タグ:兵庫 ( 98 ) タグの人気記事

北野異人館キャセリンハウス

c0112559_1302728.jpg
 東天閣の前の道から東側に路地を進むと、東天閣によく似たコロニアル風の洋館があります。ドイツ人陸軍少佐のC.A.アンダーセンと日本で結婚した、スウェーデン人女性キャセリン・アンダーセンが住んでいた住宅でした。しばらく「スウェーデンの館」として公開されたあと、一時非公開になっていました(私が訪ねたころ)が、つい最近、結婚式や各種のイベントに部屋を貸し出す「北野異人館キャセリンハウス」として使われています。

 純白の下見板張りに緑色の柱と窓の縁取り、石造りの基礎。2階に鎧戸付きの上げ下げ窓で塞いでサンルームとしているのは、東天閣とよく似ています。1階は吹き抜けのテラスのままで、東面には形の違った二つのベイウィンドウ(南側は半8角形、北が半円形)があるのが特徴。保存状態も非常によく、美しい住宅建築です。

 設計はイギリス人で英国王立建築家協会正会員だったアレクサンダー・ネルソン・ハンセル(Alexander Nelson Hansell、1857-1940)。すでに紹介した同志社大学ハリス理化学館、と平安女学院明治館、またこれからアップする予定の門兆鴻邸、シュウエケ邸(ハンセルの自邸)、旧ハッサム住宅や旧シャープ住宅(推定)、グッゲンハイム邸など、関西に多くの名建築を残しています。北野・山本地区 伝統的建造物に指定された、木造2階建て。

北野異人館キャセリンハウス
旧キャセリン・アンダーセン邸
1899(明治32)年
神戸市指定伝統的建造物
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区山本通3-5-5
撮影 : 2010.10.23
c0112559_1311824.jpg
c0112559_1312440.jpg
c0112559_1313280.jpg
c0112559_131391.jpg
c0112559_1314697.jpg
c0112559_131541.jpg
c0112559_132117.jpg
c0112559_132854.jpg

by gipsypapa | 2011-04-12 13:04 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸の東天閣

c0112559_14384728.jpg
 明治27年にイギリス人水先案内人F.ビショップの住居として建てられた住宅。その後、傷病軍人の療養所として使われたのち、高級中華料理店「東天閣」になっています。

 白い装飾の入った外壁に2本組の緑の柱と縁取り。基礎は煉瓦と石造りです。当初は吹き抜けだったと思われるの2階のバルコニーに木造建築としては大きな鎧戸付の上げ下げ格子窓を増設。側面には2階まで伸びたベイウィンドウを持つ美しいコロニアル様式の住宅です。設計は英国人のガリバー(詳細不明)と推定されています。木造2階建て。

東天閣
旧ビショップ邸
1894(明治27)年
設計 : ガリバー
施工 : 不明
神戸市中央区山本通3-14
撮影 : 2010.10.23
c0112559_14393829.jpg
c0112559_14394623.jpg
c0112559_14395449.jpg
c0112559_14395945.jpg
c0112559_1440659.jpg
c0112559_14401582.jpg

by gipsypapa | 2011-04-11 14:40 | 建築 | Trackback | Comments(2)

北野工房のまち(旧神戸市立北野小学校)

c0112559_1335557.jpg
 昭和初期に建てられた神戸の小学校が観光スポットとして再利用されています。旧北野小学校は阪神・淡路大震災による校舎の被害と児童数の減少のため、神戸諏訪山小学校と統合して平成8年に閉校されました。その後、しばらく空き家になっていましたが、2年後の平成10年に「北野工房のまち」としてオープン。工芸品やグッズなどの人気ブランド店が多く入居し、裏の校庭を大型バスも停まれる駐車場スペースにしたことあって、団体客が多く訪れ、異人館が並ぶ北野周辺の人気の観光スポットになっているようです。

 昭和初期に全国に数多く建てられた復興小学校と同様に、耐火構造をもつ鉄筋コンクリート造りの小学校。この時代特有の様式主義からモダニズムへ変わっていく過程を代表するデザインです。内部も簡素ながら、廊下に並ぶアーチや階段手すりの中華風飾り格子、丸窓など、細部に優れた意匠が取り入れられています。鉄筋コンクリート造3階建て

北野工房のまち
旧神戸市立北野小学校
1931(昭和6)年
設計 : 神戸市営繕課
施工 : 清水組
神戸市中央区山本通3-17-1
撮影 : 2010.10.23
c0112559_13365614.jpg
c0112559_1337552.jpg
c0112559_1337942.jpg
c0112559_13371842.jpg
c0112559_13372237.jpg
c0112559_13373385.jpg
c0112559_1337416.jpg
c0112559_1337469.jpg
c0112559_13375488.jpg
c0112559_133875.jpg
c0112559_13381322.jpg
c0112559_13382412.jpg

by gipsypapa | 2011-04-08 13:39 | 建築 | Trackback | Comments(6)

韓国領事館駐神戸出張所

c0112559_13113692.jpg
 昭和初期に建てられた旧兵庫県信用組合連合会事務所のビルが、2008(平成20)年から韓国領事館駐神戸出張所として使われています。

 淡い褐色のスクラッチタイルの外壁に、窓縁や庇の下の持ち出しにテラコッタと思われる装飾があります。様式主義でもなくモダニズムでもないユニークなデザインです。設計は砲兵工廠建築課から兵庫県営繕課長を経て独立。大正~昭和初期に関西で活躍し、国立生糸検査所旧大阪砲兵工廠化学分析場などの公共建築物を多く手がけ置塩章(おしお あきら 1881 – 1968)。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

韓国領事館駐神戸出張所
旧兵庫県信用連合会事務所
1929(昭和4)年
設計 : 置塩章(置塩建築事務所)
施工 : 旗手組
神戸市中央区中山手通2-21-5
撮影 : 2010.10.23
c0112559_1313634.jpg
c0112559_13131419.jpg
c0112559_13132437.jpg
c0112559_13132961.jpg
c0112559_1313369.jpg
c0112559_13134980.jpg
c0112559_1313572.jpg
c0112559_1314651.jpg

by gipsypapa | 2011-04-07 13:14 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸朝日ビルデイング

c0112559_16114720.jpg
 個人的に懐かしい建物です。最初は神戸の証券取引所として建築されました。戦後、米軍に接収されたのち、1953(昭和28)年から朝日会館という映画館になっていたので、若いころに映画を見に行った記憶があります。その後、老朽化により1994(平成6)年に新ビルが建設され、この緩やかなカーブを描く証券取引所の建物は保存されています。イオニア式柱頭を持つ角柱が並ぶ姿は重厚な印象を与えています。

 ちなみに背面に新設された25階建ての高層ビル(塔屋付、地下1階)は竹中工務店の設計・施工。

 設計はこのブログで商船三井ビルディング綿業会館、今はなきダイビル本館旧乾邸鹿児島銀行大阪支店を紹介した渡辺節(わたなべ せつ1884 - 1967)。古典主義をベースとした様式建築を自在に設計し、関西を中心に商業ビルの秀作を数多く手掛けました。鉄筋コンクリート造り5階建て。

神戸朝日ビルデイング
旧神戸証券取引所
1934(昭和9)年
設計 : 渡辺節建築事務所
施工 : 清水組
神戸市中央区浪花町59
撮 影 : 2009.2.14
c0112559_16144426.jpg
c0112559_16145128.jpg
c0112559_16145837.jpg
c0112559_1615658.jpg
c0112559_16151642.jpg
 横にコリント式と思われる巨大な柱頭がありました。どこに使われていたのでしょう。
by gipsypapa | 2011-04-06 16:16 | 建築 | Trackback | Comments(2)

JR神戸駅舎

c0112559_1334849.jpg
 2007年11月に神戸を訪れたときにはこの神戸駅からJRで自宅へ帰りました。昭和初期に駅が高架になったとき建てられた三代目の駅舎です。

 外観は取り立てて特徴はありませんが、内部のコンコースが見どころ。高い天井を支える巨大な円柱の頭部装飾や北口にある1.7mのステンドグラスの大時計は印象的です。また駅内には皇族が訪れた際に利用する貴賓室があるとのことですが、このときは見逃しました。鉄筋・鉄骨コンクリート造2階建て。

JR神戸駅舎
1934(昭和9)年
設計 : 鉄道省
施工 : 大倉土木
神戸市中央区相生町3-1
撮影 : 2007.11.11
c0112559_1342028.jpg
c0112559_1342818.jpg
c0112559_1343672.jpg
 この奥に貴賓室があるようです。
c0112559_1351048.jpg
c0112559_1351720.jpg
c0112559_1352779.jpg
c0112559_1353536.jpg
c0112559_1354495.jpg
 北口のステンドグラスの大時計。
c0112559_1361153.jpg
 神戸はまだ続きます。
by gipsypapa | 2011-04-05 13:07 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸のファミリア ホール

c0112559_1155525.jpg
 明治の銀行建築らしい重厚なルネッサンス様式の建物。三菱銀行の神戸支店だったもので、現在はキッズアパレルメーカーのファミリアが所有し、250名を収容できるホールとして活用されています。

 銀行らしい左右対称の古典主義のデザイン。1階は切り石積みで、2階は石貼りの外観。正面中央の左右に対になったコリント式の柱が並び、建物の両翼は、2階部分の柱が付け柱(ピラスター)になっています。

 設計は同郷(唐津市)の辰野金吾とともにジョサイア・コンドルに学んだ曾禰達蔵(そね たつぞう1853-1937)。三菱時代に丸の内の三菱オフィス街を手がけ、後に後輩の中條精一郎(1868- 1936)とともに曽禰中條建築事務所を開設。多くのオフィスビルを設計しました。この当時の曾禰設計の建築物は、全国的にも長崎三菱重工の占勝閣、旧東京倉庫神戸支店兵庫出張所くらいしか残っていないため、貴重な建物であるといえます。石・煉瓦造3階建て。

ファミリア ホール
旧三菱銀行神戸支店 1900(明治33)年
設計 : 曾禰達蔵
施工 : 直営
神戸市中央区相生町1-1-21
撮影 : 2007.11.11
c0112559_1165311.jpg
NHKの朝ドラ「べっぴんさん」の会社の本社です。(2017.3.2)
c0112559_117146.jpg
c0112559_117769.jpg
c0112559_1171825.jpg
c0112559_1172780.jpg
c0112559_1173818.jpg
c0112559_1174838.jpg
c0112559_1175562.jpg

by gipsypapa | 2011-04-04 11:08 | 建築 | Trackback | Comments(4)

神戸のフットテクノビル

c0112559_14503897.jpg
 大正期のオフィスビル。帝国生命神戸出張所として建てられ、そのビルの一角を1929(昭和24)年までNHK神戸支局が使っていたそうです。現在は健康シューズなどを扱うフットテクノの本社ビルになっています。

 1階は腰部分が花崗岩の石貼り、その上部は疑似石貼りの重厚な外観ですが、2階以上は軽快なモルタル仕上げになっています。コーナー部のアールとレリーフをさりげなくあしらった破風が特徴で、最上階の窓だけは緩いアーチの縁取りになっています。なお、2004(平成16)年 に改修されたときに、大正ロマン風の原形に近い外観に復元されたとか。神戸の大正モダニズムを代表する洋風建築の一つといえます。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り、4階建て。

フットテクノビル
旧帝国生命保険神戸出張所 
1921(大正10)年、1949(昭和24)年改修
登録有形文化財
設計・施工 : 清水組
神戸市中央区栄町通5-2-8
撮影 : 2007.11.11
c0112559_14513741.jpg
c0112559_14514764.jpg
c0112559_14515466.jpg
c0112559_1451584.jpg
c0112559_1452817.jpg
c0112559_14521939.jpg
c0112559_14522723.jpg

by gipsypapa | 2011-04-01 14:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)

毎日新聞神戸支局旧正面玄関

c0112559_13421735.jpg
 これも一部保存されているものです。横浜海上保険会社神戸支店として建設され、1953(昭和28)年から毎日新聞神戸支局として使用されてきました。新社屋を建てるときに、建物の正面玄関とそれに続く石壁をそのまま残したものです。現在はフルーツショップ&パーラー-紅萬《ベニマン》が入っています。

 旧社屋の設計は、先に紹介した海岸ビル海岸ビルヂングを手がけた河合浩蔵。なお毎日新聞は大阪本社も同様に玄関をモニュメントとして残しています。

毎日新聞神戸支局旧正面玄関
旧横浜海上保険会社神戸支店 1925(大正14)年
設計 : 河合浩蔵
施工 : 大林組
神戸市中央区栄町通4-3-5
撮影 : 2007.11.11
c0112559_13442093.jpg
c0112559_13442979.jpg
c0112559_13443978.jpg
c0112559_13444648.jpg
c0112559_13445212.jpg
c0112559_1345742.jpg
c0112559_13451774.jpg

by gipsypapa | 2011-03-31 13:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸の「みなと元町駅」

c0112559_154637.jpg
 第一銀行神戸支店として建設され、その後、大林組神戸支店となっていましたが、阪神大震災で被災して煉瓦積みの躯体が倒壊してしまいました。現在は神戸市が残った南と西の外壁を修復して保存。神戸市営地下鉄海岸線の「みなと元町駅」の出入口として利用しています。

 赤いレンガと白い御影石の縁取りを使った、いかにも辰野式といわれるデザインです。石・煉瓦造り、2階建て。

みなと元町駅
旧第一銀行神戸支店 1908(明治41)年
設計 : 辰野葛西建築事務所
施工 : 清水組
神戸市中央区栄町4-4-5
撮影 : 2007.11.11
c0112559_15464862.jpg
c0112559_15465640.jpg
c0112559_1547345.jpg
c0112559_1547968.jpg
c0112559_15471773.jpg
c0112559_15473265.jpg
c0112559_15474169.jpg
c0112559_15475092.jpg

by gipsypapa | 2011-03-30 15:48 | 建築 | Trackback | Comments(2)