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京都の「土のかおりや」

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 昨日の松井ビルと同じく河原町通りにある「土のかをりや」。1階が店舗で、2階が住宅です。元々何の店だったのかはわかりませんが、今は八百屋さんです。この建物も「近代建築散歩」に出ています。2階部分が面白い。

土のかをりや 1930(昭和5)年ころ
設計・施工 : 不明
京都市中京区河原町通竹屋町上ル大文字町
撮影 : 2008.1.3
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 1階部分は普通の店舗ですが・・・
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 2階はレトロな洋風の意匠。中央部が凹んでいて、両開きの扉には色ガラスが使われているようです。1階にあれば玄関のような、この空間は何のためでしょう?また両側の木枠の窓もレトロ。
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by gipsypapa | 2008-05-30 16:04 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都の松井ビル

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「近代建築散歩」京都・大阪・神戸編に載っていたので見に行きました。知らなければ大正時代とは思えない、現代的なビルです。昔は1階は牛乳店、2~3階は住居の店舗併用住宅でした。今はオフィスビルとして使われています。鉄筋コンクリート造り3階建て。

松井ビル
旧森田牛乳 1925(大正14)年
設計・施工 : 不明
京都市中京区河原町通夷川上ル指物町336
撮影 : 2007.1.3
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 全体の外観はとても大正時代の建物とは思えません。
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 エントランスや窓の格子に少し時代を感じさせるものがあります。
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 窓越しに覗いた室内(オフィス)も近代的です。
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by gipsypapa | 2008-05-29 14:49 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の永山医院

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 しばらく南フランスに旅行をしてお休みしていましたが、再開します。

 京都聖三一教会を見に行く途中で見つけた建物です。日本家屋の手前に洋館の医院をくっつけたような造りになっています。データは全くなく、詳細は不詳ですが、コンクリート造り下部をレンガ張りで飾り付けて面白い。昭和の初期の築のように見えます。

永山医院 昭和初期?
設計・施工 : 不明
京都市中京区聚楽廻東町9-7
撮影 : 2008.1.4
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 アーチ形の玄関。引き戸はサッシに替わっていますが、装飾レンガの使い方が目を引きます。
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 東側も飾りレンガの使い方がヴォーリズ建築のようで面白い。
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 南側にはレンガ塀。
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by gipsypapa | 2008-05-28 15:09 | 建築 | Trackback | Comments(0)

日本聖公会 京都聖三一教会

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 日本聖公会の建物が続きますが、もう1件。昭和初期の築の比較的珍しい和風の木造教会です。

 基本設計は画家の園部秀治で、実施設計が平安女学院昭和館を設計したバーガミニです。バーガミニ自身が日本の教会堂は西洋建築より、和風を取り入れることが望ましいと思っていたそうなので、この教会は彼の希望に沿ったものなのでしょう。外観は1階を板張り、2階は半間ごとに柱を見せる真壁造、いわゆるハーフティンバー、で窓は縦長。また屋根は桟瓦葺とするなど和風へのこだわりを感じます。木造2階建の登録有形文化財。

日本聖公会 京都聖三一教会 1930(昭和5)年
登録有形文化財
設計 : 園部秀治(基本設計)+バーガミニー(実施設計)
施工 : 不明
京都市中京区丸太町通千本西入ル聚楽廻中町45
撮 影 2008.1.4
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 妻壁にある十字架と葡萄の木の装飾。
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 東面の玄関とその脇の窓。木のぬくもりを感じます。
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 昔の学校の校舎のような板張りの南面。向こうに聖三一幼稚園が併設されています。
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 日当たりのよい南面。縦長の窓が並んでいました。しかし、この窓の開閉はどうするのでしょう?
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 京都市内の和風木造教会は桃山キリスト教会とここだけです。
by gipsypapa | 2008-05-15 11:05 | 建築 | Trackback | Comments(2)

日本聖公会京都地区 ウィリアムス神学館

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 聖アグネス教会から烏丸通を南下したところに、昭和初期の洋館があります。やはり平安女学院関連のニコルス師が京都地方監督に任ぜられた際に建てられた住居。現地にある石碑やネット情報ではウィリアム師旧邸となっていますが、ウィリアムス師は1910年(明治43年)に亡くなっていることから、このブログでは「近代建築散歩」京都・大阪・神戸編に記載の旧二コルス邸を採用しています。

 烏丸通から少し奥まった場所にあって通りから見えにくいためでしょうか、ネットなどではあまり紹介されていませんが、私好みの瀟洒なジョージアン様式の木造住宅です。

 当初はアメリカ人の宣教師で長崎や京都で布教を行い、日本聖公会初代監督に就任したS.M.ウィリアムスにちなんだウィリアムス氏記念館でしたが、現在は日本聖公会京都教区主教邸・ウイリアムス神学館として使用されています。木造2階建て、屋根裏部屋付き。

 なお、設計者の上林啓吉はガーディナー建築事務所に最後までいた人物です。ガーディナーと共同でオランダ大使公邸、スペイン大使公邸などを担当しましたが、ガーディナーの死後に独立しました。独立後は宇都宮聖ヨハネ教会、日本聖公会秋田聖救主教会、日本聖公会福井聖三一教会など優れた教会建築を手がけています。

日本聖公会京都地区 ウィリアムス神学館
旧二コルス邸 1931(昭和6)年
設計 : 上林啓吉(上林建築事務所)
施工 : 不明
京都市上京区烏丸通下立売上ル桜鶴円町380
撮影 : 2008.1.3
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 烏丸通に面した敷地の入口。右に見える石碑にシ・エム・ウィリアム師旧邸と刻まれた石碑が見えますが、奥にこのような洋館があるようには見えません。
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 入口には普通の建物があります。ここを通り過ぎて・・
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 敷地の奥に入ると瀟洒な洋館が見えます。木造にドイツ壁を持ったわたし好みの住宅建築です。ジョージアン風の窓の意匠も美しい。
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 白を強調した玄関ポーチ。
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 玄関脇にあるベイウィンドウも白の木製窓枠。
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 木造とレンガ造りの違いはありますが、煙突の配置や窓のデザインは、ヴォーリズの同志社アーモスト館を思い出させます。ちなみにアーモスト館ももう少し北の同志社キャンパスにあるわけです。
by gipsypapa | 2008-05-13 16:14 | 建築 | Trackback | Comments(17)

日本聖公会聖アグネス教会礼拝堂

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 烏丸通を京都御苑西側の平安女学院に曲がる角にある教会。平安女学院の礼拝堂として建設されたゴシック風レンガ造りの建物です。交通量の多い交差点に明治時代から110年間、昔と変わらぬ姿で建っています。京都市指定有形文化財。

 設計は立教学校(立教大学の前身、立教大学では初代校長)の第3代校長だったJ.M.ガーディナー。建築家としても多くの作品を残しましたが、現存する主なものは、立教大学の建築群(基本設計のみ)や1907年 聖ヨハネ教会堂(旧日本聖公会 京都聖約翰教会)、1908年 旧遺愛女学校本館(遺愛学院本館)、1910年 外交官の家(旧内田邸)、(いずれも重要文化財)があります。

日本聖公会聖アグネス教会礼拝堂
旧聖三一大聖堂 1898(明治31)年
京都市指定文化財
設計 : J.M.ガーディナー
施工 : 不詳
京都市上京区下立売通烏丸西入ル
撮影 : 2006.7.29 & 2008.1.3
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 北東の角に三層の鐘楼、南東角には礼拝準備室(ベストリー)があります。ゴシック様式のレンガ積みの重厚な外観、典型的な明治のキリスト教会堂です。
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 烏丸通から西へ入ると北向きに正面があります。
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 縦長窓、丸窓、バラ窓、変形アーチ窓など多様。
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 南側の教会裏口へ通じる路地。こういう場所が結構面白い。
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 烏丸通の南にある護王神社の境内からも鐘楼と屋根が見えました。
 
by gipsypapa | 2008-05-12 14:45 | 建築 | Trackback(1) | Comments(6)

平安女学院昭和館

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 京都御所の西側を走る烏丸通はレトロな建物が多いのでよく通るところです。平安女学院は烏丸通に面した聖アグネス教会の角を西に入ってすぐのところにあります。元は大阪の居留地・川口にあったた照暗女学校が、明治28年に現在の場所に移転してきて平安女学院になったそうです。聖アグネス(St. Agnes)を守護聖人とする米国聖公会系のミッション・スクールです。

 この建物はアメリカ人ミッション建築家であるバーガミニ(John van Wie Bergamini)の設計によるもの。彼は東京の聖路加国際病院病棟・礼拝堂や京都聖三一教会、同じ聖公会系の立教学院校宅11号館・12号館(旧宣教師館)などを手がけました。構造設計は東京タワーの設計で有名な「耐震構造の父」内藤多仲(たちゅう)。

 昭和館というからには、昭和の築ですが、鉄筋コンクリートに上部はレンガ張りとし、北面央上部には木を使ったハーフティンバーの様式を取り入れて、校舎とは思えない、軽やかで、かつ一風変わった建物です。鉄筋コンクリート造り2階建。


平安女学院昭和館 1929(昭和4)年
設計 : J.V.Wバーガミニ(建築設計)+内藤多仲(構造設計)
施工 : 清水組
京都市上京区下立売通烏丸西入ル五町目町172-2
撮影 ; 2006.7.29 & 2008.1.3
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 北面の中央上部にハーフティンバーの切妻と、下部に玄関。尖塔アーチやメダリオンを使った華やいだ雰囲気。
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 実は華やかな北面ではなく、この西面が正面なのです。1月3日の撮影なので、クリスマスの電飾の名残がありました。
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 窓越しに玄関ホールを覗いてみました。
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 もう少し西面を。
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 なお、同じ平安女学院のキャンパスには「明治館」や「大正館」という歴史のある建物があるのですが、明治館は修復工事が行われているそうです。2度訪問しましたが、いずれも休日ということもあり、これらの建物は見ることができませんでした。
by gipsypapa | 2008-05-10 15:16 | 建築 | Trackback | Comments(2)

NTT西陣別館事務棟

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一見してそんなに古い建物とは思えませんが、実は大正10年竣工。セセッションの香りのある、当時としては斬新な意匠です。正面アーチ状突出部の裸婦像と建物上部に飾られたライオン像が特徴的です。

 設計は東大建築科卒の逓信省技師の岩本禄。天才的といわれた建築家です。わずか3点(西陣分局、青山電話分局、箱根観光旅館)とはいえ、名作といわれる作品を残して29歳で夭逝した岩本の唯一現存する建物。

 鉄筋コンクリート造の3階建て、壁がレンガ造の混合造。3階柱廊の柱は当時、木造だったそうですが、現在は鉄筋コンクリート造となっています。国の登録有形文化財。

TT西陣別館事務棟
旧・京都中央電話局西陣分局舎 1921(大正10)年
登録有形文化財
設計 : 岩本禄(逓信省営繕課)
施工 : 安藤組
京都市上京区油小路中立売下ル甲斐守町97
撮影 : 2008.1.4
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 完成当時、乙女たちは建物の前をうつむいて足早に通過したとか。なぜなら壁面に裸婦のトルソーがあったからだそうです。
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 正面の前の道幅が狭いので、あまり良いアングルでは撮影できません。上部のライオン像はこの角度からがやっとです。
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 一方、側面には太い列柱が並ぶ古典主義風。
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by gipsypapa | 2008-05-08 10:58 | 建築 | Trackback | Comments(4)

先斗町歌舞練場

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 鴨川べりを歩いていると必ず目に入ってくる和洋折衷の建物。先斗町の芸妓・舞妓さんが踊りや鳴物・唄などを練習する場所で、「鴨川をどり」の会場として知られています。

 設計は大阪松竹座(大正12年)http://gipsypapa.exblog.jp/8120412や東京劇場(昭和2年)などを手がけ、劇場建築の名手といわれた大林組の技師だった木村得三郎。鉄筋コンクリート造り、地上4階建、地下1階。


先斗町歌舞練場 1927(昭和2)年
設計 : 木村得三郎(大林組)
施工 : 大林組
京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町130
撮影 : 2008.1.3
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 鴨川べりから見た歌舞練場。下部には六角形、上部には八角形の幾何学模様の窓があります。スクラッチタイルの外壁にテラコッタの装飾を配したレトロで印象的な建物です。
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 鴨川側から見た人は多いでしょうが、三条大橋を渡って対岸に行くと、建物の正面があります。
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 正面の腰の意匠はずいぶん和風です。屋根には中国の蘭陵王の舞楽面を型取った鬼瓦が守り神として据えてあります。
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by gipsypapa | 2008-05-06 17:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都の田中屋

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 先に紹介した京都三条のダマシンhttp://gipsypapa.exblog.jp/5918369/を小ぶりにしたような意匠。業務用ノレン・座布団の専門店だそうですが、この日はお休みでした。店舗は隣の蔵とつながっています。この建物自体はダマシンとは違って明治後期のレンガ造り。

田中屋 1910(明治43)年頃
設計・施工 : 不明
京都市中京区高倉通錦小路上ル貝屋町558
撮影 : 2007.2.10
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 手前の蔵も田中屋の店舗。小さなレンガの建物は、元は馬小屋だったそうです。
by gipsypapa | 2008-05-04 12:15 | 建築 | Trackback | Comments(6)