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和朗フラット 4号館

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 こちらは最後に建てられた4号館。西海岸の明るいスパニッシュ・コロニアル風でしょうか。こちらは白い漆喰塗りの壁や木製窓枠、各戸ごとに形の異なる玄関ドアなど、1・2号館よりさらに洗練された素晴らしい建物です。木造2階建て。

 ちなみに Google Map で↓の住所を入力すると、いきなりストリートビューにこの建物が現れますので、一度見てください。お勧めします。この通りは露地のような狭い道ですが、こんな道にも Google の撮影車両が入ったのは驚きです。少し北へ移動すれば1・2号館も出てきます。

 また4号館のホームページには内部写真があります。そしてなんと入居者募集も。女性専用のようですが、かなり安い。こういうアパートに住みたいですね。

和朗フラット 4号館
旧和朗フラット 5号館 
1936(昭和11)年
設計 : 上田文三郎(自家設計)
施工 : 不明
東京都港区麻布台3-3-23
撮影 : 2008.10.13
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 緩やかな曲線が魅力的です。白壁とグリーンの窓枠の色の対比も見事。どう見ても日本じゃない風景ですね。
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 各戸毎にドアのデザインが違っています。これなら酔っ払って帰っても間違わないでしょう。
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 窓の形も多様で美しい。
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 南端の庇の付いた玄関ポーチのある部分は「ベジタリアンカフェ ひなぎくきつね」というカフェです。開店日限定ですが、HPを見て狙っていけば内部も見ることができるでしょう。
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 昭和初期にこのようなものが建てられたことは驚きです。個人の住宅だったら、財産家の趣味が高じて、と思うでしょうが、これが庶民向けのアパートなのです。上田文三郎さんはすごいです。
by gipsypapa | 2009-01-28 10:56 | 建築 | Trackback | Comments(10)

和朗フラット 1・2号館

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 この建物はネットではあまり見かけませんが、「近代建築散歩 東京・横浜編」という本で見つけ、ぜひ見たかったものです。そしてその期待は裏切られませんでした。

 アメリカ西海岸の雰囲気を感じる「和朗フラット」という、木造・洋館造りのアパートです。1936年(昭和11年)以前に、賃貸の集合住宅として、全5棟が建てられました。和朗(わろう)という名称は、ここに住む人たちが、和(なご)やかに朗(ほが)らかにすごせるように願ってつけられたそうです。

 5棟のうち、当初の1番館は東京大空襲で焼失。その後、番号が繰り上がり、現在、1号館・2号館と4号館の3棟が、それぞれ別々の管理のもとに、今も現役のアパートとして使われています。

 設計者は、建築主の上田文三郎。建築を学んだ人ではないようですが、住宅の設計・建築が趣味のひとつだったそうです。アメリカ旅行で見た建物や、外国の建築雑誌などの知見から生まれたものでしょう。趣味を楽しみながら、大工さんと相談しつつ、1年~2年ごとに1棟ずつ建てていったといわれています。

 1号館・2号館は隣接していて、4号館は別棟です。まず古い方の1.2号館から。ベージュ色の漆喰を塗った壁や木製窓枠など、いつまでも見ていたい素晴らしい建物です。木造2階建て。

和朗フラット 1・2号館
旧和朗フラット 2・3号館 1930~34(昭和5~9)年
設計 : 上田文三郎(自家設計)
施工 : 不明
東京都港区麻布台3-3-25,26
撮影 : 2008.10.13
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 こちらは1号館。
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 1号館と2号館の間に路地があります。屋根のついた門をくぐって奥の方まで行ってみました。かなり奥が深いです。
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 路地の奥はこんな感じ。
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 再び表へ出ました。
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 再び表に出て2号館の方へ。
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 2号館の東側から。
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 次回は少し後に建てられた4号館を。意匠的にはさらに見どころがあります。
by gipsypapa | 2009-01-27 10:37 | 建築 | Trackback | Comments(8)