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嶋屋本家

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c0112559_13132983.jpg 明治初期に建てられた町屋で、2階の両側の壁に鳥のレリーフがあります。ここで「ひな三代ちょっと見展」が開かれており、中を見せてもらいました。歴史を感じる調度品も素晴らしい。また飾られていた古雛はいずれも高価なものでしょう。嬉しいことに毎年無料で開放されているようです。木造2階建て。


嶋屋本家
1877(明治10)年
設計・施工 : 不明
日田市豆田町14-5
撮影 : 2011.3.19






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by gipsypapa | 2012-01-31 13:17 | 建築 | Trackback | Comments(2)

薫長酒蔵資料館

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 日田の観光スポットのひとつ、造り酒屋薫長(くんちょう)の酒蔵は2000坪の広い敷地に元禄15年(1702年)に建てられた一番古い蔵をはじめ、5棟の蔵がすべて建築当時の姿で残っている全国的にも貴重な酒蔵群です。現在もその蔵を使って清酒や焼酎の製造・販売を行っています。

 本館は木造に漆喰仕上げしたと思われる平屋建ての和風建築に窓などは洋風を感じさせる意匠です。ユニークな形状をした屋根の中央に煙り出しがあります。

 すべての建物が歴史を感じさせますが、文政9年(1826年)に建てられた酒蔵の2階が資料館。内部は太い松材の梁が天井を縦横に走り、長い年月酒蔵を支えてきたことを感じさせます。実際に使われていた昔の酒造りの道具、三尺桶、試桶など古い酒造道具が数多く展示されています。

薫長酒蔵資料館
1702(元禄15)年 / 1826(文政9)年
設計・施工 : 不明
日田市豆田町6-31
撮影 : 2011.3.19
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 本館の洋風の通路を通って中へ。ショウウィンドウには“天領日田おひなまつり”のためのひな壇がありました。
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 5つの蔵の建築年が表示されていました。江戸時代から大正期まであります。
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 この煉瓦の煙突はさすがに明治か大正期でしょう。
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 ここが酒蔵資料館。文政9年(1826年)に建てられた酒蔵の2階にあります。
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by gipsypapa | 2012-01-30 13:14 | 建築 | Trackback | Comments(4)

岩尾家住宅主屋(旧日本丸製薬所)

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 豆田上町の中央にある薬局兼住宅。明治20年に製造販売を始めた丸薬「日本丸(にほんがん)」は、何にでも効く特効薬として国内外で爆発的に売れたそうです。

 建物は城郭建築を思わせる外観から「豆田の天守閣」といわれています。主屋は大正後期に建てられた2階建の町屋風で、一部は江戸後期の書斎も残っているとか。1926(大正15)年以降に入母屋銅板葺の展望楼が本舗3階に増築されています。正面1階右端には細やかな彫刻のある唐破風の屋根のある玄関があり、2階には大広間がありました。国の登録有形文化財の木造3階建て。

岩尾家住宅主屋
旧日本丸製薬所
大正後期 / 昭和初期
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
日田市豆田町4-15
撮影 : 2011.3.19
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by gipsypapa | 2012-01-27 13:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日田市豆田町

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 大分から久大本線に乗って、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている日田市豆田町(まめだまち)を訪ねました。

 大分県西部にある豆田町は、近世初期に建設された城下町から商家町へと変遷したところです。江戸時代には幕府直轄の天領地として日田代官所が置かれた城下町です。当時から九州各藩に貸し付けた利子により莫大な利益を得たそうで、九州の政治・経済の中心地として発展しました。今でも市街には古い町並みや土塀が残っており、夏には鵜飼いがおこなわれる情緒あふれる街で「九州の小京都」と言われています。今でも県内最古の商家や蔵屋敷が建ち並んでおり、日田市内一番の観光名所となっています。

 豆田町では2月中旬から3月末まで“天領日田おひなまつり”が開催され、旧家に代々伝わる歴史をしのばせる雅やかな雛たちが一挙に公開されます。今回はそれを見るのも目的の一つでした。
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 この日田豆田の「歴史の町並み散策マップ」↑(クリックすると大きくなります)を片手に半日歩いてきました。マップでわかるように江戸時代に建てられたという商家が立ち並んでいますが、実際見たところでは、古さを感じさせない、むしろ新しそうな建物も多く、改修や再建されたものも多いようです。

 個別の見どころに行く前に、いくつかの建物をマップのデータから紹介していきます。
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 浦上家 : 明治30年
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 ラーメン宝華 : 明治前期
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 諌山文光堂・豆田ムーブ堂・御菓子司京橋 : 元禄期
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 岩沢商店 : 昭和前期
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 嶋津屋 : 明治中期
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 波多野 : 昭和21年
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 木下屋 : 明治31年
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 北川屋 : 明治22年
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 水田屋 : 明治15年
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 手作り工房 遊膳 : 天保年間

 ↓その他、何を撮ったか分からなくなった建物です。
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 町方勘定方「大阪屋」という名前がみえますが、マップにない建物。
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 うだつのある古い町屋。「高田屋」という手書きの表札が見えましたが、この名前もマップにないです。
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 「ぷちふぁーむ」というテントがある島本本店。看板建築ですね。

 次回から見どころの建物を個別に紹介します。
by gipsypapa | 2012-01-26 11:07 | 建築 | Trackback(2) | Comments(5)

カトリック大分教会 聖フランシス・ザビエル聖堂

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 みずほ銀行大分支店からホテルへ向かう途中にあった戦後の教会建築。バラ窓や高い鐘楼のある瀟洒な教会です。鉄筋コンクリート造り、鐘楼付き。

カトリック大分教会 聖フランシス・ザビエル聖堂
1951(昭和26)年
設計・施工 : 不明
大分市都町1-4-2
撮影 : 2011.3.18
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 横にあるのは幼稚園です。
by gipsypapa | 2012-01-25 14:09 | 建築 | Trackback | Comments(2)

みずほ銀行大分支店

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 こちらは昭和初期の築なので、モダンな雰囲気です。ずんぐりした外観で、コーナー部に大きな丸みを持たせたのが特徴。白い外壁に植物や渦巻きを象った装飾があり上品な印象を与えています。

 設計は朝鮮総督府庁舎や八木通商(旧大阪農工銀行)の改修、滋賀県庁本館などを手がけ、大阪を拠点に活躍した國枝 博(くにえだ ひろし1879 - 1943)。鉄筋コンクリート造り2階建て。

みずほ銀行大分支店
旧大分県農工銀行
1932(昭和7)年
設計 : 国枝博
施工 : 大林組
大分市都町1-4-2
撮影 : 2011.3.18
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 現役の銀行のため、内部の撮影はできませんでしたが、キャッシュコーナー内の窓越しにアールデコ風の天井がちらり見えました。
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by gipsypapa | 2012-01-24 13:08 | 建築 | Trackback | Comments(0)

大分銀行赤レンガ館

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 今日から九州に移動して大分県です。新幹線から小倉で日豊本線に乗り換え大分へ。1泊してさらに日田市を見て、湯布院と別府鉄輪温泉にそれぞれ1泊の旅程でした。

 大分市は近代建築が数少なく、これは唯一の大正期の洋館。赤レンガに白い御影石の帯を巡らせ、屋根にドームを配した、典型的な辰野式の建築です。構造は煉瓦造りではなく、鉄筋コンクリートの躯体に赤レンガを貼りつけています。

 第二十三国立銀行本店として建てられ、旧大分合同銀行本店になり、第二次世界大戦で空襲で壁のみを残して焼失しました。戦後に修復され、大分銀行本店として使用され続けました。大分銀行が本店を移転したのちは、府内会館として貸しホールになっていましたが、大分銀行の創立100周年を記念して改築され、1993(平成5)年赤レンガ館として竣工し、大分銀行の現役の銀行支店として再使用されています。内部も何回かの改修を経て外観保存されています。

 設計は辰野金吾率いる辰野・片岡建築事務所。当時辰野・片岡建築事務所に所属し、後に佐伯組を設立した佐伯與之吉が現場監督を務めました。

 クラシックとゴシックの中間的なクイーンアン様式をもとに,ドームを載せる構成が特徴的といわれています。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造2階建て、スレート及び瓦棒葺き。

大分銀行赤レンガ館
旧二十三銀行本店
1913(大正2)年
登録有形文化財
設計 : 辰野片岡建築事務所
施工 : 佐伯與之吉
大分市府内町2-2-1
撮影 : 2011.3.18
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by gipsypapa | 2012-01-23 13:20 | 建築 | Trackback | Comments(0)

小樽の近代建築:最終回

昨年の9月から4か月に渡って紹介してきた小樽編は今日で終わりです。長かったです。積み残しの画像をまとめてアップします。
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 モルタル吹きつけのドイツ壁が気になったお菓子屋さん。戦後の築かもしれません。木造2階建て。

マルヒラ菓子舗
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
小樽市色内1-31-1
撮影 : 2010.8.25
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 草餅と豆大福や草大福が名物というツルヤ餅菓子舗。大正期の創業で、建物も当時のままらしいです。木造2階建て。

ツルヤ餅菓子舗
築年 : 大正期
設計・施工 : 不明
小樽市花園3-16-3
撮影 : 2010.8.25
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 2階建の和風住宅の玄関横にモルタル仕上げの洋風応接間のある古そうな建物です。

O邸
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
小樽市東雲町9
撮影 : 2010.8.25
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 入船にある「うだつ」の石造り2階建て。

うだつの建物
小樽市入船1丁目2−17
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 住之江を歩いていた時に見つけた住宅。これも古いようですが、場所がどこだったか分からなくなりました。腰折れ屋根が北海道らしい木造平屋建て。
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 これも住之江で撮った写真です。このような石造り倉庫が街の各所に残っています。

 次回から一挙に九州へ飛びます。
by gipsypapa | 2012-01-19 13:57 | 建築 | Trackback | Comments(11)

小樽市鰊御殿(にしん漁場建築)

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 番屋通りの北の行き止まりに小高い丘があり、その中腹にも漁夫番屋があります。普通、番屋は海岸線に近い低地にあるのですが、こんな高台にある理由は移設されて観光施設になったためです。

 この建物は積丹半島の泊村で漁場を経営し「ニシン大尽」といわれた田中福松の住居兼漁夫の宿舎、いわゆる番屋でした。1897(明治30)年に泊村に建てられ、1958(昭和33)年に鰊千石場所の現在地へ移築されまし。北海道炭礦汽船株式会社が創立70周年記念事業の一環として小樽市に寄贈したもので、小樽市が管理運営しています。最盛期には120人もの漁師が寝泊まりした広い座敷や当時の漁具、生活用品などが公開され、ニシン漁に沸いた小樽の浜の暮らしが再現されています。

 大規模な2階建の建物で大屋根中央の切妻造りの天窓や、伽藍調(寺院風)の大屋根の庇などが目を引きます。鰊御殿のある高台からは石狩湾と雄冬岬が眼下に望めます。当時この一帯はいわゆる鰊千石場所として、ニシンを満載した船が出入りしていた場所でした。北海道指定有形文化財の木造2階建て。

小樽市鰊御殿(にしん漁場建築)
旧田中家住宅
1897(明治30)年
北海道指定有形文化財
設計 : 不明
施工 : 菊池永弥
小樽市祝津3-228
撮影 : 2010.8.26
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 煙出しを中から見たところ。
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 丘の下の登り口にもう1軒漁夫番屋がありますが、空き家です。明治初期に建てられた近江屋番屋のようです。
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 高台からちらっと見えるのは日和山燈台。
by gipsypapa | 2012-01-18 14:16 | 建築 | Trackback | Comments(2)

群来陣(ぐきじん)

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 こちらも「煙出し」のある明治初期の漁夫番屋。祝津ニシン三大網元の一つ、白鳥家の番屋だったものです。こちらは確かに玄関が二つあり、主人と漁夫の住居部分が大屋根で一体になっています。

 1995(平成7)年から郷土料理「群来陣」(ぐきじん)として営業していましたが、「小樽ジャーナル」によると「小樽の繁華街・花園で、約50年にわたって営業していた郷土料理店「江差亭」(花園1)と、同じ経営だった「群来陣」(祝津3)が併せて閉店し、関係者に波紋を投げかけている。」というニュースがでていました。私が前を通ったときも営業している気配がなかったのですが、すでに閉店していたようです。今後の行方が気になるところです。小樽市指定歴史的建造物と小樽市都市景観賞の木造平屋建て。

群来陣(ぐきじん)
旧白鳥家番屋
1877(明治10)年
小樽市指定歴史的建造物
小樽市都市景観賞
設計・施工 : 小林秀作+土門倉次
小樽市祝津3-191
撮影 : 2010.8.26
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by gipsypapa | 2012-01-17 13:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)