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立正佼成会小樽教会

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 JR函館線を西に超え、小樽警察署の前の坂を上った高台にある明治の建物。元は秋田出身で、小樽の海産物卸商だった遠藤又兵衛の邸宅でした。その後、政治家の住宅や北海道炭礦汽船の社員寮などに使われ、現在は正佼成会の小樽教会となっています。

 武家屋敷のような門扉を入ると唐破風の玄関が二つ並び、書院造の和室のある壮大な建物ですが、玄関脇には白い漆喰塗の八角形のベイウィンドウを持つ洋風応接間があり、和瓦の屋根には煉瓦の煙突が立つ和洋折衷の建物です。材料は本州材を使用し釘は使っていないとか。

 時々内部が一般開放されているようで、その時の美しい写真が「小樽建築散歩」というブログにあります。小樽市指定歴史的建造物と小樽市都市景観賞の木造平屋建て。

立正佼成会小樽教会
旧遠藤又兵衛邸
1902(明治35)年
小樽市指定歴史的建造物
小樽市都市景観賞
設計 : 長倉増蔵
施工 : 不明
小樽市富岡1-9-4
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-10-31 13:42 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧秋山弁護士事務所

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 小樽警察署を見に来て、対面に注目すべき洋館を発見。大正期に弁護士事務所として建てられたものです。近年は「焼肉レストラン小樽山麓」として使われていたようですが、今は閉店して使われていません。

 ハーフティンバーの木造建築で、下部は下見板貼り、上部はドイツ壁。幾何学模様の入った縦長の上げ下げ窓など変化に富んだ優れたデザインです。事務所らしく玄関ポーチも張り出し、1階、2階とも天井が高くとられています。木造2階建て。

 2015年に解体されそうです。

旧秋山弁護士事務所
1921(大正10)年
設計・施工 : 不明
小樽市富岡1-5-25
撮影 : 2010.8.25
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ちなみに小樽警察署は北海道新聞社の「小樽の建築探訪」に1937(昭和12)年築のモダニズム建築の写真が載っていたので行ってみました。しかしいってみると、今は完全に建て替えられて、新しいビルになっていました。ということでアップはしません。その代わりに知らなかったこの住宅建築を発見したわけです。
by gipsypapa | 2011-10-30 17:46 | 建築 | Trackback | Comments(4)

旧キャバレー現代

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 小樽駅からすぐの長崎屋の裏手の静屋通りある建物。明治末期に建てられたニシン漁三大網元の一つ、白鳥家の住居で、祝津に白鳥番屋兼用の住宅を持っていたため「白鳥家別邸」と呼ばれた建物です。

 戦後はキャバレーとして営業していました。ネット情報では、小樽を背景に書いた村松友視の小説「海猫屋の客」で時代遅れのキャバレーとして描かれ、一時は多くの観光客が訪れ、小樽の名所の一つだったそうです。キャバレーは1999(平成11)年閉店し、現在は空き家になっています。

 祝津にあるニシン番屋を思わせる赤い鉄板葺きのゆるやかな傾斜の屋根と、キャバレー時代に作られたと思われる洋風の門扉が当時をしのばせます。木造平屋建て。

解体撤去されたことを確認しました。2015.8

旧キャバレー現代
旧白鳥別邸
1909(明治42)年
設計・施工 : 不明
小樽市稲穂2-19-16
撮影 : 2010.8.25
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 すぐ横に赤くて古いフォルクスワーゲンが置いてありました。右の自転車も赤です。

 ところでキャバレーというのは現代の日本では死語に近い言葉です。Wikipediaから引用。「キャバレーとは、日本において1960年代から1970年代に流行した、ホステスが客をもてなす飲食店。料金は時間制で"明朗会計"、ショーを行うステージや生バンド付きのダンスホールがあり、より大衆化した1970年代以降はおさわりなど、お色気サービスを伴う店も登場した。」

 そういえば子供のころはサラリーマンになるとキャバレーに行くのは珍しくなかったと記憶しています。日活の映画のシーンでもよくでてきましたし、年長の従兄が行ったという話を聞いたことがあります。明朗会計らしいので、サラリーマンが通えたのでしょうね。

 しかし自分がその年になったときには、キャバレーというスタイルはとんど存在せず、結局行く機会には恵まれませんでした。
by gipsypapa | 2011-10-28 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(4)

奥村邸、叫児楼

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 大正末期の和風店舗建築。元は呉服店でした。現在は右側が住宅、左側の蔵は叫児楼(きょうじろう)という喫茶・イタリアンレストランとして使われています。住宅部分は町屋風の木造2階建てで、北海道新聞社の「小樽の建築探訪」によると、戯屋留堂という骨董品店だったとかで、1階部分がお洒落な洋風の出窓がありました。今も入口にWAVEという表示があり、その名残があります。ました。蔵は蔦に覆われてわかりにくいのですが、珍しい煉瓦造りです。

奥村邸、叫児楼
旧田居呉服店
1925(大正14)年ころ
設計 : 不明
施工 : 笠原常次郎(大工)
小樽市稲穂2-17-17
撮影 : 2010.8.25 & 26
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by gipsypapa | 2011-10-27 13:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

December3

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 セントラルタウン都通という商店街に隠れたように建つ昭和初期の洋風商店建築。モダンな外観から想像できませんが、建てられた時は小樽で清酒「神威鶴」を醸造した丸ヨ白方酒店の販売店だったとか。そういえば横に酒蔵がありました。長く「ミキ靴店」として使われましたが、現在は輸入雑貨店でアジアン衣料、雑貨、民藝品を販売する「December3」の店舗として使われています。

ベージュ色のタイル貼りの外壁に縦長窓が並び、最上部のアーチ窓との間にちりばめられたレリーフやレトロな照明灯具が印象的で魅力的なデザイン。一見コンクリート造りに見えますが、木造3階建て、一部階段室は4階建て。

December3
旧丸ヨ白方酒店
1931(昭和6)年
設計 : 不明
施工 : 鯉川工務店
小樽市稲穂2-14-1
撮影 : 2010.8.25


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 ○ヨのマークがある蔵。
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by gipsypapa | 2011-10-26 14:32 | 建築 | Trackback | Comments(2)

舎こんどう

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 大正期にしてはモダンな洋風店舗建築。元は近藤硝子店の硝子工場でしたが、1991(平成3)年に改修された結果、レトロ感覚の似合う小樽の街並みを印象付ける建物として認められ、小樽市都市景観賞を受賞しました。現在はレストランになっています。

 左右対称のファサードに寄せ棟屋根。中央の入り口上部には「近藤商店」の銘板、左右の柱に「洋食器」と「板硝子」と彫りこまれた表札が残っています。小樽市都市景観賞の木造、2階建て。

舎(やまきち)こんどう
旧近藤硝子店
大正初期
小樽市都市景観賞
設計・施工 : 不明
小樽市稲穂2-13-15
撮影 : 2010.8.25
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by gipsypapa | 2011-10-25 13:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

北進製器第一工場、内山鉄工所

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 旧大家倉庫の裏にある、石造りが並ぶこの周辺では珍しい古い木造の建物。緩やかな傾斜のギャンブレル(腰折れ)屋根に無塗装の下見板貼り。木造2階建て。

北進製器第一工場
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
小樽市色内2-4-16
撮影 : 2010.8.25
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 対面にある石造り倉庫。2棟直交して並んで建っています。
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 こちらは小樽市総合博物館と旧大家倉庫の間にある石造りの建物。新しい建物の後ろにあり、元は大きな倉庫だったと思われます。木骨石造り平屋建て。
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by gipsypapa | 2011-10-24 13:02 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧大家倉庫

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 総合博物館のさらに北にある、明治中期に建てられた、小樽の石造倉庫を代表する建造物のひとつ。石川県出身の海産商大家七平によって建てられたそうで、建物の妻壁に「やま七」の印があります。一時はおもちゃ博物館として再利用されたこともあるそうですが、現在は空き家のようです。

 正面に2つ並ぶ巨大な二重アーチの入口が印象的。形状は幅広で緩やかな屋根傾斜の上に、もう一つ小ぶりな切妻屋根を載せた独特の形をしています。小樽市指定歴史的建造物の木骨石造り平屋建て。

旧大家倉庫
1891(明治24)年
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
小樽市色内2-3-12
撮影 : 2010.8.24 & 25
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by gipsypapa | 2011-10-22 16:11 | 建築 | Trackback | Comments(0)

運河プラザ、小樽倶楽部、小樽市総合博物館運河館

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 小樽の観光スポットのひとつ。今は半分埋め立てられて道路になっていますが、かつては運河沿いにあった小樽倉庫です。

 明治中期に建てられた長大な倉庫で、中庭が二つあります。倉庫は石造りに寄棟の瓦屋根に鯱鉾を載せた和洋折衷のデザイン。中間にある煉瓦造りの事務所棟を中心に左右対称に並ぶ壮大な営業用倉庫でした。

 現在は北側が小樽市総合博物館運河館、南側は観光案内所や小樽特産のみやげものの販売コーナーがある運河プラザ。また中央のレンガ建ての旧事務所は喫茶小樽倶楽部として使われています。小樽市指定歴史的建造物の木骨石造り平屋建て(倉庫)と木骨煉瓦造2階建て(事務所)。

運河プラザ、小樽倶楽部、小樽市総合博物館運河館
旧小樽倉庫
1890(明治23)年~1894(明治27)年
小樽市指定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
小樽市色内2-1-20
撮影 : 2010.8.24 & 25
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 南側は運河プラザ。
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 赤い煉瓦造りはカフェ・レストランになっています。
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 北側に運河プラザと同じ形の石造り倉庫。ここは小樽市総合博物館です。
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 運河プラザに入ります。
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 日本ではないような雰囲気の広い中庭。
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 煉瓦造りはカフェ・レストラン「小樽倶楽部」。閉まっていました。
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 更に北に進むと小樽市総合博物館「運河館」。裏側に中庭があるはずですが、ここもなぜか閉まっていました。全体的な改修工事が計画されているようです。
by gipsypapa | 2011-10-21 13:07 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

北海道紙商事

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c0112559_11124897.jpg 色内通りの北詰、中央通りの手前にある銀行建築。富山にあった第四十七銀行の小樽支店として建てられ、後に北陸銀行小樽支店になっていました。現在は印刷情報用紙や包装用紙、衛生用紙などを取り扱う紙問屋、北海道紙商事の事務所として使用されています。

 小規模ながらも正面に4本のトスカナ様式の大オーダーを立てる古典主義の典型的な銀行建築ですが、壁面を昭和初期の特徴であるタイル貼りにして、モダンな香りも漂わせるデザイン。創建時の姿をよく残しています。鉄筋コンクリート造りに見えますが、腰部の石積みや玄関周り、円柱を除けば木造です。小樽市指定歴史的建造物と小樽市都市景観賞の木造2階建て。

北海道紙商事
旧第四十七銀行小樽支店
1972(昭和5)年
小樽市指定歴史的建造物
小樽市都市景観賞
設計・施工 : 不明
小樽市色内1-6-25
撮影 : 2010.8.25


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by gipsypapa | 2011-10-20 11:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)