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京都市役所本館を再訪

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 Gitano Family の関東ツアーが終わり、一時帰宅しています。また明日の午後から中部を廻りますが、その間に少しだけ京都編の続きを。

 7年ぶりに京都市役所の前を通りました。前回は休日のため外観だけでしたが、今回は少し1階の通路を歩いてみました。

 武田五一が顧問として意匠設計を監修し、実際の設計は愛弟子の中野進一が担当。東側は1927年(昭和2年)に、西側1931年(昭和6年)に完成しました。東西に長くシンメトリーの外観、縦に長いアーチ状の連続窓など、横のラインと縦のラインを組合せ、ネオ・バロック様式にイスラム玉葱形アーチなど、東洋的意匠が混在する変化に富んだ意匠の庁舎です。90年近くに渡り現役の市役所で、京都の顔になっています。

 市役所正面には大きな広場があり、週末によくフリーマーケットなどが開催されています。中央に時計塔を持つ鉄筋コンクリート造り4階建て。

京都市役所本館
東側 1927(昭和2)年
西側 1931 (昭和6)年
設計 : 武田五一(顧問)、中野進一(実施設計)、京都市営繕課(詳細設計)
施工 : 松村組、松井組、山虎組
京都市中京区上本能寺前町488
撮影 : 2014.6.4
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 増設された西側です。
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 4年後の築ではありますが、東側に比べてかなりシンプルな意匠。当時の様式主義からモダニズムに移行するトレンドがここにも見えます。
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 東側。装飾が多いです。
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 正面玄関から入ると、目の前が中央階段。
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 東側面にある通用口。
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 7年前の写真です。何も変わっていません。
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by gipsypapa | 2014-11-21 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

武田五一の旧加納町役場庁舎

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 前日は友人と居酒屋で飲みながらの夕食でした。一夜明けて、朝早くから一人で見逃した建物を目指しました。残念ながら雨模様です。

 昨日までに紹介した建築物は全てJR岐阜駅の北側でしたが、今朝行くのは南側です。南側は住宅地が多いところです。

 お目当ては武田五一の作品です。大正末期のモダニズム建築といわれる加納町役場だった庁舎建築。そのあと長く岐阜市学校給食会が使用していましたが、今は空き家になっているようです。

 1階の腰は石積み風で、上部はモルタル吹きつけのドイツ壁風です。1階の左右にある半円形の大窓が特徴です。国の登録有形文化財なのに放置されているようで、傷みが目立つのが残念な、鉄筋コンクリート造り、2階建て。

旧加納町役場庁舎
1926(大正15)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大林組
岐阜市加納本町1-16
撮影 : 2014.5.20
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 パトカーが駐車しているのは、左隣が派出所だから。
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 雨の中、傘を差してうろうろしていましたが、ここは建物の裏だったのです。そういえば玄関がないので気付きそうなものですが、その時は思いつかず。実際はワンブロック北にも道路があってそちらが正面だったのでした。仕方なくストリートビューの写真をどうぞ。 ↓
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 管理は岐阜市が行っているのでしょうか。武田五一設計の登録有形文化財なので、価値が高いはずですが、ほぼ廃墟化しているように見えます。なんとかならないのでしょうか。
by gipsypapa | 2014-11-01 10:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧岐阜県庁舎

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 御鮨街道を出て市街地に向かいました。

 元は大正末期に3代目岐阜県庁舎として建てられました。1966(昭和41)年まで使われ、県庁が移転した後は、岐阜市を中心とする岐阜地区の出先機関、行政機関、公共団体が入居する総合庁舎でした。しかしながら耐震性が問題となり昨年(2013年)3月31日で閉庁になりました。

 建物全体は外壁は人造石洗出しのが幾何学的な意匠で構成されていて、左右対称のE型形の平面形状。中央棟には議会と階段室、左右には庁舎棟が設けられています。

 私が訪ねたときは解体工事の準備段階と思われ、中は当然見ることができませんでしたが、美しいステンドグラスがあるとか。またエントランスから中央階段室まで、天井以外、柱や壁などのほとんどが大理石張りの仕上げで、豪華な空間になっているそうです。なお大理石は当時日本一と称された矢橋大理石商店のものとあります。

 設計は岐阜県土木部営繕課ですが、庁舎建築を得意とし構造学者でもあった佐野利器(さの としかた、1880- 1956)と、やはり建築家で、矢橋大理石商店とは親戚の矢橋賢吉(やばし けんきち、1869 - 1927)が顧問として参加しています。

 建物の行く末については、本館南側の玄関ホール周辺のみを耐震補強し保存する計画だとか。ファサード表面だけではなく、ステンドグラスや大理石の中央階段まで、立体的に保存されることを希望します。岐阜県近代化遺産の鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

岐阜総合庁舎
旧岐阜県庁舎
1924(大正13)年
設計 : 清水正善(岐阜県土木部営繕課)、佐野利器+矢橋賢吉(顧問)
施工 : 銭高組
岐阜市司町1
撮影 : 2014.5.20
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 ストリートビューで見ています。

 なお、内部写真は「思いつくまま 近代歴史遺産の旅」というブログにあります。中央階段はそれほど大型ではないようです。この辺までは残して欲しいです。

 ちなみに矢橋大理石の会社は現在も大垣市赤坂町にあり、南陽倶楽部という素晴らしい洋館があります。今回の帰路に途中でJR線を乗り換えれば行くことができるので、一応そのつもりでしたが、翌日は雨。あきらめました。

 近くにもう一つの官庁建築、岐阜県教育会館(旧岐阜県教育会図書館:河村鹿市、佐藤信次郎設計、大正末期築)がありましたが、こちらはすでに解体撤去されて更地になっているのが確認できました。
by gipsypapa | 2014-10-26 07:57 | 建築 | Trackback | Comments(2)

名和昆虫博物館 & 昆蟲碑

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 昆虫記念館の南にあるのが名和昆虫博物館。記念館の12年後に同じ武田五一の設計で建てられました。

桟瓦葺切妻屋根の淡いグレーの煉瓦造建築です。ギリシャ神殿風のペディメントの玄関ポーチがアクセントになっています。重厚感がありますが、比較的シンプルで大人しい印象を受けます。記念館は市指定の、新しいこの博物館は国の登録有形文化財というのは不思議です。国の登録有形文化財の煉瓦造り2階建て。

名和昆虫博物館
1919(大正8)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 不明
岐阜市大宮町2-18-1 東側
撮影 : 2014.5.20
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昆蟲碑
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 昆虫記念館の西側に同じ1919年(大正8年)に名和靖の還暦を祝って建てられた昆虫供養の昆蟲碑があります。これも武田五一の設計です。

昆蟲碑
1919(大正8)年
設計 : 武田五一
施工 : 不明
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 ここを訪ねた火曜日は開館日なのを確認していました。当然、入館料500円を払って内部を見学する予定でした。ところが現実には玄関が閉まっており、「昼の休憩中」の表示。時計を見たら午後2時20分。長い昼休みやね~と友人としゃべりながら待つこと30分。開く気配も人気もありません。

 家に帰ってHPで再確認しても開館時間は10時~17時としか書いてないし、昼休みって・・・。

 今日はこのあとも行くところがたくさんあります。暗くなっては困ります。ということでここもギブアップ。責任者、出てこ~い!(笑)
by gipsypapa | 2014-10-11 14:18 | 建築 | Trackback | Comments(4)

名和記念昆虫館

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 今回の岐阜の目標の一つは和昆虫館です。 岐阜公園の一角、歴史博物館の隣にひっそりと佇む2棟の洋館があります。岐阜蝶の発見者である名和靖によって害虫駆除、益虫保護の研究のために1896(明治29)年に岐阜市白木町に開設された名和昆虫研究所が前身。

 1904(明治37)年に現在地の岐阜公園に移転。世界各国の昆虫約18,000種類、300,000点以上の標本を所有し、標本以外にも様々な昆虫の飼育、研究を行っています。

 名和昆虫館には記念昆虫館と昆虫博物館の2棟が建っています。いずれも武田五一の設計で、それぞれの建築様式が全く違うため、知らなければ同じ設計者の作品とは思わないでしょう。

 まずは古い方の名和記念昆虫館から。煉瓦造りと木造を組み合わせた構造で、妻面はハーフティンバー風。赤い切妻屋根に大きなドーマー窓が壁の窓の真上に並ぶ姿が印象的です。標本の保存の為に高床式になっているそうです。隣の昆虫博物館は公開されていますが、この建物は記念館として、保存庫か何かに使われているのか、内部は見ることができません。

 「関西建築界の父」とも言われる武田五一の初期の作品として貴重で、岐阜市指定文化財の煉瓦+木造2階建て。

名和記念昆虫館
旧特別昆虫標本室
1907(明治40)年
岐阜市指定文化財
設計 : 武田五一
施工 : 田村組
岐阜市大宮町2-18-1 東側
撮影 : 2014.5.20
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 印象的なハーフティンバーの妻面と大きなドーマー窓。初期とはいえ、武田五一のセンスの良さを感じます。
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 小さな出入り口のペディメントに和風の鬼瓦が載っています。武田五一が和風建築に好んで使う遊び心ですね。
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by gipsypapa | 2014-10-10 10:27 | 建築 | Trackback | Comments(2)

鏡岩水源地 水の資料館

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 長良川沿いの鏡岩水源地内に登録有形文化財のポンプ室と エンジン室の2棟の建物があり、水の資料館として一般公開されているのを知り、行ってみました。

 ネット情報では建物の壁に長良川の花崗岩を使用した建物で、側壁に丸窓を一列に並べたユニークな建物として紹介されていたので、期待していました。

 ところが行ってみると門が閉まっており、公開されている雰囲気がありません。情報では休館日は月曜日だけで、開館時間は9:30〜16:00。行ったのは火曜日で時間も問題ありません。それでも敷地外からでも見えないか、歩いてみましたが、塀と垣根が高く全く見えませんでした。

 最近こういうこと、つまり常に公開されているような情報を信じていって見たら開いていない・・・ということによく遭遇するようになりました。国の登録有形文化財の鉄骨造及び鉄筋コンクリート造平屋建て。

鏡岩水源地 水の資料館
旧鏡岩水源地ポンプ室 & エンジン室
登録有形文化財
1930(昭和5)年
設計・施工 : 不明
岐阜市鏡岩408-2
撮影 : 2014.5.20
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 アーチ門は閉まっています。
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 門から見える白い建物は現役の水道施設でしょう。
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 煉瓦造りの壁沿いに歩いてみましたが、向こう側が全く見えないし・・・
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 他に資料館専用の門もありません。
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 門に戻って良く見ても、縦型ポンプが見えますが、お目当てのポンプ室は見えません。
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 フト、左奥を見ると、赤い切妻屋根がちらり。どうもこれが文化財の一つのようです。
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 結局、無駄骨に終わってしまいました。仕方なくウィキペディアにある写真を借用します。  ↓
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 なにはともあれ、わざわざ休館日を避けて訪問したのに、勝手に閉めて、休館とか連絡先などの表示もないのはどういうこと?責任者出てこ~い!(笑)
by gipsypapa | 2014-10-09 08:31 | 建築 | Trackback | Comments(6)

修善寺の消防施設

 町を散策中に古そうなポンプ置場に二つ出会いました。いずれも昭和初期以前の建物に見えますが、資料は見つかりませんでした。
伊豆市修善寺
撮影 : 2014.4.22

桂遊ポンプ置場
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 詳しい位置は分からなくなりましたが、竹林の小路の近く、桂川の南岸にあります。こんなのでいいの・・・というくらい背が低い火の見やぐらに鐘。

 看板には「修善寺町消防団、第一分団中央部 桂遊ポンプ置場」というのが見えます。この辺は「桂遊通り(けいゆうどおり)」というとかで、その名前がつけられているわけです。それにしても、これにもなまこ壁・・・
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南町ポンプ置場
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 こちらは修善寺南町にあるポンプ置場。こちらも「修善寺町消防団、第一分団」とあります。少し傷みが目立ちますね。
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 架けてあるプレートの拡大。各種の消防信号。よくわかりませんが複雑ですね。今もこの暗号は通用するのでしょうか。
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 すぐ横にある地蔵さん。くすんでいます。
by gipsypapa | 2014-09-08 09:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

岩科特産館開化亭

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 校庭内にある開化亭は、岩科学校よりも5年早い1875年(明治8年)に岩科商社として建設された古い建物です。その後、岩科村役場として使われていましたが、校庭内に移築、復元され、現在は休憩所として、伊豆のみやげ物や当時使われていた教科書の複製などの販売もしています。棟梁は岩科学校と同じ菊池丑太郎。木造平屋建て。

岩科特産館開化亭
旧岩科村役場
1875(明治8)年
設計・施工 : 菊池丑太郎(棟梁)
賀茂郡松崎町岩科北側442
撮影 : 2014.4.21
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 岩科学校のバルコニーから見下ろす位置にあります。
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 岩科学校を訪れたら、ここでお茶をいただくのが標準ルートです。
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 玄関天井のランプ懸けに描かれた龍の漆喰鏝絵は、入江長八の高弟の一人で、岩科在住の佐藤甚三郎(または甚蔵)が制作したものす。
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 岩科学校の冒頭に書いたように、公共交通、つまりバス、の便があまりに少ないので気をつけてください。もっとも車で来るなら簡単ですが、私は基本的に鉄道、バスと徒歩の旅を好みます。とはいえ、今年の道東旅行は、昨年の経験から、さすがにレンタカーにしましたが・・・

 ここで電話をして、タクシーを呼び、松崎のバスセンターに戻りました。そこから修善寺行きの路線バスに乗ります。
by gipsypapa | 2014-09-02 09:04 | Trackback | Comments(2)

伊豆の長八美術館

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 浄感寺の南、国道136号線を渡ると、こちらはひときわ目立つ白く現代的な建物。ここは入江長八の集大成ともいうべき、鏝(こて)絵の作品、約50点を展示公開しています。

 展示館は2棟にまたがり、設計は早稲田大学理工学部建築学科を出て設計事務所を設立して間がないころの石山 修武(いしやま おさむ、1944 - )。

 設計監理がダムダン空間工作所、建築工事は竹中工務店、それに左官工事は日本左官業組合連合会が名工を全国から総動員して全面協力、現代左官技術の粋を集めて完成されたそうです。

 前庭にあるハスの花の噴水は淡路の瓦職人、山田脩二氏の作品。またアクセスの両側は土佐漆喰という極厚で強度が高い特殊な施工法だとか。斬新でユニークな建物自体が吉田五十八賞を受賞しています。鉄骨鉄筋コンクリート造り、一部2階建て。

 とはいえ、見どころは建築物よりも入江長八の作品群であるのは間違いありません。撮影自由という、おおらかな美術館を満喫しました。

伊豆の長八美術館
1984(昭和59)年
吉田五十八賞
設計 : 石山修武+ダムダン空間工作所(設計監理)
施工 : 竹中工務店
左官工事 : 日本左官業組合連合会
賀茂郡松崎町松崎23
撮影 : 2014.4.21






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 ハスの花の噴水は淡路の瓦職人、山田脩二氏の作品。
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 両側は土佐漆喰。
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 鏝(こて)が並んでいます。長八が使ったものではないようですが、こんなに色々な形状があるのです。
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 「富嶽」明治10年、63歳のときの作品。
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 「相生の松」明治9年、62歳。松崎には、この年に集中するように多くの作品を残しました。
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 「聖徳太子」明治9年、62歳。
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 「双象と童子」明治9年、62歳。
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 「寒梅の塗り掛け軸絵図」。明治9年、62歳。わかりにくいとは思いますが、なんと、掛け軸自体も鏝絵なのです。
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 「百福神」明治17年、70歳。
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 「貴人寝所の図」明治8年、61歳。旧岩科村役場の内壁でした。ひたたれ、えぼし姿の貴人が火鉢を前に、枕を引き寄せて人待ち顔の様子。そばに童子が1人。冬の夜長をもてあましている風情が描かれています。
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 有名な「春暁の図」明治8年、61歳の作といわれ、これも旧岩科村役場建物の内壁に描かれたもの。
 「日昇り眠り足って尚起きるにもの憂し。遺愛寺の鐘は枕をそばだてて聴き、香炉峰の雪はすだれをかかげて看る」の漢詩をモチーフとした作品。らんかんと床の線が江戸時代特有の逆遠近法で表現されている。
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 「晒木綿」。
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 「龍の図」。明治9年、62歳。長八記念館にも雲龍の図があるように、代表的な図案ですね。
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 はっきりとレリーフとわかる作品はそれほど多くなく、大半は普通の絵具と筆で描いた絵と区別がつきません。しかしルーペを貸してくれるので、それで細部を見ると、わずかですが、確かに浮き上がっていました。すごい技術です。
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 「近江のお兼」明治9年、62歳。
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 二つの建物を2階部分でつなぐ通路には・・・
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 「花を持つ天女」という天井画がありますが、これは長八ではなく、この美術館を建てるときに参加した日本左官業組合連合会のどなたかの作品と思います。
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 ここから別棟、というか、正面に見えた建物です。
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 「青不動明王」明治21年、74歳の作。「赤不動・黄不動と共に〝日本三大不動〟とされている青不動明王を、掛け軸に描く。これは三島・龍沢寺で参禅した長八が、天祐居士と号することになった折、その記念にと精魂を傾けて描いたもの。左右に童子を従えた不動明王の姿は勇ましく、迫力がある。」
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 「白衣観音」板絵。制作年不明。
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 「ホーロクの静御前」。明治13年、66歳。焙烙(素焼きの土鍋)に、源義経の側室となった静御前を描いたものです。
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 「おかめ焙烙絵」。明治20年、73歳。
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 「母子狐」。これはレプリカだったと記憶しています。本物は東京、足立区千住の橋戸稲荷神社にあるはずです。
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 これが長八さん。
by gipsypapa | 2014-08-23 09:16 | 建築 | Trackback | Comments(2)

松崎町観光協会

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 ペディメントの玄関がある擬洋風の建物が2戸並んでいます。雨が降っていたせいもあって、よく見ずに通過してしまいましたが、これらは松崎町観光協会の建物だったようです。覗いてみればよかった。木造平屋建て+2階建て。

松崎町観光協会
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
賀茂郡松崎町松崎211
撮影 : 2014.4.21
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 2階建ての方はほとんど気づきませんでした。ネットにあった写真です。むむむ、行くべきでした。
by gipsypapa | 2014-08-20 08:59 | 建築 | Trackback | Comments(0)