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龍谷大学大宮図書館

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大宮学舎の北側の道路を挟んで西本願寺境内の一角に図書館があります。 地上3階地下1階建ての鉄筋コンクリート造りで、モザイクタイル枠の丸窓がある、西洋建築と仏教建築を組み合わせた独特の外観が特徴です。2006年に外観をそのまま残して、内部を近代図書館となるようにリニューアルされたそうです。この日は休日のため門が閉まっていて残念。

 設計は京都帝国大学工学部建築学科の一期卒業生、武田吾一の教え子で、卒業後、宗建築事務所に入り、後に武田のもとで営繕事務を勤めた大倉三郎。大阪の生駒時計店は宗事務所時代の彼の代表作です。

龍谷大学大宮図書館 1936(昭和11)年/2006(平成18)年改修
設計 : 大倉三郎
施工 : 松井組
京都市下京区醒ヶ井通花屋町下ル門前町60
撮影 : 2007.2.10
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 御覧のように西本願寺の境内にあるので、壁や門はお寺そのもの。
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 言われてみれば丸窓近傍の意匠は生駒時計店に共通するものがあります。学校が開いている日は、中も見れそうなので、いつか見てみたいものです。
by gipsypapa | 2008-04-30 14:06 | 建築 | Trackback | Comments(2)

龍谷大学大宮学舎正門

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 大宮学舎の正門も、仏教大学とは思えない洋風。↓はパンフレットの説明文です。この門も重要文化財に指定されています。

「間口3間、大小2種の石柱と鋳鉄の扉からなる。和洋中それぞれの意匠が溶け合った扉は、日本の軍艦などを造っていたイギリスのアームストロング社製。現在の扉はレプリカで本物は東黌に展示。」

龍谷大学大宮学舎正門 1879(明治12)年/1997(平成9)年改修
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
撮影 : 2007.2.10
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 洋風なつくりですが、柱の上に和風の飾り石が乗っていて、不思議なデザインです。
by gipsypapa | 2008-04-29 10:48 | 建築 | Trackback | Comments(2)

龍谷大学大宮学舎旧守衛所

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 他の建物とは違った、唯一の赤レンガの建物。歴史のある大学には古い門衛所が残っている場合が多いのですが、この建物も古いものです。旧守衛所と呼ばれるもので、現在は大学のオリジナルグッズの展示場となっています。 内部は寝泊りするための畳敷きとなっているそうですが、この日は休日のため閉まっていました。これも重要文化財の煉瓦造り平屋建て。

龍谷大学大宮学舎旧守衛所 1879(明治12)年/1997(平成9)年改修
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
撮影 : 2007.2.10
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 レンガ造りですが、屋根は日本瓦葺きの寄棟です。向こうに同じようなレンガの建物が見えていますが、これが今の守衛所。ここに声をかければ構内の見学は自由にできます。
by gipsypapa | 2008-04-27 10:55 | 建築 | Trackback | Comments(2)

龍谷大学大宮学舎北黌

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 ちらは本館の北側に位置する北黌。これも寮だった建物で南黌と同様の外観ですが、本館前広場から見た正面のベランダ付き玄関ポーチがないなど、微妙な違いがあります。また南黌は背面には隣の敷地が隣接していて見えませんが、北黌は北側に道路があるため、ほぼ全貌を見ることができます。木造2階建ての重要文化財。

龍谷大学大宮学舎北黌 1879(明治12)年/1997(平成9)年改修
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
撮影 : 2007.2.10
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 これも守衛所でもらったパンフレットから。
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 2階に美しいベランダがつながっている、南黌と類似の外観です。
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 正門を出て東側のフェンス越しに見たところ。
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 北側の西本願寺との間の道路から見た北面。 
by gipsypapa | 2008-04-25 15:30 | 建築 | Trackback | Comments(2)

龍谷大学大宮学舎渡り廊下

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龍谷大学大宮学舎渡り廊下 1879(明治12)年/1997(平成9)年改修
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
撮影 : 2007.2.10
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 学生たちは自分の部屋から本館の講義に雨に濡れずに行けるわけです。
by gipsypapa | 2008-04-24 14:07 | 建築 | Trackback | Comments(2)

龍谷大学大宮学舎南黌

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 本館を挟むように建てられた北黌と南黌は、今は校舎として使われていますが、当時は寮として建設されました。寮とはいえ大型の洋風建屋で、本館と調和を意図した意匠。ベランダの連続アーチは、木を弓形に組んで石灰モルタルを用い、石造りのように見せています。今回は南黌(なんこう)を紹介します。木造2階建ての重要文化財。

龍谷大学大宮学舎南黌 1879(明治12)年/1997(平成9)年改修
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
撮影 : 2007.2.10
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 この素晴らしい建物が学生寮だったとは信じがたいです。東南アジアのホテルでも見ているような気分になります。
by gipsypapa | 2008-04-23 13:15 | 建築 | Trackback | Comments(2)

龍谷大学大宮学舎本館

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今日から久しぶりに京都をやります。






 龍谷大学は1639年(寛永16年)に西本願寺が設立した「学寮」を起源とし、大学としては大学令に基づく旧制大学からの歴史があります。この建物の説明は→の大学のパンフレットをどうぞ。明治初期に建てられた、重要文化財の木造石貼り2階建て。


龍谷大学大宮学舎本館 1879(明治12)年/1997(平成9)年改修
重要文化財
設計・施工 : 不明
京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1
撮影 : 2007.2.10






























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 コーナーの柱はどう見ても木造には見えません。
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 明治初期の仏教の学校が、このような洋風なのは不思議です。
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 見学は自由で、正門の守衛所で申し入れるとパンフレットをくれました。
 ↓はその1部です。
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by gipsypapa | 2008-04-21 15:19 | 建築 | Trackback | Comments(2)

鯖街道の丸八百貨店

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 日本海でとれた海産物を、京の都に運ぶのに使われた鯖街道(さばかいどう)。魚介類の中でも、特に鯖が多かったそうで、若狭湾で取れた鯖に塩をまぶし、夜も寝ないで京都まで運ぶと、ちょうど良い味になっていたと言われ、京の一般庶民にまで喜ばれ、その到着を待ち望まれたために、これを運ぶ道にいつしか鯖街道の名が付けられたとか。現在の福井県小浜市から京都市左京区の出町柳まで続いています。

 その鯖街道の中間点に位置する旧朽木村の中心部に建つ丸八百貨店。3階部分は物見櫓をかねて後に増築され、今の瓦屋根になったそうです。2階と3階の間に当初の陸屋根の名残のノコギリ歯形の蛇腹模様が残っています。

 昔は交通の便が悪い田舎には「なんでも屋さん」、つまり百貨店がありましたが、ここもその一つでしょう。現在1階は無料休憩所ほか、特産品の販売、喫茶、鯖街道の資料展示、3階は和室や展示用ギャラリーになっています。 登録有形文化財の鉄筋コンクリート造3階建。

丸八百貨店
1933(昭和8)年、1943(昭和18)年増築
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
滋賀県高島市朽木市場
撮 影 : 2006.7.22
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 人造石洗い出しの外壁とノコギリ歯型の模様。
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 ドアを開けると目の前に階段。
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 昔のままの階段。
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 1階の休憩所の天井で回っているレトロな扇風機。
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 階段を上って3階へ。
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 3階は畳敷きの和室。展示用ギャラリーでした。
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 壁に展示されていた野良着。
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 全景。
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 現在の鯖街道。朽木はJR湖西線からずいぶん西側に離れた山奥にありますが、昔はこの街道の中間点として栄えていた名残がみられます。
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 もともとここを訪ねたのは、これが目的でした。藁ぶきの民家の向こうに見えるのが、ヴォーリズ建築の旧朽木郵便局。「ヴォーリズを訪ねて」で紹介しています。
http://gipsymania.exblog.jp/4660993
by gipsypapa | 2008-04-18 10:57 | 建築 | Trackback | Comments(2)

桑名の六華苑

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 私の仲間と主催した南仏のジプシーグループ Gitano Family のライブを桑名市の六華苑にあるレストラン Rocca でやりました。その時の写真です。

 この洋館は、 地元の有力者だった二代目諸戸清六の住居として英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計により建てられました。コンドルといえば、鹿鳴館や国重文の岩崎久弥邸などを設計した建築家で、明治政府の招きで1877年に来日、工部大学(現東京大学)の教授として日本に初めて本格的な西洋建築学をもたらした人。日本建築界の大御所、辰野金吾や片山東熊らを育て、日本近代建築の父とも言われる建築家です。

 ここを訪れるのは2回目ですが、前回はまだデジカメも持っていないほど昔だったので、写真が残っていません。その時は建物内部を見学したので、今回はぜひ中の写真をと思っていましたが、結局ライブの準備に追われてしまって、残念ながら外からの写真しか撮れませんでした。木造2階建て、塔屋付、スレート葺・銅板葺の重要文化財。

六華苑
旧諸戸清六邸洋館 1913(大正2)年
重要文化財
設計 : ジョサイア・コンドル
施工 : 伊藤末次郎
三重県桑名市桑名鷹場663-5
撮影 : 2008.4.5
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 住宅にも関わらず、4階建の塔屋を持っています。コンドルの設計では3階建てでしたが、 揖斐川の風情が楽しめるように4階建てに変更されたそうです。
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 この玄関の車寄せは、第2次世界大戦の空襲で壊れたため、 設計図と古写真を基に復元されたものだとか。
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 まだ桜が残っていました。
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 洋館の隣に最近建てられたレストラン Rocca。ここで昼の部と夜の部の2回、ライブをしました。
 以下、あまりレトロな建物とは関係ありませんが、雰囲気をお見せします。
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 脇で出番を待つ Gitano Family。
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 ステージの Gitano Family。素晴らしいスパニッシュギターのテクニックと哀愁と情熱の歌声で大いに盛り上がりました。
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 ライブの前半に歌った音大のみなさんと六華苑の洋館を背景に記念撮影。
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 このライトアップされた夜景が収穫。建物の中は見れませんでしたが、普段なら見ることがない夜景が撮れました。
by gipsypapa | 2008-04-16 13:43 | 建築 | Trackback | Comments(2)

郡上八幡楽藝館と郡上八幡の町並み

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 旧八幡町役場のすぐそばにある楽藝館。元は林療院という明治時代からある民間の病院でした。
 
 現在は画廊、展示室、民俗資料室、林療院記念室などがある郡上八幡楽藝館として生まれ変わり、郡上八幡の文化創造、人々が集う文化交流の場となっています。登録有形文化財の白壁造、木造2階建て。

郡上八幡楽藝館
旧林療院 1904(明治37)年
登録有形文化財
設計・施工 : 不明
岐阜県郡上市八幡町島谷
撮影 : 2006.3.19
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 この頃はまだレトロな洋館だけを追いかけていたわけではなかったので、前を写して通り過ぎてしまいました。入場料も安かったはずです。中も見ればよかった。
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 もうひとつ郡上八幡博覧館という昭和初期の建物もありました。ここも詳しく見ずに通り過ぎたので写真がありません。
 ということで町並みを紹介します。
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 郡上八幡は水の豊かな街で、いたるところに清流の疎水が流れています。これは「いがわこみち」という小道。
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 「やなか水のこみち」
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 すべての町には何らかの形で町名がはっきり分かるようになっています。この一角は「下柳町」。
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 こちらは「職人町」。軒に下がったバケツに町名表示。
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 全国名水百選に数えられ、清水橋のたもとにある郡上八幡の代表的な湧水「宗祇水」へ向かう石畳。
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 その入り口近くに昔懐かしい「肉桂玉」(ニッケ玉)の店が。
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 ひな人形も名産。土産物屋にあったひな壇。
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 郡上八幡は、この頃やっていたNHK大河ドラマ「功名が辻」の千代の里です。町中にポスターがありました。
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 美濃和紙の店の中。
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 吉田川沿いにある蕎麦屋平甚の中。
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 次の日もひょっとこのお面のある別の蕎麦屋へ。麵くいなのです。
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 斎藤美術館に併設した和風の喫茶店の内部。
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 同じく入り口にあった石と水の芸術。
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 私が気に入った慈恩禅寺の本堂入り口。
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 慈恩禅寺はこじんまりしていますが、素晴らしい庭園がありました。季節が良ければもっと美しいでしょう。
by gipsypapa | 2008-04-14 16:48 | 建築 | Trackback | Comments(4)