旧門司税関

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船で門司に着いたら、まず税関。門司税関は、2代目の門司税関庁舎として明治末期に建てられ、 1927(昭和2年)まで使用されていました。その後、民間の事務所や倉庫などに使われたりしましたが、 老朽化のため無残な廃墟のようになっていたそうです。門司レトロ開発の一環として北九州市が買い取り、1994(平成6年)に修復されました。今はレトロ地区の象徴ともいえる赤煉瓦の建物です。煉瓦造2階建て。

 設計の妻木頼黄(つまき よりなか)は大蔵省などで数多くの官庁建築を手がけ、明治時代の官庁営繕組織を確立した人。半田赤レンガ建物(旧丸三麦酒 醸造工場)、中国大連の中国銀行大連分行(旧横浜正金銀行大連支店)、横浜赤レンガ倉庫(旧横浜新港埠頭倉庫)などの煉瓦建築が現存しています。


旧門司税関 1912(明治45)年
設計 : 妻木頼黄+咲寿栄一(大蔵省臨時建築部)
施工 : 清水組
北九州市門司区東港町1-24
撮影 : 2008.5.2 & 5.3
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門司のレトロ建築の名所のひとつ。背面が船だまりに面して建っています。
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 煉瓦の長手と小口が順に積まれたフランス積みでした。
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2階建てと書きましたが、中は大部分が吹き抜け構造。2階は船だまり側の一部だけです。
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1階は休憩室・展示室。2階は展望室になって市街地や海峡を一望できます。また館内には喫茶店レトロカフェがありました。
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屋根は瓦葺きを木組みで支える方式。改修時に屋根と木組は新しい。
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 国際友好記念図書館の窓から眺めた旧門司税関。
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 夜景。
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 旧門司第一船だまりから見た旧門司税関。左の帆船はセンターリバー門司港レトロ店という、ハンバーグとステーキの店。
by gipsypapa | 2008-09-13 16:15 | 建築
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