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姫路市立美術館

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 今日から兵庫県姫路市です。姫路といえば白鷺城と呼ばれる姫路城。7年ほど前はちゃんと見学したのですが、今は「平成の修理」が行われていて、完工は1015年3月です。

 姫路城の東隣に緑の芝生に囲まれた赤煉瓦の巨大な建物があります。姫路陸軍兵器支廠(のちの第十師団兵器部)の西倉庫として明治38年年に建築、大正23年に増築されたもので、戦後に姫路市役所として利用されたのちに美術館として再生利用したものです。

 赤煉瓦に瓦葺きの倉庫建築なので装飾などはなく、簡素な建物ですが,姫路市の近代の歩みを示す貴重な遺産として使われ続けています。

 ここを訪ねたのは2回目。このときは姫路城が改修中のためシートで覆われていて見ることができませんでした。従い姫路城が写っているのは2005年の写真です。国の登録有形文化財の煉瓦造2階建て。

姫路市立美術館
旧陸軍第10師団兵器/被服庫
1905(明治38)年/1913(大正2)年増築
登録有形文化財
設計 : 宮本平治+井田熊吉(陸軍省技手)
施工 : 北沢元七
姫路市本町68
撮影 : 2005.11.5 & 2011.5.1
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  ここまでは2011年。以降は2005年に撮ったものです。
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 建物の前庭にはこのような作品が屋外展示されています。
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 ちなみに陸軍第十師団はここ、第十一師団は香川県善通寺市にあり、最近訪ねましたので、かなり先になりますがアップする予定です。
by gipsypapa | 2012-03-01 13:45 | 建築 | Trackback | Comments(4)

焼失したグランメゾン グラシアニ(旧グラシアニ邸)

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 大分編を1日だけ中断して、今朝の残念なニュースを。神戸北野の異人館のひとつ旧グラシアニ邸(北野・山本地区の伝統的建造物-24)が焼失したそうです。

「14日午前5時30分頃、神戸市中央区北野町のフランス料理レストラン グランメゾン グラシアニから出火、木造2階建ての約200平方メートルを全焼した。けが人はなかった。 同店は神戸に移住したフランス人一家が、1908年(明治41年)に建築した異人館「旧グラシアニ邸」で、神戸市が伝統的建造物として指定している。兵庫県警生田署の発表によると、7日早朝にも、敷地内で紙が燃える不審火が発生しており、同署は関連を調べている。(2012年2月14日08時52分 読売新聞)」

写真は6年前に撮ったものです。木造2階建て。

グランメゾン グラシアニ
旧グラシアニ邸 (2012.2.14焼失)
1908(明治41)年
北野・山本地区の伝統的建造物
設計・施工 : 不明
神戸市中央区北野町4-8
撮影 : 2006.4.22
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 火事の写真です。
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by gipsypapa | 2012-02-14 10:38 | 建築 | Trackback(1) | Comments(10)

兵庫県公館

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 JR元町駅から北へ坂道を少し上った高台、兵庫県庁のそばに建っている兵庫県公館。明治期に建てられた庁舎建築で、兵庫県庁の4代目の本庁舎だった大規模な庁舎建築です。

 第二次世界大戦の神戸大空襲で外壁以外の全てを焼失したため、これまで二度の大改修工事が行われています。さらに1985(昭和61)年に老朽化のため改修工事を行い、外観は現状保存して 煉瓦造りを鉄筋コンクリートで補強しつつ、内装をすべて竣工時の姿へ復元して、兵庫県公館として県の迎賓館および県政資料館として活用されています。

 館内は小磯良平のタペストリー「神戸・メリケン波止場」や金山平三、東山魁夷、横尾忠則ら兵庫県ゆかりの芸術家の作品が多数展示されており、館全体が美術館・博物館として運用されています。c0112559_1328564.jpg

 ロの字型平面に回廊を廻したフランス・ルネッサンス様式の壮麗な建物。3階から出た空間は中庭になっており、2階の屋根に芝生が敷かれ、中央に噴水、周りに花壇が配置されています。 内部も豪華な内装が見どころで、明治時代の粋を集めた華麗な洋風建築で、神戸を代表する建築物といえます。

 設計は久留正道とともに、創成期に文部省営繕を代表した山口 半六(やまぐち はんろく、1858 -1900年)。文部省在籍時に第五高等中学校本館(現 熊本大学五高記念館)、旧東京音楽学校奏楽堂、第四高等中学校本館などの多くの学校建築を手がけました。国の登録有形文化財と神戸市景観形成重要建築物に指定された煉瓦造り+鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下2階建て。

兵庫県公館
旧兵庫県庁舎
1902(明治35)年
登録有形文化財
神戸市景観形成重要建築物
設計 : 山口半六
施工 : 同和組
神戸市中央区下山手通4-4-1
撮影 : 2010.10.23
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 3階から中庭へ。2階部分の屋根がパティオになっています。
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  重厚で華麗なな装飾がある1階ロビー。
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 1階大会議室。

 嬉しいことに無料で一般公開されています。
by gipsypapa | 2011-04-22 13:43 | 建築 | Trackback | Comments(4)

旧小寺家厩舎

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 相楽園になっている小寺泰次郎邸内に、息子の元神戸市長・小寺謙吉建てた洋風の厩舎が今も残っています。

 L字型の建物で、円形の尖塔がある塔屋、急勾配の寄棟屋根、3つ並んだ大きなドーマ窓、ハーフティンバーの切妻などの凝った装飾が施されたドイツの民家風の重厚な建物。1階は馬車庫、自動車庫、馬糧供給室。2階は厩務員部屋、馬糧倉庫だったそうです。直角に折れた右側は吹き抜けのある馬房で、左端の塔は階段室です。

 設計は、ジョサイア・コンドルの教え子で、ドイツに留学したのち、神戸地方裁判所庁舎、
造幣局火力発電所(現 造幣博物館)日濠会館(現 海岸ビルヂング)、奥平野浄水場施設(現 水の科学博物館)、三井物産神戸支店(現 海岸ビル)旧横浜海上保険会社神戸支店(毎日新聞神戸支局旧正面玄関)など関西を中心に活躍した河合浩蔵(1856- 1934)。この建物は、日本に残る数少ない洋式厩舎建築として貴重な遺構です。国の重要文化財の煉瓦造り2階建て(2階部分は木骨煉瓦造り)。

旧小寺家厩舎
1910(明治43)年ころ
重要文化財
設計 : 河合浩蔵(河合建築事務所)
施工 : 直営
神戸市中央区中山手通5-31-1相楽園内
撮影 : 2010.10.23
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 小寺家といえば最近取り壊された住吉山手にあったヴォーリズ建築の小寺邸をはじめとして、小寺家三男邸旧小寺家山荘(六甲山荘)旧小寺源吾別邸(いずれもヴォーリズ設計)などがあり、小寺泰次郎や小寺謙吉のゆかりの人の住宅と思われます。神戸の名家です。
by gipsypapa | 2011-04-21 13:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧ハッサム邸

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 元神戸市長 小寺謙吉氏の先代小寺泰次郎氏の本邸だった相楽園の中にあるおなじみのA.N.ハンセル設計の洋館。インド系イギリス人貿易商J.K.ハッサム(J.K.Hassam)の邸宅として建てられました。1961(昭和36)年に当時の所有者だった神戸回教寺院が神戸市に寄贈し、ここ相楽園内に移築保存されています。阪神・淡路大震災で大きな被害を被りましたが修復されました。

 濃緑色の下見板貼りの外壁にバルコニーやベイ・ウィンドウのサンルームがあり、ペディメントのある鎧戸付きの窓など、細部に凝ったデザインの典型的な明治の異人館です。庭に面した姿は、先に紹介したシュウエケ邸と共通するものがあります。c0112559_13462457.jpg

 相楽園内にはもう一つ旧小寺家厩舎という見どころがあり、庭園は有料(¥300)ですが、神戸で唯一の池泉回遊式日本庭園とともに、二つの建物の内部も見れるので、十分満足できます。国の重要文化財の木造2階建て。

旧ハッサム邸
1902(明治35)年
重要文化財
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区中山手通5-3-1
撮影 : 2010.10.23
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 阪神・淡路大震災で配膳室に落下した煉瓦積の煙突が前庭の一角に展示されていました。
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by gipsypapa | 2011-04-20 13:51 | 建築 | Trackback | Comments(2)

李及び山下家住宅主屋

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 諏訪山町に昭和初期に建てられた登録有形文化財の住宅があります。南に面した急斜面に貼り付いたような場所にあり、見つけにくかった物件です。

 文化遺産オンラインにある写真はこの下の3枚の住宅の写真ですが、その右にも古い洋館が並んでいます。「李及び山下家住宅」と名付けられているので、2棟を総称しているのでしょうか。

 いずれもモルタル仕上げで、木製の上げ下げ窓。近代建築を代表するような住宅ですが、右側の丸窓がある住宅は、正面から見たスパニッシュ風の印象と裏側の形状が大きく違っていて面白い。本野精吾の栗原邸(旧鶴巻邸)を思わせる、庇が付いた丸いコーナー部があり、モダニズム的なデザインです。国の登録有形文化財の木造2階建て。

李及び山下家住宅主屋
1933(昭和8)年ころ
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
神戸市中央区諏訪山町5-26
撮影 : 2010.10.23
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 まず登ったところは左側にある住宅。
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 これは間違いなく登録有形文化財の住宅。
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 右側へ移動。
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 本野精吾の栗原邸(旧鶴巻邸)によく似た、コーナがアールを描き庇を張り出した、モダニズム風の住宅。
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 右側の建物は正面と横から見た姿は同じ建物とは思えないくらいです。傷みが目立ち、人の気配がありませんでした。
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 坂には古い門柱や塀が残っています。
by gipsypapa | 2011-04-19 13:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸山本通のM邸

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 山本通を西に移動中に見つけたこの周辺では珍しい和風建築。横長で屋根は寄せ棟。個人の住宅ですが、2階の窓割に特徴があり、昔は旅館か料亭だったのではないでしょうか。木造2階建て。

M邸
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
神戸市中央区山本通4
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-18 13:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸の海外移住と文化の交流センター

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 山本通の道路脇に建つ大型の公共建築。1908年(明治41年)から始まった南米、特にブラジルに移民する人たちが、神戸港から出航するまでの間の宿泊とオリエンテーションを受ける国家施設として建てられました。

 その後、神戸移住教養所、外務省神戸移住斡旋所、神戸移住センターと名称が変わりました。移民の減少にともなって、戦時中は軍の施設、戦後は看護婦の養成機関、神戸海洋気象台、CAP HOUSEと変遷しながら使われてきました。そして、移民船「笠戸丸」が神戸港を出航して100年目を記念して神戸市が2008(平成20)年から改修工事を行い、神戸市立海外移住と文化の交流センターとして開館しました。

 公共施設特有の左右対称で横長の建物。巨大な柱に支えられた玄関ポーチ。褐色の外壁に緑の木製窓枠があるすべり出し窓が印象的です。設計は神戸でおなじみの置塩章(おしお あきら 1881 – 1968)。鉄筋コンクリート造り、4/5階建て。

海外移住と文化の交流センター
旧国立移民収容所(旧神戸移住センター)
1928(昭和3)年
設計 : 置塩章(兵庫県営繕課)
施工 : 大林組
神戸市中央区山本通3-19-8
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-15 13:07 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸のシュウエケ邸

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 門兆鴻邸の西隣に双子のような、もう一軒のA.N.ハンセル設計の洋館があります。ハンセルが自邸として門兆鴻邸の翌年に建てたもので、コロニアルスタイルの西洋館です。

建物の両翼に急勾配の切り妻面を見せ、純白の下見板貼りに濃い緑色の縁取りと鎧戸付きの窓を持つ外観は門兆鴻邸によく似ています。こちらは和風の意匠も取り入れており、最初の写真の両翼の切妻屋根の天辺にあるのは、実は鯱鉾です。
c0112559_13222746.jpg 1945(昭和20)年の神戸大空襲で大きな被害を受けましたが、シュウエケ夫妻が譲り受けた後に修復を行い、彼らの住居として居宅として使用するようになりました。現在もシュウエケ家が建物の2階部分を使用し、1階部分と庭園は地域の催し物やチャリティなど、特別なイベントが行われる時に限って公開されています。

 私が訪ねたときは入れませんでしたが、実は山本通から見る玄関側より、裏(南)側の2階に開放型の大きなベランダがある方の眺めが、広大な庭園とともに見どころのようです。→はシュウエケ邸のホームページから借用した南側の写真です。素晴らしい。神戸市指定伝統的建造物に指定された木造2階建て。

シュウエケ邸
旧ハンセル邸
1896(明治29)年
神戸市指定伝統的建造物
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区山本通3-2-17
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-14 13:23 | 建築 | Trackback | Comments(4)

神戸の門兆鴻邸

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 北野異人館キャセリンハウスの前の路地を抜けて山本通へ出ると二つのA.N.ハンセル設計の洋館が2棟並んでいます。お互いによく似た外観をしていますが、まず東側にある門兆鴻邸から。

 白い下見板貼りの外壁に濃い紫色の縁取りで窓は濃い緑色の鎧戸付き。急勾配の切り妻屋根を前後左右に見せる複雑な屋根組構造をしています。また破風下の装飾が北欧系民家を意識したハーフティンバー風の凝った洋館です。坂に沿って建てられており、少し低い東側に離れのような別棟の洋館があり、2棟をつなぐ階段の渡り廊下は東洋風の目透かし壁で囲われています。

 神戸市指定伝統的建造物に指定されていますが、今も個人の住宅として使い続けられていて、非公開です。木造2階建て。

門兆鴻邸
旧ディスレフセン邸
1895(明治28)年
神戸市指定伝統的建造物
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区山本通3-5-19
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-13 13:50 | 建築 | Trackback | Comments(2)