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毎日新聞神戸支局旧正面玄関

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 これも一部保存されているものです。横浜海上保険会社神戸支店として建設され、1953(昭和28)年から毎日新聞神戸支局として使用されてきました。新社屋を建てるときに、建物の正面玄関とそれに続く石壁をそのまま残したものです。現在はフルーツショップ&パーラー-紅萬《ベニマン》が入っています。

 旧社屋の設計は、先に紹介した海岸ビル海岸ビルヂングを手がけた河合浩蔵。なお毎日新聞は大阪本社も同様に玄関をモニュメントとして残しています。

毎日新聞神戸支局旧正面玄関
旧横浜海上保険会社神戸支店 1925(大正14)年
設計 : 河合浩蔵
施工 : 大林組
神戸市中央区栄町通4-3-5
撮影 : 2007.11.11
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by gipsypapa | 2011-03-31 13:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

みなと元町駅

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 第一銀行神戸支店として建設され、その後、大林組神戸支店となっていましたが、阪神大震災で被災して煉瓦積みの躯体が倒壊してしまいました。現在は神戸市が残った南と西の外壁を修復して保存。神戸市営地下鉄海岸線の「みなと元町駅」の出入口として利用しています。

 赤いレンガと白い御影石の縁取りを使った、いかにも辰野式といわれるデザインです。石・煉瓦造り、2階建て。

みなと元町駅
旧第一銀行神戸支店 1908(明治41)年
設計 : 辰野葛西建築事務所
施工 : 清水組
神戸市中央区栄町4-4-5
撮影 : 2007.11.11
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by gipsypapa | 2011-03-30 15:48 | 建築 | Trackback | Comments(2)

海岸ビルヂング

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 再び海岸通りへ戻ります。先に紹介した「海岸ビル」と紛らわしいのですが、こちらは「海岸ビルヂング」。しかも設計者は同じ河合浩蔵で、海岸ビル(大正7年)より8年前の明治43年に建てられたものです。兼松房治郎が創業した貿易会社・兼松商店(現兼松)の本店でした。その後、一時は日濠会館といわれていました。現在はテナントビルとして使用されています。

 海岸通り側はタイルと花崗岩貼りを併用した古典様式主義の外観。各所に大きな石のレリーフがあしらわれた、ひときわ目を引く建物です。一方、裏側は煉瓦がむき出しにされており、この建物が煉瓦造りであるのがよくわかります。

 内部もレトロ感のある空間にお洒落なショップが数多く入っていて、吹き抜け天井には青色の鮮やかなステンドグラスが飾られています。国の登録有形文化財の煉瓦造り、花崗岩貼り、3階建て。

海岸ビルヂング
旧兼松商店本社屋(旧日濠会館)1910(明治43)年
登録有形文化財
設計 : 河合浩蔵
施工 : 旗手組
神戸市中央区海岸通3-1-5
撮影 : 2007.11.11
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 どちらかというと海を想起させるブルーのステンドグラスのトップライト。
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 裏は赤い煉瓦が見えています。
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 海岸通りを向こう側に渡れば全貌が撮れたのですが、少し疲れ気味でさぼってしまいました。しかたなくGoogle Mapストリートビューでそれに近いものを見てください。
by gipsypapa | 2011-03-29 14:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

蕎麦の二葉

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 KISCOビルから更に数軒西にあるレトロビル。全体の構造といい、疑似石貼りの外壁にアーチ型石積みの出入り口。柱上部のレリーフや窓枠の装飾、木製の上げ下げ窓など、古典主義の様式です。今は1階に蕎麦屋が入っていますが、昔はそれなりの企業の商業ビルだったようです。データは見つかりませんが、すくなくとも昭和初期の築に見えます。鉄筋コンクリート造り2階建て。

二葉
築年:不明
設計・施工:不明
神戸市中央区栄町通3-2-6
撮影 : 2007.11.11
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by gipsypapa | 2011-03-28 15:36 | 建築 | Trackback | Comments(2)

KISCO神戸営業所

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 昭和ビルから西に移動したところにある、これもレトロな建物。化学薬品卸売業を営む岸本産業KISCOの営業所です。

 1階の腰周りにはルスティカ石積み。1階から2・3階と上るにつれて、建てつけ面積が小さくなって積み木のような形状です。全体も疑似石貼りで、各階の軒蛇腹は半円筒形の飾りが重なって取り巻くように横に走る、かなり変わった特徴のある建物です。詳細情報が見つかりませんが、これも大正末期から昭和初期の感じです。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

KISCO神戸営業所
旧岸本産業本社
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
神戸市中央区栄町通3-2-3
撮影 : 2007.11.11
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ここも裏側を見なかったのでGoogle Mapのストリートビューを。
by gipsypapa | 2011-03-25 15:04 | 建築 | Trackback | Comments(5)

昭和ビル

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 海岸通りを山側に入ったところで偶然見つけたレトロビル。北側は最上階に4連のアーチ窓が並び、1階には木製のグリルの入った縦長窓があります。設計者や築年は不明ですが、名前からして昭和初期の築と想像されます。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

昭和ビル
築年:昭和初期?
設計・施工:不明
神戸市中央区海岸通2-3-11
撮影 : 2007.11.11
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 このときは北側だけを見て終わりましたがGoogle Mapのストリートビューで南側を見ることができました。バルコニーがあります。
by gipsypapa | 2011-03-24 15:43 | 建築 | Trackback | Comments(2)

丸亀ビル

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 メリケン波止場の入口にある小さなビル。元はAall and Company Ltdとうい外国の船舶関連会社の神戸支店(現在は東京にある本社のみ)だった建物で、現在は住友系の港湾運送業を営む丸亀組が使用しています。

 すっきりしたデザインで、玄関周りと3階部分のアーチ窓が特徴。昭和初期の築ではないかと想像します。鉄筋コンクリート造り3階建て。

丸亀ビル
旧Aall and Company Ltd. 神戸支店
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
神戸市中央区波止場町3-1
撮影 : 2007.11.11
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by gipsypapa | 2011-03-23 12:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神戸郵船ビル

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 メリケンロードと国道二号線に面した場所にあるビル。大正初期に建てられた日本郵船の神戸支店だった建物です。現在は紳士服の店が入っています。

 当時まだ珍しかった鉄骨や鉄筋コンクリート造りで、屋上にドームがあるなど、今に比べると装飾の多い古典主義様式の建物でしたが、1945年の神戸空襲で大きな被害を受けました。戦後の改修に当り、円柱を角柱にするなどの修復工事が行われました。当初の装飾的な華やかさがなくなりモダンな印象の建物となったのはそのためです。偶然にも1994年に耐震補強を施していたので、翌年の阪神淡路大震災での被害はほとんどなかったそうです。

 改修されたとはいえ、石貼りの外観、東側正面の唐破風のある玄関や上部の巨大な半円アーチ、2階上部の軒蛇腹、3階窓の両側にあるイオニア式の小円柱など、今も様式主義の色合いを濃く残しています。

設計は曽禰達蔵(そね たつぞう1853 - 1937)と中條精一郎(ちゅうじょう せいいちろう1868 -1936)の共同経営による曽禰中条建築事務所。数多くのオフィスビルを手がけました。鉄骨・鉄筋コンクリート造り、3階建て。

神戸郵船ビル
旧日本郵船神戸支店 1918(大正7)年
設計 : 曽禰中条建築事務所
施工 : 大阪橋本組
神戸市中央区海岸通1-1-1
撮影 : 2007.11.11
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 ビルの歩道にあった灯りとりのような丸硝子。データでは3階建てですが、もしかしたら地下もある可能性があります。
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by gipsypapa | 2011-03-22 10:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

NOF神戸海岸ビル

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 商船三井ビルの西隣にある大正期のビル。もともとは三井物産神戸支店として建てられ、長く「海岸ビル」といわれていましたが、現在はNOF神戸海岸ビルと呼ばれています。

 御影石貼りの外壁で、3階・4階の間にある軒蛇腹や、軒上のパラペットには唐破風のペディメント。ルネサンス様式を基調とし、細部には幾何学的な直線を用いたセセッション風の意匠が随所に採り入れられています。

 実はこのビルは阪神淡路大震災で全壊し、幾何学的装飾が施された外壁を撤去して保管した後、同じ場所に新しく再建された高層ビル(写真の上部に見える15階建て)の低層部に旧外壁を再構築したものです。

 設計はジョサイヤ・コンドルの教え子で、神戸地方裁判所庁舎、造幣局火力発電所(現 造幣博物館)報徳銀行大阪支店(現 新井ビル)、奥平野浄水場旧急速濾過場上屋(現 水の科学博物館)に加えて、後に紹介する海岸ビルヂングや旧小寺家厩舎などを手がけた河合浩蔵(かわい こうぞう、1856- 1934)。国の登録有形文化財(旧外壁のみ)の鉄筋コンクリート造り4階建て、地下1階。

NOF神戸海岸ビル
旧三井物産神戸支店 1918(大正7)年
登録有形文化財
設計 : 河合浩蔵(河合建築事務所)
施工 : 竹中工務店
神戸市中央区海岸通3
撮影 : 2007.11.11
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 表札は左が新しい「NOF神戸海岸ビル」。右は古い「海岸ビル」。
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 ドア越しに商船三井ビルディングが見えています。
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 古いのは外壁だけで、吹き抜けの空間の奥は新しい高層ビル。
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by gipsypapa | 2011-03-17 14:22 | 建築 | Trackback | Comments(6)

商船三井ビルディング

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 海岸通に面し旧居留地5番にある、ひときわ華やかな商船三井ビル。近代建築が並ぶ旧居留地海岸通においても重厚さと美しさから、この一帯のランドマークとなっている建物で、大正期に旧大阪商船神戸支店として竣工したものです。現在はテナントビルになっていて、各種店舗が入り、1階と2階の一部は大丸のインテリア館になっています。

 アメリカルネサンス様式で、全体的に曲線を強調したデザイン。1階部分は見事なルスティカ仕上げの石積み、ファサードになっているコーナ部の最上部に半円形のペディメントを置き、石貼りの外壁にはテラコッタを使うなど、細部にも凝った意匠を施した優れた建築といえます。建物内部も天井が高く廊下が広い欧米スタイルで統一されています。

 これだけ華やかなのは設計が渡辺節(わたなべ せつ、1884 -1967)だから。すでにこのブログでも紹介した、綿業会館ダイビル本館(取り壊されてしまいました)、旧乾邸など、やはり華麗な作品が多い建築家です。それにしても名建築といっても言い過ぎではない、この商船三井ビルが何故か何の文化財にも指定されていないのは不思議です。鉄骨コンクリート造り7階建て、地下1階、塔屋付。

商船三井ビルディング
旧大阪商船神戸支店 1922(大正11)年
設計 : 渡辺節建築事務所
施工 : 大林組
神戸市中央区海岸通5
撮影 : 2007.11.11
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by gipsypapa | 2011-03-16 15:46 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)