金沢文芸館


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尾張町を東に歩くと三叉路に突き当たります。その橋場交差点の手前の角地にもう一つ洋風建築「金沢文芸館」が建っています。昭和初期に高岡銀行橋場支店として建築されたもので、その後、石川銀行橋場支店を経て、改修され、現在は市が管理する金沢文芸館となり、文学・文芸の活動拠点として使用されています。

ネオルネサンス式を単純化した外観で、外壁は石貼り。高さ方向は胴蛇腹で上下ほぼ1対2に分割し,出入口の両側はイオニア式の付け柱で飾っています。敷地の形状に合わせた、風変わりな平面形状に、曲面で構成された立面をもち,旧三田商店と同様に地域のランドマークになっています。国の登録有形文化財の鉄筋コンクリート造り、4階建て。

金沢文芸館
旧石川銀行橋場支店
1929(昭和4)年
登録有形文化財
設計・施工 : 清水組
金沢市尾張町1-7-10
撮影 : 2017.3.8
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鉄筋コンクリート造りですが、石貼りで窓の開口部は要石を配して、石造りに見せています。
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4階建てですが、最上階だけ天井が高くなっていて、銅蛇腹を境に下層の3階が2、最上階が2の割合です。
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近くの旧三田商店が昭和6年完工で大林組の設計、施工。こちらはその1年前の完工で清水組。競い合っているようで興味深いです。
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グーグルマップで平面形状を確認。不思議な形です。
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中へ入ります。入場無料です。
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五木寛之関係の展示品や「泉鏡花文学賞」と「市民文学賞」の全受賞作品が閲覧できます。
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手前にある枯木橋から。
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東内惣構堀に明治7年に架けられた石橋です。当時の欄干がそのまま残っています。
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明治時代のガス燈を復元したそうです。

by gipsypapa | 2017-12-04 08:38 | 建築
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