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尾道商業会議所記念館

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本通商店街にある商業会議所記念館。古くから港町として栄えた尾道は、1892 (明治25) 年に全国で30番目の商業会議所を設立しました。この商業会議所記念館は1923(大正12)年に尾道商業会議所創設30周年の記念事業として建築された建物を改修復元したものです。

1階は資料展示や観光案内コーナー、2、3階は吹き抜けで、当時としては珍しい階段状の会議場が残されています。 当時としては最先端の鉄筋コンクリート造りで、商業会議所として建築された鉄筋の建築物としては、現存する日本最古のものであり、尾道市重要文化財に指定されている、鉄筋コンクリート造り、3階建て。

尾道商業会議所記念館
旧尾道商業会議所
1923(大正12)年
尾道市重要文化財
設計・施工 : 不明
広島県尾道市土堂1-8-8
撮影 : 2016.3.1
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側面は色気がありません。今、広場になっているところにビルが隣接していたのでしょう。
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本通り商店街に向かうファサードの腰部だけ石張りです。
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入場無料でした。
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2階の会議場。
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階段状の会議場です。
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2、3階は吹き抜けです。
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3階へ。
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窓から見えるのは尾道商業会議所記念館広場です。

by gipsypapa | 2017-05-07 07:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)

美保関灯台(美保関灯台ビュッフェ)

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美保関灯台(みほのせきとうだい)は、島根半島東端の地蔵崎にある山陰最古の石造灯台です。「世界灯台100選」および「日本の灯台50選」に選ばれている日本を代表する灯台の一つで、灯台としては初の登録有形文化財に登録されました。

明治31年に、フランス人技師の設計により、片江の石工寺本常太郎によって施工されて、初点灯しました。当初は地蔵崎灯台と呼ばれていました。併設された灯台の旧吏員退息所主屋、倉庫、便所と石塀も登録有形文化財で、美保関灯台ビュッフェとして営業して、観光スポットになっています。石造平屋建て。

美保関灯台(美保関灯台ビュッフェ)
1898(明治31)年 / 1972(昭和47)年改修
登録有形文化財、近代化産業遺産
設計 : フランス人技師
施工 : 寺本常太郎(石工)
島根県松江市美保関町美保関1338-17
撮影 : 2015.4.30
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夏場はコミュニティバスが運行しているようですが、4月は便がありません。美保館から歩いていけない距離ではありませんが、登り坂なので旅館の車で送ってもらいました。ちなみに、帰りは海を眺めながら徒歩で下りました。
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灯台は石造り。底部直径は5.7mの円形灯塔で、総高は14mです。
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石塀は折れ曲がって総延長87m。
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表面を平滑に仕上げた砂岩の石垣の上に、江戸切仕上げの砂岩の塀を乗せた2段構造になっています。西・南面には、大小様々な江戸切仕上げの砂岩を組み合わせた門柱。
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美保関灯台ビュッフェ食堂になっているのは美保関灯台旧吏員退息所主屋。つまり燈台守の宿舎です。
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江戸切仕上げの砂岩を布積した壁面に欠円アーチ形連続窓を設けた寄棟造り、鉄板葺き、平入りの石造平屋建てです。
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てっ、定休日!
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東南隅に配された車寄せは、破風に逓信省章と唐草文様をあしらう装飾の多い意匠。
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このあたりが美保関灯台旧吏員退息所倉庫でしょうか。現在はビュッフェの厨房になっています。
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地蔵崎からの眺め。
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たまたまこの日は木曜日でビュッフェの定休日でした。ということで中に入れませんでした。以下はネットにあった内部写真です。
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美保関の海の幸を地魚料理の店で、洋風だけでなく和風のメニューもあるそうです。
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古いかどうかはわかりませんが、灯具が展示されています。
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鳥取から島根の旅はこれで終わります。次は北海道です。

by gipsypapa | 2017-03-21 08:45 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧東京中央郵便局

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 前回の東京編でアップし忘れていました。東京駅の丸の内南口を出ると正面にある超高層ビル、JPタワーです。その低層階は7~8年前に解体か保存かが大きな話題になった旧東京中央郵便局の構造躯体をそのまま残す形で保存したものです。

 新ビルは2012(平成24)年に完工し、旧東京中央郵便局だった低層棟は商業施設「KITTE(キッテ)」になっていて、賑わっていました。内装は吹き抜けに改装されていますが、外観は創建時のタイルや窓が復原されています。

 設計は当時逓信省の吉田鉄郎(よしだ てつろう 1894 - 1956)で、昭和初期のモダニズム建築を 代表する一作として.DOCOMOMOの日本の近代建築20選に選定されています。鉄筋鉄骨コンクリート造り5階建て、地下1階。

JPタワー
旧東京中央郵便局
1931(昭和6)年
設計 : 吉田鉄郎(逓信省営繕課)
施工 : 銭高組、大倉土木
東京都千代田区丸の内2-7-2
撮影 : 2014.7.31
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 後ろに見えるのが高層のJP タワーです。
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 東京ステーションホテルから目の前に見えます。
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 東京駅の丸の内南口から、信号を渡るとKITTEの入り口。
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 店内は吹き抜け、保存された外壁とはスペースがあります。
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by gipsypapa | 2015-06-10 09:06 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

中央築地六郵便局

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 せっかく築地まで来たので、周辺のレトロな建物を散策しました。中央築地六郵便局(ちゅうおうつきじろくゆうびんきょく)は昭和初期に建てられた洋風ファサードの郵便局で、今も現役です。築地六というのは、築地6丁目からきているのでしょう。木造2階建て。

中央築地六郵便局
1930(昭和5)年ころ
設計・施工 : 不明
東京都中央区築地6-8-5
撮影 : 2014.11.16
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 通りかかったら先客のカップルが建物を見上げていました。同じ趣味の人かと思い、声をかけると、そうではありませんでした。昔この郵便局に勤めておられた人で、職場結婚して、今はご夫婦。久しぶりに訪ねたとのことでした。
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 お二人によると、2階部分は窓以外は昔と同じで、1階はサッシになっているが、昔は感じのよい木の扉だったそうです。
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 私が古い建物を見て歩いていると聞いて、すぐそこに昔よく昼食を食べた蕎麦屋さんがあって、古い建物だったと教えてくれました。
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 その蕎麦屋さん。さすがに廃業して、空き家になっているようです。
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by gipsypapa | 2015-05-28 08:54 | 建築 | Trackback | Comments(0)

梅小路蒸気機関車館 扇形車庫

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 玄関棟の旧二条駅舎を奥に進むと扇形車庫に出ます。上から見ると、その姿が扇を開いた形に見えるので扇形車庫といわれ、蒸気機関車の車庫となっています。内部は機関車駐留場や整備などを行う器械場や職場等に分かれて、20線の引き込み線があります。現在でも車庫内では蒸気機関車の保守や修繕などを行われています。

 また屋外には転車台(ターンテーブル)と放射状に伸びる引き込み線があります。蒸気機関車は車庫から引き込み線で転車台まで移動し、蒸気機関車の向きを変え、本線へと移動します。

 扇形庫には蒸気機関車18形式20両が収容・展示され、現在も車両基地としての機能を有していて、営業線とも接続されています。実際に観光のための「SLスチーム号」が運行されていて、多くの鉄道ファンに人気を呼んでいます。

 車庫は大正初期に建設された現存する最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫。設計と建築を指揮したのは東京帝国大学建築科を卒業し、12年に鉄道院に就職したばかりの若き渡辺節。渡辺はここ梅小路機関車庫や京都駅を担当し後に退官、大阪に設計事務所を開いて、綿業会館、ダイビル本館、商船三井ビルディングなどの有名建築物手掛けました。国の重要文化財と近代化遺産に選ばれた鉄筋コンクリート造り、平屋建て。

梅小路蒸気機関車館 扇形車庫
1914(大正3)年
重要文化財、近代化遺産
設計 : 渡辺節(鉄道院西部鉄道管理局)
施工 : 大林組
京都市下京区観喜寺町56
撮影 : 2014.9.30
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 車庫に立つ煙突は蒸気機関車からでる煙を排出するためのものです。
by gipsypapa | 2015-04-08 09:52 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

萩児童公園のラジオ塔

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 京北教会のまわりで写真を撮っていると、近所の年配の男性に声をかけられました。「なぜこの教会の写真を・・」と問われ、「実は古い教会で、古い建物に興味があるんです・・・」とか話していたら、「それなら、そこにラジオ塔があるよ」とのこと。

 ラジオ塔って初めて聞く名前。とにかく行ってみたら公園の片隅に奇妙な建造物がありました。何の説明書きもないので、家に帰って調べたら、日本中の各地にあったものだとか。

 ネット情報では“ラジオ塔は、家庭にラジオが普及していなかった1930(昭和5)年に大阪市の天王寺公園に初めて建てられ、戦時中にかけて全国の公園や広場に造られた。多くはNHKや自治体が設け、コンクリートや石で造った高さ2-3メートルの塔の中に受信機と拡声器を備えていた。”とあります。全国に400か所くらいあり、京都でも7カ所あったとか。

 公園にここからラジオを流し、近所の人たちが集ったのでしょう。ラジオ体操もしたかもしれません。それにしても個人的には初めて見た近代化遺産の一つです。

萩児童公園のラジオ塔
昭和初期
設計・施工 : 不明
京都市左京区下鴨萩ケ垣内町8
撮影 : 2014.9.12
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 各窓の下にうっすらとJOOKというアルファベットが残っています。JOOKはNHK京都放送局らしいです。
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 こっちが裏側ですね。
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JOOKの左の O に鍵穴?
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 こんなものがあったとは、初めて見ました。
by gipsypapa | 2015-03-17 07:45 | 建築 | Trackback | Comments(8)

旧神戸港信号所

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 神戸煉瓦倉庫から海沿いに板張りの遊歩道、ハーバーウォークを進んだ高浜岸壁南端に高い塔が立っています。

 神戸港に現存する最古の信号所建造物で、1921(大正10)年に新港第四突堤に建設され、1937(昭和12)年に新港第5突堤に移設されました。当初は信号旗を使用していたとか。その後発光信号に変更され、1990(平成2)年まで実際に使われていました。現在はハーバーランドのシンボルタワーとして高浜岸壁南端に移築され、保存されています。

旧神戸港信号所
1921(大正10)年 / 1937(昭和12)年移設
神戸市指定景観形成重要建築物
設計・施工 : 大蔵省営繕管財局神戸出張所
神戸市中央区東川崎町1-7付近
撮影 : 2014.9.5
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 高浜岸壁のターミナル。
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 対岸の左橋に見えるのが神戸ポートタワー。右の面白い形の建物は神戸メリケンパークオリエンタルホテルです。
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 夜はライトアップされています。ウィキペディアの写真を借用します。 ↓
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by gipsypapa | 2015-03-10 09:32 | 建築 | Trackback | Comments(4)

京都市役所本館を再訪

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 Gitano Family の関東ツアーが終わり、一時帰宅しています。また明日の午後から中部を廻りますが、その間に少しだけ京都編の続きを。

 7年ぶりに京都市役所の前を通りました。前回は休日のため外観だけでしたが、今回は少し1階の通路を歩いてみました。

 武田五一が顧問として意匠設計を監修し、実際の設計は愛弟子の中野進一が担当。東側は1927年(昭和2年)に、西側1931年(昭和6年)に完成しました。東西に長くシンメトリーの外観、縦に長いアーチ状の連続窓など、横のラインと縦のラインを組合せ、ネオ・バロック様式にイスラム玉葱形アーチなど、東洋的意匠が混在する変化に富んだ意匠の庁舎です。90年近くに渡り現役の市役所で、京都の顔になっています。

 市役所正面には大きな広場があり、週末によくフリーマーケットなどが開催されています。中央に時計塔を持つ鉄筋コンクリート造り4階建て。

京都市役所本館
東側 1927(昭和2)年
西側 1931 (昭和6)年
設計 : 武田五一(顧問)、中野進一(実施設計)、京都市営繕課(詳細設計)
施工 : 松村組、松井組、山虎組
京都市中京区上本能寺前町488
撮影 : 2014.6.4
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 増設された西側です。
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 4年後の築ではありますが、東側に比べてかなりシンプルな意匠。当時の様式主義からモダニズムに移行するトレンドがここにも見えます。
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 東側。装飾が多いです。
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 正面玄関から入ると、目の前が中央階段。
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 東側面にある通用口。
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 7年前の写真です。何も変わっていません。
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by gipsypapa | 2014-11-21 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

武田五一の旧加納町役場庁舎

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 前日は友人と居酒屋で飲みながらの夕食でした。一夜明けて、朝早くから一人で見逃した建物を目指しました。残念ながら雨模様です。

 昨日までに紹介した建築物は全てJR岐阜駅の北側でしたが、今朝行くのは南側です。南側は住宅地が多いところです。

 お目当ては武田五一の作品です。大正末期のモダニズム建築といわれる加納町役場だった庁舎建築。そのあと長く岐阜市学校給食会が使用していましたが、今は空き家になっているようです。

 1階の腰は石積み風で、上部はモルタル吹きつけのドイツ壁風です。1階の左右にある半円形の大窓が特徴です。国の登録有形文化財なのに放置されているようで、傷みが目立つのが残念な、鉄筋コンクリート造り、2階建て。

旧加納町役場庁舎
1926(大正15)年
登録有形文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大林組
岐阜市加納本町1-16
撮影 : 2014.5.20
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 パトカーが駐車しているのは、左隣が派出所だから。
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 雨の中、傘を差してうろうろしていましたが、ここは建物の裏だったのです。そういえば玄関がないので気付きそうなものですが、その時は思いつかず。実際はワンブロック北にも道路があってそちらが正面だったのでした。仕方なくストリートビューの写真をどうぞ。 ↓
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 管理は岐阜市が行っているのでしょうか。武田五一設計の登録有形文化財なので、価値が高いはずですが、ほぼ廃墟化しているように見えます。なんとかならないのでしょうか。
by gipsypapa | 2014-11-01 10:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧岐阜県庁舎

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 御鮨街道を出て市街地に向かいました。

 元は大正末期に3代目岐阜県庁舎として建てられました。1966(昭和41)年まで使われ、県庁が移転した後は、岐阜市を中心とする岐阜地区の出先機関、行政機関、公共団体が入居する総合庁舎でした。しかしながら耐震性が問題となり昨年(2013年)3月31日で閉庁になりました。

 建物全体は外壁は人造石洗出しのが幾何学的な意匠で構成されていて、左右対称のE型形の平面形状。中央棟には議会と階段室、左右には庁舎棟が設けられています。

 私が訪ねたときは解体工事の準備段階と思われ、中は当然見ることができませんでしたが、美しいステンドグラスがあるとか。またエントランスから中央階段室まで、天井以外、柱や壁などのほとんどが大理石張りの仕上げで、豪華な空間になっているそうです。なお大理石は当時日本一と称された矢橋大理石商店のものとあります。

 設計は岐阜県土木部営繕課ですが、庁舎建築を得意とし構造学者でもあった佐野利器(さの としかた、1880- 1956)と、やはり建築家で、矢橋大理石商店とは親戚の矢橋賢吉(やばし けんきち、1869 - 1927)が顧問として参加しています。

 建物の行く末については、本館南側の玄関ホール周辺のみを耐震補強し保存する計画だとか。ファサード表面だけではなく、ステンドグラスや大理石の中央階段まで、立体的に保存されることを希望します。岐阜県近代化遺産の鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

岐阜総合庁舎
旧岐阜県庁舎
1924(大正13)年
設計 : 清水正善(岐阜県土木部営繕課)、佐野利器+矢橋賢吉(顧問)
施工 : 銭高組
岐阜市司町1
撮影 : 2014.5.20
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 ストリートビューで見ています。

 なお、内部写真は「思いつくまま 近代歴史遺産の旅」というブログにあります。中央階段はそれほど大型ではないようです。この辺までは残して欲しいです。

 ちなみに矢橋大理石の会社は現在も大垣市赤坂町にあり、南陽倶楽部という素晴らしい洋館があります。今回の帰路に途中でJR線を乗り換えれば行くことができるので、一応そのつもりでしたが、翌日は雨。あきらめました。

 近くにもう一つの官庁建築、岐阜県教育会館(旧岐阜県教育会図書館:河村鹿市、佐藤信次郎設計、大正末期築)がありましたが、こちらはすでに解体撤去されて更地になっているのが確認できました。
by gipsypapa | 2014-10-26 07:57 | 建築 | Trackback | Comments(2)