2015年 02月 10日 ( 1 )

文京区の郁文堂

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 本郷通りの東京大学本郷キャンパスの向い側に、どう見ても銀行だったという建物があります。現在は郁文堂(いくぶんどう)という出版社、書店になっていますが、元は日本昼夜銀行の本郷支店だったものです。

 日本昼夜銀行というのは聞きなれない名前ですが、1929(昭和4)年に小口の融資を目的に設立された銀行で、消費者金融業の先駆けだったそうで、東京にしか店舗がなかったようです。ちなみに1943(昭和18)年に安田銀行に合併されました。安田銀行は富士銀行を経て、今のみずほ銀行になりました。

 一方、郁文堂書店は1899(明治32)年創業の本屋で、出版物は語学関連、特にドイツ語の図書に特化していて、独検関連の参考書・問題集を多数出版しているとか。明らかに顧客は目の前にある東大でしょうね。

 建物は石張りの腰に、大オーダーを4本正面に並べた銀行建築らしい重厚な外観です。コンクリート造りに見えますが、木骨造りだそうです。築後、すぐにあった関東大震災にも無傷だった、木骨人造石張り、2階建て。

郁文堂
旧日本昼夜銀行本郷支店
1923(大正12)年
設計・施工 : 不明
東京都文京区本郷5-30-21
撮影 : 2014.7.31
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by gipsypapa | 2015-02-10 09:12 | 建築 | Trackback | Comments(2)