年に開設され、ロシアの鮭鱒を扱う漁業会社だった堤商会の事務所でした。ライトブルーの下見板貼り、3階正面にバルコニーを持つお洒落な建物です。大幸機動興業所社屋として紹介されている場合が多いのですが、現在は「日用雑貨諸道具類販売 佐藤商会」の看板がかかっていました。函館市景観形成指定建築物の木造3階建て。

佐藤商会(大幸機動興業所社屋)
旧堤商会事務所
1916(大正5)年
函館市景観形成指定建築物
設計・施工 : 不明
函館市弁天町15-12
撮影 : 2009.9.23
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 向こう側に見えるのが、前回紹介した成田工業(旧小熊商店倉庫)です。
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 右側に隣接する日本家屋は、同じく函館市景観形成指定建築物ですが、さらに古く、明治後期に建てられた今井家所有住宅です。住宅部分は平屋と2階建て。平屋部分は和風の格子窓ですが、2階建て部分の下見板貼りと縦長窓が洋風の意匠を感じさせます。函館市景観形成指定建築物の木造平屋、2階建て。

今井家所有住宅
旧今井米穀店 1907(明治40)年
函館市景観形成指定建築物
設計・施工 : 不明
函館市弁天町15-12
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-25 13:08 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の成田工業

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 重要文化財の太刀川家住宅の近くに、石造りの倉庫があります。関根要太郎研究室@はこだてでは北栄工作所という名前で紹介されていた建物ですが、私が見た時は成田工業という看板が下がっていました。

 函館では珍しい石積みで、明治期ころの築かと想像されますが、情報は見つかりませんでした。使用されている石は大谷石でしょう。なお、妻面にうっすらと跡が残る ^ に小のロゴは「関根要太郎研究室@はこだて」によれば、明治から昭和初期にあった海産商の小熊(おぐま)商店の屋号だそうです。石造り2階建て。

成田工業
旧小熊商店倉庫
築年 : 明治後期?
設計・施工 : 不明
函館市弁天町15-10
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-24 10:33 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の旧民宿共真

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 函館市電が走る国道457号線沿いにある建物。かつては民宿だったそうですが、現在は個人の住宅です。函館に多く見られる擬洋風の家屋で、1階部分は車庫になるなど、改造されていますが、2階の窓の形と下見板張りの外観がいかにも大正期の洋風です。木造2階建て。

旧民宿共真
1914(大正3)年
設計・施工 : 不明
函館市弁天町14-14
撮影 : 2009.9.23
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建物の左に隣接する蔵がまたレトロ。2階の窓には鉄製観音扉。これも外壁は漆喰が塗られていますが、躯体は煉瓦製と思われます。たぶん明治末期から大正期の築ではないでしょうか。煉瓦造り2階建て。
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by gipsypapa | 2010-05-23 11:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の本田邸

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 市電西部環状線沿いにある明治末期の木造建築。もともと古物商と住居を兼ねた建物でした。方形屋根と外壁は下見板貼り。やや洋風を意識した日本家屋です。木造2階建て。

本田家住宅
1907(明治40)年
設計・施工 : 不明
函館市弁天町14
撮影 : 2009.9.23
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 後ろに煙突がある?
by gipsypapa | 2010-05-21 10:47 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の竹内理容院横にある倉庫

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 姿見坂に面し、大黒湯に向って2軒左隣に建つ蔵。煉瓦積みのアーチ窓に鉄格子、鉄扉が付いた洋風の倉庫です。明治から大正初期の古い建物だと思われますが、詳細はわかりませんでした。躯体は漆喰で覆われていますが、これも煉瓦積みと思われます。煉瓦造り2階建て。

竹内理容院横の倉庫
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
函館市弁天町14-8
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-20 13:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の大黒湯

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 姿見坂にある大正時代の銭湯。創業は明治40年という老舗です。全体的には洋風の造りに見せながら、中央に和風の破風がある入口。函館の銭湯では、最も古い建物で営業している現役です。木造平屋建て。
c0112559_13182597.jpg大黒湯
1923(大正12)年 / 1970(昭和45)年改修
設計・施工 : 不明
函館市弁天町14-8
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-05-19 13:20 | 建築 | Trackback | Comments(2)