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日本基督教団 弓町本郷教会

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 本郷はキリスト教の教会が多い地区で、これは3つ目。褐色のレンガ型を貼ったような外壁に縦長の半円アーチ窓が整然と並ぶ教会堂です。実は煉瓦に見えるものはコンクリートブロックで、昭和初期に数多く建てられた中村式鉄筋コンクリートブロック、いわゆる“鎭式ブロック”でした。

 中村鎮が設計したブロック造りの教会は日本基督教団にいくつかあり、このブログでも大阪の島之内教会天満教会福岡警固教会を紹介しています。

 平日だったので、中を見ることができませんでしたが、ネットにある写真では、正面講檀の左右にあるパイプオルガン、アーチ窓の美しいステンドグラスや現代的なシャンデリアなど、重厚感があって素晴らしい。鉄筋コンクリートブロック造り、平屋建て。

日本基督教団 弓町本郷教会
1927(昭和2)年
設計 : 中村鎮
施工 : 不明
東京都文京区本郷2-35-14
撮影 : 2014.7.31
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 よくクラシック音楽のコンサートが催されるようで、ネットの「弓町本郷教会《ひるの憩い》〜コンサート情報〜」「温泉人(おふろうど)ライフ」に素晴らしい写真がたくさんあったので、一部借用しました。↓
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by gipsypapa | 2015-02-15 10:00 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日本基督教団島之内教会

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 大阪の繁華街、心斎橋の東にある教会。昭和初期に建てられた中村鎮の設計で中村式鉄筋コンクリートブロック構造を採用しています。

 相変わらずシンプルな構造ですが、正面の大階段、6本のブロックの角柱で支えられた玄関ポーチなどは、彼にしてはダイナミックな印象です。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリートブロック造、3階建て。

日本基督教団島之内教会 1928(昭和3)年
登録有形文化財
設計 : 中村鎮
施工 : 不明
大阪市中央区東心斎橋1-6-7
撮影 : 2009.12.23
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by gipsypapa | 2010-12-27 11:37 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の北斗ビルディング

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 市電通りの二十間坂の上り口にあるピンク色のビル。大正期に食料品の商社だった目貫商店の店舗、事務所として建てられたものです。外壁の色以外には装飾が少ないシンプルな建物ですが、曲線で構成するコーナーの1階部分に玄関を配したモダンな設計といえます。

 設計・施工は廉価で工期の短い「鎮式ブロック」を発明し、函館大火後に函館市内に多くの鉄筋コンクリートブロック工法の建造物を普及させた建築家・中村鎮(なかむらまもる)。中村鎮作品としてはこのブログでも、日本基督教団福岡警固教会と日本基督教団天満教会を紹介しています。

 現在はブティック・ベージュが1階に入居していて、上層階は貸しビルになっているようです。鉄筋コンクリートブロック造り、4階建て。

北斗ビルディング
旧目貫商店 1921(大正10)年
設計 : 中村鎮
施工 : 直営
函館市末広町17-15
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-07-21 15:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日本基督教団天満教会

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 これも1年前の写真。中村 鎮のL字型ブロック建築です。同じような教会建築として日本基督教団福岡警固教会、日本基督教団 弓町本郷教会が現存しています。

 外部だけしか見てないので、アップをしていませんでした。しかし、しばらくは再訪することはなさそうだし、すでにひろの東奔西走まゆままさんの旅行ブログで素晴らしい礼拝堂の内部が紹介されていますので今回アップします。鉄筋コンクリートブロック造り、4階建て。


日本基督教団天満教会 1930(昭和5)年
設計 : 中村鎮
施工 : 不明
大阪市北区天神西町4-15 
撮 影 : 2008.1.26
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 2階までのファサードはタイル貼り。背後にコンクリート仕上げした4階建部分があります。窓はすべてブロック造りらしく矩形です。
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 玄関脇の通用門にはステンドグラス。
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 玄関と玄関ホール。この向こう側に礼拝堂があるはずです。
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 ちょっと見ただけでは教会とは思えない外観でした。
by gipsypapa | 2009-03-05 10:45 | 建築 | Trackback(1) | Comments(6)

京都の旧岡村宇太郎邸

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 再び訂正です。Rさんという方から、この住宅は故岡村宇太郎(日本画家)の邸宅だった。また今は取り壊されて現存しないという情報をいただきました。データを変更します。(2012.5.13)

旧中村建築研究所京都出張所の建物と思って、一度アップしましたが、べーさんから↓の本野精吾のPDFにある写真と外観が違うとのご指摘があり、確かに違うこと。また同じPDFの解説に中村建築研究所京都出張所の南に中村鎮設計の古城邸があるのがわかりましたので、修正します。

 本野邸のすぐ近くにある建物。鎮式コンクリートブロック(鎮ブロック)で有名な、中村鎮(まもる)設計の古城邸だと思われます。こちらは本野邸のようにブロック剝き出しではありませんが、中村鎮設計ですから、躯体は当然コンクリートブロックを使った鉄筋コンクリート造りでしょう。持ち主は本野精吾がいた当時の京都高等工芸学校の古城鴻一教授。
 建築年も本野邸や中村建築研究所と似た意匠なので、本野精吾が設計にかかわっていた可能性があります。本野と中村は京都工芸学校実習室(現存せず)を同じ1924年に協働して設計していることから、この仮説は説得力があります。

 中村鎮は大正から昭和初期に活躍した建築家。鎮ブロックを用いた中村式鉄筋コンクリート構造。鎮式ブロックが外装材と鉄筋コンクリートの型枠を兼ねた構造になっています。

中村式鉄筋コンクリートブロック構造の建築物は、大正9年以降、全国に119件あるそうですが、その一部は↓に。
日本基督教団福岡警固教会
「ひろの東本西走!?」日本基督教団天満教会


 2010年ころ解体されました。

旧岡村宇太郎邸 1924(大正13)年ころ
設計 : 中村鎮+本野精吾?
施工 : 不明
京都市北区等持院北町
撮影 : 2008.7.5
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現在は使用されていないようで、樹木や絡まる蔦に隠れて建物の全貌がみえません。見えないながらも、2階建の洋館です。
 背の低い煉瓦造りの門は、本野精吾自邸と全く同じ形をしていて、やはり本野の関与を感じさせます。全貌は「まちかどの西洋館」で見ることができます。
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 今は空き家のようで、近づくと一部が見えてきました。外観からはブロックは見えず、モルタルで仕上げてあります。
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 こじんまりした玄関周り。
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 壁面も蔦に覆われてほとんど見えません。
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 受取人のいないメールボックス。
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 腰の下部はレンガ貼り。
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 東側に倉庫のような別棟がありました。
 ここは庭木や蔦が落葉する冬にもう一度訪問したいところです。空き家のようなので、問題は、いつまで残っていてくれるかですね。
by gipsypapa | 2008-07-25 10:59 | 建築 | Trackback | Comments(8)

日本基督教団福岡警固教会

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 福岡市の中心部を南北に走る「けやき通り」を南に入ったところに建つ、蔦が生い茂り、緑で覆われている教会。福岡市景観賞を受賞しています。

 昭和初期の献堂で幾何学的な形をしています。当時の教会建築としては斬新で珍しいと感じますが、それには理由がありました。

 設計者は中村鎮(まもる)。「関根要太郎研究室@はこだて」で紹介されていますが↓、
http://fkaidofudo.exblog.jp/6443344
「中村式鉄筋コンクリートブロック造」の建築を設計し、大正から昭和初期に活躍した建築家です。ブログでも紹介されているように、大正10年4月に起きた函館大火の後に「銀座街」建設を設計したことで有名ですが、実は中村鎮氏は福岡の出身なのです。(福岡県糸島郡波多江村生まれ、福岡市の私立中学を卒業)

 つまりこの福岡警固(けご)教会も九州では最初期の鉄筋コンクリートブロック造なのでした。鉄筋コンクリートブロック造り、2階(一部3階)建て。

日本基督教団福岡警固教会 1929(昭和6)年
設計 : 中村鎮
施工 : 田中忠雄
福岡市景観賞 2006
福岡市中央区警固2丁目11-20
撮影 : 2007.8.15
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 正面(東側)を見てわかるように正方形の集合。
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 エントランスとポーチ。
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 南面は一面に蔦が絡まって。
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 外見からだけでは、よくわかりませんが、「鎮(Chin)式ブロック」(中村式鉄筋コンクリートブロックの通称)と呼ばれるコンクリートブロックを積み重ねた構造なのです。

 ちなみに東京の弓町本郷教会 http://www.yumichohongo.com/ も中村鎮設計の教会です。
by gipsypapa | 2007-11-21 15:23 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)