<   2007年 02月 ( 13 )   > この月の画像一覧

東京の中央合同庁舎第六号館 赤れんが棟

c0112559_13185512.jpg
 東京メトロの桜田門駅の近くにある壮大な煉瓦造りの建物。かっての司法省庁舎でした。明治政府がヘルマン・エンデとヴィルヘルム・ベックマンというドイツ人建築家に設計を依頼して建てられた、ネオ・バロック様式の建築物です。戦争で被害を受けましたが戦後に改修され、法務省本館として使用されてきました。現在の赤れんが棟は平成3年から6年にかけた保存改修工事によって、創設当時の姿に復元されたものです。外観が国の重要文化財に指定されました。法務省旧本館内にある法務史料展示室のみ、内部見学が出来ます。(無料)

中央合同庁舎第六号館 赤れんが棟
旧司法省本館
1895(明治28)年/1950(昭和25)年復旧/1994(平成6)年改修
設計 : ヘルマン・エンデ/ヴィルヘルム・ベックマン
      河合浩蔵(詳細設計)
施工 : 臨時建設局
重要文化財(外観)
東京都千代田区霞が関1-1-1
撮影 2006.5.2
c0112559_13324387.jpg
 西側正門。両側に円形ドーム屋根の守衛所。また門扉はエンデとベックマンによるボルジィヒ家の門の意匠が使われています。
c0112559_13341642.jpg
c0112559_13331436.jpg
c0112559_13333145.jpg
 一階が低く、二・三階が高くなった三階建てで、外壁は赤レンガ、柱や窓まわりには白い石材が使われています。中央部分には柱の列が目立つバルコニー。傾斜の強い天然スレート葺きの屋根にドーマー窓をあしらっています。
c0112559_13343152.jpg
c0112559_13345727.jpg
 内部へ入ってみます。扉を入ると階段ホール。ここは戦後の復旧工事の状態に保全してあるそうです。回り階段で三階へ上がると法務資料展示室があります。
c0112559_13351428.jpg
c0112559_13353824.jpg
c0112559_13355538.jpg
 三階の廊下から建物の東側(裏側)を。
c0112559_13361358.jpg

 なおベックマン事務所にいたリヒャルト・ゼール(のちに同志社クラーク記念館や函館旧ロシア領事館を設計)がこの建物の設計に携わったそうです。
by gipsypapa | 2007-02-28 13:56 | 建築 | Trackback | Comments(1)

東京文京区の鳩山会館

c0112559_1105886.jpg
 昨年テレビのニュースで民主党の春の園遊会がここ鳩山会館で開かれているのを見て、一度行きたくなりました。総理大臣を務めた鳩山一郎の自邸でした。イギリス風の外観、アダムススタイルというそうです。明るく開放的な西洋館。一般開放されています。(入館料500円/人)

鳩山会館
旧 鳩山一郎邸
1924年(大正13年)/1995(平成7)年修復
設計 : 岡田信一郎
東京都文京区音羽1-7-1
撮影 2006.5.3
c0112559_1184198.jpg
 坂道を登っていくと木々の間から見えてきます。
c0112559_1193824.jpg
 こちら西側が入り口です。
c0112559_11103042.jpg
c0112559_11104692.jpg
 期待を持たせるエントランスポーチ。
c0112559_11113936.jpg
 東側に大きな庭園があり芝生と花が一杯。ここで園遊会が行われたわけです。
c0112559_1113524.jpg
 東面二階の大きな窓。
c0112559_11135539.jpg
c0112559_1114747.jpg
 正面北側です。東面と同様にドーマーウィンドウ(屋根窓)がありますが、建物自体の窓は東面より小ぶり。
c0112559_1116621.jpg
 北西のコーナー。半円アーチ窓が多く使われています。
c0112559_11181387.jpg
 二階のベランダから正面妻面を。鳩山家だけに鳩がいます。
c0112559_11192927.jpg
 エントランスを中から。
c0112559_1120234.jpg
 正面に階段。
c0112559_11202687.jpg
 一階のサンルームを通って庭園に出ることが出来ます。
c0112559_11211526.jpg
 一階の広間。手の込んだデザインの絵ガラス。
c0112559_11222521.jpg
 廊下の小窓。
c0112559_11225368.jpg
 一階の居間から見たサンルーム。大きな半円アーチ窓が素晴らしい。
c0112559_11234761.jpg
c0112559_1124070.jpg
 階段の正面踊り場にある有名なステンドグラスです。五重塔をあしらった和風の絵に、やはり鳩が飛んでいます。
c0112559_11254310.jpg
 階段を登りきったところの廊下。
c0112559_1126990.jpg
 二階の洋間。
c0112559_11263873.jpg
 二階には和室も。
c0112559_1127586.jpg
 二階の大広間。パーティなどに利用されるそうです。
c0112559_11274913.jpg
 大広間は東側の窓が大きいのであくまでも明るい。
c0112559_1129773.jpg

by gipsypapa | 2007-02-26 11:34 | 建築 | Trackback(2) | Comments(0)

神戸御影の旧乾邸

c0112559_13454081.jpg
 阪急電車の御影駅から白鶴美術館を目指して北に進むと、高級住宅が立ち並ぶ一角があります。ヴォーリズの小寺邸から見て東側に位置する大邸宅。海運業を営んでいた乾新兵衛氏の住宅でした。昨年11月24日に放映されたドラマ「虹を架ける王妃」のロケ地。
 現在はヴォーリズの六甲山荘と同じくアメニティ2000協会によって保存・活用されています。鉄筋コンクリート造、一部木造2階建。

旧乾邸
1936(昭和6)年
設計 : 渡辺節
施工 : 竹中工務店
神戸市東灘区住吉山手5-1-30
撮影 2006.4.22 & 11.11
c0112559_1356437.jpg
 東側の正門。普段は閉まっています。開くのは1年に何回かある内覧会と不定期な催し物が開催されるときだけ。
c0112559_1358071.jpg
 偶然にも2006年11月11日には生け花の展覧会が開催されて中に入ることができました。
c0112559_13591643.jpg
 縦長窓。c0112559_140532.jpgc0112559_1402523.jpg























 内部から玄関アプローチを。
c0112559_1414770.jpg
 建物の中も見事に保存されています。大きな窓が印象的。
c0112559_1425911.jpg
 1階の広間から2階を。
c0112559_1434218.jpg
 この日はいたるところに生け花が飾ってあり、いい雰囲気でした。
c0112559_1442746.jpg
c0112559_1443991.jpg
 階段も手の込んだ装飾が施されています。
c0112559_1453197.jpg
 1階広間の大きなシャンデリア。
c0112559_146549.jpg
c0112559_1464590.jpg
c0112559_1465710.jpg
 2階から見た1階の広間。ドアや手摺の模様が素晴らしい。
c0112559_1484859.jpg
 2階の廊下。
c0112559_1491149.jpg
 2階の小部屋。
c0112559_14175022.jpgc0112559_1418313.jpgc0112559_14181463.jpg







 水周りの小物は昔のまま残されています。
c0112559_14112338.jpg
 2階のベランダ。
c0112559_14114753.jpg
 北側にある水飲み場。
c0112559_14121531.jpg

by gipsypapa | 2007-02-22 14:19 | Trackback | Comments(2)

西宮市の今津小学校 六角堂

c0112559_17514967.jpg
 明治15年に今津小学校の学舎として建てられた木造2階建の建物です。洋風の近代的な建築で、正面玄関上の六角形の塔屋が印象的。小学校の敷地内で校舎建替などに伴い何度か移転された後、現在の「酒蔵通り」に面した位置に移設されされました。
 1階は六角堂の歴史資料の展示コーナーと地域の人々へ開放する集会室、2階は視聴覚室として使用されています。小学校が開いているときしか開放されませんので中を見る機会はなさそうです。

今津小学校 六角堂 1882(明治15)年
設計・施工 不明
兵庫県西宮市今津二葉町4
撮影 2007.2.12
c0112559_17562778.jpg
c0112559_17564165.jpg
c0112559_17565340.jpg
c0112559_1757692.jpg

by gipsypapa | 2007-02-20 17:58 | 建築 | Trackback(1) | Comments(1)

西宮市の旧辰馬喜十郎邸

c0112559_1123653.jpg
 灘五郷の一つ、白鹿酒造で有名な「辰馬本家酒造」南辰馬家の初代当主辰馬喜十郎の自邸でした。
神戸の英国領事館を建築物を真似て造られたようで、柱廊を巡らせ2階に広いベランダがある、簡素ながらも明治時代らしい雰囲気を持った木造二階建ての洋館。

旧辰馬喜十郎邸 1889(明治22)年
兵庫県指定文化財
設計・施工 : 不明
兵庫県西宮市浜町8-5
撮影 2007.2.12
c0112559_1185864.jpg
c0112559_1192319.jpg

c0112559_11101120.jpg
c0112559_11114833.jpg
c0112559_11105041.jpg
c0112559_11121199.jpg
c0112559_11131428.jpg
c0112559_11134242.jpg
c0112559_1114487.jpg
c0112559_11142627.jpg


 周辺には他にも興味深い建物がありました。↓
c0112559_11152659.jpg
 敷地内に高い煙突のある小屋が。
c0112559_11163434.jpg
c0112559_1117061.jpg
 さらに南側には細長い煉瓦の倉庫があります。
c0112559_11175728.jpg
 辰馬邸の道を挟んだ西側に建つ辰馬本家酒造倉庫。
by gipsypapa | 2007-02-18 11:21 | 建築 | Trackback | Comments(0)

米原市の旧醒井公会堂

c0112559_10133828.jpg
 ヴォーリズの醒井宿資料館を訪ねたときに、
http://gipsymania.exblog.jp/5533357/
資料館の人から近くにも登録有形文化財の建物がもう一軒あるとお聞きしました。その方向に歩きましたが、醒井公民館という新しい建物しか見当たりません。近くの商店に入って聞いたら、その公民館を教えてくれます。いえ、それじゃないと言うと「ああ、あれ。ボロ家ですよ。」ということでやっと発見。確かに・・・

旧醒井公会堂 1936(昭和11)年
設計・施工 : 不明
登録有形文化財
滋賀県米原市醒井
撮影 2007.1.27
c0112559_10382348.jpg
 有形文化財のプレートがあります。
c0112559_1022507.jpg
 
c0112559_10232153.jpg
 北西面。正面以外はこれという特徴はありません。
c0112559_102419100.jpg
 正面の縦長窓。窓からお祭りに使う旗のようなものが見えました。倉庫代わりに使われているようです。
c0112559_10255528.jpg
 裏に廻ってみましたが、もっと特徴なし。

ということで、いい写真がありませんので、醒井宿の写真を。
c0112559_10273349.jpg
c0112559_1028365.jpg
 湧き水が豊富だそうで地蔵川という小さな清流がありました。川底に見えるのが梅花藻(バイカモ)。夏に白く小さな花が咲くので有名とか。今は冬ですから花は見れませんでしたが、近所のかたがたが川底の手入れをされていました。
c0112559_10312147.jpg
 旧醒井宿問屋場。ここも醒井宿資料館の別館になっていて、資料館の入場料を払うとここも見ることが出来ます。ただ、無人でしたから、誰でも入れるとは思います。
c0112559_10341517.jpg
 本陣跡は割烹本陣樋口山という料亭に。
c0112559_10353732.jpg
 八代食品という食料品の店はレトロ。
c0112559_1036468.jpg
 醒井公会堂への道を聞いたお店。醤油屋喜代治商店といいます。
by gipsypapa | 2007-02-16 10:41 | 建築 | Trackback | Comments(0)

軽井沢のショー・ハウス記念館

c0112559_1453750.jpg
 明治19年に軽井沢にやってきた宣教師のA・C・ショーが軽井沢が気に入り、避暑にくるようになったのが、別荘地軽井沢のはじまりで、このショー・ハウスは廃業した旅館の解体材を使って建てた軽井沢の別荘第1号だそうです。この建物は、昭和の初めに軽井沢教会敷地内に移築されましたが、昭和61年に軽井沢ショー記念礼拝堂横にショーハウス復元委員会によって復元され、平成8年に軽井沢町が寄贈を受け、現在にいたっています。観光用に一般に公開されていて入場無料。当時の家具や氷の冷蔵庫など、当時のまま残されています。

ショー・ハウス記念館 1888(明治21)年/1986(昭和61)年復元
設計 A.C.ショー?
長野県北佐久郡軽井沢町旧道645
撮影 2006.7.16 & 17
c0112559_14565034.jpg
c0112559_1457179.jpg
c0112559_14571314.jpg
c0112559_1457277.jpg
c0112559_14574154.jpg
c0112559_14575248.jpg
c0112559_1458676.jpg

by gipsypapa | 2007-02-14 15:01 | 建築 | Trackback | Comments(0)

軽井沢のショー記念礼拝堂

c0112559_14221864.jpg
 旧軽井沢の商店街を通り抜けた林の中にある木造平屋建ての小さな礼拝堂です。1885年にこの地を訪れたA.C. ショー司祭が開いた避暑地軽井沢。彼がその翌年から夏を過ごしたバンガローが教会となりました。礼拝堂の木組みが美しい礼拝堂です。

日本聖公会ショー記念礼拝堂 1885(明治18年)、1893(明治26)年改築、1986(昭和61)年復元 
設計 A.C.ショー?
長野県北佐久郡軽井沢町旧道645
撮影 2006.7.16 & 17
c0112559_14301349.jpg
c0112559_14302510.jpg
c0112559_1435881.jpg
c0112559_14303656.jpg
c0112559_14305179.jpg
c0112559_1431521.jpg
c0112559_1432487.jpg
c0112559_14322343.jpg
c0112559_14323867.jpg
c0112559_14325145.jpg
c0112559_1433377.jpg
c0112559_14331697.jpg

by gipsypapa | 2007-02-13 14:35 | 建築 | Trackback | Comments(0)

神戸ムスリムモスク

c0112559_94497.jpg
 神戸の三宮、生田神社の北西の一角に日本最古の回教寺院があります。神戸のムスリム(イスラム教徒)達が、組織を立ち上げ寄付金を募った末に、インド人建築家の設計により建設されたそうです。モスク特有の大小4本の塔や大きな玉ねぎ形ドームが特徴。鉄筋コンクリート造り3階建。個人的に頻繁に中近東に仕事で行くことがありましたが、向こうではムスリム以外は中に入れません。この神戸のモスクは見学自由だそうで、中も見ることができ貴重な経験になりました。なお見学は正面中央の入り口でなく、向かって左にある通用口から入ります。

神戸ムスリムモスク(神戸回教寺院) 1935(昭和10)年
設計 ヤン・ヨセフ・スワガー(スワガー建築事務所)
建設 竹中工務店
神戸市中央区中山手通2-25
撮影 2006.4.22
c0112559_9521213.jpg
 正面エントランス。
c0112559_9522863.jpg
 イスラムらしい形の尖塔アーチ窓。この色ガラスはキリスト教の教会にも使われます。このガラスの窓は間違いなく外からより中から必見。
c0112559_9531879.jpg
c0112559_9534315.jpg
 礼拝堂前の回廊。赤い絨毯と窓の黄金色がイスラムの世界へ案内してくれるようです。
c0112559_955955.jpg
 礼拝堂の中。モスクには偶像廃止のイスラムの教えから余計なものはありませんが、想像していたより華麗です。西側の壁面に窪みがありますが、これが聖地メッカの方向を向いています。 
c0112559_959531.jpg
c0112559_9592090.jpg
 差し込む黄金色の光が素晴らしい建物でした。
c0112559_1004663.jpg

by gipsypapa | 2007-02-11 10:05 | 建築 | Trackback | Comments(2)

高槻市のK邸

c0112559_9115830.jpg
 私の地元にある謎の洋館。JR高槻駅と阪急高槻市駅を結んだ直線のほぼ中央に位置します。付近は飲食店や商店街が並ぶ繁華街ですが、この一角は住宅地で突然邸宅が現れるという感じ。和風の色を残したスパニッシュ・スタイルのユニークな木造2階建て。築年や設計者などのデータはまったく不明です。見た感じは戦後の建物かも知れません。一体誰の設計なのでしょう。

 「近代建築を訪ねて温故知新」というブログにデータがありました。あめりか屋の設計だそうです。なるほど。(2009.3.10)

K邸
大阪府高槻市高槻町
築年 : 昭和初期
設計・施工 : アメリカ屋
撮影 2006.12.2 & 2007.1.1
c0112559_920658.jpg
 東側の門からして驚くような意匠ですね。屋根瓦のみならず塀の上もスペイン瓦。庭の植木もよく手入れされています。
c0112559_921881.jpg
 東面の北側。
c0112559_9215289.jpg
 門からアングルを変えて。ヴォーリズ建築のような煙突が見えます。
c0112559_923188.jpg
 東の妻面には二つのアーチ窓。アーチ部分はステンドグラスです。
c0112559_924874.jpg
 南側だけを見るとかなり和風。
c0112559_925187.jpg
 北の妻面にはアーチ窓が一つと普通の引き戸の窓。
c0112559_92666.jpg
 正門右横の通用門。
c0112559_9263444.jpg
 正門左横の丸いすかし穴。珍しいです。
c0112559_9273853.jpg
 塀が高いのでほとんど2階しか見えませんが、興味深い建物でした。
by gipsypapa | 2007-02-09 09:42 | 建築 | Trackback | Comments(4)