アサヒビール大山崎山荘美術館本館(その1)

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 ニッカウイスキーの創始者、加賀正太郎が欧州に遊学したのち自分の山荘として設計した洋館。

 大坂船場出身の実業家、加賀正太郎は、すぐ近くにあるサントリー(当時寿屋)山崎工場を立ち上げた人ですが、オーナーとの路線対立から独自でウイスキー製造に乗り出した竹鶴政孝を支援して大日本果汁(後のニッカウヰスキー)創立に参加するなど当時有数の実業家だっただけでなく、英国帰りの西洋趣味に富んだ人物だったそうです。

 加賀正太郎は山荘を設計するときに、庭も山荘の大切な要素考え、山荘本館の下には、3つの池を配して、山の中の緑と建物を一体化した風景を作りました。

 その後、建物は一時荒れ果てていたそうですが、アサヒビールが買い取り修復。現在は安藤忠雄設計の新館と共に美術館として一般に公開されています。モネの「睡蓮」連作が複数展示されているのが見どころでもあります。

 最初、大正時代に木造で建てられたのち昭和初期に増築されました。増築部の上棟はハーフティンバー、構造は鉄筋コンクリート造、屋根部分は鉄骨組みです。木造+鉄筋コンクリート造り3階建の登録有形文化財。

アサヒビール大山崎山荘美術館本館
大山崎山荘 1917(大正6)年/1932(昭和7)年ころ増築
登録有形文化財
設計 : 加賀正太郎
施工 : 不詳
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3
撮影 : 2008.3.16
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 木造の玄関周りは、当初に建てられた大正時代のまま残っている部分。
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 美術館はアサヒビール初代社長の山本爲三郎収集の「山本コレクション」が展示されていて、モネの「睡蓮」は中でも見どころですが、庭園にも睡蓮が。パーゴラからの回廊と睡蓮の池の眺めは美しい。
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 前庭から3階のテラスを。
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 右に見えるコンクリート造りの建物は安藤忠雄設計の新館。

 次回は内部を紹介します。
by gipsypapa | 2008-08-08 13:53 | 建築 | Trackback | Comments(4)
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Commented by べーさん at 2008-08-08 18:45 x
初めてこの建物を訪問したとき、その上品な作りに
気に入ってしまいました。レベルの高い部屋に見晴らしの良いバルコニー、美しいステンドガラスや中庭・・・うらやましい・・・
Commented by j-garden-hirasato at 2008-08-08 20:15
新旧が入り乱れている感じで、
面白い空間が展開してますね。
違和感を感じさせないのが、
新の技術だし、
それに負けない貫禄が、
旧の技量でしょうか。
Commented by gipsypapa at 2008-08-10 08:46
べーさん、関西でこれだけの大規模な洋館と庭園を一般開放しているのはここだけかな?
神戸北野の異人館街はこれだけのスケールはないし、手を加えすぎて観光地化しすぎています。
Commented by gipsypapa at 2008-08-10 08:48
j-garden-hirasato さん、関西にこられる機会があれば是非。
完全な日本庭園ではありませんので、趣味が違うかもしれませんが、庭も見所です。
もうすぐアップします、
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