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箱館元町の宿 饗場(きょうば)

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c0112559_11184015.jpg 明治の大火の後に建てられた住宅兼診療所だった明治末期の擬洋館。その後は個人の住宅、企業の寮、賃貸住宅、そして下宿元町ハウスを経て、修復・再現され民宿風の旅館「函館元町の宿 饗場」になっています。

 外観は開口部を含め改変されているそうですが、外壁は南京下見板張り。玄関が二つあるのは、診療所用(左)と住居用(右)でしょう。当時の函館の洋風指向を感じます。函館市の伝統的建造物に指定されている木造2階建て。

最新画像を追加します。2013.12.27

箱館元町の宿 饗場(きょうば)
旧饗場守三・住宅兼診療所 1909(明治42)年
設計・施工 : 不明
函館市末広町20-2
撮影 : 2009.9.22 & 23, 2013.8.29
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 旧函館区公会堂から見下ろしたところにあります。
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 左にある住宅は、データがないので新しいのでしょうが、スパニッシュ風の気になる建物でした。

こちらが2013年8月の写真です。↓
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by gipsypapa | 2010-07-30 11:21 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の日下部家住宅

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 電車通りから日和坂を少し上ったところに純和風と和洋折衷様式の建物が並んでいます。いずれも函館市伝統的建造物に指定された建物群。

 向かって右は日下部家住宅で、背が高い純和風の木造2階建て。方形屋根に化粧垂木を持った庇がついています。

 左側に接続されている白壁の土蔵は、日下部家所有建物附属土蔵と呼ばれる蔵で、函館で他にも見られる出窓のある形が印象的で、住宅部に食い込むような形の珍しい建て方です。資料によると鉄筋コンクリート造り2階建て。これらは大正初期の築。

 その左の下見板張りに洋風縦長出窓が並ぶ擬洋風の住宅は日下部家所有建物で、こちらは昭和初期に築の木造2階建て。

 最新の写真を追加します。2013.12.27

日下部家住宅 1917(大正6)年
日下部家所有建物附属土蔵 1917(大正6)年
日下部家所有建物 1932(昭和7)年
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市末広町20-1
撮影 : 2009.9.22 & 2013.8.29
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 2013年8月の写真です。↓
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by gipsypapa | 2010-07-29 11:34 | 建築 | Trackback | Comments(2)

市立函館博物館郷土資料館

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 市電通りにある明治初期の建物。 明治11,12年の大火後に建てられた渡辺熊四朗経営の洋品小間物店でした。大正末期まで洋物店として使用されたあと、1969(昭和44)年に資料館になり、1999(平成11)年に改修・復元され、再オープンしました。現在は1階に金森洋物店帳場が再現され、2階にジオラマを展示しています。

 耐火材として函館近郊の茂辺地煉化石製造所の煉瓦を使用しているそうです。基本的には伝統的な土蔵造り。開口部が正面と裏側の出入り口,2階部分の窓のみで、徹底的に耐火を意識した構造です。

外観は煉瓦の表面に漆喰仕上げの擬洋風建築。1階の鋳鉄製の柱で支えられた3連アーチや鋳鉄製のブ ラケットは,その後に建築された太刀川家住宅店舗コーヒーハウスJOE(旧遠藤吉平商店)など函館の商家建築にも共通して見られるスタイルです。北海道指定有形文化財と函館市景観形成指定建造物の煉瓦造2階建て。

市立函館博物館郷土資料館
旧金森洋物店
1880(明治13)年 / 1999(平成11)年復元改修
北海道指定有形文化財
函館市景観形成指定建造物
設計・施工 : 池田直二
函館市末広町19-15
撮影 : 2009.9.22 & 23
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by gipsypapa | 2010-07-28 15:25 | 建築 | Trackback | Comments(0)

函館の川越電化センター

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 電車通りと大三坂の交差点に建つバルコニーのある洋館。ロシアの貿易会社リューリ商会の店舗だった建物を復元したもので、現在は電気屋さんです。

 和様折衷の店舗兼住宅が多い函館では珍しい完全に洋風な建物。2階のアーチ型のバルコニーが長崎の洋館を思い出させる外人商館の風情を醸し出しています。電車通りに面しているために前を通る機会が多く、函館のランドマークのようです。函館市伝統的建造物に指定されている木造2階建て。

川越電化センター
旧リューリ商会
1907(明治40)年 / 1984(昭和59)年復元
函館市伝統的建造物
設計・施工 : 不明
函館市末広町18-30
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-07-27 13:05 | 建築 | Trackback | Comments(0)

旧仁壽生命函館支店

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 電車通りから大三坂を少し上ったところにある白いビル。大正末期に建てられた保険会社の旧仁壽生命函館支店だったものですが、現在は個人の住宅になっています。

 小ぶりでシンプルなデザインですが、丸みのあるコーナー上部にテラコッタと思われる装飾と中央部にランタンのような照明器具があり、控えめな白色と相まったお洒落な建物です。また左側につながる蔵も窓が住宅用になっていて、住居に使われているようです。

 正確な築年と設計者は不明ですが、「関根要太郎研究室@はこだて」によると大正13~14年ころで、当時函館で多くのモダン建築を手がけた関根要太郎もしくは山中節治の可能性があるとのことです。鉄筋コンクリート造り、2階建て、半地下付き。

旧仁壽生命函館支店
1924~25(大正13~14)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町18-26
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-07-26 11:37 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の山田家住宅

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 八幡坂通の坂の途中にある住宅。とても住宅には見えませんが、それもそのはず。もともとは銀行として建てられたもので、後に洋裁学院として使われ、今は個人宅になり一部はバーとして再生活用されているようです。

 小ぶりながら銀行らしい古典主義的な外観で、中央に玄関もつ左右対称。その玄関ポーチには古典的な飾り柱を配し、ポーチ自体の両側に扉を持った北国らしい防寒仕様。軒飾りに花模様が連続して施されて、当時の華やかさを想像させます。函館市景観形成指定建造物の鉄筋コンクリート造り、2階建て半地下付き。

山田家住宅
旧函館無尽本店~旧北洋相互銀行~旧北海洋裁学院
1923(大正12)年
函館市景観形成指定建造物
設計・施工 : 不明
函館市末広町18-11
撮影 : 2009.9.23
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 坂の傾斜に沿って建てられたため、手前は玄関のレベルから見ると地下室になります。ここがバーのようです。
by gipsypapa | 2010-07-22 13:40 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の北斗ビルディング

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 市電通りの二十間坂の上り口にあるピンク色のビル。大正期に食料品の商社だった目貫商店の店舗、事務所として建てられたものです。外壁の色以外には装飾が少ないシンプルな建物ですが、曲線で構成するコーナーの1階部分に玄関を配したモダンな設計といえます。

 設計・施工は廉価で工期の短い「鎮式ブロック」を発明し、函館大火後に函館市内に多くの鉄筋コンクリートブロック工法の建造物を普及させた建築家・中村鎮(なかむらまもる)。中村鎮作品としてはこのブログでも、日本基督教団福岡警固教会と日本基督教団天満教会を紹介しています。

 現在はブティック・ベージュが1階に入居していて、上層階は貸しビルになっているようです。鉄筋コンクリートブロック造り、4階建て。

北斗ビルディング
旧目貫商店 1921(大正10)年
設計 : 中村鎮
施工 : 直営
函館市末広町17-15
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-07-21 15:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館のヱビス商会

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 市電通り、大三坂の上り口にある事務所建築。元は毛皮商の店舗兼事務所として建てられ、現在は海産物や食料品卸を営むエビス商会の事務所になっています。この建物も大正10年に起きた函館大火後に多く建設された、鉄筋コンクリート製耐火建築のひとつです。ただし、築年に関しては1934(昭和9)年の大火の後という説もあります。

 正面の飾り柱や縦長窓、中央の破風の意匠は欧風ですが、よく見ると屋根は寄せ棟で瓦葺きというユニークな和洋折衷のビル。鉄筋コンクリート造り、3階建て。
ヱビス商会
1922(大正11)年ころ?
設計・施工 : 不明
函館市末広町17-11
撮影 : 2009.9.23
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by gipsypapa | 2010-07-20 13:20 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館の来々軒

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Beer Bar 山下の隣にある、これも昭和初期の建物。函館に行く前に「関根要太郎研究室@はこだて」で教えてもらった来々軒で、名物の函館ラーメンを昼食に頂くことにしました。

 表の看板に昭和10年の創業とあり、築年も同年のようですが、内部の間仕切りのアーチやボックス席はどう見ても昔はナイトクラブかカフェだったと思われます。らーめん屋の創業時は別の店舗だったかもしれません。鉄筋コンクリート造り?、2階建て。

来々軒
1935(昭和10)年
設計・施工 : 不明
函館市末広町16-3
撮影 : 2009.9.23
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 どう見てもラーメン屋さんとは思えない内装。そのミスマッチが楽しいかも。
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 もちろん名物の塩ラーメンを食べました。福岡出身なので、とんこつラーメンがソウルフードですが、ここのラーメンはさっぱり味でおいしかったです。写真を見ているうちに記憶がよみがえってきました。またいつか食べたいですね。
by gipsypapa | 2010-07-16 15:23 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館のBeer Bar 山下

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 ベイエリアの裏側、電車通りにある Beer Bar 山下。アイリッシュバーのようで樽詰ギネスが人気だとか。

 昭和初期に建てられたテーラーを改装したもので、関根要太郎研究室@はこだてによると天辺のレタリングは一部剥がれおちてはいるものの、「yamazaki yofukuten」 だったのではということで、旧山崎洋服店となっています。一見コンクリート造りに見えますが、木造です。2階の窓に西欧の古典建築のような飾り柱があったりして、モダンな外観になっています。木造モルタル塗り、2階建て。

Beer Bar 山下
旧山崎洋服店? 1934(昭和9)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町16-3
撮影 : 2009.9.23
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 [a]の一部 と [y]がなくなっていますが、確かにyamazaki yofukutenと読めます。
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昼間なので入りませんでしたが、入口から見た内部もレトロな感じでした。
by gipsypapa | 2010-07-15 16:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)