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石窯ガーデンテラス

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 これで鎌倉シリーズの最後になります。

 金沢街道を挟んで旧華頂宮邸の反対側の山道を登っていくと、国指定史跡の浄妙寺です。その境内に石窯ガーデンテラスという、石窯で焼くパンを提供するカフェ&レストランがあります。もとは大正期にドイツの建築家によって、当時の貴族院議員の自宅として建てられた建物を改築したもの。

 この日のランチはここで軽く済ませることにしていました。かなり手を加えてあるらしいのですが、ドイツ様式のおしゃれで美しい洋館で、ステンドグラスなど装飾にもドイツの部材が使用されているそうです。木造2階建て。

石窯ガーデンテラス
旧犬塚邸
1922(大正11)年
設計・施工 : 不明
鎌倉市浄明寺3-8-50 浄妙寺境内
撮影 : 2008.8.3
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浄妙寺の左側の急な坂を登っていくと、木々の間から見えてきます。
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 赤い和瓦の屋根にクリーム色のドイツ壁。
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 ステンドグラスの窓があるようです。
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上がベランダになった玄関ポーチから入ります。
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1階のレストランスペース。真夏の日曜日でしたが、ほぼ満席でした。
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立ち入り禁止になっている階段の踊り場に探していたステンドグラスが見つかりました。
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この日はあまりの暑さにクーラーのきいた屋内の席で食べましたが、外はイングリッシュガーデンになっていてこちらも見どころのようです。↑のホームページに写真が出ています。
by gipsypapa | 2008-12-30 00:07 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

旧華頂宮邸

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 駅前に戻って喫茶店でアイスコーヒーを飲みながら、妹を待って一息つきました。これからのお目当ては、鎌倉駅から東側の丘陵地にあります。歩いては行けないので駅前からバスに乗って移動です。

 この建物は鎌倉の3大洋館の一つで、ハーフティンバーの大邸宅。華頂博信侯爵の邸宅だったもので、華頂家の歴史から、通称的に旧華頂宮邸と呼ばれています。緑の森の中に洋風の門があり、幾何学模様のフランス式庭園を持った、宮内省の設計になる昭和初期の洋館です。現在は鎌倉市が管理していて、建物の中には入れませんが、外観は庭園を含めて一般公開されているので自由に見学できます。国登録有形文化財と鎌倉市指定景観重要建造物に指定された、木造2階建て、一部3階、地下1階。

旧華頂宮邸 1929(昭和4)年
登録有形文化財
鎌倉市指定景観重要建造物
設計 : 宮内省
施工 : 不明
鎌倉市浄明寺2-6-37
撮影 : 2008.8.3
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 緑の森の谷間のような道路に面して洋風の門がありました。開放されていて自由に入ることができます。この日は私たち以外に訪問客はいませんでした。
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典型的なハーフティンバー様式の洋館。そういえば鎌倉の洋館にはこの様式が多かったなぁ。
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建物の左側を通って・・
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 南側に出るとそこは広大でよく手入れされたフランス式庭園。ここからの眺めが一番です。
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庭園側のテラスは当時の華やかな暮らしを象徴しているようです。
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幾何学式のフランス式庭園といわれてもよくわからないのでGoogle の航空写真を。
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by gipsypapa | 2008-12-27 23:21 | 建築 | Trackback | Comments(4)

鎌倉の川合邸

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 鶴岡八幡宮の近代美術館を西に出た県道21号沿いにある大正時代の洋館。大正11年に東京製絨株式会社の取締役だった小菅久徳氏邸として建てられ、昭和15年に川合氏の所有となりました。外観はアーチ型の玄関ポーチにドイツ壁が特徴で、創建当時の姿を良くとどめていると思われます。鎌倉市指定景観重要建造物の木造平屋建て。

川合邸
旧小菅久徳邸 1922(大正11)年
鎌倉市指定景観重要建造物
設計・施工 : 不明
鎌倉市雪ノ下2 
撮影 : 2008.8.3
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 県道側の垣根の木が茂っていて、建物は一部しか見えませんでしたが、敷地北側に小さな空き地があり、そこから玄関ポーチが見えました。

 実はこの建物を探すのに手間取り、やっと見つけた時には、暑さで参ってしまいました。他に石島邸(旧川喜多家別邸)や石川邸(旧里見惇邸)など数軒が訪問リストに残っていましたが、ギブアップ。鎌倉駅前に戻り、クーラーの利いた喫茶店で妹を待つことにしました。
by gipsypapa | 2008-12-26 10:40 | 建築 | Trackback | Comments(2)

神奈川県立近代美術館鎌倉館

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 鶴岡八幡宮の境内、平家池の畔にある近代美術館鎌倉館。戦後の建物ですがDOCOMOMO 100に選ばれたモダニズム建築です。近代美術館建築の傑作といわれ、ル・コルビュジエの門下生である坂倉準三が設計しました。コルビュジエのインターナショナル様式が継承されているそうです。

 設計競技によって採用された設計で、鉄骨、アスベストボードの外壁という廉価な材料を用いて合理化され、シンプルな構造、外観となっています。一時、建て替えの噂があったそうですが、現在も健在です。鉄骨造り2階建て。

神奈川県立近代美術館鎌倉館 1951(昭和26)年
設計 : 坂倉準三
施工 : 馬淵建設
鎌倉市雪ノ下2-1-53 鶴岡八幡宮境内
撮影 : 2008.8.3
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 正面より、この蓮が生い茂る平家池からの眺めが見どころです。

 有名な建物で、形状はシンプルで美しいのですが、外壁をアスベストボードにしているのが、安っぽく見えてしまい、少し期待外れでした。軽量化を意図したのでしょうが、せめてコンクリートボードかなにかだったら、時とともにいい味が出るのに。
by gipsypapa | 2008-12-25 10:42 | 建築 | Trackback | Comments(4)

鎌倉の湯浅物産館

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 鶴岡八幡宮へ向う若宮大路沿いの貝細工を主とした土産品販売店。木造にスクラッチタイル張りで、2階部分には半円形のファンライトのある6連のアーチ窓並んでいます。いわゆる看板建築です。鎌倉市指定景観重要建造物の木造2階建。

湯浅物産館 1936(昭和11)年
鎌倉市指定景観重要建造物
設計 : 不明
施工 : 金子卯之助ほか
鎌倉市雪ノ下1-9-27
撮影 : 2008.8.3
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 この日も日差しが強く暑いです。早くも汗だくになり、息切れしてきました。
by gipsypapa | 2008-12-24 15:09 | 建築 | Trackback | Comments(6)

鎌倉聖ミカエル教会聖堂

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 一夜明けて、遅い朝食をすませたらもう10時。12時に待ち合わせている妹が来るまでに、もう少し見て回ることにしました。しかし、この日も暑い。昨日、頑張ったので疲れ気味ですが、チェックアウトをして市内へでました。

 小町通りにあるこの教会は、昭和8年に建てられましたが、その後、何回か増改築が行われ、当時の姿をとどめているのは聖堂部のみだそうです。下見板張りの外壁に両開き窓のある簡素な教会。設計・施工は地元の大工さん。鎌倉市指定景観重要建造物の木造平屋建て。

鎌倉聖ミカエル教会聖堂
1933(昭和8)年
鎌倉市指定景観重要建造物
設計・施工 : 後藤徳太郎+井沢新次郎
鎌倉市小町2-7-24
撮影 : 2008.8.3
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このエントランス周りは建て替えられています。いかにも新しい。
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礼拝堂の側面は当時の姿を残しています。白い下見板にグリーンの窓枠のある観音開き窓が整然と並んでいて、見どころです。
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 小町通りから見た礼拝堂の反対側。

 内部は昔の内装がそのまま残っていて、見どころが多いらしいのですが、時間がなく中に入りませんでした。
by gipsypapa | 2008-12-23 22:30 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

鎌倉の古我邸(旧荘清次郎別邸)

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 この建物は鎌倉文学館(旧前田侯爵邸)や旧華頂宮邸と並ぶ鎌倉3大洋館の一つといわれているそうです。扇ガ谷にあることまではわかっていました。しかし、それ以上の情報がなく、簡単には見つからないかも知れないと覚悟していましたが、高野邸からしばらく奥に進むと、三方を山に囲まれ、緑の庭園と巨大な門がある大邸宅が、意外にあっさり見つかりました。

 ここでも相変わらずカメラを使いこなせていません。夕暮れがせまっていたことや、前庭が広大で建物までが遠いので光学3倍ズームのコンデジでは無理がありました。

 三菱銀行の重役だった、荘清次郎の別荘として大正5年に建築され、 その後、浜口雄幸や近衛文麿らの政治家が別荘として使用していたものです。大きな張り出し窓が特徴で、西洋風の前庭と一体となって、英国にでも来たような雰囲気がありました。向かって右側にはハーフティンバーの妻面があり、左側は2階まで続く半六角形の出窓という、当時としては斬新な非対称形になっています。屋根は天然スレート葺きの木造2階建て。

 設計はジョサイア・コンドルの建築設計事務所で建築実務の指導を受け、日本人初の英国公認建築士となった桜井小太郎。旧横浜正金銀行神戸支店(現神戸市立博物館)、旧横浜正金銀行門司支店(山口銀行門司支店)などの銀行建築を多く手掛けた他、成蹊学園本館や静嘉堂文庫、東洋文庫も設計しています。

古我邸
旧荘清次郎別邸 1916(大正5)年
設計 : 桜井小太郎
施工 : 加藤源治
鎌倉市扇ガ谷1
撮影 : 2008.8.2
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 全国的には有名ではないわりには、他でもあまり見ない大邸宅。まだまだ全国にはいろいろ残っています。

 午後からの鎌倉散策もさすがにこれで終わって、とろろ飯定食の夕飯を頂きました。明日は昼に妹と待ち合わせて、少し遠くの建物へ行くことに。それまで午前中にもう少し市内の中心部を一人で見る予定です。
by gipsypapa | 2008-12-22 15:00 | 建築 | Trackback | Comments(4)

鎌倉の高野邸

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 しばらく休みましたが、鎌倉編を再開します。

 鎌倉栄光教会の近くにあるのはネット情報で知っていましたが、詳細な住所がわかっていなかったので心配しましたが、すぐに見つかりました。平屋の和館につながった形の2階建ての洋館で、和館が1927(昭和2)年築、洋館部は1933(昭和8)年ころに増築されたもの。

 和瓦葺きの折り曲がった屋根形状にドイツ壁、木枠の窓など、昭和初期の邸宅の様子が今も良い状態で使われています。鎌倉市指定景観重要建造物の木造2階建て。

高野邸
鎌倉市指定景観重要建造物
1933(昭和8)年ころ
設計・施工 : 不明
鎌倉市扇ガ谷1
撮影 : 2008.8.2
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 門から和館へ向かう庭。向こうにある洋館はよく見えません。
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真夏のせいもあり庭の木々が生い茂って建物の全貌が見えません。東側が駐車場になっていて、撮影するにはベストのアングルですが、こちら側も木が邪魔をしています。
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北側の道を西に進むと、1枚目の写真のように2階部分と、車の出入り口から付属の平屋部分が見えます。
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さらに西に行くと、隣の敷地の工事中の仮設塀の間から全貌が現れました。ベージュ色のリシン吹き付け壁に白い木枠の美しい窓が印象的です。
by gipsypapa | 2008-12-21 12:08 | 建築 | Trackback | Comments(2)

しばしお休みをいただきます

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 私事で4~5日、パソコンのない生活をします。また週末か来週頭に再開しま~す。
by gipsypapa | 2008-12-16 07:56 | | Trackback | Comments(2)

日本基督教団鎌倉栄光教会

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 真夏の鎌倉を歩き回って疲れました。JR鎌倉駅で妹と別れ、明日は昼から少し遠出することにして、とりあえずホテルニューカマクラへ戻りました。クーラーのきいた部屋で一休みし、シャワーを浴びて、汗だくになった下着とシャツを着替えたら、少し回復しました。ホテルでは食事ができないので、もともと夕食は小町通りで食べようと思っていました。少し早いがゆっくりビールを飲みたいし、まだ周りは明るさが残っていたので、少し遠回りして、建物を見ながら行くことにしました。

 ホテルを出てすぐ北東にある昭和初期の教会。築年に関しては昭和5年と昭和12年以降という両方の情報がありますが、ここでは「近代建築散歩 東京・横浜編」にあったデータを使います。

 JRの線路の方から近づくと普通の住宅のように見えます。正面右の三角形の屋根に十字架が乗っているので、ようやく教会と認識しました。妻面の中心ではなく、右側に配置したアーチ型石積みの玄関や妻面にあるアーチ窓が特徴の瀟洒でこじんまりした教会です。木造2階建て。

日本基督教団鎌倉栄光教会 1930(昭和5年)
設計・施工 : 不明
鎌倉市扇ガ谷1-7-17
撮影 : 2008.8.2
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 手前が駐車場なので側面がよく見えます。普通の洋風住宅のようです。
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 正面左にある二つの両開き扉を見は、礼拝堂の入口でしょう。
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 右側のアーチ型の玄関は一般住宅の洋館らしく見えます。
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 だんだん日差しが弱くなってきました。
 
 礼拝堂部分も2階建。普通は吹き抜けにするので、確信はありませんが、元々は一般の洋館住宅ではなかったかと思います。
by gipsypapa | 2008-12-15 13:46 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)