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京都の島津製作所河原町別館

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 河原町通御池上るにある島津製作所河原町別館。島津製作所の旧本社社屋でした。現在は関連会社が入っています。昭和初期の建物はまだ現役。武田五一が顧問で、荒川義夫によって設計されました。鉄筋コンクリート造り4階建。

島津製作所河原町別館
島津製作所 旧・本社社屋 1927(昭和2)年
設計 : 武田五一・荒川義夫
施工 : 清水組
京都市河原町通御池上ル
撮影 : 2007.4.15
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 3階の窓だけが全てアーチ窓になっていてアクセントになっています。
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 比較的大人しいデザインで、正面のアーチ型エントランス以外は、これといった武田五一の特徴はありません。中がどうなっているかは興味のあるところです。
by gipsypapa | 2007-07-31 14:14 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都の島津創業記念資料館

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 木屋町通二条にある島津創業記念資料館。島津製作所の創業者・島津源蔵の住宅兼研究所として,明治21年に南棟,27年に北棟が建てられました。伝統的な町家形式を基調としていますが,縦長の窓や細部意匠には洋風のデザインが取り入れられています。木造平屋建て。

 ノーベル賞の田中耕一さんで知られる島津製作所。X線装置や測定器具を含め画期的な新技術や製品を生み出してきました。様々な製品の研究開発に努める島津製作所が、その歴史を残す科学技術の製品を展示しています。

島津創業記念資料館
旧・島津源蔵氏邸宅兼研究所 1988(明治21)南棟,1993(明治27)年北棟
設計 : 不明
施工 : 不明
京都市中京区木屋町通二条下ル
撮影 : 2007.4.15
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 この構えを見ただけでは、普通の町屋ですが・・・
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 よく見ると窓の上部にステンドグラス。
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 ここが入り口。入館料は300円です。
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 中にも飾り絵のガラス。
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 日本最古の顕微鏡や100年以上前の暗箱式カメラ、日本最古の扇風機、明治中期のパイプオルガン等興味深い製品が多数展示されています。
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 レトロなポスター。
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  背の低い方が明治21年の南棟,高い方が明治27年の北棟です。北棟には煉瓦の煙突がありますは、撮影中には気づかず、いい写真がないのが残念。

 私は技術屋なので、展示品はいくら眺めていても飽きませんが、同行した妻は退屈のようで、後ろ髪を引かれる思いで、記念館を後にしました。(^^;;;
by gipsypapa | 2007-07-30 16:54 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都の中京郵便局

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 昨日の京都文化博物館の西隣に建つ煉瓦建ての郵便局。こちらの方が数年早く建てられた明治の建物です。逓信省営繕課設計の煉瓦造り2階建て。
 設備的に老朽化して、現代の郵便事業にそぐわないため、昭和48年に一旦解体が決まりましたが、保存する側が提案した「外壁だけ残す」という意見を取り入れ、昭和51年に着工し3年後に内装だけ新築する「ファサード保存」の郵便局が完成しました。いわゆる「外壁保存」という手法の第一号です。逓信省営繕課設計の煉瓦造り2階建て。
 
中京(なかぎょう)郵便局
旧京都郵便電信局 1902(明治35)年
設計 : 吉井茂則、三橋四郎 (逓信省営繕課)
施工 : 安藤組
京都市中京区三条通東洞院北東角
撮影 : 2007.4.15
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 外壁の赤煉瓦と白い隅石の対比が美しい現役の郵便局。この建物がある三条通りは一方通行の狭い道で、強烈な電線も張り巡らされ、なかなかいいアングルがありません。
by gipsypapa | 2007-07-29 23:09 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都文化博物館・別館

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近代建築の立ち並ぶ三条通りで最も有名かも知れません。 
 この煉瓦造りの建物は京都文化博物館の別館で、もとは1906年(明治39年)に完成した日本銀行京都支店です。赤煉瓦と白い花崗岩の横縞が見事な調和を見せる、いわゆる「辰野式」の代表的建築。この意匠は19世紀後半のイギリスの建築によく使われたクィーン・アン様式だそうです。 
 本館は新しい建物で博物館になっています。本館と別館とは渡り廊下で結ばれています。別館はこじんまりした常設展示ですが、やはりここに来る目的はこの建物そのものでしょう
 煉瓦造、2階建、一部地下1階、スレート(粘板岩)・銅板葺の重要文化財。

京都文化博物館・別館
旧・日本銀行京都支店 1906(明治39)年
設計 : 辰野金吾・長野宇平治
施工 : 直営
重要文化財
京都市中京区三条通高倉北西角
撮影 : 2005.8.28 & 2007.4.15
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 赤レンガにアクセントとして白い石をよく使う辰野金吾式。
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 三条通側が旧日銀の正門。
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 もと銀行であったことが分かる受付のカウンター。大理石が貼ってあります。窓口には洒落た飾りの付いた鉄格子があって、上げ下げ出来るようになっています。面白い。
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 二階建てのような高い天井。中間高さの部分には全体を回廊が取り巻く巨大な空間です。
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 正面の右側の通路を進むと、部屋がいくつかあり、小物などのショップになっています。
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 ショップで売っていた和紙のベッドライト。
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 建物の裏側、本館との間はパティオになっていて、喫茶店の屋外テラスです。
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 2年前に行ったときに出会った着物の女性。京都は観光客に着物の着付けをする商売が、かなり繁盛していますね。高そうですが、最近の若い女性はお金持ちです。ちなみに京都で本物の芸者さん以外にこの手の若い女性を見たら、カメラを構えましょう。例外なく反応がよろしい。せっかく着たので見てもらいたいよね。
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 現在は京都市が管理しているので入場無料です。ただしカメラを構えたら、係りの女性に「フラッシュを焚かないで」とか(私はフラッシュは焚かない主義なのに)、疲れたので椅子でペットボトルのお茶を飲んだら「館内は飲食禁止です」とか注意されました。(^-^;;
by gipsypapa | 2007-07-28 17:21 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)

旧京都市立龍池小学校

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 御池通両替町にある旧龍池小学校。当初は800人を超えた児童数が100人程度まで減少してきたため廃校となりました。その後、自治会が使っていましたが、最近は国際マンガミュージアムになっています。
 昭和初期に京都市営繕課の設計で建てられた、1階の大きな連続アーチ窓が特徴の鉄筋コンクリート造り2階建て。

旧・京都市立龍池小学校 1929(昭和4)年
設計 : 京都市営繕課
施工 : 不明
京都市中京区両替町通押小路下ル
撮影 : 2007.4.15
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 西側にかっての正門があります。1階に大きなアーチ窓を配した斬新な意匠です。
 こちらからは入れませんでしたが、表札が5枚かかっていて、左から「京都精華大学国際マンガ研究センター」、「京都国際ミュージアム」、「京都市立龍池小学校」、「龍池自治連合会」、「財団法人龍池教育財団」となっていました。
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 裏の運動場側が現在のマンガミュージアムの入り口のようです。運動場は総芝生になっていて、多くの人たちが寝転がって、くつろいでいました。読んでいるのは多分マンガ本なのでしょうね。麻生外務大臣は、ここを知っているのでしょうか?
by gipsypapa | 2007-07-27 15:16 | 建築 | Trackback(1) | Comments(2)

京都の平楽寺書店

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 今日も東京です。仕事に追われてようやくホテルに戻った状態です。ということで短くやります。

 レトロ建物が一杯残っている三条通りを、少し上った所にある。この平楽寺書店は仏教書の出版会社で、創業は慶長年間と言われています。昭和初期の鉄筋コンクリート造り3階建で有形登録文化財。

平楽寺書店 1927(昭和2)年
設計 : からきや工務店
施工 : からきや工務店
登録有形文化財
京都市中京区東洞院通三条上ル
撮影 : 2007.4.15
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 こじんまりした建物ですが、中も見てみたくなる面白い建物です。
by gipsypapa | 2007-07-25 00:32 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都市立淳風小学校

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 昨日紹介した旧京都市下京図書館の隣にある小学校。これも京都市営繕課の設計。

 最上階の窓は連続3連アーチの長窓。さらに石造りアーチ状の玄関口が特徴の小学校です。鉄筋コンクリート造り3階建て.

京都市立淳風小学校 1931(昭和6)年
設計 : 京都市営繕課
施工 : 大林組
京都市下京区大宮通花屋町上ル
撮影 : 2007.4.15
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 スパニッシュ風の3連アーチ窓が並ぶ正面。
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 石造りの半円アーチ状の玄関口が見所の一つです。
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 裏に廻ると運動場があり校舎の全貌がわかります。長大な学校です。これが小学校ですから恐れ入ります。
by gipsypapa | 2007-07-23 22:12 | 建築 | Trackback | Comments(0)

旧京都市下京図書館

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この建物はチェックなしで行ったところです。隣にある淳風小学校を撮影しに行って、古そうな建物があったので撮影。後で調べたらやはりデータのある建物でした。
 大きな窓と庇、窓台など水平を強調するのは昭和初期の特徴です。今は図書館が移設してしまって、空きビルになっているような感じでした。鉄筋コンクリート造り3階建て。

旧京都市下京図書館 1932(昭和7)年
設計 : 不明
施工 : 大林組
京都市下京区大宮通花屋町上ル
撮影 : 2007.4.15
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1枚目と最後の写真の左側にあるのが、淳風小学校です。
 
 関係ないでしょうが、今日は夕方から東京にいます。明日の朝から仕事で、数日間こちらに滞在しますので、このブログへの投稿も少し、写真枚数の少ない、楽なのからやります。
by gipsypapa | 2007-07-23 00:19 | 建築 | Trackback | Comments(0)

京都国立博物館・本館と正門

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 京都の煉瓦建築としてあまりにも有名な京都国立博物館。

 本館の建築は、フレンチ・ルネサンス様式の壮麗な煉瓦造で、明治28年建造の重要文化財。
設計者は片山東熊。片山氏は、宮内庁匠寮の宮廷建築家として皇室関係の建築を担当していた人物です。ヨーロッパを歴訪して宮廷建築を学んだため、彼の作品はヨーロッパ的です。
 
先に紹介した東京国立博物館表慶館も彼の作品。
http://gipsypapa.exblog.jp/6280168

京都国立博物館・本館と正門 1985(明治28)年
設計 : 片山東熊
施工 : 直営
重要文化財
京都市東山区大和小路通七条上ル
撮影 : 2007.3.4

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 ここに行って、目を惹かれるのは、まず本館の建築ですが、正面の噴水を中心とした広大な洋風庭園も見所に一つです。ヨーロッパでよく見る庭園建築と呼んでいいでしょう。
 この博物館は、京都の社寺などに伝えられた美術品や文化財の展示を行っていますが、常設展示は新館で行い、特別展のみにこの建物が使われます。
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 シバ神と吉祥天が向かい合う彫刻。興味深い装飾です。
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 同時期に作られ、これも重要文化財の正門。
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 とても日本とは、さらには京都とも思えないような建築です。へっへ~、と頭が下がるような・・・
 明治の人たちの考えること、やることはすごいですね。現代ではこういう壮大な計画はありえません。

 ただ個人的には、もっとこじんまりして、遊び心のある建物が好きなのです。
by gipsypapa | 2007-07-21 19:05 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)

京都の文椿ビルヂング

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 反物問屋で栄えた三条通に面した室町界隈。その繁栄を残す染織会社のレトロビルは大正9年に建てられた珍しい木造の洋館です。
  当初は西村貿易会社の社屋として使われ、その後繊維問屋や内装業社、呉服商社として使われていた物件を2004年に久和幸司建築設計事務所の手により商業施設として再生したのが「文椿ビルヂング」です。建物紹介のサイトでは旧・次田染織株式会社という名前でも出ている場合があります。木骨コンクリート造り2階建て。

文椿ビルヂング
旧 西村貿易会社 1920(大正9)年/2004(平成16)年改修
設計 : 不明
施工 : 清水組
京都市中京区三条通烏丸西入ル北側
撮影 : 2007.4.15
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 外壁はタイル張り、屋根にはドーマーウィンドウが並び、一見して鉄筋コンクリート造りの建物に見えますが、木骨コンクリート造りとのです。3年前の改修でもこの構造は保持されたままなのでしょうか。
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 少し中を覗いてみました。レストランや洋服店が入ったテナントビルとして生き残っています。
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by gipsypapa | 2007-07-20 22:56 | 建築 | Trackback(1) | Comments(0)