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小樽の丸イ染舗舩旗や(イトウ舩旗や)

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 住吉町の坂の途中にある商店建築。繊維商人が結集した小樽問屋同盟会の有力者であった呉服問屋小堀商店の小堀雄吉が建てた店舗でした。今はイトウ舩旗や(丸イ染舗舩旗や)という船舶が使う旗幕織の製造販売を行う店舗になっています。なお入口の両側には「NPO北海道職人義塾大學校」と「全国職人学会事務局」という看板があり、多目的に使われているようです。

 寄せ棟の2階建てに黒塗りの外壁。見ただけではわかりませんが、外壁は木造に鉄網を張り、モルタルを厚く塗った木骨鉄網コンクリート造と呼ばれる堅牢な造りで、防火シャッターや二重窓、また全館にスチーム暖房を備え、当時の優れた設備を整えていたそうです。小樽市指定歴史的建造物の木骨鉄網コンクリート造り2階建て。

丸イ染舗舩旗や
旧小堀商店
1932(昭和7)年
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 後藤金四郎(棟梁)、宮崎文兵衛(請負人)
小樽市住吉町14-4
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-30 12:23 | 建築 | Trackback | Comments(4)

小樽の田中酒造亀甲蔵

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 シーボートの通りを挟んだ向かい側に石造りの巨大な倉庫が3棟つながって並んでいます。現在は地酒の製造と販売をする田中酒造の店舗兼工場として使われています。

 外壁は軟石積みで、内部の柱や小屋組みは木骨石造りがわかる形で残されていて、明治期の小樽の石造り倉庫の代表的な建物の一つです。小樽市指定歴史的建造物と小樽市都市景観賞の木骨石造平屋建て、一部2階建て。

田中酒造亀甲蔵
旧岡崎倉庫
亀甲蔵1号棟:1905(明治38)年
亀甲蔵2,3号棟:1906(明治39)年
小樽市指定歴史的建造物
小樽市都市景観賞
設計・施工 : 不明
小樽市信香町2-2 & 2-24
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by gipsypapa | 2011-12-28 13:25 | 建築 | Trackback | Comments(4)

小樽の旧作左部商店蔵

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 釣り具屋「シーボート」に隣接する蔵。たまたま写真を撮っていたらシーボートのご主人が蔵の前まで案内してくれました。案内によると小樽市で現存する最も古い建物とのことでした。築年の詳細は不明ですが、明治前期になっています。

 この蔵は小樽では希少な土蔵造りの蔵。明治後期から次第に外壁に石を張り付ける木骨石造りが一般的になる前のもので、屋根や壁など土蔵造りの特徴を伝える代表的なものです。外壁と屋根は土で塗り、その外側に板を張って保護する構造。妻壁や出入口の上部に描かれた植物の模様がアクセントになっています。小樽市指定歴史的建造物の土蔵造り、2階建て。

旧作左部商店蔵
明治前期
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
小樽市住吉町15-3
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-27 14:46 | 建築 | Trackback | Comments(2)

小樽の旧岡川薬局

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c0112559_130994.jpg  小樽の薬の老舗、岡川薬局の店舗兼住宅として昭和初期に建てられたもの。現在、薬局は廃業し、「旧岡川薬局」という名称で、正面玄関・調剤室を利用して「Cafe White」に、またゲストハウスと下宿としても使用され、一般の宿泊が可能です。

 木造モルタル塗りの外観で、玄関周りと両側の柱部分がタイル貼り。赤いマンサード屋根にドーマ窓を設けて屋根裏部屋とした斬新な建物。昭和初期の代表的な木造商店建築として小樽市指定歴史的建造物に指定された木造3階建て、屋根裏部屋付き。

旧岡川薬局
1930(昭和5)年
小樽市指定歴史的建造物
設計 : 不明
施工 : 宮下某
小樽市若松1-7-7
撮影 : 2010.8.25


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by gipsypapa | 2011-12-26 13:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

小樽のカトリック住ノ江教会

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 住吉町の高台に蒲鉾形の赤い屋根が遠くから見える建物。現在は教会になっていますが、元は戦前小樽で米穀商共成株式会社の社長だった佐々木静二の邸宅だったものです。1949(昭和24)に邸宅を譲り受けカトリック富岡教会の分教会となり、現在はカトリック住ノ江教会になっています。

 白い外壁と赤い屋根が清潔な印象を与える和洋折衷のお洒落な建物。むくり屋根のある玄関の脇に八角形のサンルームは応接間だったと思われます。また玉ねぎ形の鐘楼は、戦後に教会として再利用するための改修の際に追設されたもの。平屋建て住宅の割には天井が高く、広さがあるため、礼拝堂にも適しているのでしょう。最初から教会といわれても違和感がありません。木造平屋建て。

カトリック住ノ江教会
旧佐々木静二邸
1897(明治30)年ころ/1949-52(昭和24-27)年改修
設計・施工 : 不明
小樽市住ノ江2-2-4
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-24 11:35 | 建築 | Trackback | Comments(4)

小樽の石ヶ守商店

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 明治の和風商店建築で石造り。酒・食料品・雑貨を取り扱っていた久米商店として建てられ、現在は文具やたばこを取り扱う有限会社石ヶ守商店になっています。

 2階にある鉄製の白い塗装を施した防火扉と鉄格子、両側にある「うだつ」(防火袖壁)が特徴です。煉瓦造りのうだつに組み込まれ、1階から立ち上がっているギリシャ建築のオーダーのような柱のデザインが珍しい。うだつは防火という実用的な目的はもちろんですが、ここでは装飾としての役目も果たし、店の格調を高めています。木骨石造り2階建て。

石ヶ守商店
旧久米商店
1897(明治30)年ころ
設計・施工 : 不明
小樽市入船1-5-9
撮影 : 2010.8.25
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 石ヶ守商店の後ろにも重厚な石造りで和瓦屋根の倉庫がありました。
by gipsypapa | 2011-12-22 12:59 | 建築 | Trackback | Comments(0)

小樽の猪股邸

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 海陽亭の南隣に位置し、これも高台に建つ明治期の実業家の邸宅。現在も住宅として使われているので、敷地内には入れませんが、邸宅は純和風造りで、玄関左脇に洋風の応接室が設けられているそうです。大工は新潟県から呼び、インテリアの設計は東京の白木屋デパートが担当しました。

 また珍しい中国風の石門(蔦が絡まって見えませんが門の上部には中国風の瓦屋根があります)は、防火壁の目的もあり、建築主が中国旅行で描いたスケッチに基づくものとか。擁壁と一体になった石蔵や石塀、石門が敷地の周りに建ち、当時の形がよく保存されています。小樽市指定歴史的建造物の木造2階建て。

猪股邸
1906(明治39)年
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
小樽市住吉町4-9
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-21 13:07 | 建築 | Trackback | Comments(0)

海陽亭小樽本店

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 明治初期に開業し、おそらくは道内最古といわれる料亭です。観光客で賑わう小樽オルゴール堂の裏、南東の丘を上った緑の中にひっそりと建っています。

 名称は創業期の魁陽亭から開陽亭、海陽亭と変わっていますが、100年以上営業を続け、今も現役。明治39年11月に日露戦争終戦後の日露国境画定会議後の大宴会がここで開かれるなど、日本史の舞台にも登場し、元老伊藤博文、原敬をはじめ、田中角榮元総理大臣等、政財界の数々の著名人が利用したそうです。

 建物は大半が大正期の増築ですが、和洋折衷の建物。2階の大広間「明石の間」は1896(明治29)年の大火類焼時の再建と推定されています。小樽市指定歴史的建造物の木造2階、一部3階建て。

海陽亭小樽本店
旧魁陽亭
1896(明治29)以降
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
小樽市住吉町4-7
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-20 13:05 | 建築 | Trackback | Comments(2)

齊田産業小樽縫製工場

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 戦前にはこの一角の南小樽は北海道の市場の9割を占有した、繊維卸業の拠点として栄えた町だそうです。繊維問屋の神野商店として建てられ、現在は救助袋などの各種避難設備および防災設備を製造販売する斎田産業の工場になっています。

 本館は1階部分のみ疑似石貼り、上層階は総タイル張りの外壁にコーナー部分が円形のモダンな建物。当時としては非常に珍しい鉄骨造りの構造になっています。右隣には4階建ての別館があり、高低差を利用し廊下で結んでいます。鉄骨鉄筋コンクリート造り、3階建て、地下1階。

齊田産業小樽縫製工場
旧神野兄弟合名会社
1932(昭和7)年
設計 : 多田設計事務所
施工 : 赤江工務店
小樽市住吉町6-1
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-19 13:57 | 建築 | Trackback | Comments(2)

小樽の土屋薬品

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 大正期の和風商店。メリヤス問屋を営んでいた広川商店の店舗だったもので、戦後すぐに土屋薬品が買い受けました。入母屋の瓦屋根とよく手入れされた外壁が原型をよくとどめ、本屋は裏にある石蔵と一体になっています。木造2階建て。

土屋薬品
旧広川商店
1919(大正8)年
設計・施工 : 不明
小樽市入船1-1-15
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-12-18 20:45 | 建築 | Trackback | Comments(2)