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京都の1928ビル

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 京都の三条、河原町通を西に入った一角は街の中心ですが、レトロな洋館がたくさんあります。このビルは元は毎日新聞社の支局ビル。窓やバルコニーにある星形は社章に基づいたもの。
 新聞社ビルの後しばらくは空きビルでしたが、平成10年に京都の新鋭建築家、若林広幸氏の手に渡り、建物は改修されたそうです。
 この建物の名称は、建築年にちなんでつけられたそうで、地階はレトロなカフェ、1階はギャラリー、2階はレストラン、3階ホールは「アートコンプレックス1928」の名称で劇場として使用されています。京都市市登録文化財の鉄筋コンクリート造り地下1階、地上3階建。

1928ビル
旧 毎日新聞京都支局 1928(昭和3)年
京都市市登録文化財
設計 : 武田五一
施工 : 大林組
京都市中京区三条通御幸町東南角
撮影 : 2007.4.15
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 正面のファサード。星型に張り出したバルコニーが強烈です。武田五一の遊び心がよく出ています。
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 北側のメインエントランス。
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 1階のギャラリーへ向かう廊下。床のタイルに注目。
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 ギャラリーにはアバンギャルドな絵が展示されています。入場無料でした。
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 1階の別の小部屋もギャラリーです。
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 地下のカフェに下りる階段。ちりばめられた珍しい飾りタイルが美しい。
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 左側がカフェの入り口です。食事が終わったばかりなので、中には入りませんでした。
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 同じ階段を下から撮りました。
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 西面。西南の端にも別のカフェ。
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 西面のライトブルーの窓枠も素晴らしい。
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by gipsypapa | 2007-04-17 16:15 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都中央信用金庫東五条支店

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 明治のたばこ王といわれた村井吉兵衛が起こした村井兄弟商会に関連した建物をもう一つ。村井銀行も村井吉兵衛の事業のひとつでした。
 他にも村井銀行の建物は残っているようですが、この建物も小さめとはいえ、どっしりと構えた銀行らしい建物です。石造り2階建て。

京都中央信用金庫東五条支店
旧・村井銀行五条支店
1924(大正13)年
設計 : 吉武長一(2011.2.3修正)
施工 : 清水組
京都市東山区五条大橋東入ル北側
撮影 : 2007.3.4
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吉武長一といえば、京都では他に旧東邦生命、閻魔などを手がけていて、彫りの深いアーチ窓と、屋上の石材による装飾の手摺などの重量感溢れ、また柱が強調された意匠が特徴です。
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by gipsypapa | 2007-04-15 00:09 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の長楽館

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 京都の観光名所円山公園の一角にひときわ目を引く大規模洋館があります。先に紹介した関西テーラーと東山IVYの工場を操業していた、タバコ王、村井吉兵衛の京都別邸でした。

 京都の迎賓館として華やかな集いの場となっていた長楽館ですが、その名前の由来は、伊藤博文が完成したばかりの長楽館へ滞在し、窓からの眺望に感銘して「長楽館」と記したことに由来しているそうです。現在は喫茶・レストランのほかレディースホテルとして使用されています。

 外観はルネッサンス様式を基調にしていて、1階部分が石張り、2階及び3階部分がタイル貼りになっています。室内の意匠は各部屋ごとに異なる様式になっていて、家具も当時のものがそのまま残されているそうです。これら家具類の大部分は輸入品と考えられています。

長楽館
旧 村井吉兵衛京都別邸
1909(明治42)年
設計 : J.M.ガーディナー
施工 : 清水満之助(清水組)
室内装飾 : 杉田商店(東京),河瀬商店(京都)
京都市指定有形文化財
京都市東山区八坂鳥居前東入円山町円山公園内
撮影 : 2007.3.4
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 東のカフェ&レストランへの門。
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 東面。1階は石張り、2階から上がタイル貼りです。
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 正面エントランス上部のファサード。
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 カフェ&レストランへの入り口。
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 1階突き当たりはサンルームでした。更に奥には昔の喫煙室。
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 同じく1階右にはロココ調の応接室。建物だけでなく家具30点も京都市指定有形文化財に指定されています。
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 2階へ登る階段。
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いずれも2階の踊り場から見たところです。 
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 2階の客室も喫茶室になっています。コーヒー・紅茶共¥600からで、ケーキは¥400から。
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 1階のトイレの窓ガラスもレトロ。
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 2階から3階へ登る階段。
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 3階の部屋は書院造の和室だそうですが、立ち入り禁止になっていますので階段から撮影しています。
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 南から。左がカフェ&レストランに使われている本館。右の六角塔屋を持った建物は別館です。
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 手前が本館、向こうは本館の棟続きでレディーズホテル。ここでも人力車が頑張っていました。
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 ここがレディーズホテルです。
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 別館の窓。
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by gipsypapa | 2007-04-13 13:46 | 建築 | Trackback | Comments(4)

京都の東山IVY

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 関西テーラーの裏側にも赤煉瓦の洋館があります。これも村井兄弟商会が明治31年に建てた日本初の機械化たばこ製造工場「器械館」でした。今はリニューアル、ウイークリーマンション「東山IVY」になっています。
 ホームページ↓です。
http://ivy.free-d.jp/
 京都の宿泊施設はおおむね高いのですが、ここはかなり安い値段の設定になっているようです。ウィークリーマンションですが、1泊からできるようなので、京都の観光拠点をこういうレトロな洋館にするのもいいですね。

2009年解体。

東山IVY
旧 村井兄弟商会 器械館 
1988(明治31)年
設計・施工 : 不明
京都市東山区馬町通東大路西入上新シ町358
撮影 : 2007.3.4
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 関西テーラーは南向きでしたが、ここは北側が正面になります。ここが玄関です。
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 窓枠はサッシに変わっていますが、赤い煉瓦に白い縁取りの素晴らしい窓。
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 北面。
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 関西テーラーの左側にもアクセスできる通路があったので、そこから東山IVYを。こちらは南面なので日が当たって煉瓦がオレンジ色に輝いています。
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 裏口には「アイビースタディ」の表札があります。はて、なんでしょう。予備校の寮だった時代もあったらしいので、そのころの名残りでしょうか。
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 東山IVY(左)と関西テーラー(右)の位置関係がわかると思います。
by gipsypapa | 2007-04-12 11:18 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の関西テーラー

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 京都の東山区に今も残る明治時代の煉瓦造りの建物。明治のたばこ王といわれた村井吉兵衛が起こした村井兄弟商会の製造工場でした。たばこ専売法施行後は専売公社の京都工場として使用されました。その後、倉庫になっていましたが、払い下げられ現在に至っています。

 村井吉兵衛は、さすがに私も古すぎて知りませんが「サンライス」「ヒーロー」などのたばこの製造販売を皮切りに、東洋印刷、日本石鹸、村井カタン糸などの事業を起業し、村井銀行、鉱業、汽船、石油、ホテル、貿易など幅広く手を出した実業家だそうです。

 京都には村井吉兵衛の住宅だった「長楽館」や旧村井銀行などの当時の建物が残っています。

2009年解体。

関西テーラー
旧 村井兄弟商会
1900(明治33)年
設計・施工 : 不明
京都市東山区渋谷通大和大路東入ル上新シ町
撮影 : 2007.3.4
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 海外から輸入された赤煉瓦が使われているらしいのですが、光が当たるとオレンジ色に輝く珍しい煉瓦です。それにしても関西テーラーとは?営業しているようには見えませんでした。
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 明治33年建築の石碑(これ自体は新しいです)。
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 東側に残っている工場の塀。十字の模様を抜いた煉瓦積みが面白いです。またこのように窓がないのに窓の形をしているものを「ブラインドウィンドウ」と呼ぶとか。この塀は素晴らしい。
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by gipsypapa | 2007-04-11 17:18 | 建築 | Trackback(2) | Comments(13)

京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター

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 c0112559_171399.jpg銀月アパートメントからヴォーリズの駒井邸をへて、北白川疎水沿いに南下し、東今出川通の手前で東に左折すると、住宅街の中に突然スパニッシュな洋館が現れます。
現在は京都大学が管理していますが、キャンパスの中ではなく飛び地のようになっています。元々は外務省の東方文化学院京都研究所として、京大建築部の教授だった武田五一の指導の下に弟子の東畑謙三が設計したもの。それにしてもこれだけの本格的なパティオのある洋館は珍しいです。

 なおこの漢字情報研究センターは通常のウィークデイには図書館が一般開放されていますので、内部を見ることが出来ます。

京都大学人文科学研究所 東アジア情報学(旧附属漢字情報)研究センター
旧外務省東方文化学院京都研究所
1930(昭和5)年
設計 東畑謙三・武田五一
施工 大林組
登録有形文化財
京都市左京区北白川東小倉町47
撮影 2006.11.23
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by gipsypapa | 2007-02-05 17:17 | 建築 | Trackback | Comments(4)

京都の銀月アパートメント

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 ヴォーリズ設計で有名な駒井邸を見に行ったときに偶然見つけた建物。帰ってから色々調べましたが建築年や設計・施工者など一切不明です。戦前の建物であることは間違いないようです。青幻舎の「京都の洋館」に紹介されているところによれば

{銀閣寺にもほど近い、北白川の疎水沿い。もう何年も取り壊しのうわさが立つ、古びた白い木造の洋館がある。四畳半一間の部屋が全部で二十戸ほどある二階建て長屋。白い木枠の大きな窓は波打ちガラス、入り口はグリーン瓦のとんがり屋根、手書きらしき看板には{銀月アパートメント」とある。近隣の人の話では、戦前にはすでに在ったらしい。誰にも詳しいことは分からない。分からないから噂が交々、いつも増えつづけている。}

銀月アパートメント
築年 不明
設計・施工 不明
京都市左京区北白川伊織町30
撮影 2006.5.21 & 11.23
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by gipsypapa | 2007-02-04 00:23 | 建築 | Trackback | Comments(21)