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北海道大学出版会

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 環境資源バイオサイエンス研究棟(旧農学部本館)の隣にある建物。旧札幌農学校時代の図書館読書室だったもので、現在は大学出版会が使用しています。

 T字型の建物で2段階に張り出した教会建築のような棟の鉄板葺屋根に2つの尖塔を載せています。外壁は下見板貼りで三角・櫛形ペディメント付きの上げ下げ窓が並ぶ明治の洋館。

 設計は東京帝国大学建築学科を卒業したばかりの若き文部大臣官房建築課札幌出張所長・中條精一郎(ちゅうじょう・せいいちろう 1868-1936)。その後、曽禰達蔵とともに曽禰中條建築事務所を主宰し、オフィスビル、官庁や学校建築など多くの建築作品を手がけ建築界の大御所といわれました。国の登録有形文化財とさっぽろ・ふるさと文化百選に指定された、木造平屋建て。

北海道大学出版会
旧札幌農学校図書館読書室
1902(明治35)年
登録有形文化財
さっぽろ・ふるさと文化百選
設計 : 中條精一郎(文部大臣官房建築課札幌出張所)
施工 : 阿部幣治
札幌市北区北9条西7 北海道大学構内
撮影 : 2010.8.27
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by gipsypapa | 2011-04-29 22:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

北海道大学環境資源バイオサイエンス研究棟

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 キャンパスの西側にある大型の建物。褐色のタイル貼りで、中央にテラコッタで装飾された時計塔を配置し、大きな白い縁取りのアーチがある玄関ポーチが目を引きます。黒い扉に白い枠のあるガラス小窓や玄関を入ったところのガラス欄間にはアールデコ風の凝ったデザインを採用しています。内部も大理石貼りの大きな柱や緩やかなカーブを描く階段手すりや瓶子型の欄干など見どころが多い建物です。

 設計は北海道帝国大学営繕課の萩原惇正。北海道大学総合博物館、北海道知事公館、北海道立文書館分館、杉野目家住宅など、札幌に作品が多く残っていますが、このブログでは函館の日本基督教団函館教会を紹介しました。鉄筋コンクリート造3階建て、塔屋付。

北海道大学環境資源バイオサイエンス研究棟
旧北海道帝国大学農学部本館
1935(昭和10)年
設計 : 萩原惇正(北海道帝国大学営繕課)
施工 : 大倉土木
札幌市北区北9条西9  北海道大学構内
撮影 : 2010.8.27
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by gipsypapa | 2011-04-28 14:36 | 建築 | Trackback | Comments(4)

北海道大学 古河記念講堂

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 白い下見板貼りの左右対称のルネッサンス様式の建物。古河財閥三代目当主・古河虎之助が北海道大学の前身である東北帝国大学農科大学へ寄付したお金によって建てられたものです。

 中央部には玄関ポーチが配置され、屋根上には、かつては時鐘が取りつけられていた小塔があります。白い外壁に緑の屋根が清潔な印象。両翼のドーマー窓は明治を感じさせる華麗な学校建築です。非公開になっているため、中には入れませんが、玄関の窓越しに仕切扉の上に、林学教室を表す「林」をデザインしたガラス欄間と正面の階段上に半円アーチ窓が見えました。日本に残ったこの当時のルネッサンス様式の建物は石か煉瓦造りが多く、木造は珍しいです。

 設計は茨木出身の文部技官・新山平四郎、施工は札幌の大工・新開新太郎です。国の登録有形文化財とさっぽろ・ふるさと文化百選に指定された、木造2階建て、塔屋付。

北海道大学 古河記念講堂
旧東北帝国大学農科大学林学教室
1909(明治42)年
登録有形文化財
さっぽろ・ふるさと文化百選
設計 : 新山平四郎(文部大臣官房建築課札幌出張所)
施工 : 新開新太郎
札幌市北区北8条西7 北海道大学構内
撮影 : 2010.8.27
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by gipsypapa | 2011-04-27 15:05 | 建築 | Trackback | Comments(2)

北海道大学本部

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 南門を入ると最初にある建物。褐色のスクラッチタイル貼りの学校らしい落ち着いた意匠。正面玄関は石積みのアーチになっています。ただ、大きく張り出した玄関ポーチの庇はミスマッチの感があり、後で追加されたと思われます。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

北海道大学本部
旧北海道帝国大学予科教室
1937(昭和12)年
設計 : 落藤藤吉 (北海道帝国大学営繕課)
施工 : 東山某、沖津組
札幌市北区北8条西5  北海道大学構内
撮影 : 2010.8.27
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by gipsypapa | 2011-04-26 13:07 | 建築 | Trackback | Comments(2)

北海道大学 南門・門衛所

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 神戸編をいったん終わり、今日から昨年夏に訪ねた北海道へ。小樽、札幌にそれぞれ2泊。最初に行った小樽はエリアが狭いこともありほとんどの見どころは廻りました。ただ、多くの建物を見すぎて、アップすると半年くらい小樽ばかりになりそうです。一方、後半の札幌は見どころが散らばっていること、また小樽で歩きすぎて疲れたこともあり、見逃した物件が多く、再挑戦することにしました。その分、物件が少ないので、まずは札幌を行きます。

 見たかった北海道大学のキャンパス。ここが南側の入り口です。元は西側にある現在の正門にありましたが、1936(昭和11)年に現正門が新設され、通用門だった現在地へ移設されたものです。
 
 門は赤煉瓦と軟石を交互に重ねた特徴的な意匠。鉄製の門扉は後に設けられたものだそうです。門衛所は旧帝大でよく見る木造平屋建ての切妻屋根。赤い門柱と白い下見板貼りと緑色の屋根がうまく調和して、札幌農学校時代の雰囲気を感じさせます。

北海道大学南門・門衛所
旧札幌農学校正門・門衛所
1904(明治37)年
設計 : 文部大臣官房建築課札幌出張所
施工 : 大島喜一郎
札幌市北区北8条西5 北海道大学構内
撮影 : 2010.8.27
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by gipsypapa | 2011-04-25 13:13 | 建築 | Trackback | Comments(4)

兵庫県公館

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 JR元町駅から北へ坂道を少し上った高台、兵庫県庁のそばに建っている兵庫県公館。明治期に建てられた庁舎建築で、兵庫県庁の4代目の本庁舎だった大規模な庁舎建築です。

 第二次世界大戦の神戸大空襲で外壁以外の全てを焼失したため、これまで二度の大改修工事が行われています。さらに1985(昭和61)年に老朽化のため改修工事を行い、外観は現状保存して 煉瓦造りを鉄筋コンクリートで補強しつつ、内装をすべて竣工時の姿へ復元して、兵庫県公館として県の迎賓館および県政資料館として活用されています。

 館内は小磯良平のタペストリー「神戸・メリケン波止場」や金山平三、東山魁夷、横尾忠則ら兵庫県ゆかりの芸術家の作品が多数展示されており、館全体が美術館・博物館として運用されています。c0112559_1328564.jpg

 ロの字型平面に回廊を廻したフランス・ルネッサンス様式の壮麗な建物。3階から出た空間は中庭になっており、2階の屋根に芝生が敷かれ、中央に噴水、周りに花壇が配置されています。 内部も豪華な内装が見どころで、明治時代の粋を集めた華麗な洋風建築で、神戸を代表する建築物といえます。

 設計は久留正道とともに、創成期に文部省営繕を代表した山口 半六(やまぐち はんろく、1858 -1900年)。文部省在籍時に第五高等中学校本館(現 熊本大学五高記念館)、旧東京音楽学校奏楽堂、第四高等中学校本館などの多くの学校建築を手がけました。国の登録有形文化財と神戸市景観形成重要建築物に指定された煉瓦造り+鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下2階建て。

兵庫県公館
旧兵庫県庁舎
1902(明治35)年
登録有形文化財
神戸市景観形成重要建築物
設計 : 山口半六
施工 : 同和組
神戸市中央区下山手通4-4-1
撮影 : 2010.10.23
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 3階から中庭へ。2階部分の屋根がパティオになっています。
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  重厚で華麗なな装飾がある1階ロビー。
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 1階大会議室。

 嬉しいことに無料で一般公開されています。
by gipsypapa | 2011-04-22 13:43 | 建築 | Trackback | Comments(4)

神戸の旧小寺家厩舎

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 相楽園になっている小寺泰次郎邸内に、息子の元神戸市長・小寺謙吉建てた洋風の厩舎が今も残っています。

 L字型の建物で、円形の尖塔がある塔屋、急勾配の寄棟屋根、3つ並んだ大きなドーマ窓、ハーフティンバーの切妻などの凝った装飾が施されたドイツの民家風の重厚な建物。1階は馬車庫、自動車庫、馬糧供給室。2階は厩務員部屋、馬糧倉庫だったそうです。直角に折れた右側は吹き抜けのある馬房で、左端の塔は階段室です。

 設計は、ジョサイア・コンドルの教え子で、ドイツに留学したのち、神戸地方裁判所庁舎、
造幣局火力発電所(現 造幣博物館)日濠会館(現 海岸ビルヂング)、奥平野浄水場施設(現 水の科学博物館)、三井物産神戸支店(現 海岸ビル)旧横浜海上保険会社神戸支店(毎日新聞神戸支局旧正面玄関)など関西を中心に活躍した河合浩蔵(1856- 1934)。この建物は、日本に残る数少ない洋式厩舎建築として貴重な遺構です。国の重要文化財の煉瓦造り2階建て(2階部分は木骨煉瓦造り)。

旧小寺家厩舎
1910(明治43)年ころ
重要文化財
設計 : 河合浩蔵(河合建築事務所)
施工 : 直営
神戸市中央区中山手通5-31-1相楽園内
撮影 : 2010.10.23
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 小寺家といえば最近取り壊された住吉山手にあったヴォーリズ建築の小寺邸をはじめとして、小寺家三男邸旧小寺家山荘(六甲山荘)旧小寺源吾別邸(いずれもヴォーリズ設計)などがあり、小寺泰次郎や小寺謙吉のゆかりの人の住宅と思われます。神戸の名家です。
by gipsypapa | 2011-04-21 13:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧ハッサム邸

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 元神戸市長 小寺謙吉氏の先代小寺泰次郎氏の本邸だった相楽園の中にあるおなじみのA.N.ハンセル設計の洋館。インド系イギリス人貿易商J.K.ハッサム(J.K.Hassam)の邸宅として建てられました。1961(昭和36)年に当時の所有者だった神戸回教寺院が神戸市に寄贈し、ここ相楽園内に移築保存されています。阪神・淡路大震災で大きな被害を被りましたが修復されました。

 濃緑色の下見板貼りの外壁にバルコニーやベイ・ウィンドウのサンルームがあり、ペディメントのある鎧戸付きの窓など、細部に凝ったデザインの典型的な明治の異人館です。庭に面した姿は、先に紹介したシュウエケ邸と共通するものがあります。c0112559_13462457.jpg

 相楽園内にはもう一つ旧小寺家厩舎という見どころがあり、庭園は有料(¥300)ですが、神戸で唯一の池泉回遊式日本庭園とともに、二つの建物の内部も見れるので、十分満足できます。国の重要文化財の木造2階建て。

旧ハッサム邸
1902(明治35)年
重要文化財
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区中山手通5-3-1
撮影 : 2010.10.23
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 阪神・淡路大震災で配膳室に落下した煉瓦積の煙突が前庭の一角に展示されていました。
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by gipsypapa | 2011-04-20 13:51 | 建築 | Trackback | Comments(2)

李及び山下家住宅主屋

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 諏訪山町に昭和初期に建てられた登録有形文化財の住宅があります。南に面した急斜面に貼り付いたような場所にあり、見つけにくかった物件です。

 文化遺産オンラインにある写真はこの下の3枚の住宅の写真ですが、その右にも古い洋館が並んでいます。「李及び山下家住宅」と名付けられているので、2棟を総称しているのでしょうか。

 いずれもモルタル仕上げで、木製の上げ下げ窓。近代建築を代表するような住宅ですが、右側の丸窓がある住宅は、正面から見たスパニッシュ風の印象と裏側の形状が大きく違っていて面白い。本野精吾の栗原邸(旧鶴巻邸)を思わせる、庇が付いた丸いコーナー部があり、モダニズム的なデザインです。国の登録有形文化財の木造2階建て。

李及び山下家住宅主屋
1933(昭和8)年ころ
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
神戸市中央区諏訪山町5-26
撮影 : 2010.10.23
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 まず登ったところは左側にある住宅。
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 これは間違いなく登録有形文化財の住宅。
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 右側へ移動。
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 本野精吾の栗原邸(旧鶴巻邸)によく似た、コーナがアールを描き庇を張り出した、モダニズム風の住宅。
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 右側の建物は正面と横から見た姿は同じ建物とは思えないくらいです。傷みが目立ち、人の気配がありませんでした。
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 坂には古い門柱や塀が残っています。
by gipsypapa | 2011-04-19 13:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸山本通のM邸

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 山本通を西に移動中に見つけたこの周辺では珍しい和風建築。横長で屋根は寄せ棟。個人の住宅ですが、2階の窓割に特徴があり、昔は旅館か料亭だったのではないでしょうか。木造2階建て。

M邸
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
神戸市中央区山本通4
撮影 : 2010.10.23
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by gipsypapa | 2011-04-18 13:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)