稚内港北防波堤ドーム

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北防波堤ドームは稚内港にある大型の防波堤です。ツアーバスが通過したので、車窓から撮影しました。防波堤としてだけでなく、桟橋から稚内港駅までの乗り換え通路を兼用していました。

防波堤としては珍しいドーム状の形なので、稚内港北防波堤ドームと命名されました。高さ約14メートル、長さ427メートルの規模で、古代ギリシア建築をおもわせる70本のエンタシス状の柱列群が、斬新な印象です。

設計は北海道大学出身で、当時稚内築港事務所にいた26歳の技手、土谷実といわれていますが、土木学会選奨土木遺産のHPによると「設計者は二人存在した。つまり,基本構想とその技術的なバックボーンは平尾によって固められ,詳細設計を土谷が担当したのである」とあります。平尾俊雄は東京帝国大学を卒業後、旧内務省に技官として任官し、その後北海道庁に赴任し、北海工営社を設立した人です。土木学会選奨土木遺産と、北海道遺産に選定された鉄筋コンクリートト造り、ドーム型防波堤。

稚内港北防波堤ドーム
1936(昭和11)年 / 1980(昭和55)年復元
土木学会選奨土木遺産、北海道遺産
設計 : 土谷実+平尾俊雄
施工 : 不明
北海道稚内市開運1-2-2
撮影 : 2016.11.5
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バスの窓越しに撮っているので、ぼやけています。短時間でもいいので、下車したかったです。
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というわけで、この写真以下はネットから借用しています。
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乗り換え通路の役目を終えた後は、石炭置場に使われていたそうですが、塩害でぼろぼろに劣化。取り壊されることになったそうです。
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しかし、すでにこのドームは稚内のシンボルとして定着していたため,市民の熱心な存続運動が実を結び,原型に忠実に復元されることになったとか。復元工事は1980(昭和55)年に完工しました。

by gipsypapa | 2017-09-12 07:53 | 建築 | Trackback | Comments(2)
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Commented by j-garden-hirasato at 2017-09-13 06:55
これは珍しいですね。
昭和初期で、
こんなものを造っていましたか。
Commented by gipsypapa at 2017-09-13 09:31
j-garden-hirasato さん
あらかじめ車内からの見学というのは
わかってはいましたが、
降りて見たかったです。
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