門司麦酒煉瓦館

c0112559_1628349.jpg
 サッポロビールの工場事務所だった建物。醸造棟や組合棟では内側にしか使われていなかった鉱滓煉瓦を表面に出しています。現存最古の本格的鉱滓煉瓦建築で、建材の鉱滓煉瓦は八幡製鐵が生産工程で出した残滓を再利用して造ったものです。枝光の八幡製鐵本事務所など、鉱滓煉瓦建物は次々に解体撤去されて残存する建物は少なくなっています。

 この建物も林栄次郎の設計で、構造棟や組合棟が、どちらかというと機能本位だったのに比べて、こちらはドイツ城郭風の装飾の多い有機的な外観。また内部も工場幹部の執務室や来客用だったために華麗な設計になっています。現在は大正・昭和期のビール缶や瓶、工場の発展史などを展示する施設。入場料は大人100円でした。登録有形文化財の鉱滓煉瓦造2階、塔屋部3階建て。

門司麦酒煉瓦館
旧帝国麦酒門司工場事務所
1913(大正2)年
登録有形文化財(2007.07.31
基本設計 : ゲルマニア社(ドイツ)
実施設計 : 林栄次郎
施工 : 不明
北九州市門司区大里本町3-6-1
撮影 : 2008.5.3
c0112559_1629102.jpg
c0112559_16293735.jpg
c0112559_16294689.jpg
 隣の醸造棟と煉瓦の色が違います。
c0112559_16303039.jpg
c0112559_1630385.jpg
c0112559_16305031.jpg
 中央エントランス。
c0112559_16321138.jpg
c0112559_16322555.jpg
c0112559_16323460.jpg
c0112559_1633651.jpg
c0112559_16331487.jpg
 階段を上がって・・・内部は豪華な白の漆喰塗。
c0112559_16354486.jpg
c0112559_16355632.jpg
c0112559_1636594.jpg
c0112559_16362157.jpgc0112559_16363170.jpg
























c0112559_1637521.jpg

 「帝国麦酒」から「桜麦酒」「大日本麦酒」「日本麦酒」「サッポロビール」と移り変わった工場展史や大正・昭和期のビール缶、瓶、ポスターなどが展示されています。
c0112559_16384571.jpg
 暖炉のマークもサッポロビールと・・・
c0112559_16391449.jpg
 桜麦酒。
c0112559_16395058.jpg
c0112559_1640090.jpg
 塔屋部は鉱滓煉瓦がむき出しでした。
c0112559_16404413.jpg
c0112559_1641189.jpg

by gipsypapa | 2008-10-09 16:57 | 建築 | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : http://gipsypapa.exblog.jp/tb/9892075
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by sy-f_ha-ys at 2008-10-09 22:49
建物はそのままですが、周辺の変わりようには驚いてしまいました。
灰色のスラブ煉瓦ですが、八幡や若松の塀で用いられているのを何軒か見かけました。10年前の事だから、もう残っていないかも知れませんが・・・・。
Commented by gipsypapa at 2008-10-10 09:41
sy-f_ha-ys さん、10年前なのか。
そちらのブログで見た写真は、開発前なので、もっと廃墟感があって面白いです。
このときは時間がなく八幡や若松に行くことができませんでした。
耐震性の問題から鉱滓煉瓦造りの建物がなくなりつつあるようです。
早く行かなければ。
Commented by j-garden-hirasato at 2008-10-11 20:14
レンガというと赤っぽいものしかイメージできませんでしたが、
こういう落ち着いた渋い色のレンガもあるんですね。
個人的には、
こっちの色合いの方が好きです。
焼き方が違うんでしょう。
無知ゆえに、ご勘弁を。
Commented by gipsypapa at 2008-10-13 23:38
j-garden-hirasato さん、古めかしくていい色でしょう?
これは焼き方もありますが、材料に八幡製鉄の鉱滓
(鉱石から金属を製錬する際などに、鉱石母岩の鉱物成分などが
冶金対象である金属と溶融分離したものである。
俗に金屎(かなくそ)やスラグとも)
の色です。廃棄物再利用と材料費節減の目的だったと思います。
Commented by ベーさん at 2008-10-14 07:50 x
ここは、行きたかった場所だったのですが、実現できなかった
場所でした。今思うとかなり惜しい・・・
当時はまだ整備されてませんでしたが、いまはきれいになってますね。
ポスターがなんとも素敵。一枚欲しいくらい。
Commented by gipsypapa at 2008-10-14 15:03
べーさん、どうしても門司港駅の周りが中心になってしまうので、
私もここは行きにくくて迷った末でしたが、やはり行った価値はありました。
なるほどポスター。古絵葉書がお好きだったら、当然古いポスターもですよね。
ブログに載せた以外にもレトロなポスターが色々展示されていました。
ただ、さすがに買えないでしょうね。(笑)
<< 門司の赤煉瓦交流館 門司の赤煉瓦物産館 >>