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生駒ビルヂング (生駒時計店)

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 堺筋を野村ビルから南下して平野町通りとの交差点の角地に建つ、時計塔を持ったビル。この界隈でひときわ人目を引く存在です。
 
 スクラッチタイル(手掻きの縦縞模様のタイル)とテラコッタ(素焼きの陶片)を活用したアールデコ調のビルです。屋上の時計塔と出窓(3~5階)丸窓(2階)が、巨大な振り子時計のデザインとなっているとか。鉄筋コンクリート造 地上5階(一部6階)地下1階の登録有形文化財。

生駒ビルヂング (生駒時計店) 1930(昭和5)年
設計 : 宗 兵蔵 / 原案:大倉三郎 実施設計:脇永一雄 (宗建築事務所)
施工 : 大林組
登録有形文化財
大阪市中央区平野町 2-2-12
撮影 : 2007.1.14
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華麗なファサード。スクラッチタイルの外壁に、テラコッタの窓台。中も一度見たいビルです。
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 2階の窓辺には獣神像の彫刻風装飾。現代建築にはない不思議な魅力となっています。
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 東面の出窓とスクラッチタイルの壁。
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 特徴の一つである時計塔。時計自体のデザインは意外に現代風です。時計はいいアングルで撮れませんでした。
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by gipsypapa | 2007-09-30 14:04 | 建築 | Trackback | Comments(0)

高麗橋野村ビルディング

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 大阪の堺筋にはレトロなビルが並んでいますが、これはその一つ。
 
 重厚な昭和初期のモダニズムを感じさせるビルです。
 薄緑色の巨大な建物で、各階を取り巻くように日本瓦を使っていますが、日本風というより東洋風。

 → は読売新聞の大阪版にあった野村ビルの記事。
記事によれば設計は片岡建築事務所の安井武雄で、彼は他にも大阪倶楽部、大阪ガスビルディングなどを設計しています。

 1階南側はカフェ・北側はレストランでした。鉄骨・鉄筋コンクリート造り7階建て。

高麗橋野村ビルディング 1927(昭和2)年
設計 : 安井武雄 (片岡建築事務所)
施工 : 不明
大阪市中央区高麗橋2-1-2
撮影 : 2007.1.14 & 2008.6.212010.6.17



















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 南から見たところ。立地制限から奥行きの浅いビルです。
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 角は丸みを持たせて。
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 1階のカフェ。
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 今も野村グループのビルとして使われています。正面玄関の両脇に門松ならぬ巨大テラコッタ製孟宗竹が立ち、頂部に三ヶ月形の照明を載せた印象的な意匠。
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天気が良い日に前を通りかかったので、写真を追加します。2010.6.17撮影
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by gipsypapa | 2007-09-28 20:40 | 建築 | Trackback | Comments(4)

八木通商(旧大阪府農工銀行)

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 浪花教会とシェ・ワダの通りを北上するとすぎ、もう一つ辰野片岡建築事務所設計の建物があります。大正時代に建てられた銀行建築ですが、その後、昭和4年に大阪を拠点とした建築家、国枝博によって改修され、現在の姿になったそうです。鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階。
 
八木通商(旧大阪府農工銀行) 1917(大正4)年/1929(昭和4)年改修
設計 : 辰野片岡建築事務所、国枝博(改修)
施工 : 清水組
大阪市中央区今橋3-2-1
撮影 : 2006.5.28 & 2007.1.14
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 3階部分は、さらに後の増築です。
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 メインファサード部分にはイスラム建築に見られる華麗なテラコッタ装飾による唐草文、アラベスクが施されています。これらはオリジナルにはなく、国枝博の設計。彼はアールデコの建築家だったそうで、彼の主張が随所に見られます。
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 色合いは廻りのビルに埋もれたように目立ちませんが、細部に華麗な装飾を施した、素晴らしい建物です。
by gipsypapa | 2007-09-24 15:07 | 建築 | Trackback | Comments(0)

シェ・ワダ高麗橋本店 (旧大阪教育生命保険)

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 浪花教会の北に隣接する白い花崗岩のラインの煉瓦造り。見てすぐに分かる辰野金吾(辰野片岡建築事務所)の作品です。 
 角地の角が曲面で柔らかな印象にするとともに、エントランスを斜め設けることで、建物のファサードをこの部分に集中させています。 北面2階には、ドーマー(屋根)窓。大阪教育生命保険の事務所でしたが、現在は高級フランス料理のレストランになっています。その気になれば中を見れるわけですが、おっさんにはやや敷居が高いです。(^^;;
 なお1枚目の写真の右に浪花教会が少し写っています。

シェ・ワダ高麗橋本店
旧・大阪教育生命保険 1912(明治45)年
設計 : 辰野片岡建築事務所
施工 : 営繕司直営 
大阪市中央区高麗橋2-6
撮影 : 2006.5.28 & 2007.1.14
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 この曲面をファサードにしている珍しい意匠。
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 西面。
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 一方、北面にはドーマー窓が並んで。
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 エントランスをアップで。
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 北東の端には煙突がチラッと見えました。c0112559_22484030.jpgc0112559_2249542.jpg
























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 辰野片岡建築事務所の商業施設の作品の中ではこじんまりしていますが、エッセンスが凝縮された好ましい意匠です。
 ヴォーリズの浪花教会の時にも言いましたが、ここに来たらいつも思うのでまた。景観を台無しにする電柱と強烈に張り巡らされた電線はなんとかならんの?
by gipsypapa | 2007-09-22 22:57 | 建築 | Trackback | Comments(0)

南海本線浜寺公園駅舎

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 大阪の駅でも、こちらは近代建築として有名。なにしろ辰野金吾です。ヴォーリズの近江岸邸を見に行ったときに、この駅で降りました。
 辰野式は煉瓦造りだけじゃないぞ、と言っているような、美しい薄紫色のハーフティンバーの木造建築、平屋建て鉄板葺の登録有形文化財。100年前の駅が現役です。
 ただ、この日はあいにくの雨模様で、今ひとつ鮮やかな写真というわけにはいきません。

南海本線浜寺公園駅舎 1907(明治40)年
登録有形文化財
設計 : 辰野片岡建築事務所
施工 : 大林組
堺市西区浜寺公園町2-188
撮影 : 2006.6.17 & 2013.2.10
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  駅前にあった石碑から。
浜寺公園駅は、明治40年(1970年)我が国近代建築の元勲といわれた、東京帝国大学工科大学学長、辰野金吾・片岡安博士設計により建てられた洋風木造建築物である。
屋根の正面に見えるトーマ窓(屋根窓)や、柱の骨組みを壁に埋めず装飾模様として活かすハーフチンバー様式(木骨真壁造り)、また、鹿鳴館の二階ベランダ部分に用いられた柱と似た玄関柱が特徴である。
私鉄最古の歴史ある明治の駅として、地元をはじめ多くの人々から親しまれ、日本建築学会など学術的にも高く評価されている。
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 瓶子形の木製柱が100年前のまま。
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 駅の中から見た北口。入り口はこちら側のみ。
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 南側から見た背面。赤色の屋根が華やかな印象です。もっと天気がよければよかったのですが。

 こちらは再訪したときの画像です。
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by gipsypapa | 2007-09-21 17:23 | 建築 | Trackback | Comments(0)

JR東淀川駅

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 この駅も毎日見ながら通っていて、初めて撮影しました。
 JR東淀川駅は新大阪駅から京都方面へ700mのところにあるこじんまりとした駅です。開業時からの木造モルタル造りで、駅の東西それぞれに駅舎が設置されています。
 東口、西口と平面形は違っていますが、対の駅舎で統一された意匠が、瀟洒なスパニッシュスタイルの住宅を思わせます。双方ともオレンジ色の釉薬をかけたスペイン瓦葺き。

JR東淀川駅舎 1940(昭和15)年
設計・施工 : 不明
大阪市淀川区宮原2-3-17
撮影 : 2007.9.12
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 まずは東口。横長の軒の低い平屋ですが、駅とは思えない。
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 東口の先端。ここから地下に降りて西口にいけるようになっています。ヴォーリズみたいでしょう?
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 線路沿いの駅舎回廊部分。この奥は化粧室。
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東口の開札を出たところ。ここを通って地下でも移動可能ですが、今回は踏み切りを通って西口へ向かいました。
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 プラットホームの支柱はレール材が使われていて、これもレトロ。
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 踏み切りから見た西口駅舎。この踏み切りは有名な開かずの踏み切り。私も向こう側に渡るのに2回信号待ちをしました。普通、歩行者は踏切ではなく、地下道で横断するようです。地下道は開札を通った乗客と一般通行者と仕切りで分けられています。
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 これもヴォーリズ住宅のような切り妻。
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 スペイン瓦をアップで。
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 西口を正面から。左側が2段階に下がっています(先ほどの妻の写真)が、この部分が地下道への階段になります。
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 京都方面上りプラットホームから見た西駅舎。
 なかなか他にはこういうJRの駅はないでしょう。新大阪が近いので乗降客は少ないのですが、ぜひとも残して欲しい素晴らしい駅です。
by gipsypapa | 2007-09-19 15:20 | 建築 | Trackback | Comments(8)

旧吹田操車場の建物

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 今回も旧吹田操車場(現吹田信号場)跡地に建つ2棟の建物を紹介します。これはJR吹田駅の京都側に建つ木造2階建て。吹田駅がら歩いていける距離ですが、電車の中から見る限り、線路の両側の道路が低い位置にあるため、よいアングルがなさそうです。
 仕方がないので機会を見て車内から撮るしかありません。
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 最初は何気なく見過ごしていましたが、よく見るとなかなか面白い。軽井沢にある山荘のような外観です。寄せ棟屋根、黒塗りの板壁に白い窓枠が気に入っています。
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 線路に近い場所に平行して建っているうえに、電車のスピードが出てくる位置にあるので、このように写ってしまいます。
 建物名、建築年、設計者などまったく分かりませんが、かなり古いと思います。

この建物は、周辺のJR用地の再開発のため、すでに数年前に撤去されています。(2017.1.26)
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 もう一つ吹田駅と岸辺駅の中間、操車場跡の西の端にも、古そうな建物があります。
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 3階建て、切妻、赤い瓦のシンプルな建物。入り口は反対側にあるようです。これもJRの持ち物でしょうが、詳細は分かりません。それにしてもJRの建物の情報がほとんどないのは何故でしょう。

これもすでに存在しません。(2017.1.26)
by gipsypapa | 2007-09-18 14:58 | 建築 | Trackback | Comments(0)

JR貨物関西支店吹田信号場

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 JR吹田駅から千里丘駅にかけての紡錘形の跡地は、かつては吹田操車場として全国から集まった貨車の集散地として賑わいを見せていたところです。操車場は、大正12年に開業、昭和58年12月に鉄道貨物輸送の不振で廃止されました。
 現在は各方面への貨物の分岐型信号場となっています。大半のレールは撤去されたものの操車場時代の広大な敷地は今なおそのままで、跡地内には旧国鉄時代の建物が何棟か残っています。
 個人的に毎日の通勤ルートで、乗車の都合上、いつもこの西側の跡地見ているわけですが、気になりつつじっくり見ることができませんでした。
 この日は初めて旧操車場のど真ん中に位置する岸辺駅で下車して撮った写真です。

吹田操車場跡地の開発工事のため、2009年11月末に解体されてしまいました。今は跡形もありません。(2009.12.4)

JR貨物関西支店吹田信号場
築年 : 不明
設計・施工 : 不明
大阪府吹田市芝田町1-1
撮影 : 2007.9.12 & 9.16
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 岸辺駅の京都側のホームから近くです。玄関ポーチに「吹田信号場」という看板。事務所として今も使われているようです。
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 旧国鉄の営繕課かなにかの設計でしょう。地味ですが面白い意匠です。
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 旧吹田操車場の跡地。広大な跡地の中には夏草が揺れて。
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 この近くにはもう一つ気になる建物があります。いつもはこのように、遠くから走っている電車から眺めるのですが、黄色と赤の色使いが目を引きます。
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 岸辺駅の大阪側ホームから望遠で撮影。位置的に旧操車場と外部の間くらいにあるように見えるので、Google Earth で調べたら、やはり敷地内にありました。何の建物か分かりませんが、これもJRの持ち物だと思われます。変哲もない正方形の建物ですが、赤黄色の色使いが面白い。

この建物ももうありません。(2017.1.26)
by gipsypapa | 2007-09-17 15:55 | 建築 | Trackback | Comments(2)

大阪茨木市のS邸

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 阪急茨木市駅の近くにある住宅。玄関ポーチとその上のベランダが特徴です。和洋折衷ですが、表が洋風になっています。過去に茨木クッキングスクールとして使われていたようです。

S邸 1932(昭和7)年
設計・施工 : 不明
大阪府茨木市大手町4
撮影 : 2007.7.15
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 日本家屋の中央に洋風の玄関。円柱とそれが支えるベランダ。アーチ型の窓が中央に一つだけ配置されています。
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 建物の左側から。正面側が洋風。2階の窓はサッシに変わっていますが、1階の窓は木枠でガラスは当時のままの波打ちガラス。いい感じです。
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 大阪のベッドタウン、高槻市や茨木市には、純和風の古い家は残っていますが、このような洋館はほとんどないので貴重です。
by gipsypapa | 2007-09-15 16:55 | 建築 | Trackback | Comments(0)

カトリック高槻教会

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 JR高槻駅から高槻城址に向けて南下する途中に建つ教会。青いドームが印象的なカトリックらしい教会で、古い感じを受けますが、昭和37年築の比較的新しい建物です。
 高槻といえば、かって城主だったキリシタン大名・高山右近が有名。この聖堂は、かって高山右近が高槻城内い建てた聖堂を真似て建てる計画でしたが、途中で変更され、右近の臨終の地マニラ郊外のアンティポロにある聖母大聖堂を模して設立されたとか。
 ここ2年ほど恒例になっている高槻野見神社への初詣の途中で撮影したものです。

カトリック高槻教会 1962(昭和37)年
設計・施工 : 不明
大阪府高槻市野見町2-26
撮影 : 2006.1.2 & 2007.1.1
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 敷地内には高山右近像。詳しくは後述します。
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 フィリピンは、かってスペイン領でしたから、スペイン風の意匠。聖堂は、高山右近記念聖堂と呼ばれます。
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カトリック教会なので、大体いつでも礼拝できるはずですが、さすがに正月は開いていません。そういうわけで、教会のホームページから中の様子を拝借します。落ち着いた雰囲気の中にも華麗なカトリック教会の特徴が。
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 高山右近像。あまり知識がないので、これも別のHPから引用します。
 「聖堂の前庭には、ひざまずいて祈りを捧げる高山右近の大理石像があります。
これはイタリアの有名な彫刻家のニコラ・アルギィニ氏の作品で、ローマのクラレチアン修道会の総長ペトロス・エシェバイヘル師から高槻教会へ寄贈され、高山右近350年祭の1965年3月21日にバチカン特使マレラ枢機卿より祝福された美しい彫刻像です。」

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 高山右近像(陶器製)
 「こちらは聖堂の右横にある司祭館入り口の上方に陶器製の高山右近像が掲げられています。京都市在住の陶芸家の河合紀氏の作品です。」
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by gipsypapa | 2007-09-14 15:58 | 建築 | Trackback | Comments(0)