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名古屋市の旧大洋商工社屋

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 故春田鉄次郎邸と春田文化集合住宅の間にある明治期の建物。陶磁器の貿易商だった春田鉄次郎氏が経営した大洋商工の事務所だった建物です。側面は事務所らしい洋風な意匠ですが、屋根は寄せ棟に和瓦葺きの、いわゆる和洋折衷。1階部分は漆喰仕上げ、2階部分はタイル張りになっています。これという特徴はありませんが、玄関ポーチの支柱の1本が切れています。明治の建物で時々見かけるスタイルですが何故なのでしょう。木造2階建。

旧大洋商工社屋
明治期
設計・施工 :不明
名古屋市東区主税町3
撮影 : 2008.7.11
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 表札などがなく、現在は使われていないように見えました。
by gipsypapa | 2009-04-30 11:15 | 建築 | Trackback | Comments(0)

春田文化集合住宅

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 2年前、武五一設計の故春田鉄次郎邸を見に行きアップしましたが、敷地の西側に同じ武田五一設計の集合住宅があるので再訪しました。

 1925(大正14)年築の春田鉄次郎邸から3年後に第1期、そのまた4年後に第2期と、計12戸の住宅が中庭を取り巻いて建てられました。当時は外国人や学者などの文化人が集う高級住宅地だったそうです。

 大通りから通りに面した2軒は見ることができますが、中庭への通路が立ち入り禁止になっていて、奥にある建物は見えません。建物や塀は傷みが散見され、現在はすべての家が使われているわけではなく、空き家もあるようです。建物はすべて木造の2階建て。

春田文化集合住宅 1928(昭和3)年、1932(昭和7)年
設計 : 武田五一
施工 : 志水組、大林組
名古屋市東区主税町3
撮影 : 2007.6.9 & 2008.7.11
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 Google で見ています。右にある空間の大きな一角とその西に続く2棟が故春田鉄次郎邸。その左の敷地に洋風の住宅が中庭を囲むように並んでいます。北側(奥)に並ぶ2棟(多分、それぞれ3軒で構成)は屋根の形が複雑で、よさそうな洋館に見えます。ちなみに南の中央にある寄棟の建物は、次に紹介する旧太陽商工社屋です。
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2年前に故春田鉄次郎邸の2階から見えた春田文化集合住宅の1棟。
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コンクリートの塀は傷みが目立ちます。
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細い路地は奥の中庭に通じていますが、このように立ち入り禁止です。
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 ベイウィンドウがある、当時としてはお洒落な洋館だったでしょう。
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by gipsypapa | 2009-04-29 11:24 | 建築 | Trackback | Comments(4)

金城学院高等学校榮光館

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 名古屋市東区の「文化のみち」の一角にあり、国の登録有形文化財なので、近くまで来たからには見に行かねばと思い足を伸ばしました。金城学院という名称から勝手に男子校か共学という思い込みでしたが、近づくにつれ下校中らしき学生はみな女子校生。これはまずいかなと思いつつ正門まで行くとやはり女子の中高校。しかもまだ女子校生が学校に残っている時間帯でした。校門横の守衛室に声を掛けると、やはり校庭に入るのはだめで、門の外からだけしか見ることができません。守衛さんによると毎年9月の文化祭には中に入ることができるそうです。

 建物は典型的なスパニッシュミッション様式で、赤いスペイン瓦に白い壁、縦長のアーチ窓が整然と並ぶ清楚な学校建築です。設計者は建築環境工学の草分け的存在だった横浜国立大学の佐藤鑑(さとうあきら)教授。登録有形文化財と名古屋市都市景観重要建築物に指定された鉄筋コンクリート造3階建。

金城学院高等学校榮光館 1936(昭和11)年
登録有形文化財
名古屋市都市景観重要建築物
設計 : 佐藤鑑(基本設計)、城戸武男(実施設計)
施工 : 広瀬商会
名古屋市東区白壁4-2
撮影 : 2008.7.11
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 さすがにこれだけ女生徒が校庭にいたら、入るのは無理。塀の外から見ながら裏へまわりました。
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by gipsypapa | 2009-04-28 09:36 | 建築 | Trackback | Comments(2)

名古屋市白壁町の櫻井邸

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 白壁町筋を「か茂免」に向かう途中に見つけた、いかにも明治らしい建物。予備知識はなかったのですが、後でネット検索したら出てきました。帝国撚糸織物の専務だった桜井善吉氏が自家設計をした2世帯住宅の洋館だったそうです。近年、2度にわたって大規模な改築が行われ、今も現役の住宅として使用されています。木枠の引き上げ窓など、当時のイメージがそのまま残っていて、改築を感じさせない風格を保っています。木造2階建て。

櫻井邸 1905(明治38)年
設計 : 櫻井善吉
施工 : 小川初次郎
名古屋市東区白壁町
撮影 : 2008.7.11
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by gipsypapa | 2009-04-27 09:52 | 建築 | Trackback | Comments(4)

料亭 か茂免(かもめ)

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 明治末期の洋館。大正初期に京都在住の紙問屋中井巳次郎氏が名古屋別邸として購入し、手を加えられたそうです。戦後は料理旅館でしたが、現在は料亭として使われています。

 道路側から見える洋館はこじんまりしたもので、応接室だったのでしょう。奥には大きな和館(現在の料亭)、離れの茶室とともに見事な庭園があるそうです。洋館部分はステンドグラスの窓がある木造2階建て。
 
 設計者が下呂温泉の湯之島館などと同じ丹羽英二であることが判明しました。(2015.8.4)

料亭 か茂免(かもめ)
旧中井己次郎邸 1911(明治44)年
設計 : 丹羽英二
施工 : 不明
名古屋市東区白壁4-85
撮影 : 2008.7.11
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 いかにも高級料亭という雰囲気です。門は開放されていましたが、さすがに庭に入る勇気はありませんでした。
by gipsypapa | 2009-04-24 11:01 | 建築 | Trackback | Comments(4)

日本聖公会中部教区 名古屋聖マルコ教会

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 愛知県議員会館から次の目標へ移動中に見つけた教会。以前紹介したカトリック主税町教会の国道41号を挟んで向かい側にあります。新しいようにも見えましたが、一応、写真を撮ってあとで調べたら、やはり戦後の築でした。とはいえ1951年といえばもう築後58年経っているわけで、レトロな建物には違いがありません。

 赤い屋根の中央にそびえ立つ尖塔、明るいベージュ色の壁がよく目立つ建物です。鉄筋コンクリート造り、平屋建て。

日本聖公会中部教区名古屋聖マルコ教会 1951(昭和26)年
設計・施工 : 不明
名古屋市東区白壁1-32
撮影 : 2008.7.11
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by gipsypapa | 2009-04-23 09:58 | 建築 | Trackback | Comments(2)

愛知県議員会館

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 今日からしばらく愛知県をやります。名古屋は出張で行く機会があるので、休日に掛かる場合は自費で1泊して市内や近郊を見に行くことにしています。去年の夏に撮った写真を逐次紹介します。

 まずは愛知県議員会館から。県庁や市役所のある官庁街の一角にあります。明治~大正期に弁護士、後は第9代名古屋市長を経て「東邦商業学校」初代校長になった大多喜寅之助氏の事務所兼邸宅として建設された洋館です。現在は県会議員の宿泊施設になっています。白く塗られた壁に赤い縁取りのあるスレート葺きで緩やかなカーブを描く屋根が対照的。ドーマー窓も魅力的です。木造平屋建て。

愛知県議員会館
旧大喜多寅之助邸 1920(大正9)年
設計 : 愛知県営繕課(神保技師)
施工 : 不明
名古屋市東区外堀町59
撮影 : 2008.7.11
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 正面右には妻面を見せる部屋があります。応接室だったのでしょう。
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 弁護士事務所らしい階段のある玄関。
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 この天然スレート葺きの屋根が気に入りました。
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 この蔵も古そうです。奥にはやはり同時期に建てられた和館も残っています。
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 私が訪ねた時は係りの人(たぶん県の職員のかた)が2人庭にいらっしゃったので、許可をもらって建物に近付きましたが、普段は非公開だそうです。とはいえ、門に扉がないようなので、いつでも門のところからは見ることができると思います。
by gipsypapa | 2009-04-22 14:35 | 建築 | Trackback | Comments(2)

関東学院中学校本館

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 横浜で1泊した朝は東京へ移動することにしていましたが、泊ったホテルの近くにJ.H.モーガン設計の建物があるので、立ち寄ることにしました。

 正門から坂を登っていくと目の前に大きな建物が見えてきます。昭和初期に建てられたバプテスト系で中高一貫の私立学校である関東学院中学部の本館です。正面右側には八角形の塔が4か所に立っていて、まるでヨーロッパのお城のようようです。建物が完全な北向きの上、大きな杉の木が立ちはだかり、鬱蒼とした不思議な空間を形成していました。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階。

関東学院中学校本館
旧関東学院中学部 1929(昭和4)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : J.H.モーガン
施工 : 不明
横浜市南区三春台4
撮影 : 2008.10.12
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 威容を感させるコーナーにある八角形の塔。
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 石のアーチの正面玄関。扉の十字型の模様はクリスチャン学校らしく。
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 北向きの校舎なので常に逆光。
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 西側へ回ると少し日差しが。こちら側は蔦が絡まってレトロな雰囲気があります。
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 窓は木枠。
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 キャンパスにはもう1棟、関東学院高等学校定時制校舎というモーガン設計の建物があるようです。

 これで横浜を終わり、次は撮りだめしている愛知県へ移動します。
by gipsypapa | 2009-04-21 13:33 | 建築 | Trackback | Comments(4)

インド水塔

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 山下公園の中にあるインド水塔は1923(大正12年)の関東大震災で被災した横浜の在留インド人が追悼のために横浜市に寄贈したインド式の水飲場です。現在は水道管が外されたので水は出ません。

 インドというよりイスラム寺院のようなタマネギ型の丸屋根の塔。天井には美しい花模様のモザイクがあります。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り、平屋建て。

インド水塔 1939(昭和14)年
横浜市認定歴史的建造物
設計 : 鷲巣昌(横浜市)
施工 : 清水組
横浜市中区山下町279 山下公園内
撮影 : 2008.10.11
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 夕闇が迫っているので写真の色合いがいまいちでした。これでこの日の散策は終了。中華街で夕食を取って横浜に1泊します。

 おまけに少し観光名所も。
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 山下公園にある日本郵船氷川丸。昭和5年にシアトル航路用に建造された貨客船でアールデコの内装が素晴らしいそうなのですが、今回は時間切れ。またの機会にします。
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 予約していたレストランの前にあった横濱媽祖廟(よこはままそびょう)。2006(平成18)年3月17日(金)に開廟したばかりです。
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 こちらは3年前に行った関帝廟(かんていびょう)。1990(平成2)年に完成した第四代目。いずれもど派手な中華街を象徴する建物です。撮影 : 2006.4.30
by gipsypapa | 2009-04-20 11:44 | 建築 | Trackback | Comments(2)

創価学会戸田平和記念館

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 横浜山手の散策が終わり、下に降りて山下公園に着いた頃はもう夕方でした。中華街で夕食をとることにしていたので、時間待ちです。かなりの距離を歩いたので疲れ気味で、近くに数多くある有名な建物群を見る気力が残っていませんでした。また次回ということにして、山下公園周りだけにしました。

 この建物はイギリス系海運・貿易商社バターフィールド&スワイヤ商会の事務所でした。山下公園通り沿いに唯一残っている関東大震災前の外国商館だそうです。前面だけが残っていますが、もともとは裏通りまで続く長い建物だったとか。現在は創価学会の戸田平和記念館として一般公開されています。外見はレンガ造りに見えますが、実はレンガタイル貼り。横浜市認定歴史的建造物の鉄筋コンクリート造り2階建て。

創価学会戸田平和記念館
旧イギリス7番館(旧バターフィールド&スワイヤ商会)
1922(大正11)年
横浜市認定歴史的建造物
設計・施工 : 不明
横浜市中区山下町7-1
撮影 : 2008.10.11
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 玄関左脇にある「旧イギリス7番館」のプレート。
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 入場無料なので入ってみましたが、展示用に内装が壁面を覆っているので、建物的には見るべきものはありませんでした。
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 夕闇が迫ってきて、お腹の準備も整ってきました。
by gipsypapa | 2009-04-17 09:38 | 建築 | Trackback | Comments(5)