カーラ・ラガッツァ(Cara Ragazza)

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 四条通の南座から東に行ったところに、たばこ王・村井吉兵衛が興した村井銀行の祇園支店だった小ぶりな銀行建築があります。四条通側の正面には、いかにも大正末から昭和初期に流行った古典主義様式の銀行建築というべき4本のイオニア式のオーダーが並びます。窓や扉にも装飾されたアイアングリル(金柵)がはめ込まれているのが銀行らしい。

 村井銀行が破産したあと、株式会社エンマが居を構えていましたが、今はカーラ・ラガッツァ(京都祇園貴賓館)という名前のウェディングとイタリアンレストランになっています。レンガ造り石張り2階建ての国登録有形文化財。

 なお設計を担当した吉武長一は、米国ペンシルバニア・テクニカルカレッジで建築を学び、村井銀行本店、村井銀行七条支店(セカンドハウス西洞院店)などの銀行建築や安藤記念教会、日本基督教団鎌倉教会、銀座教会(関東大震災で焼失)の教会の設計も手がけた建築家です。

カーラ・ラガッツァ(Cara Ragazza)
旧村井銀行祇園支店 1924(大正13)年
登録有形文化財
設計 : 吉武長一
施工 : 清水組
京都市四条通花見小路西入ル祇園町南側573-5
撮影 : 2007.3.4, 2008.1.19 & 2008.4.9
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 四条通は下部がアーケードに覆われているのが景観を邪魔していかんですねぇ。c0112559_15135016.jpgc0112559_1514179.jpg

























 窓の金柵。手の込んだ装飾です。
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 入口の両開き扉も手の込んだ模様入りの金柵が。
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見ただけではコンクリート造りかと思いますが、調べるとレンガ造りに石貼りだそうです。さすがに大正建築でした。
by gipsypapa | 2008-06-05 15:20 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by sy-f_ha-ys at 2008-06-06 00:43
京都に訪れるたび、この建物の前をよく通りますが、すっかり忘れた存在になっていました。
こういうレトロなビルが何気なく残って、なおかつ生活の一部として溶け込んでいる京都は素晴らしい街だと痛感しました。
そういえば吉武長一さん設計の麻布・安藤教会、今の季節になると蔦が絡まってとても素敵ですよ!
Commented by gipsypapa at 2008-06-06 14:41
sy-f_ha-ys さん、どうしてもアーケードの下を通ることが多いので、この建物と香鳥屋は無意識に通り過ぎてしまいます。

安藤教会・・・・ですよね。行きたいけどチャンスがないのです。(涙)
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