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東京大学総合図書館

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 前回は追及不足だった総合図書館へ再び行ってみました。外壁には淡褐色のスクラッチ・タイルを貼り、ゴシック風の細部とアーチをもつ入口を用いた外観のデザインは、本郷キャンパスに数多くある内田祥三設計の建物群と同じ、いわゆる内田ゴシックの一つ。本を並べたような正面ファサードが特徴です。

 現在、南西側には史料編纂所が、北東側には大学院情報学環(旧 新聞研究所)が、南側(増築部)には教育学部、南東側(増築部)には社会科学研究所が入っているそうです。今回は中も見学しました。鉄骨鉄筋コンクリート造り3階、中央部5階建て、地下1階。

東京大学総合図書館
1928(昭和3)年
設計 : 内田祥三+野田俊彦
施工 : 大林組
東京都文京区本郷7-3-1
撮影 : 2014.7.30
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 受付で記帳したら簡単に入れました。ただし外部見学者には時間制限がありました。はっきり覚えていませんが1時間以下だったと思います。さらに素晴らしく壮大な内部意匠には驚いたわけですが、残念ながら撮影禁止でした。

 ところがネット上にはかなりの写真があります。どうなっているんでしょうね。ということで、「日本の意外とカッコいい図書館」にあった宮殿のようなレッドカーペット大階段の写真。↓
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 さらに「インタビューシリーズ “図書館”をつくる」「ゲゲゲの精神科医 ヽ(;´Д`)ノ(ある精神科医の日記)」からも内部写真を借用しました。↓
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by gipsypapa | 2015-02-13 09:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京大学弥生キャンパス

2006年ですから、もう9年前になります。東京大学の本郷キャンパスを訪ねて、多くの建物をアップしましたが、前回見逃していた農学部を見に行きました。

弥生の農学部キャンパスは、本郷キャンパスと言問通りを隔てて陸橋でつながっている、緑の多い閑静なキャンパスです。いずれも本郷キャンパスと同じようにゴシック風の建物が3棟あります。
撮影 : 2014.7.30

正門
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 弥生キャンパスの正門です。2003(平成15)年改修され、2005(平成17)年に門灯も復元されたそうです。

東京大学農学部正門
1937(昭和12)年/ 2003(平成15)年改修
設計 : 内田祥三
施工 : 不明
東京都文京区弥生1-1-1
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弥生講堂アネックス
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 正門の北にある現代的な建物。周囲とは全く違う景観なので、違和感がありますが、単独の建物としては、なかなか斬新な意匠で印象的です。

 ギャラリーやラウンジの他、講義室などもあるようです。ホームページでは、とんがり屋根の「セイホクギャラリー」(多目的ホール)の構造は木質構造によるHPシェル構造で、ここまでの規模で木質構造によるシェル構造はわが国初の規模だそうです。木質構造やHPシェル構造が、何かよくわかりませんが、単なる木造ではないのかな。2階建て。

東京大学弥生講堂アネックス
2008(平成20)年
設計 : 河野泰治アトリエ
構造設計 : 東京大学大学院農学生命科学研究科/木質材料学研究室
施工 : (株)エンゼルハウス
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農学部1号館 / 2号館
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 正門入ると左右に相似形の建物があります。右は1号館、左が2号館で、いずれも本郷本郷キャンパスで数多くアップした内田祥三の設計。いわゆる内田ゴシックと呼ばれる意匠です。

 写真を整理しても、どっちの写真だったか分からなくなったので、まとめてアップしています。鉄筋コンクリート造り、4階建て、地下1階。

東京大学農学部1号館 / 2号館
1号館 1930(昭和5)年
2号館 1938(昭和13)年
設計 : 内田祥三
施工 : 不明
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農学部3号館
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 農学部の内田ゴシックの中で最も新しい建物。農学部正門を入って正面奥にあります。農学部の事務室があり、地下には東大生協の店舗や食堂が設置されています。東京都選定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り、4階建て、地下1階。

東京大学農学部3号館
1941(昭和16)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 内田祥三
施工 : 不明
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by gipsypapa | 2015-01-26 08:36 | 建築 | Trackback | Comments(2)

東京大学本郷キャンパス

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 東京をやったついでに、ずいぶん古い写真をアップします。もう7年も前になります。この頃はレトロな建物に一応興味はあったのですが、まだ今のようにネット上で公開するわけでもなく、旅行先で漠然と建物の外観を撮る程度だったのです。

 国内の旧帝国大学は、古い建物がほとんど残っていない名古屋大学以外はすべて行ってみました。なかでも東大は、母校を除けば一番早く訪れたわけですが、当時の建物へのこだわりの薄さや下調べ不足のため、何を撮ったか分からなくなっていて、放置していました。なにしろ数多くの建物が内田祥三(うちだ よしかず1885 - 1972)が昭和初期に設計した、いわゆる「内田ゴシック」といわれるデザインパターンで、みんなよく似ているのです。

 しかしすでに行ったことだし、よほどのことがない限り再訪することもなさそうなので、ネットで調べながら、特定できるものを一挙に紹介することにしました。

東京大学本郷キャンパス
文京区本郷7-3-1
撮影 : 2006.5.3
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 訪れた時にもらったキャンパスマップと同じものです。クリックすると大きくなります
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赤門
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 有名な赤門を通ってキャンパスへ。

徳川第11代将軍・徳川家斉(とくがわ・いえなり 1773-1841)の第21女・溶姫(やすひめ 1813-1868)が、 加賀藩第13代藩主・前田斉泰(まえだ・なりやす 1811-1884)に輿入れする際に建てられた門。

東京大学 赤門
旧前田家上屋敷御守殿門
1827(文政10)年
重要文化財
設計・施工 : 不明
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コミュニケーションセンター
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 赤門の横にある小さな煉瓦造りの建物はかつて人力車の車庫だったもの。

東京大学コミュニケーションセンター
旧人力車車庫
1910(明治43)年
設計・施工 : 不明

医学部2号館(本館)
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赤門を抜けて正面に緑の並木道の奥に見えるのが医学部本館です。

東京大学 医学部2号館(本館)
1936(昭和11)年
設計 : 内田祥三
施工 : 不明
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教育学部 総合図書館
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左折して並木道を進むと、右には弓道場、左に大きな建物。教育学部と総合図書館です。そのまま通り過ぎましたが、もっと追及すべき建物でした。

東京大学 教育学部 総合図書館
1928(昭和3)年
設計 : 内田祥三+野田俊彦
施工 : 大林組
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文学部3号館
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法文2号館 法文1号館
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更に進むと文学部3号館が建っていて、そのアーチをくぐると法文2号館。アーケードをくぐってさらに進むと法文1号館が並立しています。いずれも国の登録有形文化財。

 法文1号館と法文2号館は安田講堂を突き当たりとする道を挟んで左右対称に配置されています。二つの建物を横切って、ギリシャ風の彫刻が刻まれた古風なアーケードがあり、内田ゴシックの真骨頂といわれています。

東京大学 法文2号館
1938(昭和13)年
登録有形文化財
設計 : 内田祥三
施工 : 不明

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東京大学 法文1号館
1935(昭和10)年
登録有形文化財
設計 : 内田祥三
施工 : 竹中工務店
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大講堂(安田講堂)
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 1968(昭和43)年の大学紛争による安田講堂占拠事件で有名になった大講堂。長らく閉鎖されていましたが、1994(平成6)年に改修され、 現在は講演や式典などに使用されています。

 この大講堂は、安田財閥の安田善次郎からの寄付によって建てられたため安田講堂と呼ばれています。国の登録有形文化財。

東京大学 大講堂(安田講堂)
1925(大正14)年
登録有形文化財
設計 : 内田祥三+岸辺日出刀
施工 : 清水組
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中央食堂
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 お腹が空いたので中央食堂で昼食。かなり大きな食堂です。この日は5月の連休の真っただ中。学生よりも一般の人たちで結構込み合っていました。定食は数種類から選べるようになっていて、安かった記憶があります。
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 ところで、私達が食べようとして隣の席を見ると、年配の紳士が缶ビールを飲んでいる・・・・確か入口の近くに自動販売機が並んでいたと思って行ってみるとビールはなくソフトドリンクだけ。はて??結局その年配の方に訪ねたら「そこの生協に売っている」と教えてくれました。
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 ビールを買うついでに見ると色々な土産物が売っていました。昼食後にまた行って買ったのは「東大ゴーフル」。
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工学部
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 工学部エリアへ。この一角も内田ゴシックです。

東京大学 工学部2号館
1924(大正13)年
設計 : 内田祥三
施工 : 不明
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東京大学 工学部3号館
1939(昭和14)年
設計 : 内田祥三
施工 : 不明

理学部
理学部のエリアには大正時代の煉瓦造りが残っています。
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東京大学 理学部化学東館
1916(大正5)年
設計 : 山口孝吉(東京帝国大学営繕課長)
施工 : 不明
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第2食堂
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 理学部から北へ。ここにバス停があります。この建物は第2食堂と思われます。ここでトイレを拝借。
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医学部付属病院
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 医学部付属病院のエリアです。バス停が校内にあるのはこのためです。
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東京大学 医学部附属病院管理研究棟
1928(昭和3)年
設計 : 内田祥三
施工 : 不明
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by gipsypapa | 2013-07-22 13:39 | 建築 | Trackback | Comments(5)

国立保健医療科学院白金庁舎

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 京大学医科学研究所の近く、同じ敷地にある国立保健医療科学院白金庁舎。こちらは東京大学医科学研究所の3年後に国立公衆衛生院として建てられた、同じく内田祥三の設計によるものです。訪ねた時は周りが工事中で、近づけませんでしたが、時計がない以外はほぼ同じ意匠でした。鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て、一部8階 。

国立保健医療科学院白金庁舎
旧国立公衆衛生院 1940(昭和15)年
設計 : 内田祥三
施工 : 大倉土木
東京都港区白金台4-6-1
撮影 : 2008.10.12
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 白金台キャンパスの門。
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 このように工事中で近づけませんでした。
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 手前の公園越しに見た感じは東京大学医科学研究所にそっくり。
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 Google Earth で見たところ。右下が国立保健医療科学院白金庁舎、左上が東京大学医科学研究所。地上から見た外観はそっくりでしたが、建物の形状はずいぶん違っています。

「おまけ」
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 ここを訪れるのに通った白金台の露地で見つけた煉瓦塀の跡。何があった跡なのか、かなり古そうです。
by gipsypapa | 2009-01-16 14:20 | 建築 | Trackback | Comments(8)

東京大学医科学研究所本館(1号館)

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 東京都庭園美術館から歩いて行ける距離にあり、目黒通りと外苑西通りに囲まれている東京大学白金台キャンパスに時計台のある建物があります。昭和12年に伝染病研究所として建てられたもの。同じ東京大学の本郷や駒場キャンパス校舎建築群を多数設計した内田祥三(うちだ よしがず)の作品。「内田ゴシック」といわれるデザインパターンのゴシック調の建物です。隣には国立保健医療科学院白金庁舎があります。鉄骨鉄筋コンクリート3階建て、一部5階、地下1階 。

東京大学医科学研究所本館(1号館)
旧東京帝国大学附置伝染病研究所 1937(昭和12)年
設計 : 内田祥三
施工 : 大倉土木、大林組
東京都港区白金台4-6-1
撮影 : 2008.10.12
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 ほぼ全面に褐色のタイル貼りが施されているので、もっと古い建物のイメージですが昭和12年築。
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 大型のアーチが連なる印象的な車寄せのある玄関ポーチ。
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 柱は角柱ですが、この柱頭はコリント式を模したものか。
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 3年ほど前に東大の本郷キャンパスを訪ねて、多くの内田祥三設計の校舎を見てきましたが、安田講堂以外の多くの建物がこの医科学研究所本館と似た外観で、何を撮ったのかわからなくなってしまい、アップできずにいます。荘厳な建物ばかりで、旧帝国大学としての格式と格調を表現していて圧倒されるのですが、かなりワンパターンと言えます。
by gipsypapa | 2009-01-15 13:22 | 建築 | Trackback | Comments(4)