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函館市写真歴史館

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 同じく旧函館区公会堂の下にある元町公園の中に建つ明治後期の木造洋風建築。左右対称のギリシャ様式の設計で、正面中央の玄関ポーチにコリント式の柱と三角形のペディメントがあるクラシックな外観です。設計は北海道庁土木技師だった家田於菟之助(いえだおとのすけ)。札幌市の北海道開拓の村にある旧浦河支庁庁舎も手掛けた建築家です。

 1922(大正11)年から1950(昭和25)年まで渡島支庁庁舎、その後は北海道関係施設として1057(昭和32)年まで使用されました。以後は函館市の所有となり、准看護婦養成所や失業対策事業の作業所となっていたそうです。c0112559_13252086.jpg1991(平成3)年の火災で内部を焼損しましたが、復元され、現在は1階が元町観光案内所、2階は函館市写真歴史館として一般開放されています。北海道指定有形文化財と函館市指定伝統的建造物の木造2階建て。

函館市写真歴史館
旧北海道庁函館支庁庁舎
1910(明治43)年
北海道指定有形文化財
函館市指定伝統的建造物
設計 : 家田於菟之助(北海道庁)
施工 : 鈴木仙蔵
函館市元町12-18
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-31 13:22 | 建築 | Trackback | Comments(2)

旧開拓使函館支庁書籍庫

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 旧函館区公会堂の下に位置するこじんまりした煉瓦倉庫。明治初期に建てられた当時の開拓使の書籍庫で、屋根は桟瓦葺。外壁はフランス積み煉瓦壁で、四隅に隅石が組まれています。

 開拓使直営の「茂辺地煉瓦石製造所」の煉瓦が使用されている貴重なものです。北海道指定有形文化財と函館市伝統的建造物の煉瓦造り2階建て。

旧開拓使函館支庁書籍庫
1880(明治13)年
北海道指定有形文化財
函館市伝統的建造物
設計 : 開拓使函館支庁
施工 : 不明
函館市元町12-1
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-30 15:57 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

旧函館区公会堂

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 昨夜、小樽・札幌の旅から帰ってきました。記録的な猛暑日が続く大阪の最低気温が、北海道の最低気温。短いながらも避暑気分を味わいました。今日から再開します。小樽・札幌でも数多くのレトロな建物を見てきましたが、函館もまだ終わらず、そのほかの地方のネタも多いので、御披露できるのは1年くらい後になるかも知れません。

 函館では太刀川家住宅店舗函館、ハリストス正教会復活聖堂、遺愛学院旧宣教師館(ホワイトハウス)、遺愛学院(遺愛女子高等学校)本館と並ぶ、国の重要文化財に指定されている函館を代表する建物の一つです。

 函館の港と町並みを眼下に望む高台にある旧函館区公会堂は、明治末期に建てられた左右対称のコロニアルスタイルとライトブルーと黄色の組み合わせが美しい建物です。

 日本各地にある現存している公会堂の中でも、建築意匠・技法に優れ、建物の改造が少なく家具の保存状態も良いことから、昭和49年に国の重要文化財に指定されました。2階の大広間は吊天井の技法を用いていて、柱が一本もありません。明治44年に大正天皇が皇太子殿下として行啓の際の宿舎として使用さ、館内はその貴賓室130坪の大広間など当時の華やかな雰囲気がそのままに残っています。

 施工は明治から大正にかけて北海道で活躍した請負師の村木甚三郎と息子の喜三郎。函館でも函館海産商同業組合事務所、旧小林写真館、函館大手町ハウス、旧函館市立図書館書庫など彼の作品が残っています。重要文化財と函館市伝統的建造物の木造2階建て。

旧函館区公会堂
1910(明治43)年
重要文化財
函館市伝統的建造物
設計 : 函館区(小西朝次郎)
施工 : 村木甚三郎、村木喜三郎
函館市元町11-13
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-29 15:37 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の門前家住宅

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 日和館の隣にある純和風の建物。これも大正期に建てられた函館市伝統的建造物の木造2階建て。

門前家住宅
1922(大正11)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市元町10-11
撮影 : 2009.9.23
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 私事ですが、明日から札幌・小樽へ旅行します。しばらくブログもお休みをいただき、帰り次第再開します。
by gipsypapa | 2010-08-23 13:14 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の元町日和館

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 同じ通りを進んでいます。この通りはハリストス正教会と旧函館区公会堂を結ぶ「港が丘通り」と呼ばれています。

 鮮やかなライトブルーの下見板張りに出窓と小さなベランダがある住宅だった建物で、現在はお土産物屋として使われています。函館市伝統的建造物の木造2階建て。

 「北海道の建築の宮大工と設計者」によると設計は佐藤巧一、施工が吉田与八となっていますので、このブログでも採用しました。佐藤巧一といえば早稲田大学に建築科を創設したことで知られる日本の建築家。作品としては早稲田大学のシンボルになっている大隈講堂、日比谷公会堂・市政会館、津田塾大学などそうそうたる建物ばかりなので、こういう住宅をしかも函館に建てたというのは、やや疑問もあります。

 ブログにコメントを頂きました。早稲田の大隈講堂を設計したのは佐藤功一氏でした。この建物の設計者とは別人のようです。

元町日和館
旧寺根家住宅
1921(大正10)年
函館市伝統的建造物
設計 : 佐藤巧一
施工 : 吉田与八
函館市元町10-13
撮影 : 2009.9.22
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手前に別棟が隣接しています。ここも店舗の一角で、ネット上の少し以前の写真では、ここもライトブルーに塗装されていたようです。今はなぜかダークグリーンの落ち着いたというかくすんだ見立ちにくい色に塗り替えられています。
by gipsypapa | 2010-08-22 13:09 | 建築 | Trackback | Comments(4)

函館の川村家住宅

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 さらに同じ並びを西へ。こちらも大正期の住宅建築で1階は町屋風の和風。2階は洋風で白の下見板張りに縦長の上げ下げ窓と持ち送りがある和洋折衷住宅です。函館市伝統的建造物の木造2階建て。

川村家住宅
1922(大正11)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市元町10-10
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-21 18:13 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の小林家住宅/小林家住宅所有物

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 これも同じ並びにある大正期の住宅。2棟が繋がっていて、向かって左が洋館。右は純和風です。洋館部分は小林家住宅。白い南京下見板貼りに縦長窓が並ぶ美しい建物。右も同時期の築の小林家住宅所有物と称される建物。簓子下見板張りの純和風の建物です。いずれも函館市伝統的建造物の木造2階建て。

小林家住宅/小林家住宅所有物
1922(大正11)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市元町10-9 & 10-10
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-20 11:03 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の徳田家住宅

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 山田家住宅と同じ並びに建つ大正期の住宅。こちらは和風で1階2階とも簓子下見板貼りに格子付き横長窓。純和風の破風を持つ玄関がある町家風の住宅です。函館市伝統的建造物の木造2階建て。

徳田家住宅
1922(大正11)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市元町10-9
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-19 13:30 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の山田家住宅

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 遺愛幼稚園の北側の道を西に進むと、この一帯にはレトロな住宅建築がならんでいます。この建物は軽やかなライトブルーの外観。1階は南京下見板貼りに開口の大きな窓が並び、2階には縦長窓がある昭和初期の洋館です。函館市伝統的建造物の木造2階建て。

山田家住宅
1934(昭和9)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市元町7-11
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-08-18 14:27 | 建築 | Trackback | Comments(2)

遺愛幼稚園

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 八幡坂を登りきったところ、ハリストス正教会の隣にある大正初期築の遺愛幼稚園。遺愛学院はアメリカ・メソジスト派ですから、雰囲気はアメリカンコロニアル風。当初はここに遺愛女学校があり、その後この幼稚園が併設され今も残っています。

 赤い屋根にピンクの下見板張りの外壁と柱や窓枠は白。玄関ポーチは破風の形が和風ですが、正面をガラス張りとして、両側が吹き放しで、左右から階段を通って出入りするようになっています。シンプルながら軽快ですっきりしたデザインです。設計者は不明ですが、杉並町にある遺愛本館との意匠が似ているので、本館と同じJ.M.ガーディナーの可能性があるといわれています。少なくとも本館を意識した設計です。函館市伝統的建造物の木造2階建て。

 最新画像を追加します。2013.12.27

遺愛幼稚園
1913(大正2)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市元町4-1
撮影 : 2009.9.23 & 2013.8.29
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 北西側に平屋建ての講堂か遊戯室のようなものが隣接していますが、ことらは戦後の築で一粒社ヴォーリズ建築事務所の設計ではないかと思われます。
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 2013年8月の写真です。↓
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by gipsypapa | 2010-08-17 14:55 | 建築 | Trackback | Comments(2)