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旧福岡県公会堂貴賓館

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 数少ない福岡のレトロ建物。近代建築に興味を持ってから何回かここに行こうと思っていましたが、2005(平成17)年の福岡西方沖地震でかなりの被害を受け、長く補修工事のためシートで覆われて見ることができませんでした。2008年5月に工事が終わり再公開されました。

 貴賓館は明治43年の第13回九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として建設。戦後は福岡高等裁判所、公会堂や教育庁舎として使用されたそうです。1981(昭和56)年の福岡県庁移転に伴い、一帯の数多くの庁舎や建物が取り壊され、その跡地は都市公園「天神中央公園」の一部となりましたが、この建物は貴重な遺産として今も保存されています。

 貴賓館は木造2階建てのフレンチルネッサンス調の木造建造物として貴重な建物で、北側正面中央に石柱による玄関ポーチ、北東隅に尖塔の八角塔屋があります。1階南東の2面にベランダを回し、1階窓台から下の腰壁は白い化粧タイル貼り。外壁は上部は目地を入れたモルタル壁。2階もモルタル壁で、窓額縁や軒蛇腹はモルタルで石造りを擬しています。

 屋根は天然スレート葺きで、ドーマー(屋根)窓や換気口が変化に富んだ形状をしています。全体に縦長窓が並びますが、ポーチ上の窓だけがアーチ状です。

 内部は正面、玄関奥に階段室、その左右に食堂、配膳室、応接室、事務室が配置され、2階は貴賓室、寝室、化粧室、談話室などの数多くの部屋があります。床は板張り、壁は白漆喰塗腰板張りで、天井は木製や漆喰塗の格縁で様々な模様をつくり、各室とも違う意匠となっています。主要な部屋には大理石製の暖炉があり、各所に美しいレリーフや縁どりが施され、貴賓館にふさわしい華麗な内装です。国の重要文化財の木造2階建て、塔屋付。

旧福岡県公会堂貴賓館
1910(明治43)年
重要文化財
設計 : 三条栄三郎(福岡県土木部技師)
施工 : 岩崎組
福岡市中央区西中洲6-29
撮影 : 2009.1.11
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 ↓ は中から見た塔屋部分。2・3階が吹抜けになっていて、3階相当部の丸窓は、展望用ではなく採光用です。
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by gipsypapa | 2010-11-19 13:40 | 建築 | Trackback | Comments(4)

福岡県立福岡高等学校

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 大正6年に旧制中学として開校した伝統校。西の修猷(しゅうゆう)東の福高(ふっこう)といわれる文武両道の学校です。

 古いほうの修猷館が正門を残すだけで、建て替わってしまったのに比べて、ここは昭和初期の正門や校舎が今も残っています。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

福岡県立福岡高等学校 
旧福岡県立福岡中学 1929(昭和4)年
設計 : 三条栄三郎(福岡県)
施工 : 不明
福岡市博多区堅粕1-29-1
撮影 : 2008.1.14
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 当時のままの正門。門扉は、片方には現在の高校のロゴ、もう一方には旧制中学のロゴがありました。
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 正門を入るとロータリーになっていて、円形の植え込みがある、典型的な昔の学校です。
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 大型ながらシンプルな車寄せのある玄関ポーチが正面に。
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 かなり大きなコの字型校舎。北が正面で、これらは中庭から東西の校舎を見たところ。
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 正面から中庭へ抜ける通路。半地下のようになっています。
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 通路から覗いた内部の作りもレトロです。
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 正面の車寄せのあるポーチから玄関へ。
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 玄関ホールとその奥のアーチの向こうに部屋が見えました。なかなかいい雰囲気です。
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by gipsypapa | 2008-03-31 13:33 | 建築 | Trackback | Comments(19)

旧福岡県公会堂貴賓館

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 福岡市文学館から南東に歩くと西中洲の一角に、美しい洋館が建っています。川を隔てて洋館の東側には九州一の歓楽街・中洲が、西側には高層ビルが林立する天神の繁華街です。

 洋館は明治43年3月竣工。木造二階建て、天然スレート葺き。正面に石柱を用いたポーチが突出し、左隅に尖塔をもつ八角塔があるフレンチルネッサンス様式を基調とする建物です。

 洋館は、はじめ九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として建築されましたが、その後公会堂、福岡高等裁判所、福岡県教育庁舎等約1世紀にわたり一貫して公共建築物としての使用されてました。設計の三條栄三郎氏は他にも太宰府天満宮楼門、福岡県立図書館、福岡県庁舎等明治、大正期に多くの設計を手がけたそうです。

 いま洋館は、平成17年3月に発生した福岡県西方沖地震に被災し現在、休館中。今回(2007.3.30)訪れたときは改修工事中で、全体がカバーに覆われ、建物はまったく見えませんでした。過去に何回か来ましたが、盆と正月のため中に入れませんでした。今度こそと期待していましたが、今回もかないませんでした。改修工事は平成20年以降までかかるようです。仕方がないので昔の写真をアップします。

旧福岡県公会堂貴賓館
1910年(明治43)年
重要文化財
設計 : 三条栄三郎(福岡県土木部技師)
施工 : 岩崎組
福岡市中央区西中洲6-29
撮影 : 2004.8.14 & 2006.1.17
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 心地よい緊張感と落ち着いたフレンチルネッサンス様式の建物で、一刻も早い再公開を期待します。
by gipsypapa | 2007-04-09 17:10 | 建築 | Trackback | Comments(0)