大阪証券取引所(旧市場館)

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 大阪の金融街、北浜にある証券取引所の旧市場館。2004年に全面増改築が行なわれましたが、楕円筒形の旧市場館部と外壁・内壁の一部が保存されました。外観は花崗岩張りで、列柱が並ぶ新古典主義を簡素化した様式。設計は住友工作部の中心人物だった長谷部鋭吉と竹腰健三が設立した長谷部・竹腰建築事務所の第一作です。鉄筋コンクリート造り、地上6階、地下2階建て。

大阪証券取引所
旧市場館
1935(昭和10)年
設計 : 長谷部・竹腰建築事務所
施工 : 大林組
大阪市中央区北浜1-8-16
撮影 : 2006.5.28 & 2008.1.26
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当時は知りませんでしたが、NHKの朝ドラ「あさが来た」で有名になった五代友厚(ごだい ともあつ)の像です。
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 玄関ホールは、一見、円筒形に思いますが、実は株式取引所建築だけあって、金運が付くように小判型、つまり楕円形。シンプルですが見所満載。
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 玄関ホールから中を見ています。巨大な円柱が2本。
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 シンプルな外観と違って中はステンドグラスの縦長窓が華やかです。
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 内装は大理石。
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 アールデコ風のステンドグラスは、外国製のガラスを用いて、近代日本のガラス工芸家、生田徳次が製作したと推定されているそうです。
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 美しいエレベーター扉。
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 保存されたとはいえ、全面的な建て替えなので、良しにつけ悪しきにつけ古さは全く感じません。
# by gipsypapa | 2008-02-10 10:31 | Trackback | Comments(0)

地下鉄梅田駅

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 大阪の北の中心になる御堂筋線梅田駅。ここからJR大阪駅、阪急や阪神の梅田駅と地下で連絡する最も忙しい駅です。

 ここもセセッション様式のヴォールト天井。ただし梅田駅は1989年に大改造が行われました。増え続ける乗降客に、ホームの幅を拡張。新たに広げた南行き(なかもず方面)線路側のホームは“幻のトンネル”を使ったものです。“幻のトンネル”は、もともと谷町線用のトンネルとして1936年に完成していましたが、ルートが東側へ変更され、不要となったトンネルは長年、使用されていませんでした。ホーム拡張になって、そこに鉄道が走ることになったわけです。大改造されましが、アーチ型の天井とシャンデリアの照明が醸すレトロな雰囲気は、今も素晴らしい。

地下鉄梅田駅 1935(昭和10)年
設計:大阪市臨時高速鉄道建設部 
大阪市北区角田8-6
撮影 : 2007.12.29 & 2008.1.1
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 120度、3方向に張り出した蛍光灯の列。これまで見てきた駅はすべて照明器具の形状が違います。戦後に白熱灯から蛍光灯に変わったのでしょうが、その時に、これだけの芸術的な配慮をした大阪市に敬意を表します。
# by gipsypapa | 2008-02-08 15:19 | 建築 | Trackback | Comments(0)