熊本市のカトリック手取教会

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 熊本に一泊しましたが、前日の夜到着し、この日の夕方には大阪へ戻らねばなりません。主目的はヴォーリズを訪ねることでしたので、他の近代建築はまったく調べずに出かけました。朝、ヴォーリズの建築を訪問しようとホテルを出ると、泊まったホテルの横に素晴らしい教会を発見。これが手取教会でした。

 
 写真を撮って帰って調べると、なんと以前から興味のあった鉄川与助(明治12~昭和51)の教会だったのです。彼の作品は雑誌太陽別冊の「日本の教会をたずねて」を見て、いつかは訪れたいと思っていました。ただ彼の作品はかつての隠れキリシタン集落の教会を数多く手掛けており、そのため長崎県の五島や平戸、熊本県の天草といった地方に作品が集中しています。なかなか簡単には行けないのです。

 
 そう思っていたところ偶然に熊本の中心街で最初の出会いが実現しました。 熊本の繁華街の真っ只中にある、与助にとっては初の鉄筋コンクリート造の教会だといわれます。

 
 なお、鉄川与助についてはお孫さんのHP↓をご覧ください。与助は自分の建設会社を持っていたので設計から施工まで一貫して請け負うことが可能であり、そのため単に建築家と言うより棟梁建築家と呼んだ方がふさわしいでしょう。
http://www1.odn.ne.jp/tetsukawa/
 

カトリック手取教会天主堂
1928(昭和3)年
設計、施工 : 鉄川与助
熊本県熊本市上通町3-34
撮影 : 2007.4.1
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 正面中央に方形平面の鐘塔を設け、その頂部には独特の八角ドーム屋根があります。外壁面には石造を模した溝がありました。
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 正面エントランス。
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 正面入口の左右と会堂側面には柱間毎に上部円形アーチ形縦長窓が配置され、会堂中程には左右脇出入口が簡単な切妻屋根を架し設けられています。
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 残念ながらこの日は小雨模様。雨脚が強くなって走る神父さん。(^^) 左側に見えるのは聖マリア学院の建物。
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 教会の裏にも木造のレトロな建物があります。
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 堂内は淡い色彩に包まれ繊細な雰囲気を特っています。天井が特に印象的です。
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 正門には聖マリア学院の表札。桜が咲いていい季節なのですが、雨が残念。小規模とは言え都市中心部にあって、訪れる人に安らぎを与える空間でした。
by gipsypapa | 2007-04-10 14:30 | 建築 | Trackback | Comments(0)
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