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平野とうふ

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c0112559_9152724.jpg 富小路から一つ東にある麸屋町通は3大老舗旅館といわれる「俵屋旅館」「炭屋旅館」「柊家」という歴史と品格のある旅館が軒を連ねています。

 ここ二条麩屋町の界隈で良質の水が出るので、周辺に麩屋、湯葉屋、豆腐屋が集まっていたため、麩屋町通りと呼ばれるようになったという説があるとか。

 その一角にある「平野とうふ」は明治時代の創業で、3大老舗旅館に豆腐を卸し続けている老舗です。初代の豆腐は北大路魯山人が、2代目の豆腐は白洲次郎にも好まれたといわれています。建物の詳細はわかりませんが、一応、創業時のものとしました。木造2階建て。

平野とうふ(平野商店)
1906(明治39)年
設計・施工 : 不明
京都市中京区姉小路通麩屋町角中白山町289
撮影 : 2014.6.4
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 「食べログ」によると木綿豆腐がお勧めで、かなりおいしいようです。次回ここを通ったら一丁買いましょう。何しろ老舗旅館の御用達です。
by gipsypapa | 2014-11-30 09:21 | 建築 | Trackback | Comments(0)

富小路の町屋

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 ドッグカフェNESTの南対面に町屋が2軒並んでいます。左は2階が土蔵造りのユニークな建物です。いずれも古そうですが詳細は分かりませんでした。木造2階建て。

富小路の町屋
詳細不明
京都市中京区松下町128
撮影 : 2014.6.4
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by gipsypapa | 2014-11-29 09:20 | 建築 | Trackback | Comments(3)

ドッグカフェNEST

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 天ぷら吉川の南側に2軒長屋の町屋があります。ドッグカフェ NESTという看板があり、京都 町屋のドッグカフェ & ペットホテルだそうです。個人的にドッグカフェという名前になじみがありませんでしたが、犬を連れて入れるカフェで、犬用品を販売するとともに、ペットホテルもやっているとか。

 建物は築100年以上の町屋をそのまま利用しているそうなので、大正期の建物でしょう。右側のカフェ部は現代的な表構えに改造されていますが、左側は昔ながらの町屋のまま住居として使われています。木造平屋建て。

ドッグカフェNEST
大正期
設計・施工 : 不明
京都市中京区松下町130 ‎
撮影 : 2014.6.4
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 左はAS邸。
NEST のHPにあった写真です。↓↓
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by gipsypapa | 2014-11-28 14:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

料理旅館・天ぷら 吉川

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 富小路通りの「なかむら」に向かいあう位置にある天ぷらの「吉川」。食事だけでなく料理旅館としても知られる高級料亭です。

 元は住宅だったとかで、HPや食べログにある写真を見るとかなり大きな中庭があります。塀のある外観や、玄関から覗いた雰囲気から、昭和初期以前の建物なのは間違いないと思いますが、データは見つかりませんでした。木造2階建て。

料理旅館・天ぷら 吉川
詳細不明
京都市中京区富小路通り御池下ル135
撮影 : 2014.6.4
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 玄関が少し奥まったところにあり、家屋の一部が見えました。いかにも上質の和風建築のようです。
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 ↓↓ 以下はHPと食べログにあった内部写真です。静かで風情のある空間ですね。HPで見る限り、宿泊や夜の座敷での会食はかなり高価で手が出そうにありませんが、昼のカウンターでの食事は3千円くらいだとか。
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by gipsypapa | 2014-11-27 16:16 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京料理「なかむら」

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 境町通から二筋東の富小路には昔ながらの町屋や料亭が並び、京都らしい風情を醸し出しています。

 京料理「なかむら」はHPによると、文化文政の頃に、さば、かれい、ぐじなどの若狭ものの魚を「鯖街道」を通じて京都に運び、都の公郷衆に供することを生業としたとか。三代目の中村庄三郎は茶懐石の出張料理を得意とし、その屋号を「中庄」とよんで「なかむら」の料理の要を創ったそうです。現在は六代目の世代になっています。

 戦時中は軍や政府の要人が泊まる俵屋、柊家、炭屋の各旅館に仕出し料理を納めた老舗で、ミシュランガイドで★★★の評価を与えられている超一流料理店。場所的に「なかむら」の背面はちょうど「柊家旅館」です。通りから見える建物は小ぶりですが、奥が深いのでしょうか。木造3階+2階建て。

京料理「なかむら」
詳細不明
京都市中京区富小路御池下ル松下町136
撮影 : 2014.6.4
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 HPから。 ↓ 坪庭があります。ミシュラン3つ星は高根の花です。
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by gipsypapa | 2014-11-26 08:33 | 建築 | Trackback | Comments(2)

小林衣裳店

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 キンシ正宗堀野記念館から同じ境町通を南に下るともう1軒町屋があります。小林衣裳店という看板でわかるように衣装屋です。ホームページによると創業は明治初期で創業130余年になるとか。

 通常、衣裳屋というのは、旅芸人など、プロに衣裳を提供することから始まることが多いらしいのですが、小林衣裳店は主に各流派、花街の催し(祇園の都をどり、宮川町の京おどり、上七軒の北野をどり、先斗町の鴨川をどり)などの衣装を取り扱っているそうです。木造2階建て。

小林衣裳店
明治初期
設計・施工 : 不明
京都市中京区堺町通御池上ル扇屋町662
撮影 : 2014.6.4
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by gipsypapa | 2014-11-25 11:55 | 建築 | Trackback | Comments(2)

キンシ正宗堀野記念館

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 京都ハリストス正教会を見たあと、中京区を縦に走る何本かの通りを歩きました。この周辺は旅館や料亭、さらに町屋がたくさん残っており、京都らしさを感じる一角です。

 堺町通にある典型的な町屋。天明元年(1781年)創業の酒屋です。明治13年(1880年)に酒造拠点は伏見に移されましたが、屋敷や酒造道具類は当時の様子を伝える文化資産として、今に受け継がれています。堀野記念館の名はかつて堀野家の本宅であったことに由来しています。

 1階の正面は格子,階上には虫籠窓を並べ,黒漆喰で仕上げた典型的な町屋建築です。道路側の切妻部分だけに見えますが、ホームページによると、内部は奥が深く、2段2列に室を配置し,階上に書院座敷,階下に数寄屋風座敷など、大型の町屋であることがわかります。国の登録有形文化財の木造2階建て。

 なお、文庫蔵1820(天明2)年と天明蔵(江戸期)の二つの蔵があり、これらも国の登録有形文化財です。

キンシ正宗堀野記念館
旧堀野家本宅
明治期
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
京都市中京区亀屋町172
撮影 : 2014.6.4
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 「うだつ」は向かって左側だけにあります。
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 なかなか興味深い記念館ですが、幸か不幸かこの日は定休日でした。開いていたら中を見るのにかなりの時間を費したでしょう。
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 右側の奥にあるのは、酒蔵を町屋麦酒醸造所にして見学できるようにしているそうです。
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 通りから見る以上に奥が深い建物です。
by gipsypapa | 2014-11-22 08:48 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都市役所本館を再訪

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 Gitano Family の関東ツアーが終わり、一時帰宅しています。また明日の午後から中部を廻りますが、その間に少しだけ京都編の続きを。

 7年ぶりに京都市役所の前を通りました。前回は休日のため外観だけでしたが、今回は少し1階の通路を歩いてみました。

 武田五一が顧問として意匠設計を監修し、実際の設計は愛弟子の中野進一が担当。東側は1927年(昭和2年)に、西側1931年(昭和6年)に完成しました。東西に長くシンメトリーの外観、縦に長いアーチ状の連続窓など、横のラインと縦のラインを組合せ、ネオ・バロック様式にイスラム玉葱形アーチなど、東洋的意匠が混在する変化に富んだ意匠の庁舎です。90年近くに渡り現役の市役所で、京都の顔になっています。

 市役所正面には大きな広場があり、週末によくフリーマーケットなどが開催されています。中央に時計塔を持つ鉄筋コンクリート造り4階建て。

京都市役所本館
東側 1927(昭和2)年
西側 1931 (昭和6)年
設計 : 武田五一(顧問)、中野進一(実施設計)、京都市営繕課(詳細設計)
施工 : 松村組、松井組、山虎組
京都市中京区上本能寺前町488
撮影 : 2014.6.4
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 増設された西側です。
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 4年後の築ではありますが、東側に比べてかなりシンプルな意匠。当時の様式主義からモダニズムに移行するトレンドがここにも見えます。
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 東側。装飾が多いです。
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 正面玄関から入ると、目の前が中央階段。
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 東側面にある通用口。
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 7年前の写真です。何も変わっていません。
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by gipsypapa | 2014-11-21 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

しばらく休みます

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 今日からGitano Family の日本ツアーです。しばらく東京と神奈川へ行きますので、休みをいただきます。ご来場をお待ちしています。(^^)
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by gipsypapa | 2014-11-15 08:13 | Trackback | Comments(2)

京都ハリストス正教会を再訪

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 普段は見ることができない教会の内部を見ることができる催しがあり、京都ハリストス正教会に行きました。

 前回、訪れたのは、もう7年も前。
その時は外観を眺めただけですが、今回は中を見ることができます。

 京都御所の南の住宅街にあるロシア・ビザンチン様式のギリシャ正教会の教会堂。東京お茶の水のニコライ堂に匹敵する格式を誇り、明治の教会建築を代表する国内最古級の教会建築です。会堂前方にはトンガリ帽子の鐘楼が立つ、薄い水色の外壁の木造教会。とんがり帽子形の屋根の方には、玉葱形のドームが載り、その上に正教会特有の十字架があります。

 設計は東京帝国大学造家学科(後の建築学科)を出て、京都で誕生した初めての建築家といわれる松室重光(まつむろ しげみつ 1873 - 1937)。京都ではその代表作となる二つの建築が今でも残されており、一つはこのハリストス教会で、もう一つは京都府庁旧本館(明治37年)です。

 この意匠がひな型になり、函館ハリストス正教会豊橋ハリストス正教会修善寺ハリストス正教会などを設計した河村伊蔵に引き継がれていきました。木造平屋建てに3階建て鐘楼付。

日本正教会京都ハリストス正教会 生神女福音聖堂
1903(明治36)年
設計 : 松室重光
施工 : 不明
京都市指定文化財
京都市中京区柳馬場通二条上る六丁目283 ‎
撮影 : 2014.6.4
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 鐘楼の下の入口から啓蒙所を経て聖所に続く構成。
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 数々のイコン。近くでの撮影は不可ですが、人物が入るスナップ写真はOKでした。

 イコン」というのは、もともとギリシャ語で、「形」とか「像」という意味をもっています。日本正教会では「聖像」と訳されることもあります。「イコン」は、狭い意味では一枚の板に描かれた絵のことをいいますが、広い意味では、正教会が使用する絵画すべてを指します。コンピュータのアイコンの語源です。
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by gipsypapa | 2014-11-14 11:52 | 建築 | Trackback | Comments(2)