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京都大学・文学部陳列館

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 文学部が収集した貴重な資料を収蔵する目的で建てられた建物。南側にあるエントランスのぺディメント、上部の円形の小窓、棟上の小塔など意匠も優れた華麗な建物です。ネオバロックを模しつつ細部の装飾はセセッション的意匠を取り入れた、煉瓦造り2階建ての登録有形文化財。

京都大学・文学部陳列館 1914(大正3)年
登録有形文化財
設計 : 山本治兵衛・永瀬狂三
施工 : 直営・津田甚組
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2006.11.23 & 2007.7.6
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建物本体は煉瓦造りで、その上からモルタルを塗ってグレーの外観になっています。
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 エントランスと中を見ています。建物の随所に使用されているライトグリーン。「うぐいす色」ですね。当時としては珍しい色使い。明るい色を使用する事が、逆に建物を引き締め、華麗に見せています。
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 裏に廻ってみました。2階部分に緩やかなアーチ窓が配されています。
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 裏にあった石の棺のようなもの。これも展示品の一部なのか。
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 がっしりとした学校建築が多いキャンパスの中では、異色の意匠たっぷりの建物でした。
by gipsypapa | 2007-08-30 15:45 | 建築 | Trackback | Comments(3)

京都大学・法学部、経済学部本館

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 時計台記念館の裏(北側)にある鉄筋コンクリート造り2階建ての建物。
 設計は大倉三郎。京都帝国大学建築学科の第一期卒業生で、京大を出てから、民間の建築事務所を経て、京大営繕課で働くようになりました。昭和初期の京都大学の施設はほとんど彼の手によるものです。

京都大学・法経本館
1933(昭和8)年
設計 : 大倉三郎、内藤資忠
施工 : 大倉土木
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2006.11.23
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 スクラッチタイルを使用し、装飾は、ほとんど施されないモダン建築です。大きな特徴は正面入口に向って凹型になっているファサード。これより古い京都大学の校舎には無い意匠。昭和時代になり、京大の営繕課の世代交代の証のような建物です。
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 東側に伸びた校舎。最初は先ほどの西面が竣工し、以後1953年にかけて順次増築されました。
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 正面右の通路を南と北の両方から。
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 少し中を。
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 やはりこの建物は入り口のまわりの特徴的な意匠ですね。
by gipsypapa | 2007-08-26 22:27 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都大学・留学生ラウンジ きずな(旧理学部物理学教室輻射学及び放射線研究室・防災研究所事務室)

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前回の 京大学生部留学課留学生センター(旧第三高等中学校・物理学実験場)のさらに西の奥にあります。物理学実験場を見つけたら、すぐ傍です。大正5年の建物ですが、レンガも屋根瓦も新しい。最近改修工事が行われたのでしょう。

京都大学・留学生ラウンジ きずな
旧・理学部物理学教室輻射学及び放射線研究室・防災研究所事務室 1916(大正5)年
設計 : 永瀬狂三・山本治兵衛
施工 : 不明
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2006.11.23
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 煉瓦造り平屋建てで和風の屋根です。留学生のラウンジに使われているらしいのですが、↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/kizuna/index.htm
そういえば吉田寮の名札はアジア系の人の名前が多かったな。
by gipsypapa | 2007-08-25 00:03 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都大学・学生部留学課留学生センター(旧第三高等中学校・物理学実験場)

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 この建物はこの大学に残るもっとも古い建物で、京都大学の前身、第三高等学校時代に物理の実験場として使用されていたものです。
 現在は先に紹介した旧石油化学教室本館と1階部分でつながって、現在は留学生センターとして利用されています。石油化学教室が後に正面玄関からの視線を遮るように建てられたので、正門を入ってすぐの場所にあるのに、建物が隠れています。旧石油化学本館と保険診療所の間の狭い通路を西に行くと見つかります。
 レンガ造平屋建。

京都大学・学生部留学課留学生センター
旧第三高等中学校・物理学実験場 1889(明治22)年
設計 : 山口半六、久留正道
施工 : 日本土木会社
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2007.11.23
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 煉瓦造りに煙突の洋風な建物ですが、屋根は日本瓦葺の寄せ棟。120年近く前の建物ですが、良好な状態に保存されていて、今も現役です。
by gipsypapa | 2007-08-23 14:36 | 建築 | Trackback | Comments(2)

京都大学・保健管理センター/学生部 (旧石油化学教室本館)

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 本部構内の正門をくぐると左手にすぐ見えてくる、レンガ造り2階建ての建物。先の保険診療所の北側にあります。
 1階の部分は、明治31年建てられましたが、2階部分は大正時代に増築されたのでレンガの色が違っています。
 ノーベル賞受賞者の湯川秀樹・朝永振一郎・福井謙一の各氏もここで研究したため、別名「ノーベル賞の館」と呼ばれていますが、一般には旧石油化学教室本館と呼ばれていました。

京都大学・保健管理センター/学生部
旧・石油化学教室本館 1898(明治31)年/1922(大正11)年増築
設計 : 山本治兵衛・増築の一部 永瀬狂三
施工 : 不明
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2006.11.23
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正面に向かって左は学生部。
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 中央の入り口には保健管理センター、安全センター、国際交流センター、低温物質科学研究センターの表札。多目的に使われています。
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 正面を斜めから。1階と2階の煉瓦が違っているのがわかります。
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 裏に廻りました。かなり長大な建物です。ただし右に見えるのは旧物理学実験場。
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 北側の本館には渡り廊下で繋がって更に煉瓦の建物が伸びています。
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 ただしこの建物は3階建て。後に建てられたのでしょうか?それにしてはこの建物も古い。
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 窓や通用口は裏側のほうがレトロです。
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 2階部分は1階のように煉瓦を積み上げるだけではなく、窓枠を御影石で飾る、いわゆる「辰野式」スタイルとなっています。大正時代はこのスタイルが流行したのでしょうね。
by gipsypapa | 2007-08-21 16:36 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都大学・保健診療所

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 本部の正門を入ってすぐ左手にある武田五一設計の建物。元は電話拡張交換室として使われていましたが、現在はすぐ北にある旧石油化学教室本館とともに保健センターの一部になっています。
 2階の小ぶりな連続アーチ窓や、階段踊り場の上に張り出した庇が特徴。あまり知られていませんが、武田五一らしさを感じる建物です。

京都大学・保健診療所
旧・電話拡張交換室 1925(大正14)年/1931(昭和6)年・1936(昭和11)年増築
設計 : 武田五一・永瀬狂三
施工 : 不明
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2006.11.23 & 2007.7.6
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 2階の階段踊り場の上にある庇は、1928ビル(旧毎日新聞京都支局)を連想させる武田五一らしい意匠です。
http://gipsypapa.exblog.jp/5907751/
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 玄関ポーチの上にも庇を兼ねたバルコニーが。
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 鉄筋コンクリート造り2階建てですが、レンガタイルが装飾的に貼られて、美しい。
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 塀の外から見た裏面。増設が繰り返されて、縦長の建物になっています。
by gipsypapa | 2007-08-19 22:26 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)

京都大学・百周年時計台記念館

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 京都大学の建築学科初代教授だった武田五一が設計し、大正14年(1925年)に完成した京大キャンパスを代表する建物です。外観は格調高い風格を備え、歴史的にも貴重な存在。
 かっては法経学部の講義施設、近年は本部事務局として歩んできた四面時計塔は、白い針と菊文様、ローマ字が文字盤で 80年近く京都大学吉田キャンパスのシンボルとして親しまれてきました。
 その後、この本部本館は、 保存と保持のために百周年時計台記念館として平成15年に新たな世紀を刻む時計塔として再生されました。
 北側の文字盤の下には時を知らせる鋼鉄製の鐘が付いており、 8時、12時、18時に鳴ります。

京都大学・百周年時計台記念館
旧京都帝国大学本部本館
1925(大正14)年/2003(平成15)年改修
設計 : 武田五一・永瀬狂三・坂静雄
施工 : 直営・清水組・山虎組
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2006.11.23 & 2007.7.6
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 当時最新の鉄筋コンクリート構造を採用。京大の中でも極めて初期のRC建物になります。表面の仕様は白い石とタイル貼り。
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 「京都大学百周年時計台記念館」の横には「京都大学大学文書館」というプレートも。
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 この建物はいつも開放されていて、一般の見学者も自由に出入りができます。
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 正面の楠は1934年の室戸台風で折れた初代の後に植えられた二代目だとか。
by gipsypapa | 2007-08-18 22:57 | 建築 | Trackback | Comments(4)

京都大学・本部構内正門

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 今日から京都大学の本部構内へ。ここに古い建物が一番多く残っています。
 旧・第三高等中学校正門です。明治26年の竣工当時、門柱はレンガと石を交互に積み上げていたそうですが、大正期にモルタルを塗って赤レンガが見えなくなりました。1979年に復元工事がなされています。登録有形文化財の石・レンガ(モルタル)造り。

京都大学・本部構内正門
旧・第三高等中学校正門 1893(明治26)年
設計 : 山口半六・久留正道
施工 : 不明
登録有形文化財
京都市左京区吉田本町
撮影 : 2007.7.6
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 意匠的には白い石の間に赤レンガが見えたほうがいいですよね。モルタルを剥がすと現れるはずですがねぇ。
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 正門の向こうが有名な百周年時計台記念館。次回に紹介します。
by gipsypapa | 2007-08-17 11:47 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都大学農学部・旧演習林本部事務室

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 京都大吉田キャンパス北部構内の一角に、高原のバンガローをイメージさせる木造建築が立っています。農学部構内に入ったらすぐにわかる木造建築。周りを緑で囲まれています。京大の営繕課技師だった大倉三郎の設計。登録有形文化財の木造平屋建て。

京都大学農学部・旧演習林本部事務室 1931(昭和6)年
設計 : 大倉三郎
施工 : 不明
登録有形文化財
京都市左京区北白川追分町
撮影 : 2006.11.23 & 2007.7.6
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スパニッシュ瓦葺、ベランダをめぐらしたバンガロー風の木造建築です。
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 緩やかなカーブを描く石畳や垣根で形作られたヨーロッパ風の中庭も見どころです。
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 建物を囲むベランダと高床は、高温多湿の日本の風土を配慮した、風を建物に取り入れる工夫です。
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 季節によって木々の葉の色が変わり、建物の表情も変化します。
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 鉄筋コンクリートの建物が林立する構内にホッとするような木造でした。
by gipsypapa | 2007-08-14 22:33 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都大学農学部・表門と門衛所

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 京都大学の北部構内は理学部と農学部です。この農学部表門と門衛舎は学友会館の設計者、森田慶一氏の秀作です。鉄筋コンクリート造1階建ての登録有形文化財。

京都大学農学部・表門&門衛所 1924(大正13)年
設計 : 森田慶一
施工 : 不明
登録有形文化財
京都市左京区北白川追分町
撮影 : 2006.11.12 & 2007.7.6
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正門脇の通用口は尖塔アーチになっていて、学友会館と共通するイメージがあります。
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 平屋の門衛舎には登録有形文化財のプレート。衛舎の中に守衛さんの制帽がかかっていました。
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 これまでは去年の秋。蔦が少し紅葉しています。
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 最後は今年の初夏。蔦の緑が濃くなって。
by gipsypapa | 2007-08-13 16:08 | 建築 | Trackback | Comments(0)