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函館の旧ホテル中央荘

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 これまで紹介してきた函館銀座通りの道路を挟んだ反対側に建つ建物。元は呉服問屋の小野商店と草刈薬局の店舗として使われたのち、比較的最近までホテルだったものです。

 現在は空き家になっていて、傷みが目立つし、2階の窓が埋め殺されているのが気になりますが、天辺にある浮き彫りの装飾に見るべきものがあります。この建物も大正10年の大火の後に建てられた耐火構造。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

旧ホテル中央荘
旧小野商店
1921(大正10)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市豊川町2-3
撮影 : 2009.9.24
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by gipsypapa | 2010-06-30 13:32 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館のラッキーピエロ十字街銀座店

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函館銀座通りの更に南側に、手づくりハンバーガー・自家製カレー&オムライスレストランのサンタが函館にやってきた『ラッキーピエロ十字街銀座店』があります。歴風文化賞を受賞した、元は理髪店だった建物。名前の通り、いたるところにサンタクロースの人形が飾られた楽しそうな店でした。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

ラッキーピエロ十字街銀座店
旧対馬理容院
1922(大正11)年
設計・施工 : 不明
函館市末広町8-11
撮影 : 2009.9.24




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  その左側には鉄製の防火扉が付いた地味な外観の建物。結納品や祝いものを取り扱う金子商店の店舗で、これも同時期の築です。鉄筋コンクリート造り、3階建て。
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松屋 金子商店
1921(大正10)年ころ
不明不明
函館市末広町8-12
撮影 : 2009.9.24
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by gipsypapa | 2010-06-29 13:36 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館のImaizumi Tokyo-Garage

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 函館銀座通りの続きです。これも大火の後に建てられた耐火構造のビル。昭和初期は蓑浦公証役場の事務所でした。その後、先に紹介した梅津商店の倉庫として最近まで使われていましたが、今はアンティークカーやアンティーク商品を展示・販売するImaizumi Tokyo-Garageとして再活用されています。

 全体的に控え目な装飾があり、特に両脇の柱上部にある丸に逆三角形が突き抜けたような飾りが面白い意匠です。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

Imaizumi Tokyo-Garage
旧蓑浦公証役場
1921(大正10)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町8-10
撮影 : 2009.9.24
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 梅津商店時代の酒の看板が残っています。
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 左側に建つタイル貼りのビルも同時期に竣工した旧レストラン中央亭。ビルの半分はさらに左側のラッキーピエロ十字街銀座店が使用しているようです。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

旧レストラン中央亭
1921(大正10)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町8-11
撮影 : 2009.9.24
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by gipsypapa | 2010-06-28 11:27 | 建築 | Trackback | Comments(1)

函館の梅津商店

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 末広町の函館銀座通りの角地に建つ食料品店。北海道を中心に実業家・梅津福次郎が興した酒類、食料品、雑貨を扱う店舗です。銀行建築を思わせる風格のある外観。鉄筋コンクリート造りに見えて、実は木造だそうです。木造モルタル塗り、2階建て。

 最新画像を追加します。(2013.12.17)

梅津商店
1934(昭和9)年
設計・施工 : 不明
函館市末広町8-8
撮影 : 2009.9.24 & 2013.8.29
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 2013年8月の写真です。↓
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by gipsypapa | 2010-06-27 11:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館銀座通りの建物

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 函館銀座通りの更に南に並ぶ建物。いずれも大正10(1921)年の大火後建てられた耐火素材である鉄筋コンクリート造りです。いずれもデータは関根要太郎研究室@はこだてのものを引用しました。
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 縦長窓が並ぶ外観に、天辺の破風のレリーフが面白い、鉄筋コンクリート造り、3階建て。

宝来パン本店
1922(大正11)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町7-15
撮影 : 2009.9.24
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 右側のビル。あずき色というのでしょうか一風変わった塗装が目を引く建物。最近まで八百屋さんとして使われていたそうです。関根要太郎研究室@はこだてによると築年は大正10年頃の可能性もあるとか。鉄筋コンクリート造り、2階建て。

旧マルダイストアー
1934(昭和9)年ころ?
設計・施工 : 不明
函館市末広町7-16
撮影 : 2009.9.24
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 最後は白い外観が何ともまともに見えてしまう建物。昭和9年大火前は開文堂書店で、その後は喫茶店でしたが、現在は閉鎖されています。関根要太郎研究室@はこだてによると鉄筋コンクリートブロック造り2階建てで、工期が短く経済的な、鎮式ブロックを発明し、函館の耐火建築を数多く普及させた中村鎮の設計の可能性が高いそうです。

旧喫茶プロスパー
1922(大正11)年ころ
設計・施工 : 中村鎮(中村建築研究所)?
函館市末広町7-16
撮影 : 2009.9.24
by gipsypapa | 2010-06-25 13:08 | 建築 | Trackback | Comments(0)

函館銀座通りのカフェ

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 昨日から紹介している一角は函館銀座通りというそうです。ということで昔懐かしいカフェだった建物を紹介します。これらは関根要太郎研究室@はこだてで知り、訪ねましたので、データもこのブログのものを転載させてもらいました。

 いずれも、この通り残った多くの建物と同様、1921(大正10)年の函館大火後に、建てられた鉄筋コンクリート製のビルディングで、カフェとして隣り合って営業し、ともに間口が狭い細長の3階建てなのは、興味深いものがあります。
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 右側の白い建物はカフェー三の糸だったビルで、装飾の少ないすっきりした外観。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

旧カフェー三の糸
1922(大正11)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町7-14
撮影 : 2009.9.24
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 向って左側のグレーの建物は旧カフェースター。こちらは正面にレリーフがある、やや様式主義的な外観で、カフェらしさを感じさせます。最近まで蕎麦屋の店舗として使われていたそうですが、現在は左隣にある当時の銀座通りの建物をイメージして新しく建てられた2階建ての建物に引っ越ししたとあります。しかし私が行った時にはシャッターが閉まっていて、それらしき看板も見当たりませんでした。鉄筋コンクリート造り、3階建て。

天満つ蕎麦店
旧カフェースター
1922(大正11)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町7-15
撮影 : 2009.9.24
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 冒頭に「昔懐かしいカフェ」と書きましたが、もちろん個人的に当時のカフェを知るわけがありません。テレビのドラマなどで見たことがある東京銀座のカフェから想像するだけなのですが、独特の雰囲気を感じます。本来はコーヒーを飲ませる店ですが、戦後の喫茶店でもないし、ヨーロッパのいわゆるカフェでもない。むしろ最近のメイド喫茶に共通する風俗営業形態のようなものか。いずれにしろカフェのある通りということから、昭和初期には、この一角が賑わっていたのは間違いないでしょう。

 まったく関係ありませんが、現代のそれぞれのカフェの形態をお遊びで。
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 京都の喫茶ソワレ。私にとっては懐かしい戦後の喫茶店のスタイル。
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 南仏アルルのカフェ・ヴァン・ゴッホ。ゴッホの「夜のカフェテラス」に描かれたカフェ。
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 秋葉原のメイド喫茶。(笑)
by gipsypapa | 2010-06-24 11:47 | 建築 | Trackback | Comments(0)

函館の「やきとり家族」

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十字街で分岐する市電が南側に延びる末広町の一角は、これまで見てきた街の様子とは違った商店建築が並びます。狭い間口の看板建築風の店舗が競り合うように立ち並んでいました。

 この建物には「やきとり家族」という看板がありますが、昔は店舗兼住宅だったのではないかと思われます。どう見ても大正期から昭和初期のようですが、詳細はわかりません。鉄筋コンクリート造り(?)、2階建て。

やきとり家族
設計・施工 : 不明
函館市末広町6-12
撮影 : 2009.9.24
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 向って右の建物も2階に出窓があるレトロな感じですが、これは新しいかも知れません。
by gipsypapa | 2010-06-23 10:16 | 建築 | Trackback | Comments(2)

函館市地域交流まちづくりセンター

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 函館市の中心地、十字街近く、南部坂の上り口に建つ大型のビル。ドームと塔屋があり、ランドマーク的な装飾の多い意匠となっていますが、理由はかつての百貨店(当初は呉服店)だったから。

 市電通りから見る北側は3階建て。1階部分にはデパートらしいショウウィンドウが並んでいます。アール状の角に玄関があり、その上に縦長窓、屋上には円形ドームのある欧風の様式。一方、塔屋のある南側は角ばったモダニズム様式の5階建てになっています。

 このようなアンバランスな様式が混在しているのは、昭和初期に百貨店の業務拡大につれて、当初3階建てだったものを、5階建てに増築(昭和5年、昭和9年)したためです。その際、北側のドーム部分はなくなり、代わりに南側の塔屋ができたそうです。近年、耐震性の問題から、一部を竣工当初の3階建てに戻すという改修工事がおこなわれ、ドームが復元されたため、このように不思議な組み合わせになったとか。昭和45年からは市の分庁舎として利用されていましたが、現在は「地域交流まちづくりセンター」として再利用されています。函館市景観形成指定建造物の鉄筋コンクリート造り、3&5階建て。

 設計は東京高等工業学校建築科を卒業したのち、熊本県立師範学校、岩手県立工業学校教諭、陸軍省委託を経て佐藤組建築事務所を営んだ佐藤吉三郎(1874~1934)。土浦日本聖公会聖バルナバ教会も彼の設計。

 設計・施工は北海道コンクリート建築の先駆者といわれる木田保造(きだ やすぞう、1885~1940)。他に不動銀行函館支店、拓銀函館支店、函館商工会議所本館、天主公教会、渡辺合名会社、大谷女学校、百十三銀行、函館貯蓄銀行、称名寺、日魯漁業函館事務所、函館製綱船具など、大正初期から昭和にかけての函館市内の主な建築工事をほとんど手がけています。

函館市地域交流まちづくりセンター
旧丸井今井百貨店函館支店(丸井今井呉服店函館支店)
1923(大正12)年 / 1930(昭和5)年、1934(昭和9)年増築
函館市景観形成指定建造物
設計 : 佐藤吉三郎+木田保造
施工 : 木田保造(木田組)
函館市末広町4-19
撮影 : 2009.9.24
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 全国的に破たんしたデパートの解体が多く見られるなか、函館市のような自治体の努力による保存と有効利用は貴重です。
by gipsypapa | 2010-06-22 10:49 | 建築 | Trackback | Comments(0)

函館の高杉印刷

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 函館市電が通る西部環状線と二十間坂通の交わる角に建つ建物。一見したら古い建物には見えませんが、実は大正時代の築です。当初は3階建てだったものが、昭和9年の大火で建物内を焼失したために2階建てに縮小されたとか。正面はレンガ状のタイル貼りになっていて、改修されたようですが、背後の側面には石貼り風の目地がある当時の壁が残っています。鉄筋コンクリート造り2階建て。

高杉印刷
旧金麟商会
1922(大正11)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町4-11
撮影 : 2009.9.24
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 なお、1枚目の写真で高杉印刷の向こうに見えるのは、青森銀行末広町支店(旧五十九銀行函館支店1923)。どう見ても新しいので見過ごしましたが、これも同時期の築でした。
by gipsypapa | 2010-06-21 10:40 | 建築 | Trackback | Comments(0)

函館の「ロフトオブアート」

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 二十間坂の上り口に煉瓦造りの建物があります。元のモルタル仕上げがされていた外壁がはがれて、イギリス積みの煉瓦がむき出しになり、レトロ感を出しています。大正初期の倉庫だったものが、現在はお洒落なロフトの店舗として使われています。煉瓦造り、平屋建て。

ロフトオブアート
旧日本製綱船具倉庫
1915(大正4)年ころ
設計・施工 : 不明
函館市末広町4-11
撮影 : 2009.9.24
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by gipsypapa | 2010-06-18 09:35 | 建築 | Trackback | Comments(0)