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箱根富士屋ホテル菊華荘

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 一連のホテルの建物群とは異なる雰囲気の別館「菊華荘」が国道1号線を挟んだ北側にあります。皇室の宮ノ下御用邸として建てられた歴史ある建物です。落ち着いた佇まいの数奇屋風書院造りの純日本建築と庭園をそのままの形で残しています。ネット情報によると大風呂は総檜造りで温泉は敷地内源泉より引かれており、客室は3室のみだそうです。

c0112559_82381.jpg 設計は宮内省内匠寮で、担当の一人の木子清敬(きこ きよよし1845- 1907)は皇室関係の造営工事で活躍した建築家で、木子幸三郎、木子七郎の父親です。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の木造平屋建て。

箱根富士屋ホテル菊華荘
旧宮ノ下御用邸
1895(明治28)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計 : 木子清敬、手中千代太郎,広川兼次郎(宮内省内匠寮)
施工 : 河原徳次郎
足柄下郡箱根町宮の下359
撮影 : 2013.10.10
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早朝に散歩がてらに訪ねましたが、中を見ることができませんでした。富士屋ホテルのHPから写真を借用します。
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 ホテルの敷地内には、他にも無名ながら、見どころがありました。
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 カスケードルーム(1920年築)というバンケットルームにつながる建物が一部見えています。この奥にあるのですが、アプローチは館内からしかできないようです。
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 建物裏側の傾斜地を登ると、一帯は庭園です。
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 滝があれば・・・
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 温室も。
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 陰の方にある小さな倉庫のような建物。古そうです。
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この石垣の奥からホテルの従業員と思われる人が出てきました。奥に何があるのか?
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 宿泊したフォレスト館(1960年築)の部屋。
by gipsypapa | 2014-03-31 08:38 | 建築 | Trackback | Comments(2)

箱根富士屋ホテル食堂棟

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 本館の北側には回廊でつながる食堂棟。昭和初期に建てられた和風を基調とした華やかな外観の建物です。

 1階の鉄筋コンクリート造りの上に、木造の2階を載せています。1階は唐破風を正面に張り出し、2階は千鳥破風という屋根構成。2階の中央部の上に2重の塔屋「昇天閣」を載せた姿が特に印象的。

 内部も随所に彫刻や高山植物や花鳥の天井画などを配し、豪華な意匠が目を引きます。内装を見まわっての食事の楽しさは、華やいで心躍る素晴らしさ。富士屋ホテルの一連の文化財の建物の中でも、最も強く印象に残りました。。

 設計は皇室関連の建築を多く手がけた木子 幸三郎(きご こうさぶろう1874-1941)。父の木子清敬は京都・平安神宮の設計を、弟の木子七郎は大正から昭和初期に関西を中心にモダンな建物の設計を数多く手掛けている建築家一家です。

 このブログでも旧竹田宮邸洋館(現グランドプリンスホテル高輪貴賓館)旧小樽区公会堂(現小樽市公会堂)旧十二銀行函館支店(旧函館信用金庫本店)を紹介しています。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の鉄筋コンクリート造り+木造2階建て、塔屋付。

箱根富士屋ホテル食堂棟
1930(昭和5)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計 : 木子幸三郎
施工 : 河原徳次郎
足柄下郡箱根町宮の下359
撮影 : 2013.10.9-10
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 本館から食堂棟を見ると「昇天閣」がそびえ立っています。
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 敷地に傾斜があり、食堂棟の1階は本館の地下1階と同じレベルになります。
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 本館から地下を通って「グリル・ウィステリア」に向かう回廊の両側には、高級ホテルらしく陶磁器などが展示されていて、目を楽しませてくれます。
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 食堂棟の2階にあるメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」。本館の1階ロビーから入るようになっています。
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1階にあるメインバー「ヴィクトリア」。クラシックで東洋的な雰囲気が魅力です。間接照明で美しく輝く天井や大きな柱など、豪華で落ち着いた空間を造っています。
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 こちらは化粧室。当然、男性用しか見ていませんが(笑)、ひときわ目を引くモザイクタイルが驚きでした。
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by gipsypapa | 2014-03-28 10:06 | 建築 | Trackback | Comments(4)

箱根富士屋ホテル花御殿

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 冨士屋ホテルの文化財の中では、最も新しい建物です。外観は和風を基調にし、大きな千鳥破風の屋根を複雑に組み合わせ、校倉造りを模した壁に朱色の高欄付のバルコニーを廻した和を強調した建物。大きな唐破風屋根の玄関ポーチが非対称な位置にあるのが特徴です。

 内部は洋風で、華麗な家具や内装で見るべきところがたくさんあります。43室全てに花の名前が付けられており、客室のドアや鍵など、細部に花のモチーフが使用されているとか。

 この花御殿だけは、ホテルの下を通る国道1号線から見える(1枚目の写真)ので、正月の箱根駅伝のテレビ放送によく出てきます。海外では「フラワーパレス」と呼ばれる、富士屋ホテルを象徴的する建物です。

c0112559_10384148.jpg 和風意匠を共通テーマにした富士屋ホテルの建物群の集大成として、3代目経営者の山口正造が自家設計しました。

 驚いたことに彼は日光金谷ホテルの創業者、金谷善一郎の次男でした。18歳でアメリカへ渡り、ホテルのコックや貴族家庭のボーイをしながら各地を放浪したあと、冨士屋ホテルの創業主、山口仙之助の娘婿となり、後に経営者として富士屋ホテルの発展に多大な寄与をした人。随所に生まれ育った日光金谷ホテルに似た意匠が使われており、ひそかに彼の郷愁を感じるのは私だけでしょうか。

 工事請負はこのホテルの工事請負としてはおなじみの河原徳次郎です。国の登録有形文化財近と代化産業遺産の鉄筋コンクリート造り、5階建て、地下1階。

箱根富士屋ホテル花御殿
1936(昭和11)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計 : 山口正道
施工 : 河原徳次郎
足柄下郡箱根町宮の下359
撮影 : 2013.10.9-10
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 クラシックチャペル。結婚式用です。
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by gipsypapa | 2014-03-27 10:47 | 建築 | Trackback | Comments(0)

箱根富士屋ホテル西洋館

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 本館の南隣に真っ白な洋館が2棟並んでいます。双方とも同じ意匠で同じ規模。建てられたのも同時期です。実際に建物はつながっているので、まとめて西洋館と呼ばれますが、1号館はカムフィ・ロッジ、2号館はレストフル・カテジの異名があります。

c0112559_85315100.jpg いずれも左右対称で、正面の両側に八角の突出部を張り出し、中央に唐破風屋根の玄関ポーチを持つのが特徴です。玄関ドアの左右に寺院や城郭建築によくある火灯窓・花頭窓(かとうまど)を二つ並べるなど玄関周りは本館と同様の和風意匠ですが、全体的には純白の壁に.鎧戸付きの上げ下げ窓が並ぶ、いかにも明治の面影を残す美しい洋館です。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の木造2階建て。

箱根富士屋ホテル西洋館(1号館 & 2号館)
1906(明治39)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計 : 河原兵次郎
施工 : 河原徳次郎
足柄下郡箱根町宮の下359
撮影 : 2013.10.9-10
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 ここから裏庭に出ます。
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 裏側は全面に大きな窓がならんでいます。こちら側は廊下です。
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 なまこ壁も。
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 1階の廊下。
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 地下には部屋はありませんが、本館や花御殿とつなぐ回廊が通っています。
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by gipsypapa | 2014-03-23 09:10 | 建築 | Trackback | Comments(2)

箱根富士屋ホテル本館

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 クラシックホテルツアーの最後の宿泊は箱根富士屋ホテルです。山口仙之助(やまぐち・せんのすけ 1851-1915)という人が、 箱根宮ノ下に500年の歴史を有する藤屋旅館を買収して洋風に改造して、外国人専用のリゾートホテルとして1878((明治11)年に開業。日本を代表するクラシックホテルで、本館はこれまでに宿泊した万平ホテルや日光金谷ホテルよりも古く1891(明治24)年の竣工です。c0112559_948516.jpg

 本館はいずれも特徴的な富士屋ホテルの建物群の中で一番歴史のある建物です。明治時代に建てられた外国人向けホテルに共通した社寺建築を思わせる瓦葺屋根、唐破風の玄関が特徴です。一方、内装は欧風の意匠や設備を有し、和と洋が融合された、独特の雰囲気を感じさせる華麗な建物です。

 地下の回転扉を入ると、すぐに階段。そこを上った1階はテラスで広場のような空間があり、そこが玄関になっている特殊な形式です。1階の正面中央には唐破風屋根の玄関ポーチを置き,左右に八角平面の突出部を張り出した左右対称の外観です。

 ホテルにはこの後紹介する西洋館、花御殿と食堂棟が並び立っており、築年はばらばらですが、それぞれが雰囲気のある回廊でつながっていて、外に出なくても建物間の移動ができて便利です。築後120年を経ても高級感を保って、箱根のランドマークであり続ける名作です。

 工事請負の河原兵次郎は小田原の大工棟梁。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の木造2階建て、地下1階。

箱根富士屋ホテル本館
1891(明治24)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計・施工 : 河原兵次郎(工事請負)
足柄下郡箱根町宮の下359
撮影 : 2013.10.9-10
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 ホテルマップです。↑ クリックすると大きくなります。
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 外部からのアプローチは地下部分。この回転ドアから入ります。
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 富士屋ホテルの特徴でもある、4棟をつなぐ回廊の地下部分。西洋館への通路です。
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 階段を上った1階のアプローチは広いテラスのようになっています。
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 1階の玄関ポーチの左の大きなサンルームはティーラウンジ。
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 階の正面玄関からフロントをつなぐ階段にある面白い登り竜の親柱。
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 フロント前の柱には尾長鶏がいました。
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 1階から見下ろす地下1階の回転ドア。
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 2階の唐破風。
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 ここが正式の正面玄関。
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 正面玄関を覆うように羽を伸ばす鳳凰をアップで。
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by gipsypapa | 2014-03-22 10:15 | 建築 | Trackback | Comments(4)

日本ロマンチック街道

 金谷ホテルの坂を降りたら国道119号線(日光街道)に出ます。この道路は日本ロマンチック街道とも呼ばれる街道で、長野県小諸市から栃木県日光市までの全長約230kmを通過する広域観光ルートからなる街道の一部を形成しているそうです。

 朝食前に歩きました。お目当ては日光市庁舎でしたが、街道沿いには日光らしい建物がありましたので、まとめて紹介します。

三ツ山羊羹本舗
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 町屋風の店舗建築ですが、珍しい3階建て。2階以上には褐色のモルタル吹き付け塗りの壁にコンクリートの縁取りをしています。木造3階建て。

三ツ山羊羹本舗
築年 : 不明
設計:施工 : 不明
日光市中鉢石町914
撮影 : 2013.10. 9
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吉田屋羊羹本舗
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 こちらも羊羹屋さんです。和風の家屋の両袖になまこ壁を装飾的に使用。側面を見ると石積みになっていました。木造2階建て。

吉田屋羊羹本舗
築年 : 不明
設計:施工 : 不明
日光市中鉢石町903−1
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麻屋亀田本店
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 寺社建築のような店舗。日光の民芸品を扱う商店兼工房のようです。なかなか見どころが多い建物で、和風の意匠ながらもコンクリートの柱などを有効に使うとともに、2階に高欄を巡らしています。木造2階建て。

麻屋亀田本店
築年 : 不明
設計:施工 : 不明
日光市上鉢石町1046
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神橋
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 日本ロマンチック街道を北に進むと突き当り、日光国立公園の入口となる大谷川の清流に、二荒山神社本の社参橋であり、古くから神聖な橋として架けられた神橋です。

神橋はアーチ形の木造反り橋で、その構造から錦帯橋(山口県)・猿橋(山梨県)と並んで日本三奇橋の一つに数えられているそうです。その歴史は808(大同3)年に架けられて以降、何度も架けかえられています。現在の橋は1904(明治37)年に架けられたものを、1956(昭和31)年に解体修理したものです。たもとが柵で閉められているのは、現在も再び保存修理中だから。

神橋
1904(明治37)年/1956(昭和31)年補修
重要文化財
設計・施工 : 不明
日光市山内
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 日光はこれで終わりです。金谷ホテルに戻って朝食を済ませたら、箱根へ向かいます。
by gipsypapa | 2014-03-21 09:30 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日光市役所日光総合支所

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 日光街道沿いの高台にある日光総合支所。お城のようなこの建物は、古美術骨董商として財をなした小林庄一郎が日光を訪れる外国人観光客のホテルとして建てたもの。しかしながらホテルとして使われることはないまま、古川電工日光精銅所が所有して職員アパートになったり、戦後には進駐軍の社交場になったりしましたが、その後日光町に寄付され、1954(昭和29)から日光市役所の総合支所の庁舎として使われています。

 石垣の上に白いモルタル塗りの外壁。左右に大きな破風の2階建て部分を張り出し、中央に望楼風の天守閣のような城郭風の造りで、いわゆる帝冠様式と呼んでよいかと思われます。さらに石垣下の南側には入母屋造りの3階建ての付属棟があり、ここが玄関になっています。

 設計は小林庄一郎本人という説があり、文化遺産オンラインでは建物の名称は日光市庁舎本館となっています。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の木造3/4階建て。

日光市役所日光総合支所
旧大名ホテル
1919(大正8)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計・施工 : 不明
日光市中鉢石町999
撮影 : 2013.10. 9
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 坂を登ると左側にある玄関前に出ます。
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  本館の方に行きたかったのですが、早朝なのでまだ玄関は開いていません。また裏からまわりこめるような通路もなさそうです。
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 ホテルとして使われなかったそうですが、一応その目的で建てられたので、クラシックホテルとしておきます。
by gipsypapa | 2014-03-20 09:04 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日光物産商会

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 早起きして朝食前の散歩に周辺を見て歩きました。

 日光金谷ホテルの坂を下りると日光街道に面した所に、赤い鉄板葺きの屋根が目立つ寺院のような建物があります。明治時代の建物で「日光物産商会」という土産物屋に「金谷ホテルベーカリー」と書かれたパン屋とか「匠」というカフェレストラン、蕎麦どころ神橋庵が入っています。

 日光物産商会は日光金谷ホテルの土産品店として創業し、当初は伝統工芸の日光彫や木工品、漆器等の製造・販売・輸出を手がけていたとか。1928(昭和3)年に日光金谷ホテルから独立して、株式会社日光物産商会を設立。土産物販売・飲食専業店になりました。一旦は金谷ホテルを離れましたが、その後、徐々に日光金谷ホテルで宿泊客のために焼いていたパンが評判となったため、これを外販することに決定。最初のショップをこの建物の一角にオープンし、金谷ホテルベーカリー神橋店として金谷ホテル伝統の味をさらに広める先がけとなったそうです。

 さすがに日光。東照宮を意識した寺院建築で、入母屋造りの街道に面した2階部分には高欄を廻らし、側面には上枠を火炎形にした、寺院や城郭建築によくある火灯窓・花頭窓(かとうまど)を二つ並べるなど、徹底しています。国の登録有形文化財の木造2階建て。

日光物産商会
1905(明治38)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
日光市上鉢石町1024
撮影 : 2013.10. 9
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 金谷ホテルの坂を下りたら右側にあります。2階の火灯窓の上に「日光食堂本店」の看板。1階には「金谷ホテルベーカリー」とあります。もちろん今も営業していますが、パン屋の店舗がどこにあるか確認できませんでした。
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 散歩に出たころは、朝早すぎて、店は閉まっていました。
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 この電話ボックスは、かつてロープウェイで使われていたゴンドラだとか。
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 散歩の帰りには土産物屋が開きました。
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  2階がレストランで普段なら中を見に行くのですが、今日はまだ早朝。まだ開いていません。残念ながら見逃しました。
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by gipsypapa | 2014-03-19 11:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日光金谷ホテル竜宮

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 本館の南の背後高台に竜宮と呼ばれる入母屋造りの純和風建築が2棟並んでいます。夏はプール、冬は天然のスケートリンクになる人工池に面して建っています。

観覧亭
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 凝った造りで、周囲に下屋を廻し,北側にある展望閣に向けて渡り廊下が下屋から延びています。国の登録有形文化財の木造2階建て。

日光金谷ホテル観覧亭
1921(大正10)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
日光市上鉢石町1300
撮影 : 2013.10. 9
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 有形文化財のこれらの建物があるのを知っていましたが、敷地を廻ってもどこにあるか分かりません。また前日のホテル内部の案内ツアーでも触れられませんでしたので、翌朝、ホテルのロビーで聞きました。簡単に担当者に電話連絡を取ってくれて、鍵を開けるように頼むとともに、近くまで案内してくれました。左に見える屋根つきの廊下を登っていきます。中央奥に見える神社のような建物が展望閣です。 
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 階段を上って行くのですが、この廻廊自体がレトロでよろしい。
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 プールやスケートに使うことがあるので更衣室があります。
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 さらに階段を上ります。
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 たどり着きました。
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1階は広間になっていますが、長く使われていない様子です。
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 今もプールやスケートリンクとして使われている?過去の話でしょうか。

展望閣
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 観覧亭と渡り廊下でつながる展望閣。高台の崖の縁に建ち、下界を展望するための建物です。こちらも入母屋造りの純和風建築。観覧亭に比べると、平屋ながら窓を大きくとって、明るく開放的にしているのが特徴です。こちらも国の登録有形文化財の木造平屋建て。

日光金谷ホテル展望閣 
1921(大正10)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明不明
日光市上鉢石町1300
撮影 : 2013.10. 9
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by gipsypapa | 2014-03-18 09:08 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日光金谷ホテル新館

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 本館の背後の斜面に建つ新館。入母屋造り鉄板葺で,外壁は下見板張りとし,胴蛇腹位置に瓔珞飾りと擬宝珠高欄を巡らした和洋折衷の建物です。新館といわれていますが、別館(昭和10年築)よりずっと前に建てられたものです。

 2006年に耐震補強の工事がなされ、外壁の斜めの補強(バットレス)は、既存のデザインは変えずに数を増やしたそうです。違和感が全くありません。国の登録有形文化財と近代化産業遺産の木造2階建て。

日光金谷ホテル新館
1904(明治37)年
登録有形文化財
近代化産業遺産
設計・施工 : 不明
日光市上鉢石町1300
撮影 : 2013.10.8 & 9
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by gipsypapa | 2014-03-17 09:08 | 建築 | Trackback | Comments(2)