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かいひん荘鎌倉

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 夏はサーファーで賑わう由比ガ浜にある旅館。大正後期の住宅で富士製紙社長の村田一郎邸として建てられたものです。旧ソ連の世界的ピアニスト、スビャトフラフ・リヒテル氏が日本公演の時、長期にわたって滞在したという由緒ある旅館です。c0112559_10261929.jpg

 和館の北側に洋館がつながった形です。当初の和館部分はかなり改築が行われたようですが、洋館部分はほぼ当時の姿をとどめています。宿泊しなかったので内部は見れませんでしたが、「かいひん荘鎌倉」のホームページにあった写真→を拝借しました。

 当時多く建てられた、和館に小さな応接間を洋館にするという常識からいえば、この洋館部分はかなり大規模。外観の特徴は、なんといっても出窓(ベイウィンドウ)。1階に3箇所の出窓があり、そのうち2つは2階まで立ち上がって、1つは半円型。急傾斜の屋根と出窓部分の屋根形状が複雑で印象に残る瀟洒な建物です。鎌倉市指定景観重要建造物の木造2階建て。

かいひん荘鎌倉
旧村田一郎邸 1924(大正13)年
鎌倉市指定景観重要建造物
設計・施工 : 不明
鎌倉市由比ガ浜4-8-14
撮影 : 2008.8.2
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 和館部分が旅館の玄関。向こうに見えるのが洋館部分の妻面。
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 洋館部分の東側に見える半円形の出窓。 木造にモルタル仕上げの壁。一分タイル貼りにして変化を持たせています。
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  北側から全景が見えます。向こうに半円形、手前に半六角形の出窓が2階まで立ち上がり、中央に1階部分だけ、全面タイル貼りの出窓があります。
by gipsypapa | 2008-12-08 10:46 | 建築 | Trackback(2) | Comments(2)

ホテルニューカマクラ

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 関西が続いたので、今日からしばらく関東を。最初は鎌倉です。

 今年の8月初旬に音楽の趣味のイベントで横浜に行くことになり、せっかくですから鎌倉に住む妹の勧めがあって、前日から鎌倉に1泊していくことにしました。行く前から鎌倉の近代建築の情報を検索してターゲットを絞って行きましたが、あまりの暑さに初日で息切れしてしまい、行きたい所もすべて見きれませんでした。残念でしたがまた再訪の楽しみが残ったわけで・・・それにしても暑かったです。

 鎌倉に泊まるならやはりレトロなホテルニューカマクラ。大正時代の建物で、戦前には「山縣ホテル」という名前の鎌倉で初のホテルでした。現在も現役ホテルとして営業されていますが、食事のない素泊まり施設なので、料金は割安です。またホテルの敷地は駐車場として多くの車が止まっていました。

 建物は改修を重ねているようですが、昔ながらの木製の上げ下げ窓や階段周りなどが当時のままの姿で残されています。鎌倉市指定景観重要建造物の木造2階建て。

ホテルニューカマクラ
旧山縣ホテル 1924(大正13)年
鎌倉市指定景観重要建造物
設計・施工 : 不明
鎌倉市御成町13-2
撮影 : 2008.8.2
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木造にモルタルを吹き付けた、いわゆるドイツ壁。
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 欧州によくありそうなこじんまりしたホテルの玄関。Valkommen という文字は Welcome でしょうがスエーデン語らしいのです。なぜスェーデンなのかはわかりません。
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 1階はロビーと受付。客室が少しだけあって、後は共同の浴場です。
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 午後2時ころに。まずチェックインして、町を散策する予定。駐車場が満杯だったので、ホテルも宿泊客でいっぱいかと思っていましたが、駐車場が一杯なのは、鎌倉に駐車場が少なく、ここが有数の便利な駐車場だからだとか。宿泊客のチェックインは私が1番だったようで、「今ならまだ2階の部屋は誰もいないし、鍵をかけていないので自由に見てください」ということで、喜んで2階へ。
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 2階の廊下と客室。さすがにレトロでした。
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 夜のホテル。
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昼間は宿泊客はいませんでしたが、夜はさすがに満室です。予約した時に、「旧館ですが入口が別」と言われた理由は、私が泊まったこの出っ張り部屋。昔は本館1階の客室が特別に大きな部屋、スイートのようなものだったのでしょう。その部屋続きの奥の部屋を仕切って、出っ張り部分を客室にしているようす。本館の玄関から少し歩かなければ入れない、ちょっと寂しい部屋ですが、小さな出入り口があり、他にないシャワーもあるので、それなりに面白かったです。
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 こちらは隣接する南欧風の新館。旧館は私の泊まった部屋以外は共同浴場でしたが、こちらはどうなんでしょう。

 ベッドが木枠で高い位置にあるので、ベッドに出入りする時に太もも裏に木枠が当たるのが玉に瑕でした。ベッドの脚を切って、腰かけても足が床に届くようにしてもらったら完璧です。うん?お前の足が短いって?確かにおっしゃる通りです・・
by gipsypapa | 2008-11-23 22:56 | 建築 | Trackback | Comments(4)

六甲山ホテル旧館

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 関西の避暑地として知られる六甲山に昭和初期にオープンしたホテル。阪急グループの創始者・小林一三氏が開設した歴史のあるホテルです。新館も併設されていますが、旧館も営業していて、緑あふれる人気のスポットとなっています。

 今年の2月に宿泊しました。下界はそれほど寒い日ではありませんでしたが、ここまで来ると雪が残っていて、木々には樹氷がありました。

 旧館はハーフティバーの木造で、ヨーロッパの風のクラシカルなホテル。設計は阪神間モダニズムを代表する建築家の一人で、宝塚ホテル(1926年)、旧八馬汽船株式会社 多聞ビルディング(1928年)、西宮市庁舎(1928年)、尼崎信用組合本店(1939年) 、東洋精機株式会社本館事務所(1941年)などを設計した古塚 正治(ふるづか まさはる)です。木造2階建て。

六甲山ホテル旧館 1929(昭和4)年
設計 : 古塚 正治
施工 : 不明
神戸市灘区六甲山町南六甲
撮影 : 2008.2.10 & 11
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 今は使われていない旧館のもと玄関。この色ガラスの扉は中から見たかったのですが、この一角には行けませんでした。
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 横を通って裏側にはホテルを経由するバスの発着所があります。雪かきがされていましたが、下界では想像しなかった別世界の景色。
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 客室に通じる廊下。
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 1階ロビー。内装・外装とも木を基調としていて落ち着いた雰囲気でした。
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 階段を登れば2階の談話室。生前、小林一三氏が愛用していたソファーと書棚があり、クラシックな調度品が残っています。
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 天井には色鮮やかなステンドガラスがはめ込まれて・・
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 老舗の格調高いホテルですが、冬場のせいでしょうが、安く泊まることができました。お勧めはやはり夏でしょうね。
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by gipsypapa | 2008-11-10 16:44 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

善光寺郵便局

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 この建物も善光寺門前にあります。郵便局ですが面白いので調べると、元旅館のフロント部分を改修して使用しているそうです。昭和初期の木造2階建で、入口に立つポストも懐かしい。横にレストラン五明館が見えますが、かなり有名なお店らしいです。

善光寺郵便局
旧五明館 1932(昭和7)年
設計・施工 : 不明
長野市大門町515
撮影 : 2006.7.17
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 郵便局でも赤いポストは少なくなりました。町並みに合わせたレトロ感を醸し出しています。
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 いかにも元旅館らしい2階。
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by gipsypapa | 2008-04-06 09:34 | 建築 | Trackback | Comments(2)

長野市の藤屋旅館

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 長野市の中心地、JR長野駅と善光寺を結ぶ善光寺門前通りにある、旅館というよりホテルと呼ぶのがふさわしい大正レトロの建物。慶応元年に創業した『御本陣 藤屋旅館』で、今でもその看板を掲げています。設計者は、善光寺仁王門の再生建築を手がけた宮大工と伝えられているそうです。

 外観はコンクリート造りに見えますが、実は木造に鉄網コンクリートを貼り、2階以上は化粧タイルが貼られています。3階窓下の欄干も洋風です。門前町には白壁土蔵造りが立ち並んでいますが、その中にあってアールデコ調のモダンな建物はすぐに目につくランドマークです。登録有形文化財の木造3階建て。

藤屋旅館 1924(大正13)年
登録有形文化財
設計 : 不明(宮大工)
施工 : 不明
長野市大字長野大門町82
撮影 : 2006.7.17
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 この日はあいにくの雨で、写真の色合いがよくありません。
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 『御本陣 藤屋旅館』
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 建物の真ん中、上部(屋根裏部屋?)にはステンドグラス。
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 中も見たかったのですが、結婚式があったようで、玄関ロビーが込み合っていて断念。
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 玄関脇の古いテーブルと椅子。大きな鉢もあります。
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 現在は旅館業のほか、レストランやバーなどにも使われています。
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by gipsypapa | 2008-04-03 15:36 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)