京都の紫織庵 (旧・川崎家住宅)

c0112559_844774.jpg
c0112559_8563766.jpg 






 元々は江戸時代後期に荻野元凱がこの地で開業していた医院。大正15年、豪商・四代目井上利助氏が元凱時代をそのままに、最新のライト様式のモダンな洋間を加えて新築し、昭和40年から平成9年まで川崎家が使用していました。

 和室部分を上坂浅次郎、洋館部分は武田五一が設計参与しました。京都の伝統的な「大塀造」建築の代表例といわれています。木造2階建て。

 現在は「京のじゅばん & 町家の美術館」として一般公開されています。(入場料500円)

京都の紫織庵
旧・川崎家住宅
1926(大正15)年
設計 : 武田五一(洋館)、上坂浅次郎(和館)
施工 : 上坂浅次郎
京都市有形文化財
京都市中京区新町通六角上ル
撮影 : 2007.4.15 & 7.6














c0112559_8574180.jpg
c0112559_85831.jpg
c0112559_905840.jpg
c0112559_8594830.jpg
c0112559_912638.jpg
c0112559_901276.jpg
門をくぐったらまず洋館。この洋館は武田五一がフランク・ロイド・ライトを参考にしたといわれ、外壁には、旧帝国ホテルと同様の石灰岩とタイルが貼られています。
c0112559_945243.jpg
 玄関を入ったところの部屋。ここが受付です。
c0112559_96957.jpg
c0112559_963195.jpg
c0112559_965726.jpg
c0112559_971882.jpg
c0112559_974588.jpg
 1階の洋間。濠天井に寄木貼り床、電熱式暖炉を設け、内装の木部はすべてチーク材が使用されています。
c0112559_910222.jpg
c0112559_9112497.jpg
 1階の和室。祇園祭の宵山に山鉾町の人々が、町屋の店の間に屏風を立て巡らしたという「屏風祭」が再現されています。
c0112559_9161532.jpg
 広い縁側から見た和館。ガラス戸はすべて当時の「波打ちガラス」が1枚も割れずに残っているとか。
c0112559_921092.jpg
c0112559_92139100.jpg
c0112559_9221536.jpg
c0112559_9223920.jpg
c0112559_923446.jpg
c0112559_924682.jpg
c0112559_9243280.jpg
 2階の洋間サロン。1階の洋間の上にではなく(洋館は平屋建て)、和室部分の2階にあります。暖炉、ステンドグラスをはめ込んだ窓、シャンデリア、寄木細工の床、鎌倉彫りの壁など大正時代の贅を尽くした造り。この部屋も武田五一の設計です。
c0112559_9275689.jpg
 洋館部分の屋上は祇園祭の山鉾巡行を見るための「鉾見台」となっていて、和室の2階廊下から渡り廊下を通っていくようになっています。
c0112559_9313353.jpg
c0112559_9315981.jpg
c0112559_9325679.jpg
 もう一つの見所は蔵。切妻造本葺2階建て土蔵が敷地西側に2棟並んで建っています。
c0112559_9345292.jpg
 入り口は分厚い引き戸があります。これはその引き戸の木製コロ。円筒形のコロが2列、それぞれ傾いたりして並んでいますが、この状態で問題なく使えるとか。珍しい。
c0112559_9381675.jpg
c0112559_9383713.jpg
 大きい方の北側の蔵の2階です。巨大な木製の梁が素晴らしい。
c0112559_9402289.jpg
 便所の手洗い蛇口も昔のもの。
c0112559_9411330.jpg
 「京のじゅばん&町屋の美術館」という名前では、男一人で入るのは勇気が要ります。別におっさんは来て要らんということかもしれませんが。(笑)
 ちなみに「長襦袢友禅資料室」が2階にありますが、撮影禁止です。
by gipsypapa | 2007-07-16 09:53 | 建築 | Trackback(1) | Comments(4)
トラックバックURL : http://gipsypapa.exblog.jp/tb/6504318
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from ひろの東本西走!? at 2007-07-25 23:10
タイトル : 紫織庵(旧・川崎家住宅)
gipsypapaさんのブログ”レトロな建物を訪ねて”で紹介されていた、京のじゅばん&町家の美術館「紫織庵」(旧・川崎家住宅)に行って来ました。 えー、詳しくはgipsypapaさんのブログをご覧くだ... more
Commented by ひろ009 at 2007-07-17 21:43 x
こんばんは。京都シリーズ楽しく拝見しております。
中に入ったことがない建物が結構あり、ほぉーっと感嘆の声を上げ続けです。紫織庵もそうです。長襦袢何するものぞで行かなくちゃ!
Commented by gipsypapa at 2007-07-18 09:36
ひろさん、吹田の西尾家はご覧になったようですが、ここも武田五一らしい意匠でした。是非見てください。
入場料を払えばこっちのもの。長襦袢でひるまずどうぞ。(^^)
Commented by ひろ009 at 2007-07-23 22:22 x
今日、健康診断の再検診(!)で外出したついでに紫織庵に行って来ました。情報、ありがとうございました。
表の戸が閉まっていて一瞬「あれ?休み?」と思いましたが、そーっと手をかけると開いたのでホッとしました。観光客がドヤドヤと入るのを防ぐのに役立っているかも。
武田五一の洋館も良かったですが、「波打ちガラス」越しに見る庭の風情が素晴らしかったです。1階中央の中廊下(?)が珍しいなと思っていたら、客間の静かさを保つため等の理由で洋風の良いところを取り入れたらしいです。
長襦袢と聞いて、もっとドキドキするかと思っていました(汗)。
Commented by gipsypapa at 2007-07-24 07:50
ひろさん、なかなか興味深い建物ですね
そういえば和室の中央に廊下がありました。あまり気にしませんでしたが、確かにあまり見たことがありません。
そのうち写真をブログで見せてください。
<< 京都の旧・立誠小学校 京都のレストラン菊水 >>