地下鉄天王寺駅

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 年末と元旦に天王寺界隈を訪れた時に、地下鉄を利用し天王寺駅に来ました。長年大阪住まいなのに、実はここは初めてだったのです。地下鉄御堂筋線では行ったことのある最南端はなんば駅まででした。今まであまり気にせずに通過していた地下鉄の駅。ここにきて初めてレトロ感のある雰囲気が残っているのに気づいたのでした。

 そういう目で見ると、御堂筋線は大阪で最も古い地下鉄です。(1934昭和8年に梅田~心斎橋間が開通)そのせいか、最近の地下鉄駅では見られない優れたデザインに溢れています。c0112559_14101898.jpg戦前に作られたこれらの地下鉄駅は、日本の地下鉄駅の傑作であり、DOCOMOMO Japanによるモダニズム建築100選にも選出されているそうです。設計は大阪市ですが、監修は、あの武田五一。さすがというしかありません。

 天王寺駅は御堂筋線(当時の1号線)の難波~天王寺間延伸時に開業したため、梅田や心斎橋駅より4年後の開業ですが、一番当時の姿を留めています。ほとんどの地下鉄の駅は天井が低く、圧迫感がありますが、ここはプラットホームに立っても開放感のある地下空間で、全然狭くは感じません。照明灯具は蛍光灯に変わっていますが、レトロ感は抜群。当時の灯具が一部残っています。柱や天井の装飾にも、当時の気品と風格を感じます。

地下鉄天王寺駅 1938(昭和13)年
設計 : 大阪市臨時高速鉄道建設部
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-48
撮影 : 2007.12.29 & 2008.1.1
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 コーナー部の照明器具。
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 中二階から見たところ。高い天井に格子状の梁型。インターナショナルスタイルと言われるそうで、この様式は他に本町駅だけ。次から紹介する、心斎橋、淀屋橋、梅田の各駅のアーチ型のセセッション様式とは違っています。
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 天井から吊り下げられた美しい灯具がスラリと並ぶ雰囲気満点の駅です。

 天王寺はJRの天王寺駅もそうですが、北の大阪駅や梅田とは違った一種独特の印象をうけます。東京でいえば昔の上野駅が天王寺に当たると言えば分りやすいかもしれません。
 京都や神戸方面のターミナル、大阪。一方、奈良や和歌山方面のターミナル、天王寺。空気が違って感じるのは私だけでしょうか。
by gipsypapa | 2008-02-05 14:18 | 建築 | Trackback | Comments(0)
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