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松山聖アンデレ教会礼拝堂

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 松山地方気象台(次回紹介します)の向い側にある松山聖アンデレ教会。その一角に煉瓦造りの礼拝堂があります。煉瓦造りなので古いのかと思いましたが、戦後の築のようです。確かにステンドグラスに描かれた絵が現代的です。戦後の煉瓦造りは珍しいし、松山市に現存する唯一の煉瓦造りの建物だそうです。レンガ造り平屋建て。

松山聖アンデレ教会礼拝堂 1956(昭和31)年
設計・施工 : 不明
松山市持田町103
撮影 : 2009.3.20
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 レンガは単純な長手積み。
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 2001年の地震で一部倒壊したため、アーチ型の杉材で耐震補強されてヴォールト天井のようになっているそうです。全国の教会の内部の写真が満載の「日本の教会堂」という素晴らしいサイトがありその中の「全国の聖公会教会」に内部写真があります。
by gipsypapa | 2009-06-30 10:30 | 建築 | Trackback | Comments(0)

文宝堂本店

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 萬翠莊を出て、伊予鉄路面電車の通りを西に歩いているときに見つけたビル。築年などの詳細は全くわかりません。古く見えますが戦後のビルかもしれません。縦の線を強調した荒削りな外観で、美しいとはいえないまでも、不思議な存在感があって、印象に残った建物です。鉄筋コンクリート造り、4階建。

文宝堂本店
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
松山市一番町1-12-1
撮影 : 2009.3.20
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 額縁、絵画材料、文房具や事務用品の店ですが、1階の一部に「らいふイン」という喫茶店が入っています。
by gipsypapa | 2009-06-29 09:29 | 建築 | Trackback | Comments(0)

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠莊)倉庫

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 萬翠莊の東側にある倉庫。同時期に建てられたと推測されていますが、フランス風の門衛舎や萬翠莊とは全く違う和風の土蔵というべき謎の建物です。鉄筋コンクリート造り、3階建。

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠莊)倉庫
旧久松定謨伯爵別邸倉庫 1922(大正11)年ころ
設計・施工 : 不明
松山市一番町3-3-7
撮影 : 2009.3.20
by gipsypapa | 2009-06-26 11:18 | 建築 | Trackback | Comments(0)

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)

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 門衛舎から細い坂道を登って行くとフランスルネッサンス風の洋館があります。旧松山藩主の子孫である久松定謨(ひさまつ・さだこと)伯爵の別邸として、木子七郎の設計によって建てられたもの。久松伯爵は軍人でしたが、フランスのサン・シール陸軍士官学校への留学や、陸軍駐在武官としてのフランス駐在の影響からこのような別邸を建てたようです。

 外壁は鉄筋コンクリートに白いタイル貼り。ドーマー窓を配した屋根は、頂上部が銅版、勾配部は天然スレート葺きの贅沢な仕様。内部も完全な洋式で、大きな階段踊り場のステンドグラスや各部屋のドア上部の天窓にも凝ったデザインが使用されています。大正期のコンクリート造りの住宅はかなり珍しいでしょう。c0112559_13565930.jpg

 戦後は米軍将校宿舎や家庭裁判所等に転用されたのち、1974(昭和54)年から美術館分館となりました。愛媛県指定有形文化財の鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階。

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)
旧久松定謨伯爵別邸 1922(大正11)年
愛媛県指定有形文化財
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
愛媛県松山市一番町3-3-7
撮影 : 2009.3.20



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 ヨーロッパの宮殿を小ぶりにしたような洋館。後の昭和天皇が讃岐平野で行われた陸軍大演習に行啓されたときの宿泊所として使われたそうです。
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 有名な階段踊り場の帆船のステンドグラス。
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 各部屋のドアの天窓には、それぞれデザインの異なるステンドグラス。
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 松山市の中心繁華街、大街道からすぐ近く。緑一杯の丘陵地を切り開いて建てられています。今も周囲は森。当時としてはいかに贅沢な別邸だったでしょう。
by gipsypapa | 2009-06-25 14:00 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)門衛舎

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 もう少し木子七郎を続けます。松山に来るのは5年ぶり。萬翠荘は二度目ですが、前回は、まだ今ほど建物を集中して追いかけていなかったために、まともな写真を撮っていませんでした。今回はじっくり。

 萬翠荘は中心地の大街道から北へ山に向かって登って行く中腹にあります。まずは、敷地入り口脇にある門衛舎。久松定謨別邸(萬翠荘)の守衛所として本館と同時期に木子七郎の設計で建てられたものです。鉄筋コンクリート平屋建て。

愛媛県美術館分館 郷土美術館(萬翠荘)門衛舎
旧久松定謨別邸守衛所 1922(大正11)年
設計 : 木子七郎
施工 : 不明
松山市一番町3-3-7
撮影 : 2009.3.20
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 今年の松山は秋からNHKで放送予定の司馬遼太郎「坂の上の雲」ゆかりの展示がいたるところにありました。主役の秋山兄弟、正岡子規の出身地です。この門衛舎のすぐそばに新しく「坂の上の雲ミュージアム」がオープンしていて、明治時代の軍服を着た男性が数人この辺をうろうろしていました。(^^)
by gipsypapa | 2009-06-24 14:02 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)

愛媛県庁本館

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c0112559_1133891.jpg しばらく今年の3月に旅行した愛媛県をやります。まずは松山市から。

 中央に特徴的な大きなドームのある、左右対称の堂々とした風格を持った庁舎建築。正面玄関周りと1階部分は御影石張りで、上部の外壁は人造石洗い出し仕上げの重厚な外観です。内部もアーチを多用したり、ステンドグラスのある見どころの多い建物でした。

 設計者は木子七郎(きご しちろう)。大林組を経て独立し、大阪を拠点に多くの公共建築などの設計を手がけた建築家。妻の父 新田長次郎(新田帯革製造所(現ニッタ)創始者)の出身地である愛媛県にも多くの名建築を残しています。すでにこのブログで紹介した、松山市の久松邸萬翠荘、夕陽丘高校清香会館関西日仏会館、さらに代表作である松山大学温山記念館(西宮市)などを設計。鉄筋コンクリート造4階建て。

愛媛県庁本館 1929(昭和4)年
設計 : 木子七郎
施工 : 安藤組
松山市一番町4-4-2
撮影 : 2009.3.20
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 訪ねたのは祝日だったので、中に入るのはあきらめていましたが、守衛さんに申し出ると簡単に入れてくれました。後で知りましたが、あらかじめ見学の申し込みをすると、2階部分など、もう少し奥まで見れるそうです。
by gipsypapa | 2009-06-23 11:11 | 建築 | Trackback | Comments(3)

移転した大阪中央郵便局

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 次に行く前にちょっと寄り道をします。前にもこのブログで取り上げた大阪中央郵便局が、ついに今年の5月7日に移転しました。今は空き家になっています。同じ吉田鉄郎設計の東京中央郵便局の建て替えは、全国的なニュースとなり、一部保存が決まりました。

 この大阪中央郵便局の方も、地上40階、高さ187メートルの高層ビルに建て替える具体的計画が発表されましたが、どういう形で建て替えるかはまだ明らかではありません。2012(平成24)年完成予定とのことですが、現状は設計構想段階で発注や着工はしていないようです。一部の専門家や市民の間に保存を求める声があるようですが、東京に比べてもう一つ盛り上がりに欠けている感があり、どういう形で決着するのか、いまだに不透明。

 実際、白を基調にした東京中央郵便局に比べると、大阪はグレーのタイルの外壁で、保存部分は『特徴ある部分を残す』という方針と、現代的な高層ビルの外観を融合させるのは、そう簡単ではない気がします。鉄筋コンクリート造り、6階建、地下1階。

旧大阪中央郵便局 1939(昭和14)年
設計 : 吉田鉄郎(逓信省営繕課)
施工 : 清水組
大阪市北区梅田3-2-4 
撮影 : 2009.6.9
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 次回から四国・愛媛県へ行きます。
by gipsypapa | 2009-06-22 10:39 | 建築 | Trackback | Comments(2)

区立常盤小学校

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 関東大震災復興事業の一環として、都内で52校建てられた耐震耐火構造の復興小学校の一つ。ドイツ表現派の影響を受けているといわれています。最上階と階段室に並ぶ半円アーチの窓が軽やかで印象的。東京都選定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り3階建て。

中央区立常盤小学校 1929(昭和4)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 岡田一郎(東京市)
施工 : 大林組
東京都中央区日本橋本石町4-4-26
撮影 : 2008.12.13
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 日が暮れかかってきました。私の建物散策に付き合いきれない、妻と娘が三井タワーの千匹屋で高価なフルーツパフェか何かを食べながら待っています。ということで三越本店を見た後、パスしていた三井本館と日本銀行本店の近くまで戻りました。その時この二つの重要文化財の建物も撮影しましたが、中途半端な夕暮れの時間。写りがもうひとつでしたので、もう一度出直すことにしました。
 
 これで、今回の東京編を終わります。
by gipsypapa | 2009-06-19 10:12 | 建築 | Trackback | Comments(4)

近三ビルジング

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 まったく装飾がない黒褐色のタイル張りのビル。知らなければ古いビルとは気付かないはずです。実は前回の丸石ビルと同じ昭和6年に建てられた近三(きんさん)ビル。整然と並ぶ角窓の配列は現代のビルそのもの。当時では斬新に見えたでしょう。当時のモダニズム指向を象徴する建物です。なお「近三」の名は、本業だった呉服屋の屋号「近江屋三左衛門」に由来しているとか。

 設計はそごう百貨店(大阪・現存せず)、大阪新歌舞伎座、兵庫県立近代美術館、新高輪プリンスホテル、世界平和記念聖堂(広島)など、戦前戦後に渡り数多くの作品を残した村野藤吾。近三ビルは彼が独立後に初めて手掛けた作品。1956、60年に改修工事が行われ、当初の7階建てが8階建てになっています。東京都選定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り8階建て、地下1階。

近三ビルジング
旧森五商店東京支店ビル 1931(昭和6)年
東京都選定歴史的建造物
設計 : 村野藤吾
施工 : 竹中工務店
東京都中央区日本橋室町4-1-21
撮影 : 2008.12.13
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 近づいても撮りたくなるような装飾がないので、進んでいくと正面左側に玄関があり、中を覗くとびっくり。ホールの天井には色とりどりのガラスのモザイク。
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by gipsypapa | 2009-06-18 13:45 | 建築 | Trackback | Comments(4)

丸石ビルディング

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 夕暮れが迫ってきたので急ぎここへ。今回の目的の一つでした。これもJR神田駅の近くにある印象的なロマネスク様式のビル。

 1階部分は石貼りで、上層部は褐色のスクラッチタイル貼りの外観。1階部分の大きな開口部にはアーチが並び、玄関脇に2頭のライオンが出迎える姿は華麗です。

 設計は丸ビルの建設にも携った三菱地所の技師・山下寿郎。戦後にも多くの作品がありますが、総じて手堅いものが多いとかで、このビルは例外のようです。登録有形文化財の鉄骨鉄筋コンクリート造6階地下1階。

丸石ビルディング
旧大洋商会ビルディング 1931(昭和6)年 / 1933年(昭和8年)増築
登録有形文化財
設計 : 山下寿郎
施工 : 竹中工務店
東京都千代田区鍛冶町1-10-4
撮影 : 2008.12.13
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 6階部分に胴蛇腹と最上部にはテラコッタ製蛇腹があります。
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 石貼りの1階部分。正面右は絨毯屋さんのショールーム。
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 玄関脇の2頭のライオン。三越のライオンは威厳があり偉そうにしていましたが、こちらは愛嬌があって狛犬みたいです。
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 アーチ迫石や付柱の柱頭は十二支や植物の細やかなレリーフで飾られています。
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 ショールームがあるし、正面のドアも開いていたので、普通のテナントビルと思って中に入ろうとするとチャイムがなりました。すぐに係りの人が来て、「ここの内部は非公開なので。」何とか1枚だけ撮らせてもらったのがこの玄関ホールです。この分では階段や奥の方もよさそう。
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by gipsypapa | 2009-06-17 14:01 | 建築 | Trackback | Comments(2)