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唐津の「くらかず絵画教室(旧寿湯)」

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 JR唐津駅から旧唐津銀行本店に向かって市街地の細い路地を通っていて見つけた建物。元は銭湯でしたが、今は絵画教室として使われています。

 入口の引き戸は木製で、風呂屋さんらしく前面がタイル貼り。2階の窓がサッシに変わっている以外は、当時の様子をよくとどめていて、入口の上部には細かなタイルで描かれた、寿湯と温泉マークがそのまま残っています。木造2階建て。

くらかず絵画教室
旧寿湯
昭和初期
設計・施工 : 不明
唐津市本町1944
撮影 : 2010.4.23
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 外部はほとんど手を付けられていないようですが、絵画教室になって、元々あった男湯、女湯の浴槽なんかは、今はどうなっているのでしょう。
by gipsypapa | 2010-10-31 09:53 | 建築 | Trackback | Comments(4)

唐津郵政クラブ 二の門荘

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 唐津の市内を流れる町田川が唐津湾に注ぐ河口近くで分岐した支流が唐津城のお堀を兼ねています。その水際にある郵政クラブ二の門荘。私が泊った旅館の隣にあり、部屋の窓から見えたので近づいてみました。

 調べるとここも現役の旅館で、昭和初期に建てられた純和風建築で、道路から見て右側のモルタル塗りの部分は増築されたように見えます。木造2階建て。

唐津郵政クラブ 二の門荘
昭和初期
設計・施工 : 不明
唐津市東城内2-41
撮影 : 2010.4.23
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by gipsypapa | 2010-10-29 11:05 | 建築 | Trackback | Comments(4)

唐津鐵工所唐津工場

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 JR西唐津駅すぐそばにある唐津鐵工所。1090(明治42)年創業の工作機械製作会社で、大型の横軸の旋盤、研削盤と歯車形削り盤を製作しています。現在、本社は東京にあるようですが、発祥の地にある唐津工場は今も現役です。

 まずは西唐津駅側にある旧守衛所。赤い屋根瓦の小さな建物です。昔はここから鉄道を使って機材や製品の搬出入が行われたと思われますが、現在は工場の反対側にある国道279号線に面した正門が主に使われ、前の道幅が狭いこの門はあまり使われていないように見えます。ともあれ訪ねた日はお盆の休日だったので、当然門は閉まっていました。木造平屋建て。

唐津鐵工所唐津工場旧守衛所
築年 : 大正期
設計・施工 : 不明
唐津市二タ子3-12-41
撮影 : 2009.8.13
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 こちらは敷地の南外れにある煉瓦造りの建物。大正初期に建てられた工場の旧自家発電所です。イギリス積の煉瓦と側面に並ぶ縦長アーチ窓が印象的。煉瓦造り平屋建て。

唐津鐵工所唐津工場旧自家発電所
1913(大正2)年
設計・施工 : 不明
唐津市二タ子3-12-41
撮影 : 2009.8.13
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by gipsypapa | 2010-10-28 13:01 | 建築 | Trackback | Comments(4)

旧三菱合資会社唐津支店本館

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 唐津の海岸通り、工場や倉庫群が立ち並ぶ唐津湾の傍の一角に建つ明治後期の洋館。石炭の積出港として発展した唐津で、近くを流れる松浦川を下って運ばれてくる唐津炭田の石炭を唐津港から積み出すための石炭貿易基地として建てられた三菱合資会社の本館でした。

 1934年(昭和9年)に事務所が撤退した後、唐津海員学校校舎、唐津海上保安部庁舎などの政府機関の庁舎に転用されたのち、三菱商事から唐津市に寄贈されました。1979(昭和54)年からしばらくは唐津市の歴史民俗資料館として使用されていましたが、現在は休館中です。

 建物は左右対称で、下見板貼りの外壁。入母屋造りの大屋根にとんがり帽子のような塔屋根があり、玄関部は切妻という面白い屋根形状になっています。建物の背面、海側の部分には1階、2階にバルコニーがあるのが特徴の大規模洋館です。

 設計は唐津出身の曽禰達蔵が建築顧問だったという情報が多いようですが、INAX Report では、曽禰達蔵の作品リストにはなく、保岡勝也の設計になっています。保岡は三菱社で曽禰達蔵とともに、丸の内の赤煉瓦オフィス街の建設に携わり、曽禰の退社後は技師長を務めた建築家(後に独立して銀座に保岡建築事務所を設立)ですから、この情報は正しいと思われます。佐賀県重要文化財の木造2階建て。

旧三菱合資会社唐津支店本館
1908(明治41)年
佐賀県重要文化財
設計 : 保岡勝也(三菱丸の内建築事務所)+曽禰達蔵(顧問)
施工 : 神戸三菱建築事務所
唐津市海岸通7181  
撮影 : 2009.8.13
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 敷地の端には煉瓦造りの倉庫もありました。
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 市街地から離れ、交通の不便な位置にあるため、地元でも知らない人もいて、歴史民俗資料館としての役目を果たせなかったのでしょう。ただこれだけの貴重な建物ですから、大切に保存してもらいたい物件です。
by gipsypapa | 2010-10-27 15:23 | 建築 | Trackback | Comments(4)

中尾餅店

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 浄泰寺に向かっている途中で見かけた古そうな和風建築。ゆるい傾斜の切妻屋根が特徴です。玄関は閉まっていましたが、現役の餅屋さんでした。木造平屋建て。

中尾餅店
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
唐津市西寺町505
撮影 : 2009.8.13
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by gipsypapa | 2010-10-26 09:58 | 建築 | Trackback | Comments(2)

唐津の旧大島邸

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 佐賀銀行の前身、唐津銀行(このブログで旧唐津銀行本店を紹介済み)を創立した大島小太郎の自邸だったお屋敷。明治初期に建てられた近代和風建築で、武家屋敷の面影を残す貴重な建物です。長く空き家になっていて、唐津市が管理し、時々地元の人々による茶会が行われていたそうです。

 最近、例にもれず老朽化のため、唐津市議会で取り壊しが議決され、市民による反対運動が行われています。木造平屋建て。

旧大島邸
1880(明治13)年ころ
設計・施工 : 不明
唐津市西城内4
撮影 : 2009.8.13
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  私が訪ねた時は、門が閉まっていて、塀も高いので、ほとんど建物が見えませんでした。↑この写真はネットから借用したものです。
by gipsypapa | 2010-10-25 11:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

清涼山浄泰寺

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 浄土宗知恩院派のお寺です。開山は1587(天正15)年で戦国時代ですが、今の本堂の築年はわかりませんでした。このお寺が唐津で有名なのは、毎年8月16日に「えんま祭」が開催され、「地獄極楽図」が市民に開放されるためです。別名「えんま寺」とも呼ばれています。

 この日は祭りの日には3日ほど早すぎましたが、山門左の小さなお堂の内部を覗くことができました。なるほど閻魔様がいました。

清涼山浄泰寺
築年 ; 不明
設計・施工 : 不明
唐津市弓鷹町1494
撮影 : 2009.8.13
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by gipsypapa | 2010-10-24 21:36 | 建築 | Trackback | Comments(2)

瑞鳳山近松寺

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 洋風建築でなく純和風をしばらく続けます。小笠原記念館がある近松寺(きんしょうじ)。唐津藩の藩主だった小笠原家の菩提寺で、1539(天文8)年、戦国時代に開創した歴史のある臨済宗南禅寺派のお寺です。本堂の観音堂は江戸後期の築。

瑞鳳山近松寺
本堂 : 江戸後期
茶室 : 1928(昭和3)年
山門 : 1590年代後半(文禄期)
設計・施工 : 不明
唐津市西寺町511
撮影 : 2009.8.13
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 茶室は1928(昭和3)年に建てられたもので、茶室の庭には織部灯籠(キリシタン燈籠)。
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 江戸時代の浄瑠璃作家、近松門左衛門の墓(遺髪塚)。ネット情報では「近松の生誕地については諸説あるが、唐津の近松寺で遠室禅師について修行の後、京都に出て浄瑠璃作家となり、1724年(享保9年)、逝去の折り、遺言によって同寺に葬られたと伝えられる。」とあります。
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 山門はさらに古く1590年代後半の文禄期に名護屋城の門を移築したといわれています。
by gipsypapa | 2010-10-22 11:16 | 建築 | Trackback | Comments(0)

唐津の小笠原記念館

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 唐津藩の藩主だった小笠原家の菩提寺、近松寺の境内にある展示施設です。小笠原家ゆかりの美術品や歴史資料などが展示されています。唐津市が管理していますが、係員は不在。見学者が自分で中に入って照明のスイッチを入れるという合理的な(笑)運営がなされていました。

 建物は戦後の築ですが、早稲田大学教授の今井兼次。欧州に学び、ガウディの日本への紹介者として知られていますが、作風は合理的・機能的なモダニズム建築からは距離を置き、建築に職人の手の技を残す作品が多いといわれています。建築作品とともに教育者として研究室から優れた建築家、研究者を多数輩出しました。

 主な作品としては、早稲田大学図書館(現 早稲田大学会津八一記念博物館)、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、日本学園(旧日本中学校)校舎、日本二十六聖人記念聖堂、大隈記念館などがあります。

 この建物は和風の意匠に現代建築を組み合わせた設計で、2階建てに見えますが、内部は吹き抜けの平屋建てです。展示室は間接光による照明を用い、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。装飾が少なく控えめな印象ながら、上質なデザインといえるでしょう。木造平屋建て。

小笠原記念館
1956(昭和31)年
設計 : 今井兼次
施工 : 竹中工務店
唐津市西寺町511
撮影 : 2009.8.13
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 御当地、唐津出身の建築界の大御所二人の肖像写真も。辰野金吾(左)と曽禰達蔵(右)。
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by gipsypapa | 2010-10-21 10:25 | 建築 | Trackback | Comments(5)

唐津の旧高取邸貯蔵庫

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 旧高取邸の敷地内にある貯蔵庫。木造ですが煉瓦造りの腰壁と地下室があり、ワインなどの貯蔵に使われていたようです。

 この建物も重要文化財指定されているかどうかはわかりませんが、居住棟と同じ大正期の築と思われます。木造、レンガ造り、平屋建て、地下1階。

旧高取邸貯蔵庫
1918(大正7)年?
設計 : 不明
施工 : 吉田吉次郎
唐津市北城内5-40
撮影 : 2009.8.13
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 敷地内には蔵もあり、ここでゆかりの品物が展示されています。また日本庭園がありました。
by gipsypapa | 2010-10-20 15:09 | 建築 | Trackback | Comments(4)