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熱海のときわぎ銘菓

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 市街の中心地である銀座町に、ひときわ目を引く神社仏閣のような建物があります。c0112559_8194380.jpg老舗の和菓子屋「ときわぎ銘菓」の店舗です。

 京都の宮大工の手によって建てられたものだそうです。中に入らなかったのですが、店の天井は折上小組格天井とかで、見逃したのが残念。木造2階建て。

ときわぎ銘菓
昭和初期か
設計・施工 : 不明
熱海市銀座町14-1
撮影 : 2014.4.20

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常盤木洋羮店
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 「ときわぎ銘菓」の向かい側にも古そうな和風建築が建っています。こちらも和菓子屋の「常盤木洋羮店」。

 ほとんど情報はありませんでしたが、隣の「ときわ木」とは特に関係はないようだという記事と創業者の前澤鶴吉から本家と分家に分かれたというのもありました。どう考えても、後者が自然ですね。木造2階建て。

常盤木洋羮店
昭和初期か
設計・施工 : 不明
熱海市銀座町9-1
撮影 : 2014.4.20
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by gipsypapa | 2014-07-30 08:23 | 建築 | Trackback | Comments(2)

錦峰山 海蔵寺

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 双柿舎で「坪内逍遥のお墓があるので、帰りに見ていっては・・」というアドバイスを受け、途中立ち寄りました。結局、お墓を見つけることはできませんでしたが、会津藩士のお墓がありました

 大正から昭和初期の建物なので、寺院建築としては軽快で近代的な雰囲気があり、前庭も小さいながら、美しい設計で見応えがあります。

錦峰山 海蔵寺
1920(大正9)年/1920(昭和5)年/1934(昭和9)年
設計・施工 : 不明
熱海市水口町17-24
撮影 : 2014.4.20
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 本堂の横にあるのは居住区でしょう。2階建ての家屋はかなりのすぐれものです。
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 作庭にもこだわりを感じます。
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 参道の石段横にある祠には・・・
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 お地蔵様が整列。
by gipsypapa | 2014-07-29 09:27 | 建築 | Trackback | Comments(2)

坪内逍遥の双柿舎

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 起雲閣から北へ移動。細い坂道を登ったところに双柿舎(そうししゃ)があります。小説家、評論家、翻訳家、劇作家で、『小説神髄』や『当世書生気質』の著作、およびシェイクスピア全集の翻訳で知られる坪内逍遥が、1920年(大正9年)から死去する1935年(昭和10年)までの晩年を過ごした別邸です。

 庭に柿の木が2本あったことから、早稲田大学での同僚である会津八一が「双柿舎」と命名したとか。逍遥の没後は早稲田大学に寄贈され、現在も大学の管理下にあります。

 建物は3棟あり、それぞれ築年は違いますが、いずれも坪内逍遥の自家設計だそうです。
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 細い路地から1段下がったところに建っています。
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 敷地に入り中門の手前に赤い鉄板葺き屋根の建物。物置か何かに見えました。
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 入り口の中門には、会津八一の手によって書かれた「雙柿舎」の扁額が掛かっています。

双柿舎本館(主屋)
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 執筆の拠点となった2階建ての本館(主屋)には、庭に面して夫婦の居間であった座敷があり、2階が逍遥の書斎です。木造2階建て。

双柿舎本館(主屋)
旧坪内逍遥別邸本館(主屋)
1920(大正9)年
設計 : 坪内逍遥
施工 : 不明
熱海市水口町11-17
撮影 : 2014.4.20
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 1階の座敷は、床の間に付書院。床脇の棚や付書院の意匠が特徴的です。

双柿舎東館(離れ)
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 東の端にある和風建築は東館。夫人の隠居所として最後に建てられた離れです。木造2階建て。

双柿舎東館(離れ)
旧坪内逍遥別邸東館
1934(昭和9)年
設計 : 坪内逍遥
施工 : 不明
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双柿舎書屋
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 寺院のような、塔ある建物は、書籍を納める書屋(しょおく)です。1階は逍遥ゆかりの展示物が掲示してあり、自由に見学できます。鉄筋コンクリート造3階建て。

双柿舎書屋
旧坪内逍遥別邸書屋
1928(昭和3)年
設計 : 坪内逍遥
施工 : 不明
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 入口両脇には羊。
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 早稲田の管理下にあるので、演劇博物館の図面がありました。そういえば、まだ本物は見ていません。
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 庭も逍遥自身の設計です。
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by gipsypapa | 2014-07-28 08:34 | 建築 | Trackback | Comments(2)

起雲閣(その3)

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 内部の見学は洋館に移動。洋館は根津嘉一郎の別邸だった建物。特に意匠的に優れた「玉姫」「玉渓」、旅館時代に三つの部屋だった棟と「金剛」から「ローマ風呂」の棟がつながっています。

 1929(昭和4)年に金剛・ローマ風浴室の棟を、1932(昭和7)年に玉姫・玉渓の棟を建て増して、現在の形に近くなりました。

 また旧大浴場がある棟は戦後1947(昭和2)年までに建てられた旅館時代のものです。

起雲閣 洋館「玉姫・玉渓・金剛」
旧根津嘉一郎別邸
熱海市指定有形文化財
1929(昭和4)年、1932(昭和7)年
設計・施工 : 清水組
熱海市昭和町4-2
撮影 : 2014.4.20

洋館「玉渓」(ぎょくけい)
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 中世英国の「チューダー様式」に「名栗仕上げ」を取り入れたヨーロッパの山荘風の造りになっているそうです。暖炉の覆いにはサンスクリット語の飾りを配すなど、根津嘉一郎が好んだ独特の空間です。
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洋館「玉姫」(たまひめ)
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 正面中央に暖炉があるヨーロッパのデザインを基本にしていますが、「折上格天上」(おりあげごうてんじょう)など日本の神社仏閣に見られる建築様式を取り入れています。
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洋館「サンルーム」
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 玉姫の間に併設されたサンルームは、大きな窓とステンドグラスの天窓と色鮮やかなタイルの床が特徴で、アールデコを基調にしています。
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洋館「初霜」「松風」「春風」
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 続く棟には三つの部屋があり、展示室になっています。旅館時代にそれぞれの部屋に宿泊した著名人の資料が展示されていました。
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洋館「金剛」(こんごう)
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 根津嘉一郎が建てた最初の洋館。洋風の格天井に石積みの暖炉。その上方のスペード、ハート、ダイヤ、クラブを象った模様や草花の模様などを、洋館では大変珍しい螺鈿細工(らでんざいく)で散りばめてあります。また蝶番やドアノブなど、細工が施された建具金物は建築当時の物です。
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ローマ風浴室
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 洋館「金剛」に併設されたローマ風浴室はステンドグラスの窓やテラコッタ製の湯出口などに建築当時の物が残っています。
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旧大浴場
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 こちらは旅館時代に増設された棟にある大浴場です。
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喫茶室「やすらぎ」
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 ここで一休み。旅館時代のバーをそのまま使用しているそうです。
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by gipsypapa | 2014-07-26 10:04 | 建築 | Trackback | Comments(4)

起雲閣(その2)

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 見どころは起雲閣の内部です。最初に紹介する和館は近代和風建築を代表する大型の邸宅で、旅館になってから、その雰囲気を出すために壁の塗り替えなど手を加えています。「麒麟」の群青色、「大鳳」の紫、今は別棟の「孔雀」の紅柄色の3色の壁は必見です。

起雲閣 和館「麒麟・大鳳・孔雀」
旧内田信也別邸
熱海市指定有形文化財
1919(大正8)年
設計・施工 : 不明
熱海市昭和町4-2
撮影 : 2014.4.20

「麒麟」
 1階は「麒麟」。起雲閣のホームページでは、ひときわ目を引く群青色の壁は、旅館となってから塗り替えられたもだとか。「加賀の青漆喰」と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法で、旅館を開業した「桜井兵五郎」が石川県の出身であったため、これを取り入れたそうです。
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「大鳳」
 2階が「大鳳」です。座敷は豪華な装飾や際立った特徴のない簡素なつくりですが、座敷の周囲を座敷と同じ高さに揃えた畳廊下で囲いでいます。入側造(いりかわづくり)というそうで、車椅子で生活していた実母に対する内田信也の思いやりと考えられているそうです。
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 大きな採光がよい畳廊下の窓ガラスは、昔のままの波打ちガラスです。旅館当時に太宰治 が宿泊したとか。
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 大鳳の紫色の壁も旅館時代に塗り替えられています。
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「孔雀」
 和館「孔雀」(くじゃく)も内田信也」の別荘の一部です。当初は現在の喫茶室をはさんで和館「麒麟」の隣に建っていましたが、2回に移築がなされて、現在の離れた場所に移されたそうです。「麒麟」と同様、窓ガラスや障子など建具のほとんどは、建築当時の物。ただし床の間の紅柄色は旅館時代に塗り替えられているようです。
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by gipsypapa | 2014-07-25 10:08 | 建築 | Trackback | Comments(0)

起雲閣(その1)

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 熱海でのお目当ての一つだった起雲閣。元は農商相だった内田信也が母親の静養のために1919(大正8)年に建てた和館に始まりました。2代目の持ち主である実業家の根津嘉一郎が、1929(昭和4)年に金剛・ローマ風浴室の棟を、1932(昭和7)年に玉姫・玉渓の棟を建て増して、現在の形に近くなりました。

 戦後になり、1947(昭和22)年に桜井兵五郎が建物と土地を取得し、旅館・起雲閣として開業しました。旅館にするために、様々な改修や増築がなされたと思われます。

 長く高級旅館として人気がありましたが、時代の流れか、1999(平成11)年まで営業をしたのち廃業。2000(平成12)年 に熱海市が取得し、観光施設として一般公開を開始しました。訪ねた時も観光バスが乗り付け、多くの観光客で賑わっていました。見どころが多いので、外観と内部に分けてアップします。

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 園内マップです。
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 表門。最初に内田信也別邸が建てられた時からのもの。薬医門(やくいもん)とよばれる形式です。
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 内田信也が建てた和館「麒麟・大鳳」 (きりん・たいほう)の部屋がある木造2階建て。

起雲閣 和館「麒麟・大鳳・孔雀」
旧内田信也別邸
熱海市指定有形文化財
1919(大正8)年
設計・施工 : 不明
熱海市昭和町4-2
撮影 : 2014.4.20
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 裏側は美しい庭園に面しています。
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 洋館は根津嘉一郎の別邸。特に意匠的に優れた「玉姫」「玉渓」に旅館時代に三つの部屋だった棟と「金剛」から「ローマ風呂」の棟がつながっています。木造2階建て。

起雲閣 洋館「玉姫・玉渓・金剛」
旧根津嘉一郎別邸
熱海市指定有形文化財
1929(昭和4)年、1932(昭和7)年
設計・施工 : 清水組
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 これも根津嘉一郎の別邸。旅館時代は和風の客室でした。
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 旧大浴場がある棟は戦後1947(昭和22)年までに建てられた旅館時代のものです。
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 起雲閣の庭園は池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)の美しい庭園です。敷地内の各建物、各部屋それぞれの場所から眺めたとき、どこから眺めても快適な庭となるように設計されているそうです。
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 蔵は内田別邸が建つ前から存在していた石蔵です。
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by gipsypapa | 2014-07-24 09:09 | 建築 | Trackback | Comments(0)

熱海商工会議所

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 再び伊豆半島へ旅行しました。今回はツアーではなく自分で選んだところに3泊。最初は熱海です。熱海は通過したことがありますが、泊まるのは初めて。基本的に訪問した順に紹介します。

 ホテルに仮チェックインして、お目当ての一つの起雲閣へ向かって熱海の海岸通り、国道135号線を西へ歩きました。

 国道に面したところに、小ぶりながら重厚さを感じる建物があります。熱海商工会議所のビルですが、イオニア式の付け柱を装飾的に並べた、どう見ても銀行建築です。ネット情報でも、これといって断言できる記述はありませんでしたが、一つだけ横浜銀行熱海支店だったというのがありました。銀行であれば1階は吹き抜けで、2階部分は周囲にバルコニーを廻していると想像します。鉄筋コンクリート造り。

熱海商工会議所
旧横浜銀行熱海支店か
昭和初期
設計・施工 : 不明
熱海市渚町8-2
撮影 : 2014.4.20
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by gipsypapa | 2014-07-23 08:58 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧木子七郎邸の隣の建物

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 旧木子七郎邸の北側に敷地を接して不思議な建物があります。間口が狭く縦長で、入り口は西に一か所だけで、シャッターが下りています。アーチ窓や最上部の鉄格子など、意匠的にも見どころがある建物です。側面には小さな窓しかいのでく、倉庫のような感じがしますが、何の表示もないので正体不明な建物です。木造3階建て(?)

旧木子七郎邸の隣の建物
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
大阪市中央区十二軒町
撮影 : 2014.4.26
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 シャッターに「夜間出入りあり」と書いてあります。夜行性の仕事?
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 旧木子七郎邸の倉庫かもしれないと思いGoogle Earth で見ました。マークがある方形屋根が旧木子七郎邸でその北がこの建物。敷地の境界はこれではわかりません。
by gipsypapa | 2014-07-22 10:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧木子七郎邸

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 谷町6丁目か長堀通を横切って北上すると。木子七郎の旧邸があることを「ひろの東本西走!?」で知り行ってみました。

 木子 七郎(きご しちろう1884 - 1955)といえば、このブログでも萬翠荘石崎汽船本社愛媛県庁舎関西日仏学館旧夕陽丘高等女学校清香会館北堀江病院を紹介していますが、大阪を拠点に、多くの公共建築などの設計を手がけたので、大阪に自宅があったのは不思議ではありません。

 とはいえ、一連の作品群は、様式主義からモダニズムへ移行する時代を反映した、どちらかといえば、硬いイメージですが、この住宅は彼にとっては数少ないスパニッシュ風の洋館で、旧新田邸(現・松山大学温山記念会館)と共通点があります。

 敷地の西南をモルタルをコテで粗く仕上げた塀が囲み、南に正門、西に小さな通用門があります。正門の両脇には金色の狛犬(?)がにらみを利かせていますが、これも古いのでしょうか。建物は高い塀と鉄格子の向こうにある目隠しでよく見えないのが残念。多分、自家設計でしょうが、現時点では確証がありません。木造2階建て。

旧木子七郎邸
大正期
設計 : 木子七郎か
施工 : 不明
大阪市中央区十二軒町
撮影 : 2014.4.26
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 多少違和感を感じる正門に・・・
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 黄金の狛犬?虎?
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by gipsypapa | 2014-07-21 13:57 | 建築 | Trackback | Comments(2)

谷町六丁目の町屋

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 旧小玉湯からぶらぶら歩いてみました。いかにも大正から昭和初期と思われる、町屋や住宅が並んでいました。
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 これらの2枚は、旧小玉湯に到達する前に通りかかった、住宅の道路側を店舗に改装したような建物。今は単なる住宅のようです。詳しい場所は分からなくなりました。
撮影 : 2014.4.26

欧州食堂レクレール
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 大正時代の長屋が改装してレストランになっています。ホームページによると、レクレール(L'eclaire)とはフランス語で「照らす」を意味するそうです。木造2階建て。

欧州食堂レクレール
大正期
大阪市中央区谷町6-18-6
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 ↓ の2枚はホームページから借用しました。
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菱屋カレンブロッソ
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 その北隣はカバン屋です。木造2階建て。

菱屋カレンブロッソ
大阪市中央区谷町6-18-5

欧州食堂のはす向かいの住宅。
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 欧州食堂は四つ角にあり、そのはす向かいにも古い建物があります。角を切り取った面白い形状です。木造2階建て。

欧州食堂のはす向かいの住宅
大阪市中央区谷町6-13-26
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黒西酒店
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菱屋カレンブロッソの向かい側は古そうな酒屋。木造2階建て。

黒西酒店
大阪市中央区谷町6-12-9
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 うだつを介して北側には典型的な町屋。
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 さらに北側には趣が変わって商家のような住宅。屋根越しに見えるヤシの木は印象的。
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榎木大明神
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 谷6から北へ向かい長堀通りを渡るといわゆる上町台地に突き当ります。

 その石段を上ったところにある小さな社。通称えのきさんといわれる榎木大明神。階段を上る時から気付いていたのですが、若い女性がずっと佇んで、熱心にお祈り。何をお願いしたのでしょうか。ちなみに映っている木は榎ではな御神木の槐(エンジュ)。樹齢650年だとか。

榎木大明神(えのきだいみょうじん)
大阪市中央区安堂寺町2-3
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 いいですね、こういうの。何をお祈りしているのかわかりませんが、叶うといいな~。

 上町台地はかなり急傾斜です。この後、さらに北へ移動します。
by gipsypapa | 2014-07-20 10:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)