浅野川大橋詰火の見櫓

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尾張町を東の端まで歩き、金沢文芸館の建つ三叉路を左折して「ひがし茶屋街」へ向かう途中に浅野川を渡りますが、大橋の北側に古い鉄骨の火の見櫓があります。

もともとは大正末期に建造された、高さ23mほどの望楼を備えた櫓として、昭和46)年に老朽化のため上部を切断したため、このような独特の形状になっています。切り取られた後の高さは13m。施工は金沢市内の高田商会という鋳鉄製銘板が付いているそうです。国の登録有形文化財の鉄骨造り。

浅野川大橋詰火の見櫓
1924(大正13)年 / 1971(昭和46)年改造
登録有形文化財
設計・施工 : 高田商会
金沢市東山3-1-2先
撮影 : 2017.3.8
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金沢市内に現存する最古の火の見櫓だそうです。
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「火の見櫓図鑑」という興味深いHPにあった写真と、その記事です。「かつては中間部分であった場所が現在の望楼。欄干には、何故か自動車タイヤ用のホイールがいくつも取り付けられている。屋根がかけられていないので、半鐘は柱に吊るされている。」
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浅野川の南側を見ています。この一帯は主税町茶屋街です。
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浅野川大橋の川の対岸には、明治初期の木造火の見櫓を復元したものが建っていました。

by gipsypapa | 2017-12-07 09:01 | 建築
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